HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
The Marrows Tokyo Newyork 「Melting Pop」
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 今回は初の試みで・・・なんと、製作された方から「作品紹介の御指名」を頂いた作品の紹介です!!
 おのずと製作された方も読むので、ちょっと緊張しちゃいますが、いつもの通り(?)御紹介をしますね~♪


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 今回は、東京とNYにメンバーがいるレゲエ系クリエイター集団「The Marrows」さんの作品で、今年の夏に出た最新作を御紹介いたします。


 現状だと、レゲエ関係に興味がある人なら知ってる方も多いと思いますが、あんまり興味のない方だと知らない方も多い(すみません!)ので、先にバイオ的な話をしましょう。

 The Marrowsは、東京とNewYorkにそれぞれメンバーがいるクリエイター集団で、メンバーがそれぞれの価値観/アイデアを出し合いながら「The Marrows」というブランドを発信しています。

 聞いたお話によると、以前は某レゲエクルーに所属をしてたそうですが、レゲエ界ゆえの窮屈さ(?)を痛感され、もっと自由な活動をしたい・・・ということでMarrowsを始めたようで、後の作品紹介で触れるように、レゲエの心を持ちながら、幅広い音楽感を持つ集団です。
 現状では、独自のミックス作品の制作や、有名レゲエダンサーである「I-Van」さんのDVDを製作したり、クラブでのダンスを開催したり、なかなか面白い活動をされておりますが・・・一般的なレゲエというイメージから一歩抜け出し、独自のスタンスが見えて大変素敵です。
 私も結構前から読まして頂いている「彼らのブログ」なんかが象徴的なんですが、どこかレゲエらしくない(?)インテリジェンスが感じられ、非常に「読ませてくれる」感じがイイですね・・・

 また、特に彼らが面白いのが、作品だけを評価の基準にしてほしいという理由から、対外上は「詳細不明/顔出し基本NG」で運営しており、あえて「誰がやってるのか分からない」形にしています・・・
 レゲエという「顔が売れてナンボ」の世界において、あえて反旗を翻して「作品だけで勝負」するという姿勢が素敵で、浮世の音楽業界において珍しく「芯」がある方だと思います。
 実際にリリースしている作品は、特にミックス作品がそうなんですが、作品のコンセプトだったりミックスだったり・・・非常に「芯」があり、そこらの薄っぺらいミックス作品とはレベルの違う作品が多く、今後の活躍にも大変期待が持てます!!


 そんなMarrowsさんですが、今回は色々とあり、今回の作品紹介に至りました・・・

 実は、このブログのトップのタイトル画像を作って頂いたマイメン「ソロバン」さんから話があり、Marrowsさんが私のブログを読んでおられたそうで、私に「この作品を聞いて、どんなことを思うのか感想を聞きたい」・・・というお話を頂いたんですね!

 Marrowsさんのことは、ソロバンさんのブログを通して随分前から知っていて、ブログもズーッと読んでいたので、お話を頂いた時点で大変ビックリしたのですが、信頼をしているソロバンさんもかなりプッシュしてたこともあり、内容が良かったら実際にCDを買って、作品紹介という形で感想を伝えよう・・・という形でまとまり、Marrowsさんからサンプルデータを送って頂きました。
 んで、ソロバンさんからお話があった時点でCDを買うつもりでしたが、サンプルを聴いたら一撃で・・・すぐにCDをManhattanで新品を買い、気づいたら何度も聴いていました!!

 そこからは毎度の悪い癖で、他の作品を掘り始めたり、作品の収録曲を掘り始めたり・・・すっかり、ハマっております(^0^)
 この作品も大変いいですが、昨年リリースした「Island Pop」も大変良く、他の作品も物色中です~♪



 そんなわけで、作品の紹介にいってみましょう!


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 この作品は「時代、ジャンル、国境の壁を越えた名作たちが音楽のるつぼから溢れ出す」というコンセプトの元、様々なジャンル/時代の楽曲を、Marrowsさんの感性で混ぜ合わせた作品で・・・夏にはもってこいな感じの作品になっています!
 メンバーのいるNYが、様々な人種がいることを模して「Melting Pot」と言いますが、それを音楽に置き換え、Marrowsという「壺」に様々な音楽を入れたらどうなるか・・・というのが分かりやすいかな~と思います。

 作品をレゲエというジャンルの「イメージ」で聴いてしまうと、まず「その幅の広さ」にビックリしてしまうのですが・・・レゲエという「芯」はしっかりと根付いている感じがあり、かなり素敵な作品に仕上がっています!!


 では、最初に選曲面の話をしておくと、レゲエ系と思いこんでしまったらビックリしてしまう選曲の広さで、大変素晴らしいですね(^0^)

 出だしの方では、いきなり「Kool & The Gang / Summer Madness」のライブ→スタジオ版でミックスをしたり、最後の方では名スローな「Grover Washington Jr. / Just The Two Of Us」をプレイしたり・・・何も予備情報なしに聴いたらレゲエの人が作ったとは思えない選曲になっています!
 これ以外にも、Ramsey LewisのようなRareGroove的な選曲だったり、某月9ドラマの挿入歌(ロング・・・ですね)をサラッと入れてきたり・・・一聴して、かなりビビりました(^0^)

 また、レゲエ方面は流石で、写真左下の「Thriller U / Lets Stay Together」のような名曲カバー(この曲、バックは何とスカパラで、日本企画皿です!)だったり、あの「Freddie McRregor /That Girl」のスペシャルダブ(!)を作ってきたり・・・こちらも大変素敵な選曲になっています!
 レゲエ選曲においてはカバー系が多く、Hemoさんのレーベルから出てる「Everybody Loves The Sunshine」のカバーや、Evelyn "Champagne" King の「Love Come Down」のようなレゲエディスコのカバーだったり・・・素敵な曲が多く、ジャンル外の人でも絶対に聴ける感じが素敵です・・・
 ただ、レゲエの「芯」は失っておらず、おそらく現場ではプレイされ続けているような曲・・・それこそ「レゲエの人だから知ってる曲」も多くプレーされていて、大変勉強になります。


 選曲を聞いてるだけでも作品のコンセプトである「時代、ジャンル、国境の壁を越えた名作たちが音楽のるつぼから溢れ出す」がしっかりと伝わり、彼らのバックボーンである「レゲエ感」を通して、全体的なリラックスした雰囲気も作り上げ、素敵な選曲/ミックスになってるな~と思います。

 ミックスも大変丁寧に作られており、PCミックスではありますが、その特性を踏まえた丁寧な繋ぎでミックスを進め、曲と曲のグルーブを心をこめて繋ぎ、全体のストーリーが一本通ってる感じが秀逸です。

 特に、作品における「ストーリー作り」は素敵で、一般的なレゲエの持つポップなイメージ(タオルでヘリコプターみたいな)というよりも、ちょっとサウダージした大人なリゾート感で進める感じで・・・時間の流れと共に気持ちよく進んでいく感じです。
 なんでしょう・・・聴いてると「潮騒」が遠くで聞こえるような・・・キングストンの喧騒というよりも、モンティゴ・ベイの波の音と潮の匂いが感じられるようなグルーブを作っており、大変気持ちいいです・・・

 Marrowsさんも、この「作品のストーリー性」にはかなり拘りがあるようで、ただのコンピレーションになりがちなレゲエ系のミックス作品が多くリリースされている現在において、かなり異端な作りではありますが、私が標榜している「DJミックスの素晴らしさ」を体現しており、大変心強いですね!


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 ただ、この作品を聞いた人ならヤラれるのが・・・写真左の「山●達●」のプレーじゃないでしょうか!

 序盤のクールな展開の流れで、某月9の後に「風女」をプレーし、その後は「踊り子」をプレーする・・・という流れで、一番最初に予備情報なしサンプルを聴いてたら、コレには超ビックリしました!!
 Marrowsさんが山●さんにハマってるという情報が後で分かったので合点がいったのですが、コレをレゲエラインで入れてくるセンスの良さが・・・素敵です(^0^)

 レゲエの現場レベルの話であれば「レゲエだけしかプレイしない」ということは実は無く、普通にSoulやR&B、HipHopなんかもプレイ(多くはないけど)される訳ですが、ある程度の「レゲエ受け」が無いとダメ・・・みたいな壁があるのかな~と思います。
 現場であれば、おそらく「レゲエ」を楽しみに来てるお客さんを相手にしないといけないわけで、彼らが求めるレゲエか、そのレゲエフレイバーがある曲/レゲエとしても耐えられる曲じゃないとダメ・・・みたいな「壁」があると思います。

 その限りにおいて、Marrowsさんのこの選曲は、その壁を完全に取り払い、Marrowsさんの視点で「レゲエ」という音楽/フレイバーを再構築した感じがあり、大変素晴らしいと思います。
 これこそ、彼らの求めている理念なのかもしれないですが、レゲエという考えを根底におきつつ、自分たちの自由なグルーブを出していきたい・・・これが生きた部分じゃなかな~と思います。

 それこそ、我らのMUROさんが、ジャンルの壁を取り払い、HipHop的な感覚でミックス作品を出してたのと一緒かな・・・


 んっ、MUROさん・・・そうそう、この作品においては「MUROさん」という言葉が「裏テーマ」と感じる部分もあります!

 選曲面でもMUROさんが作った「Diggin' Ice」などでプレイされた楽曲が多くプレーされ、それこそ山●さんもそうだし、「Freddie McRregor /That Girl」とかDennis Brownの曲とかCocoa Teaの曲なんかはMUROさんのテープに入ってた曲だし、あとMUROさんがカバーした「Jah Music」がプレイされてたり・・・MUROさんを通して教わった曲が多かったので、すぐに馴染めた部分は多いにあります。
 また、先ほど指摘した「ジャンルの壁を取り払ってミックスする」という点もそうだし、ミックスに遊びがあるところ(踊り子の空耳繋ぎには負けました!)、そしてミックス作品のストーリー性や全体のグルーブを考えている点など・・・MUROさん的なスタンスが見え隠れしています。

 Marrowsさんが実際にMUROさんから影響を受けたり、ある程度のオマージュとして作ったかは分かりませんが、この作品においては、私が愛してきた「Diggin' Ice」の感覚も根付いており、その点も魅力になるのかな~と思います。




 そんなわけで、レコード店の陳列棚ではレゲエの棚にしか置いてない作品ですが、レゲエの棚には収まらないグルーブが秀逸で、どなたでも楽しめる好作品の御紹介でした!
 この作品をレゲエコーナーだけに置いておくのはもったいなく、是非色んなジャンルのファンに聞いてもらいたい・・・そんな作品だと思います。

 Marrowsさんの持つ個性を生かしつつ進んでいく音楽旅行が気持ちよく、Diggin' Ice辺りが好きな方ならドストライクな作品なので、興味のある方は聞いてみてくださいね!!


 ちなみに、今回のような依頼があった紹介(aka提灯記事??)は、私がイイと思い、実際に購入させる位イイ作品じゃないと紹介しませんよ(^0^)

 あと、マイメン「ソロバン」さん、Marrowsさん、今回は色々とありがとうござます!! 今後とも宜しくお願い致します(^0^)




<Release Date>
Artists / Title : The Marrows Tokyo Newyork 「Melting Pop」
Genre : Reggae、Soul、RareGroove、Pops、HipHop、Disco・・・
Release : 2011年8月
Lebel : The Marrows Tokyo Newyork TMTNCD-009

Notice : トラックリストについて
 この作品は制作者の意向で「曲名のみ表記」で、アーティスト名は無表記になっています。ただ、私が今回、気合を入れて検索した限りでは、8~9割位が分かりました。興味のある方はLet's Diggin'ですね♪
 ちなみに、文中でも触れた「Marrowsさんのブログ」では、この作品の発売前後で収録曲に関するコラムのような記事が数本上がっており、大変面白いですよ。気になる方はMarrowsさんの2011年8月前後の記事を読んでみてくださいね。





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コメント
この記事へのコメント
おつかれさまです
毎回楽しみに記事を拝見させていただいてます!。

私もmixtapeが大好きで管理者さまの記事を参考にいつも勉強させていただいてます。
おそらくどこかのdisk unionあたりでお会いしてるかもしれませんねw

これからもお体に気をつけてがんばってください!!。

ちなみに今私が一番ほしいのはDJ MissieのFat Beats時代のmixtapeですw
2011/10/01(土) 21:43:22 | URL | bel #-[ 編集]
Re: おつかれさまです
>belさま

コメントありがとうございます(^0^)

おおっ、テープ掘られてますか!!
私も主戦場はUnionなので、きっと肩を並べたことがあるかもしれないですね(^0^)
最近、私以外にもテープ棚を掘ってる方をよく見るので嬉しいんですよね・・・昔は馬鹿みたく大量に買うと、周りのお客さんや店員に白い目で見られてたこともありましたよ(^^;)

私もマダマダ修行中の身(?)ですが、参考にして頂ければ何よりです!
MissieのFat Beats時代のテープってのも渋いっすね・・・ドレッドでBt'Xの頃ってことかな??

では、今後とも宜しくお願い致します!!
そして、健康にも気をつけますよ・・・お心遣い、ありがとうございます(^0^)





2011/10/01(土) 22:32:24 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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