HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
Napsack & The Lost Generations 「Colored Soul (to blind man)」
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 え~、毎年恒例ですが花粉の季節になり憂鬱な日々が続いております・・・今年の花粉はかなりキツく、ティッシュが手放せない毎日です(--;)
 ただ、春の足音も聞こえてくる季節でもあるので、なんか気分が上向きになったりしますね・・・

 そんなわけで、気分を上げたい時に良く聴いている作品のご紹介です(^0^)


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 この作品は現在はオンライン・レコードショップ「BBQ Records」のオーナーさんである「DJ Napsack」さんによるミックス作品で、ちょっとマイナーな作品かも知れないですが、かなり高レベルなジャンルレスミックスで、発売以来、結構な頻度で聴いている作品です!

 Napsackさんに関しては、昨年に「Portable Cornerstone 01」という関口紘嗣さんとの共作作品を一度紹介をしたことがありますが、個人的には関口さん同様に幅の広い選曲と粋なミックスが出来るお方と認識しております。

 正直、ミックス作品は殆どなく、現場でのDJを聴いたことがないので、なんとも言えませんが、Cornerstoneのテープでヤラれた身としては、このCDが出た時も、かなり期待して購入した記憶があり・・・流石な内容に喜んだ記憶があります。
 また、今回の記事を書くに辺り、調査じゃないですが、Napさん(BBQさん)のブログを拝見したら、放出情報に交えて、音楽愛に満ちた記事が多く、つい読みふけてしまいました(^0^)


 そんな、Napさんの今回の作品ですが、リリースの流れとしては、あのサンプリング辞典「The Sampling Dictionary 2008」のスピンオフ企画みたいな形で2010年5月にリリースされました。

 その辞典に関しては、私が以前に書いた「この記事」をご参照頂ければ幸いですが、その本のバックボーンである「サンプリング(ネタ)」や「掘る」といった「HipHop視点」の元でミックス作品を作ったら面白いんじゃないか・・・という意思の元、作品が作られたようです。
 サンプリング辞典としては結構売れた書籍だけに、Napさん以外にも関係者のBozmoriさんなんかもネタ系のミックスを同看板でリリースしていますが、どれも結構注目されたミックス作品だったかと思います。


 そんな訳で、作品の紹介です~


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 まず、選曲的な話からすると、先ほどご紹介したサンプリング辞典の話があるので、いわゆる「ネタミックス」と思う方が多いかと思いますが、この作品では、その「ネタ選曲」をベースに置きつつも、それらの楽曲をDJミックスでグルーブを与えており、ネタミックスを超えた「ミックス作品」になっているかと思います。
 まあ、ネタを通り越して既に「ド定番な楽曲」も多いだけに、もともとネタ感が少ない選曲かも知れないですが、Napさんの独自のグルーブが生きた選曲かと思います!

 実際のプレイ曲でいくと、ド定番な「Archie Bell & The Drells / Don't Let Love Get You Down」のようなドラム/ブレイクネタや、De Laネタの「The Whatnauts / Help Is On The Way」や・・・ネタ曲を通り越して、曲として最高な曲が多く、ヤラれます!!

 それこそ、コレ系だとSoulやRareGroove、JazzやFunk、DiscoやRock、そしてネタが光ったHipHopなど・・・様々な曲をプレイしてるのですが、曲先行で考えている部分が強いのかな~と思います。

 Napさんも、恐らく「ネタミックス」という意識は大きくせず、その曲を生かした選曲/ミックスにしたのだと思いますが・・・素敵だな~と思うのが、それにプラスして、要所要所で「ネタ/サンプリング/HipHop」的な感性が生きている所です。
 例えば、Archieではイントロブレイクをグルーブを伸ばす意味で粋に2枚使いしたり・・・WhatsnautsではDe Laのネタ曲(Ring Ring Ring)から声をサンプリング挿入したり・・・随所でセンスが光っています!!

 また、これもHipHop的だな~と思うのが、Norman Jay作の「Hipness」のネタ繋ぎ(Stevie Wonder / As → The Jeff Lorber Fusion / Lift Off)もグルーブの流れの中で上手くプレイされるんですよね!
 この辺りは、副題の「to blind man」に現れるのですが、粋に御大へリスペクトしてる辺りも素敵ですね・・・(^0^)

 選曲を見てるだけでも「この人、音楽が好きなんだな~」と分かる感じで、大変好感が持てる選曲かと思います。
 一番分かりやすいのが、それこそジャケットで、いわゆるサンプリングなんだけど、自分の感性が生きつつも、色々な部分で「愛」を感じるサンプリングになっているのが大変素敵です(^0^)


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 そして、今度はミックス面の話をしましょう。

 流れ的には序盤はBPMを抑えつつグルーブを伸ばしていき、中盤ぐらいからBPMを徐々に上げ、頃合のいいとこでピークつくり、選曲的に盛り上げ、後半はその余韻を出しつつ優しく終わる・・・みたいな感じで、かなり定番なミックスの進め方をしていますが、この塩梅が素晴らしく、作品の良さを盛り立てていると思います。
 先ほど紹介した選曲面もそうですが、それぞれの「曲の持ち味」を理解した上で、ミックスをすることで「一つのストーリー」に仕上げている感じが秀逸で、通して聴けば納得が出来るかと思います。


 まず、ミックス面で上手いな~と思ったのが「ピークの作り方」です。

 先ほど話に上がったHipness選曲辺りからBPMを温めていき、Freesoulクラシックな「A Touch of Class / Love Means Everything」で温めきった所で、カットインで「The Keane Brothers / Candy」にミックス・・・これは殺しのカットインで、一気にピークへ持っていきます(^0^)
 
 Candyと言うと、個人的にはMUROさんなんですが、MUROさん同様に入れるタイミングが上手いですね・・・Freesoul的な曲が持つパワーを信じた素直なミックスなんだと思いますが、こういうところでセンスが出るんでしょうね~
 また、その後はピークのグルーブをしっかりと引っ張り、クラシックな「Coke Escovedo / I Wouldn't Change a Thing」などに繋いでいきますが、この辺も最高です!!
 
 作品上、スクラッチとか2枚使いが少々ある程度ですが、技術面だと、とにかく「選曲/ミックスのタイミング」が上手いな~という印象を持ちました。
 Candyの繋ぎ方もそうだし、それ以降のピーク曲の小刻みな繋ぎ方もそうだし・・・凄い複雑なミックスをしている訳じゃないんだけど、プレイしている曲を光らせる技が素敵で、大人の余裕すら感じられます(^0^) 

 
 そして、もう一つ、上手いな~と思うのが、そのピークの後ですかね・・・

 ある程度、ピークを作った後、一度グルーブを落とす意味で「El Coco / Let's Get It Toghther」をプレイし、優しいグルーブに変えていき、ここでもStevie御大関連の「Sergio Mendes / The Real Thing」をプレイ・・・このシフトチェンジが上手いんですよ!

 ミックス作品って、限られた時間で「起承転結」みたいのを作らないと行けない訳で、上手い作品ほどそれが効果的(戦略的)に作られているのですが、Napさんのミックスもその「起承転結」がメチャクチャ上手いんですね・・・これは聴けば聴くほど上手いと納得してしまいます!!

 その中で、このピーク後の流れは「転→結」の部分になるのですが、しっかりと「転(=ピークタイム)」の良さを引き継ぎつつ、作品としての「余韻」みたいのを出しててイイんですよ・・・
 それまでプレイしていた曲の良さ(あえて言えばアナログ盤が持つグルーブかな?)を総決算したような優しい流れで、グッときます・・・このまま音が鳴り止まないで!と思ってしまうほどのグルーブの良さです(^0^)
 
 最後の「転→結」の部分で紹介した形になりますが、全体的なミックスの作り方がホント秀逸で、理想的な「起承転結」型のミックスですが、Napさんの選曲手腕と共に、大変素晴らしいストーリーになっているかと思います!!


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 結構、頑張って紹介しましたが、上手く伝えられましたかね・・・

 上手いマトメ方かどうかは分かりませんが、個人的には「HipHop視点でのFreesoulミックス」が割としっくりとくる表現かと思います・・・ただ、その言葉に収めることの出来ないグルーブとストーリーがあり、大変良いミックス作品だと思います。

 んで、結構聴きこんでいたので、例の如く、この作品を聴いて買ったレコも多いです・・・たまに出る持論ですが「そのミックス作品を聴いて、聴いた人に収録曲を買わせるパワー」がこの作品にもしっかりとあり、DJのマジックが生きた作品であることは間違えなしですね!!
 また、これは不思議なんですが、今回は記事を書くにあたり、深くこの作品のことを考えてたら、あんまり反応しなかった曲も輝いて聞こえてきました・・・起承転結のストーリーを作る上で、プレイした曲に捨て曲が無かったからかも知れないですが・・・更に散財の日々が続きそうです(^^;)


 総括すると、内容面は抜群で、ドライブのお伴でも、リラックスタイムのBGMでも、誰でも愛せられる作品で、あまりレコード知識がない方でも絶対に好きになるミックスかと思います。
 特にレコ好きな方は一聴を・・・最初はトラックリストを見ずに、音と対峙して聴いてみると「おっ」と驚かされるミックスでありながら、気づいたらズーっと聴いちゃうミックス作品になると思いますよ(^0^)
 




<Release Date>
Artists / Title : Napsack & The Lost Generations 「Colored Soul (to blind man)」」
Genre : Soul、RareGroove、Jazz、Funk、Disco、Rock、HipHop・・・
Release : 2010年5月
Lebel : Ful-Fill Recordings FULFILL 008




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