HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
Gilles Peterson 「INCredible - Sound of Gilles Peterson」
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 え~、年末も近づき、仕事が微妙に忙しく、今週は久しぶりに「仕事したな!」と思った1週間でした・・・部署移動で慣れない仕事の連続がまだ続いていますが、頑張っております!
 
 特に最近は「週末にユニオンのセールがあるから、今週は頑張る!」とか「週末までにこのミックステープのネタのレコを仕入れる/記事を書きあげる!」みたいな小さな目標(?)を立ててモチベーションをあげています(^^;)

 そんな訳で、平日はこの作品を聴きながら「収録曲を買おう!」と誓いながら仕事に精を出し・・・週末にレコを仕入れようとしましたが、上手く揃えられず、微妙に目標達成が出来なかった作品の紹介です(^^;)


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 今回は意外な大物の作品の紹介です!!

 言わずと知れた「Gilles Peterson(ジャイルス・ピーターソン)」さんによるミックス作品で、CD流通の作品の「テープ版」の紹介です!!

 まず、ジャイルスですが・・・活動がメチャクチャ広く、かつ凄い重要な存在なので、意外と説明が難しいのですが、知らない方も多いと思うので、先に紹介をしましょう。

 ジャイルスさんは、UK在住のDJで、DJ以外の肩書としてはレーベルオーナーやラジオパーソナリティーなど・・・80年代より様々な活動をされている、信頼できる御大になります。
 系統的には「UK Jazz」のラインから成長をした方なので、音楽に一切壁がなく、ダンサンブルでソウルフルな「心に響く」良い音楽を追求することが基本的な姿勢で・・・もはや「Gilles Peterson」という音楽ジャンル(ブランド?)があってもイイくらいなお方かと思います。

 特に、ジャイルスにおいては「レーベル運営」「ラジオ」の2点がメチャクチャ重要です!

 まずレーベルとしては、80年代末に「Acid Jazz」を立ち上げ、90年代初期には「Talkin' Loud」を立ち上げ、ジャイルスのセンスの元、様々なアーティストが曲をリリースし、DJやリスナーに様々な影響を及ぼしました。
 もう、影響といったら説明不要で、深くは説明しませんが、裏方作業ではあるものの、レーベル運営を通してジャンルを超えた「良い音楽」をジャイルスは提案してくれ、それが今のシーンの流れに繋がっていることを考えると、凄い大切です!

 また、ラジオも大切ですね・・・日本だと少ないかもしれないですが、長きにわたりUKでラジオ番組を持ち、様々な良い音楽を紹介し、聴いた人に確実に影響を及ぼすことをしていました。
 的外れな表現かもしれないですが、山下達郎さんのサンデーソングブックに近いかもしれないですね・・・肩肘を張らず、ジャイルスが良いと思う音楽を心をこめて紹介する・・・そんな姿勢が根底にあり、様々な方から愛されていると思います。


 そんなジャイルスさん、選曲を中心としたコンピレーション作品と共にミックス作品も結構出してて、影響を受けた方は多いと思います。

 それこそ、この作品もそうだし、あのNorman Jayとタッグを組んだミックス「JDJ」なんかも有名だし・・・局地的には、ラジオ番組の海賊コピーテープなどで、ジャイルスより「DJ」の良さを知った方が多いと思います。

 今回の作品は、タイトルでもある「INCredible」というUKで企画されたミックスシリーズからの作品で、リリース当時(99年)は結構話題になった作品だと思います。
 いわゆるメジャー作品で、まだまだ海外でもミックスCDが普及していなかった状況で、DJの面白さを伝えてくれた作品の一つかと思います・・・この辺の情報はちょっと曖昧かも??

 ただ、指摘をしないといけないのが、今回紹介するのが「CD」ではなく「テープ」だという点です!

 日本も99年ごろはミックステープが全盛でしたが、UKもこの頃はテープの影響度は高く、この作品もテープ版がリリースされたのだと思います。

 今まで、どちらかというとアメリカ(特にNY)を中心に話をしてたのでアレですが、UKも「カセットテープでシーンが大きくなった」地域の一つだと思います・・・

 聴いた話だと、Notern~Jazz Danceなどクラブを基準に動いてたシーンでは、その現場の実況テープが流通してたり、ラジオ文化(海賊が中心だが)が強いので、その録音テープが流通したり・・・かなり「テープ」が動いていた地域だと思います。
 この辺は、まだまだ研究中なので、すごく明確に表現できないのですが・・・99年という時期に、CDとテープが併売されている事実だけでも、その影響が伺えるかと思います。

 では、前振りがながくなってしまいましたが、作品の紹介です!!


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 んでは、作品の紹介です・・・文頭で紹介した通り、微妙にレコが集まらず、借り物のレコで紹介です(^^;)

 副題に「Sound of Gilles Peterson」とあるのが象徴的で、ジャイルスのパーソナルな部分を多く引き出した選曲/ミックスになっており、個人的には結構ヤラれました!!
 ジャイルスって、パブリックなイメージでも「ノンジャンル」な部分があるかと思いますが、ココまで自由に選曲/ミックスをしているのが最高でありつつ、それをちゃんと権利を取ってミックスしているのが最高です!!

 選曲的には、ほんと幅広く、旧譜も新譜も分け隔てなく選曲しており、それこそ旧譜であられば、阿川泰子さんなイメージが強い「Alive! / Skindo Le Le」のようなマイナーJazzや、ジャケは全然知ってたけど、いざ探してみたら掘れなかった「Eddie Russ / See The Light」のようなRare Grooveを選曲しています。
 また、新譜っぽい範囲だと、自身のTalkin' Loudからの大ヒット曲でもある「Nu Yorican Soul / I Am The Black Gold of the Sun」や、なんとCheck The RhymeのB面な「A Tribe Called Quest / If The Papes Come」なんかをプレイしています・・・時代が時代なのでBlack Goldは4 Heroのドラムンミックスの方を余裕でプレイしており、バッチリですね~

 選曲に関しては、幅の広さ、そして奥の深さもある選曲で・・・これを「メジャー」でやるんだから流石です!!

 メジャーでリリースする限り、収録曲の許諾を取る必要がある中で、この選曲は驚異的でありつつ、Gilles Petersonという「音楽」も表現しているのが素晴らしすぎます!!
 バックボーンとして、UKの伝統的な「Jazzの自由さ」を根底に出しつつ、Acid JazzやRare Grooveが大事にした過去の音楽の素晴らしさや、それ以降のクラブ時代の前を向いた音楽をも内包しており・・・流石ですね!!


 そして、ミックスも大変良いです!!

 凄い派手なミックスはせず、流れに任せるようなミックスでイイですね・・・ピーク時には得意なサンバ感を出したり、ドラムンでクールに攻めたり、はたまたJazzやSoulでメローに攻めたり・・・空気感の作り方や攻め方が上手いです!!
 ジャイルスに関しては、ホント「耳がイイ」方なので、結果としてその「選曲」を生かすミックスになると思うのですが、それが独特でイイです・・・クールなんだけど温かく、ホットなんだけど下品でない感じが素敵で・・・イギリスのジェントルマンのような小粋な部分があり、素敵です!!



 かなりザックリとした紹介になりましたが、メジャー作品でありながら、こんなに幅広い選曲をしてくる度量、そしてそれを一つにまとめてくる手腕は・・・もはや「Gilles Peterson」と言うしかありません!!

 CDは投げ売り価格どころか、投げ売りすぎて買いづらい(?)印象がありますが・・・テープもボチボチ売れていたようなので、お好きな方は探してみてね・・・
 ただ、日本国内では、圧倒的にCDの方しか売れてないので、テープを探すのは難しいかも・・・欲しい方は頑張って探してね!




<Release Date>
Artists / Title : Gilles Peterson 「INCredible - Sound of Gilles Peterson」
Genre : Jazz、RareGroove、Soul、HipHop、Breakbeats、Drum'n'Bass・・・
Release : 1999年
Lebel : INC-redible / Sony(UK) INC9MC

Notice : 商品の仕様について
 元々はCD向けに作られた内容で、CDの方は2枚組になっているので、テープも2本組みになっています。ただ、テープ版では、CD尺に合わして作っているので、B面の最後は10分以上の空白があったりします。


Notice : 同シリーズの別作品

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 このシリーズ、私世代だと結構見かけてた印象があるのですが、実はあまり続かなかったミックスシリーズのようで、ジャイルスの他だと、上記のGoldieによるドラムンミックスが有名ですかね?
 こちらも、CDがメインですが、テープ版も出てて、マニアとしては押さえたいテープです・・・欲しがるのは私だけかも(^^;)

 ちなみに、蛇足ですが、ドラムンも「テープ」で普及した音楽かもしれないですね・・・ドラムンのミックステープって結構あり、国外・国内でボチボチあります・・・
 UK産のだと、全盛期である90年代末ぐらいには、英会話の教材みたいな箱(?)に収納された6本組みのテープとか、凄い仕様のテープが結構ありました・・・今となっては市場で見かけることは殆どなく、さり気なく探してます・・・





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<独り言>

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 また「ユニオンのセール」ネタで恐縮ですが、本日は下北ユニオンのクラブ店で突然開催されたテープセールに参戦してきましたよ!!

 かなり突然に紹介があったセールで、個人的には出ているテープの濃さ/毛色の良さ(?)から、リストだと欲しいのはそんなには無かったけど、毎度のN村さん仕事で期待が出来そうだな~と思い、期待込みで行ってきた次第ですが・・・かなり大当りなセールでした(^0^)

 当日は、そんなには来てないだろうと思い、家の掃除や選挙に行ってからの移動で・・・ついたら既に数名並んでいるというサプライズ・・・あまり知らない方が多く、かなりドキドキです!!

 んで、開店と同時に店内に流れる訳ですが、トップで狙ってたのは1本だけ、それも置き場所が明確だったので、速攻で抜き、後は私の手癖の悪さ(?)が幸いして、欲しいのはボンボン抜き、4番手ながら、万々歳な約30本の収穫です(^0^)
 参加者の趣味が結構ズレてたのも大きく、US系のアルバム狙いの方や、アドバンス狙いの方など、局地狙いの方が多かったので助かりました・・・まあ、そっちの局地狙いの方が内容的には濃く、かなりイイ値段を支払って男を見せている方が多かったですね(^^;)

 そして、釣果ですが、割と90年代のUS産ミックステープが多く、イイのが抜けましたね!
 それこそ、DJ RizやP.F.Cuttin、Total Eclipseのような90年代後半のSpinbad世代の渋いヤツや、90年代前半のTape Kingz系、そしてFlexのTunnelシリーズ・・・そして国内系でも、個人的な抜け番が抜け、嬉しい所です!!

 この辺は、場数を踏んでいる利点にもなりますが、テープセールに関しては、ある方が大口で売ったからセールになるケースが多いので、売った方の個性/時代背景が色濃く出るので、出品リストを見て「予想」が出来る部分があります。
 今回のセールも、出品リストを見ただけで「あ~、当時の人だな」と思う内容で・・・リスト外のテープが予想通りで、嬉しかったです・・・N村さん、色々とありがとうございました!!

 ちなみに、トップで欲しかった1本は、来月あたりにネタにするので、今日の時点では秘密です(^^;)


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 そして、今週に関しては、もう一つ、書かないとイケない事があります・・・

 ご存知の方も多いかと思いますが、DJ系機材メーカーの最大手の一つである「Veatax」が倒産をしたそうです・・・悲しいです・・・

 最近、業界的にもイイ状況では無い中、ベスタに関しては、DJという存在がデジタル化した後、市場を牽引している印象はなく、あまりイイ話を聴かなかった中で・・・今回の倒産話は衝撃でした・・・あまりの衝撃に、数秒フリーズをしてしまいました・・・

 私と同世代の方なら分かるかと思いますが、DJやDJシーンの進化において、機材メーカーの先導は大変大きく・・・日本においては「Veatax」なくして、ココまでシーンが大きくならなったと思います!
 特に、ベスタは、シーンのニーズを明確に汲み取りつつ、一歩先の商品を絶えず提案し・・・そういった流れから、みんながベスタに「育てられた」と思います!!

 私自身、最初に買ったミキサーがベスタの「PMC-05 Mk3」で、今は写真の「PMC-05 Pro 3」と「アイソレーター FDG-1」のセットで・・・DJ人生のすべてが「ベスタ」です・・・

 圧倒的に「使いやすい」のが象徴的で、DJという「肉体作業」を理解したシンプルで直感的な機材が多く・・・MK3の頃は、機材が壊れるまで使い倒し、DJの技術やグルーブを学びました。
 また、FDG-1なんかは、相当古い機材ですが、今でも使いやすく、素晴らしいです・・・ベスタの機材は、ほんと丈夫で、ちゃんとメンテナンスをしてれば一生使えそうな勢いです・・・
 
 そして、ベスタに関しては、何よりもベスタ自身が発売した商品に自信を持っているのが頼もしかったです・・・
 数年前にこのPro3が壊れてしまった時、ベスタに修理を出したのですが、凄い親切な対応で、修理後も大切に使おうと誓いました・・・


 会社組織である以上、ギリギリまで頑張った結果での倒産なんでしょう・・・当然、倒産に伴う債権者の方もいるので、それを美化する訳にはいかないですが・・・私としては「お疲れ様です」の一言です・・・
 
 テクニクス同様、発売した機材の全てが使いやすく、かつ壊れにくいので・・・ベスタの機材は今後も使い続けられ、そして輝きが消えないと私は思います。
 復活をすることは難しいことかと思いますが、ベスタが培った「DJ魂」が受け継がれ、後世に続くことを切に願います・・・



 では、今週はちょっとセンチに終わります・・・今週も頑張りましょう!!







 
 
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コメント
この記事へのコメント
意外な超ビッグネームの登場ですね!

オレは現在はgarage,deep houseが一番好きですが、その前はいわゆるクラブジャズにハマっていて、かなり買い漁りました(今でも好きですが)

オリジネイターであるgillesの作品も、当然のように結構集めてました♪
何故かこの作品は抜けてましたが(・・;)

彼の偉大過ぎる功績は枚挙に暇がありませんが、個人的には現場向けの踊れる曲だけでなく、「優れたリスニングミュージック」も積極的に紹介してきたのがスゴいなあと。しかもラジオ、CD(かなりのリリース数ですね)など様々なフォーマットで、クラブカルチャー黎明期から、ずっと。

DJと言えば、踊れる曲を求められる事が多いと思いますが、本来良い曲なら踊れない曲(バラードとかモードジャズとか?)でも世に発信していくのが良いDJなのかなと個人的には思います。
あと、偉大なDJって選曲自体が一つのジャンルみたいになっちゃいますよね。たとえジャンルレスな選曲でも。

彼が(自分のレーベルからのリリースも含めて)プレイした事によってクラシック化した曲が実に多いこと!
オレもいろんな曲を彼から教わり(?)ましたが、一曲挙げるなら
What wrong with groovin
でしょうか♪
長文失礼しました(^_^;)
2014/12/15(月) 12:56:01 | URL | kyk #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>kykさん

コメント、ありがとうございます!
Acid Jazzがお好きだったので、ジャイルスのコレが反応がありそうかな~と思い、チョイスしてみました・・・大正解だったみたいですね(^0^)

私自身、ジャイルスにメチャクチャ影響を受けた訳ではないですが、Talkin' LoudだったりAcid Jazzだったり、レーベル面では相当影響を受けていると思います。
IncognitoやNu Yorikan Soulだったり、そのアーティストに自由に音楽をプレイして貰ってるんだけど、ジャイルスの「考え」が入ってるんですよね・・・素晴らしいですね(^0^)

あと、素晴らしいDJほど、本来踊れない曲も全然プレイしちゃうんですよね~
個人的にはクラブ以降にカバーされているのでアレですが、DannyやDimitriが「Aretha Franklin / I say a little prayer」を普通にプレイしてて、それが凄い良いんですよね・・・上手い人は何をプレイしても上手いんですけどね~

ではでは、今後とも宜しくお願いいたします!




2014/12/15(月) 23:44:54 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
うわー 下北セールあったんですか・・・ 完全に確認ミスで悔しい限りです!!
2014/12/17(水) 22:32:03 | URL | 否 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>否さん

お久しぶりです&この間はすみませんでした!

割とアドバンスも出てて、結構良かったセールですね・・・某Cさんがガッツリ買われていましたよ(^0^)
否さんとCさんが、日本アドバンステープ界の2トップになってるようなので、今後も頑張って(ビビらせて?)下さいね~

では、今後とも宜しくお願い致します!



2014/12/18(木) 23:17:02 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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