HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
Kid Capri 「Old School Vol.2」
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 前回の更新、なんであんなに熱く「ハンバーグ」のことを語ってるんでしょうね(^^;)
 答えは、ヤケ酒をして、酔っぱらって書いてたからなんですが、次の日、自分でも「なんでこんなに書いてるんだろう?」と、ちょっと反省をしました・・・すみません・・・


 そんなわけで、説明するのには、こっちも熱くならないといけない作品のご紹介です・・・シラフで書きますよ!!

 個人的には「ミックステープの父」と崇めている「Kid Capri(キッド・カプリ)」大先生による名作シリーズの第2弾をご紹介します!!

 詳細は、コレの第1弾をご紹介した時に語りつくしたので、ココでは控えますが、この作品も第1弾と同時期である1990年前後にリリースされてらしく、カプリにしか作れないミックスが大爆発しております(^0^)
 カプリのことをあまり知らない方は、是非、下記の記事をご参照の上で読んでくださいね~

 Kid Capri 「Old School Vol.1」

 では、早速紹介をしましょう!!


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 A面の最初では、カプリのテーマ曲と言ってもよい「James Mtume / Bigger's Theme」の上で、熱いマイクシャウト豪快で味のある2枚使いからスタートします!

 この作品も、タイトルの「Old School」が示す通り、70年代・80年代のSoulやDance Classicsなんかをプレイしてて、意味合い的には「懐メロ」ミックスになっています。
 
 それこそ「Jocelyn Brown / Somebody Else's Guy」とかのような定番曲や、「Grover Washngton Jr / Mister Magic」のようなブレイク系の曲、そしてどちらかというとガラージよりな「T.S.Monk / Can't Keep My Hands To Myself」だったり・・・グッとくる旧譜曲が多いです。

 第1弾ではレゲエなんかもプレーしてましたが、この第2弾ではダンクラ系の歌モノをメインにしており、選曲の統一感は第2弾の方があり、かつ、どの曲も「カプリ色」に染められており・・・最高です!!

 テクニック的な話は以下で紹介をしますが、どの曲も熱い2枚使いやスクラッチ、そしてマイクが入ることで曲が生き・・・普通のDJミックスを聞いてる方からすると異世界に近いミックスなんですが、聴いててホント引き込まれます・・・
 例えば、Bigger's Themeであれば、どちらかと言えばマイナーなサントラの中の1曲なのですが、カプリの味のある2枚使いでその良さが引き出され、私個人もヤラれましたし、Somebody Else's Guyなんかは、曲の展開を2枚使いをしながら変えており、凄いファンキーでグッとくる感じにしてくるのは上手いです(^0^)

 本来なら最後の方で話すのが筋なのかもしれないですが、カプリのDJって、聞こえは豪快で雑な感じに聞こえ、一般的なDJミックスとは異なる部分も多いと思います・・・変な話「教科書通りではないDJ」なのかもしれません。

 しかし、カプリのDJは、カプリにしか出来ない超個性的な選曲&DJがポイントで・・・その点が光ると、プレーする曲が「結果として良くなっている」と思います!!
 以前紹介したBiz Markieも豪快なDJを聞かせてくれますが、カプリの方がHipHopらしい力強いファンキーさを出しており、HipHopの曲でなくても熱いプレーをすれば「HipHop」にすることが出来る・・・という点も込みで、ホント素晴らしいDJで、この作品でもその良さが十分に生きていると思います(^0^)


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 そして、そんな「教科書通りではないDJミックス」は、この作品でも色々と爆発していますので、ちょっと詳細を説明をしたいと思います。

 例えば、カプリのクラシックとして有名な「Maze / Before I Let Go」であれば、味のある2枚使い&スクラッチ、そして熱いマイクでイントロ部分を執拗に煽っていき、本編に入れば盛り上がるサビの辺りで「♪New York Sing a Song,Please !」なんてマイクを入れつつサビに突入したり、サビをトランスフォーマーで刻んで煽ったり、替え歌を入れてきたり・・・カッコよすぎです!!
 そして、Before I Let Goの次は「Fatback Band / I Found Lovin'」に鉄板で繋いでくるのも素敵で、しっかりとグルーブを繋げてくる辺りも最高ですね!!

 殆どの曲は、Mazeのように2枚使い&スクラッチとマイクを入れてプレイしており、まったくもって原曲の状態でプレイしてることはなく、ある意味「リミックス」の如く、元の原曲から進化した「カプリのだけ曲」になっており、これは驚異的ですね!!

 個人的には色々あるのですが、「Gwen McCrae / Funky Sensation」なんかだと、割とローテンポな曲なんだけど、カプリが2枚使いやスクラッチ、そしてマイクを入れることで、ビートのファンキーさが強調されて、力強い躍動感が出てきており・・・この辺は真似が出来ませんね~
 ホント、こればっかりは聴いてみないと分からないかもしれないですが、地味な昔の曲をカプリのDJを通してプレイすることで、躍動感のある曲に生まれ変わってしまうのは、カプリの技がなすところで、これこそ「Hip Hop魂」なんだと思います。


 また、技術的な部分だと「マイク・カットイン」がこの作品では冴えてるかな~と思います。

 分かりやすい例だと、B面の最初ではJackson 5の曲を連続してプレイすることで「J5メドレー」をやってるんですが、最初の「Jackson 5 / I Want You Back」では、曲をプレーし始める時に、マイクで「Piano Please!」とシャウトをしながら「I Want You Back」のイントロのピアノフレーズにカットインしています・・・聴かないと分からないかもしれないですが、鬼カッコいいですね!!
 
 普通のDJであれば、次の曲に繋ぐ際には、次の曲の繋ぎ部分のフレーズを擦りながら繋ぐことが多いかと思いますが、その「コスリ」の部分を、自分のマイクで入れちゃってる・・・そんな技術になるのですが、コレはカプリがやると本当にカッコいいです・・・
 この作品では、このマイク・カットインを多用してて、ド定番の「Fonda Rae / Over Like A Fat Rat」であれば、前の曲を豪快に切り、マイクで「Bass Line」としゃべりながらFat Ratのイントロベースラインをカットインし、更に粋なマイク煽りも入れつつ、一気にグルーブを持っていく・・・のもカッコよすぎです!!

 考えてみれば、日本のDJ界において、マイクを多用しながらDJするのってレゲエ界ぐらいしか無く、HipHopであればカプリのDJにモロ影響を受けたDJ Master KeyさんとかDJ Kaoriさんぐらいしかいなく・・・ちょっと残念ですね。
 現場だとマイクの利用は多いかと思いますが、ミックス作品になると皆無に近く・・・カプリの作品なんかを聞いちゃうと、もっとミックス作品でマイクが生きてるのがあってもイイかな~とも思います??


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 そして、カプリにおいて指摘しないといけないのは「豪快さ」という点もあると思います。

 例えば「Dennis Williams / Cause You Love Me Baby」では、プレイするレコードが悪いらしく、有り得ない位の「パリパリ」といったノイズ音がある状態でプレイしています・・・これは聞いたら衝撃を受けるぐらい「パリパリ」してます!!
 また、「Keni Burke / Risin' To The Top」では、次の曲である「Mary Jane Girls / All Night Long」に繋ぐ際、先ほど紹介した「マイク・カットイン」でAll Night Longのイントロブレイクに繋ごうと思ってたらしく、Keni Burkeの音を切って「Bass Line!」とマイクを入れるんだけど、次のAll Night Longが何らかの都合で音が出ず(ボリュームを切ってた??)、ミックスが無音になり、あわててKeni Burkeへ戻し、マイクで豪快に「Excuse That, Excuse That!」って謝り、改めてAll Night Longにマイク・カットインで繋いでます・・・

 コレ以外にも、細かく聴くと規格外なミックスが多く、A面最後の「Slave / Watching You」では前曲(T.S.Monk)の有り得ないタイミングでカットインしてきたり、A面の最後なので、綺麗に終わるのかな~と思ったら「ブツ」っとテープが終わったりします・・・
 また、「Gwen Guthrie / Seventh Heaven」では、印象的なイントロブレイクを、EarthのBrazillian Rhymeからロングミックスで繋げようとしたんだけど、BPMがズレてたらしく、凄い中途半端な形でSeventh Heavenに繋いでいます・・・
 あと、他には、ボリュームが突然下がったりする個所もあったり、聴いてて「それでイイの?」と思ったりもすると思います(^^;)

 ただ、カプリにおいては、この作品の第1弾でも触れましたが、DJミックスにおいて「ありえない」ことを修正することなく、そのままプレイしており・・・こういった豪快な所にカプリの魅力があるかと思います!!

 そう、カプリにおいては「DJをすることで生まれるグルーブ」を重要視していて、細かいミスとかは気にせず、グルーブが結果として良ければそれで良い・・・みたいな観点でプレーしてるんだと思います。

 ホント、聴いてるとカプリが「自信を持って全力投球でプレイ」してる感が真っ先に感じられ、それがあるので全体的なグルーブはとても良く、気づいたら細かいミスも「味」にしちゃってるんですよね・・・
 これも聞いてみないと分かりませんが、長く聴いてると、こういったミス的要素が逆に気持ちよく聞こえ、有り得ないタイミングでのカットインなんかは、逆にその場所で入れた方がいいのでは・・・と思ったりするぐらいです(^0^)





 そんなわけで、第1弾で細かく説明したので、この作品の紹介は以上にしておきます・・・

 こういうミックスを聞くと、ほんと細かいことを気にせず、目の前にある「音楽」を楽しむということを思い出させてくれます・・・そう、こういうミックスこそが「Hip Hop」なんだと思います。
 プレイされている曲は昔の歌モノばかりで、ジャンルとしての「Hip Hop」では決してありませんが、HipHopが本来持つ「自由さ」みたいのを最大限に表現しており、そこらへんのミックス作品が束になっても敵わない、強力なグルーブがあるかと思います!!
 
 音源的にはネットでも簡単に拾えると思うので、興味のある方は聴いて頂きたいのですが・・・コレを聞くのなら是非「カセットテープ」で聴いてください!!
 カプリのDJほど「カセットテープ」が一番似合うと思いますで、テープでブリブリ言わせながら聞いてくださいね(^0^)






<Release Date>
Artists / Title : Kid Capri 「Old School Vol.2」
Genre : DanceClassics、Soul、R&B、Hip Hop・・・
Release : 1990年前後
Lebel : Tape Kingz No Number


Notice : 豪快なアフタープレスについて

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 この作品は、1990年頃にリリースした後、色々と再発されており、上記・右のようなジャケットのテープもアフタープレスとしてリリースされています。

 ただ、私の持っているアフタープレスは豪快ですよ・・・

 上の小さな写真のように、市販のテープにコピーした作品で、片面には作品名のラベル紙が貼られているのですが・・・紙が貼られている方はB面で、紙が貼ってない方がA面になっています!!
 それも、紙が貼られていないA面は、実際のテープにおけるB面にコピーしており・・・どうしてそういう風に作ったのかが分からない、変な作りになっています(^^;)
 また、プレスによって収録時間が異なり、アフタープレスだと、B面の最後の曲(Marvin Gaye / T Plays It Cool)の後に「ESG / UFO」がプレイされています・・・つまり、プレスするたびにテープの長さが微妙に違うので、どこまでの音源が入るのかが異なるようです!

 アメリカ系のテープは、ほんとこういう豪快なテープが多く、混乱をすることも多いのですが、私ぐらいのマニアになると、そういうところにも魅力を感じてきます・・・あまり真似をしない方がいいかも?(^^;)

 ちなみに、相変わらずトラックリストは適当で、「Gwen Guthrie / Seventh Heaven」のアーティスト名が「Gwen McCren(Funky Sensationの人ですね)」になってました・・・それもアフタープレスもこの表記になってます・・・ちゃんと書こうという気が無いんですかね??(^^;)








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コメント
この記事へのコメント
質問
 私はmixcdしか購入しないのですが(テープを聴ける環境が無いので・・・)、いつも楽しく拝見させていただいてます。
 今回のブログのテーマとは関係無いので恐縮ですが、現在muroのking of diggin'シリーズを集めようかと思ってます。近年再発されたmixcdの方ですが。
 vol.7のみ再発されずtapeのみ流通したとの噂を耳にしましたが、MTTさんは所持されていますでしょうか。お手数かと思いますが、回答をお持ち致しております。
2012/05/22(火) 23:34:37 | URL | 山田 和 #-[ 編集]
Re: 質問
>山田 和 さん

ご質問、ありがとうございます!
Muroさんの件をご返答しますね。

King of Diggin'シリーズについては、私は逆に再発CDの方は追って無いのでアレですが、
1~6はCDで再発されましたが、次の7なり別作品は再発しなかったと思います。

http://mixtapetroopers.blog49.fc2.com/blog-entry-219.html
http://mixtapetroopers.blog49.fc2.com/blog-entry-231.html

7に関してはMUROさんの作品では無かったり、別の白色の方は正規でリリース(ノベルティーらしい??)されなかったり・・・で、再発をしなかったのかもしれないですね。

では、参考にしていただければと思います。

ちなみに、こういうブログをやってるので一言を加えておくと、私もDiggin' HeatとかDiggin' Iceの再発を大体購入しましたが、結果として「テープで聞いた方が良い」という結論に至りましたよ!
聴いていて「温もり」とか「色気」みたいのがなく、グッと来ないんですよね~
山田さんも、もし機会があればテープで聞いてみてくださいね(^0^)

ではでは、今後とも宜しくお願い致します。



2012/05/23(水) 20:22:52 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
 丁寧な回答をありがとうございました!!
自分のコメントに返信して頂けて非常に感動しています。

 前回の質問の続きで申し訳ないのですが・・・、似たようなデザインのジャケットでmixcdが二枚発売されてますが(i love 45's ~open sesame!!~ と ~sweet sweet revue~ です。)、先日教えて頂いたmixtapeとは別内容ですか?自分で調べたのですが一向にわかりません・・・。
お手数かと思いますが、返答頂けたら幸いです。
2012/05/25(金) 23:54:35 | URL | 山田 和 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>山田 和 さん

またの書き込み、ありがとうございます&返答が遅れてすみません~

ご質問の件、確かにアレは今となっては分かりづらいですね・・・というか、MUROさんの作品は多すぎて分からなくなりますよね(^^;)

そんなわけで、以前、このブログにMUROさんのミックス作品表を作ったので、そちらをご参照頂ければと思います。

テープ http://mixtapetroopers.blog49.fc2.com/blog-entry-243.html
CD  http://mixtapetroopers.blog49.fc2.com/blog-entry-505.html

質問のCDは、CDの方のDiggin'系に入れましたが、テープのとは全く別作品です。CDの方はオンタイムで普通に買ってたので間違えないと思います。むしろ、先日ご紹介をしたテープの方が謎が多く、未だに良く分かりません(^^;)

では、また何か質問があればご質問くださいね~
あと、CDの方のリスト、また更新しないと・・・これが意外と面倒で、お金がかかります(^^;)



2012/05/27(日) 12:03:45 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
アバウトさが...
カプリは大好きなDJなんでこの特集は嬉しいです。カプリのDJはやはり味がありますね。

良い意味でアバウトさが素晴らしい。ブログにも書かれていたAll Night Longで音が出ず「Excuse That, Excuse That!」のところが大好きです!失敗を素直に謝るところがかわいいですし、それが入ったままテープで売るところも。w

死ぬまでに絶対、生でカプリのDJプレイが見たいです!
2012/10/04(木) 23:21:11 | URL | オーガニックなめこ #-[ 編集]
Re: アバウトさが...
>オーガニックなめこさん

コメント、ありがとうございます!!
カプリもFreesoulもかなり気合を入れて書いたので嬉しいです(^0^)

解説っていう程のものではないですが、
カプリなりFreesoulって知らない方が多い中で、
「なぜ凄いのか?」「なぜ素敵なのか?」みたいなのを伝えたく、
無駄に長い文章を日々書いています・・・(^^;)

ただ、ホント頑張って書いた内容を喜んでもらえるのは最高にうれしいです!!

今後も色々と更新をしますし、過去に書いた記事も面白いのがボチボチあると思いますので、
お暇な時に読んでくださいね(^0^)

では、今後ともよろしくお願い致します。

追伸 私もカプリのDJを生で見たことはないです・・・いつか見たいですね!!



2012/10/05(金) 00:41:31 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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