え~、今更書くのもアレですが・・・新年、あけましておめでとうございます!!
ブログの更新的な話からしておくと、
年末の大賞報告 の後は正月モード・・・今年はお休みが長かったことから、精神的には凄い楽な年末年始で、良い気分転換が出来たかな~と思います(^0^)
ただ、お休みが長いと、意外とブログを書くことにスイッチが入らず、連休最終日の今日の更新になってしまいました・・・すみなせんね~(^^;)
そんな訳で、今年もこんな感じでマイペースに進んでいきたいと思いますので、引き続きのご愛顧を宜しくお願いいたします(^0^)
では、今年一発目の紹介です!
ブログを長く読んで頂いている方であれば「新年一発目にしては意外なので来たな~」と思う、いわゆる
「スクラッチDJ/ターンテーブリスト系」の作品 です・・・
今年は、今まであまり紹介していなかった作品・ジャンルも多く取り上げていきたいと考えており、一念発起をしてみた中で、深く聴きこんだら内容がメチャクチャ良かったJ.Roccの作品を紹介します!!
まず、スクラッチDJ(ターンテーブリスト)系の作品は、今まであまり紹介していなかった分野になります・・・
この辺の作品も、ミックステープ業界的には大変重要な存在で、海外系の作品を中心に、テープを聴いて
スクラッチの技などを覚えた方 が多いかと思います。
90年代中期から00年代初期ぐらいまではポピュラーな存在で、YouTubeもなく、入手のしづらいVHSが若干あった程度で、その道の
「プロの技」を盗むために聴いてた 方は多いかと思います。
当然、音だけで聴くので、どうやってスクラッチしたりジャグリングしたりするのかは分からないですが、音から聞こえる間合いだったり、擦りのアイデアだったり、グルーブだったり・・・動作面よりも
精神論(感覚?) を学ぶ場だったような気がします。
ただ、割とスキル重視な内容が多く、それこそ、スぺーシーなトラックの上で、延々とフレーズを擦ってる内容が中心になり・・・選曲面が微妙な作品が多く、
ミックステープとしては長く聴けない んですよね・・・
なんでしょう、結果的に「How To」要素の強い内容が故に、ミックステープという「作品」にはなってないので、普通に聴こうと思うと、スクラッチなどが好きな人以外入りづらく・・・私としてはこういった点があり、今まで作品の紹介をあまりしませんでした。
そんな中で、今回の
「J.Rocc」 ですが・・・
今だからこそ紹介出来るDJ かもしれませんね。
J.Roccは90年代初期から活動をするDJ/Producerで、近年は
Stone Throw関連の作品やパーティー などで大活躍をされており、ターンテーブリストというよりも
「スクラッチもクラブプレイも出来る優秀なDJ」 としての認識が高く、お好きな方は多いかと思います。
J.Roccに関しては、90年代初期より活動をする西海岸のターンテーブリスト集団
「Beat Junkies」 の一員としてターンテーブリスト業界で知れ渡ったお方で、活動初期はやはり「ターンテーブリスト」としての認識の方が強かったと思います。
ただ、Beat Junkies自体が、ガチガチな「スクラッチのみ」の集団とは考えていなく、クラブやラジオでのDJプレイや、ラップグループのトラック製作やDJなど、
幅広い意味での「DJ」 ということを意識して活動をしていた部分があり・・・それが現在のJ.Roccの立ち位置に繋がると思います。
それこそ、コアメンバーのDJ Babuは有名ラップグループ「Dilated Peoples」の一員として有名だし、以前に紹介した作品だと
「Melo D / aquaboogie」 のようにホント選曲やミックスが上手かったり・・・今となってみては、ターンテーブリスト業界的にはちょっと異色だったかもしれないですね。
そんなJ.Roccさんですが、ミックステープが全盛だった頃の過去の作品おいても、現在の活動のような
「幅広いDJ」 が生きており、イイ作品が多いです・・・
ミックス作品も精力的にリリースをしてて、お好きな方は多いかと思いますが、今回紹介をする作品は
J.RoccがDJをしてたパーティー「Sex Machine」のライブ録音(2001年ごろ) で、ターンテーブリストにありがちな「ショーケース」ではなく、
クラブでの「DJプレイ」 が収録されています。
先に指摘をしておくと、ジャケのJB使いで分かる通り、J.Roccは
「しっかりと掘っている」方で、DJとして「選曲」が出来る んですね・・・この点があるから、今の活動に繋がっているのだと思いますが、この作品では、その選曲と技が光っており、かなり良いです!!
では、作品の紹介に行きましょう!
まず、選曲的な話をしておくと、パーティーなので、みんなが盛り上がれる
HipHopクラシック を中心にプレイをしているのですが・・・
深く聴くと渋くって最高 です!!
上のレコ写の様に、レコ写をみただけで「おおっ」となるクラシック系の曲が中心でありながら、
プレイの仕方とか、選曲の幅が凄くイイ です・・・
例えば、説明不要
な「Biz Markie / Make the Music With Your Mouth」 や
「Boogie Down Productions / The Bridge is Over」 のようなミドルクラシックから始まり、イントロを聴いただけでグッとくる
「Pete Rock & C.L.Smooth /They Reminisce Over You」 のようなNew School以降の曲なんかをプレイしています。
また、HipHop以外の曲も違和感なくプレイしてて、大好きなDiscoブレイクが入っている
「Gaz / Sing Sing」 のような
ネタ系の曲 をはさんだり、パーティー名だけに
JB関連のFunk をプレイしたり、普通に
レゲエ をプレイしてたり・・・
アメリカのクラブプレイらしい幅の広さ もあります・・・
特に、J.Roccがアメリカ的に「クラブプレイ」が上手いな~と思ったのが、普通に
「マイク」 を入れてくるんですよ・・・これも上手いです!!
それこそ、
カプリ的なマイク の入れ方(やや
ビズ 寄りかも?)もしてて、BDPであれば、歌詞の「♪Down the Sound Call BDP!♪」の部分で、BDPの部分を
「Beat Junkies」と買え歌 してきたり、シャウトアウトを入れてきたり・・・この人はやっぱり
「スクラッチだけじゃない」 のが分かり、グッときました!!
また、
ミックス部分 も凄くイイです・・・普通に聴いていると流してしまう部分も多いのですが、J.Roccの
「粋な小技」 が光ってて、普通のパーティーミックス以上に、J.Roccの世界に引き込まれちゃう内容が素敵です!!
例えば、Bizの「Make the Music・・・」であれば、イントロのブレイクを執拗に2枚使いしているのですが・・・これが「2枚使いしてますよ」という感じでなく、
イントロのグルーブを伸ばすような2枚使い で、イイんですよ・・・普通に聴いてたら2枚使いをしているのに気づかない感じの2枚使いです。
クラブプレイもあってなのか、全体的に激しいスクラッチ&2枚使いはせず、踊りやすさみたいのを優先しているDJプレイなんですが・・・Bizのようにイントロブレイクのグルーブをダブっぽく引き延ばし、原曲のイメージを出しつつも、
クラブに適した感じに技を光らせている のが上手いです!!
ただ、その反面、Gazのブレイクでは、パーカーッシブに2枚使いをし、2枚使いをすることで躍動感を生ませ、次の選曲に繋げていたり・・・
2枚使いという「技」の先にある「グルーブ」を上手く活用 しているな~と思いました。
そして、Bizの次はBDPに繋げるのですが、2枚使いをしてダブっぽい雰囲気にしているので、カットインで入れても凄いスムースです・・・全体的に
「繋ぎ」が上手すぎ です!!
個人的には、
TROYの繋ぎ方 がカッコよすぎです・・・HipHopらしいブレイクをブレンドした「Take 6 / Spread Love (45king Mix)」をプレイして、少しメローな方向にもっていき、ブレイクのみの部分になったらTROYネタの「Tom Scott / Today」をミックスし、なんと
ブレンド でプレイ!!
そのままTROYネタのサックス部分近くまでブレンドで引っ張り、突然、ビートレスになったら、ネタのサックスの部分で少し聴かせ、その後に違和感なくカットインでTROYにネタ繋ぎしますが・・・メチャクチャ違和感がなく、クラブで聴いたら大爆発なミックスです!!
ざっと紹介するとこんな感じですが・・・ターンテーブリスト系の作品と思いこんでいると痛い目にあう作品です!!
この作品におけるJ.Roccの2枚使いやミックスは、クラブプレイなので、あんまり派手なことはせず、
基本的に「曲」や「グルーブ」で聴かせるプレイをしているのですが・・・その部分を支える「技」が上手すぎ だと思います!
それは、ターンテーブリストとしての素養以上に、選曲の幅だったり、クラブプレイを熟知してたり・・・結果的に
「J.Rocc」というDJの個性が光った 部分になると思います。
以前にも書いたかもしれないですが、
Spinbad とかのように、ターンテーブリストの心得があり、かつ選曲がしっかりと出来る人は最強ですね・・・
J.Roccも間違えなし です!!
凄いガン上げな内容では無いですが、HipHopが好きな方なら唸る内容だと思いますので、気になる方は探してみてね~
<Release Date>
Artists / Title : J.Rocc 「Sex Machine Today」
Genre : HipHop、Funk、Soul、Disco、Reggae・・・
Release : 2001年
Lebel : Beat Junkies No Number
Notice : CD版について
同時販売でCD版もリリースしており、内容的にはワンミックスなので、CDを基準にリリースされた作品のようです。
なお、かなり有名な作品でもあるので、探せば普通にミックス雲などに音源が上がってます・・・ご興味のある方は、こちらも探してみてね。
Notice : 第1段について
表記のようなテープもあり、これは「Sex Machine」シリーズの第1段(1999年)になります。そのため、今回のJBジャケの方第2段になるようです・・・ちなみに、こちらの第1弾も素敵です!!
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<業務報告>
今回、突然にターンテーブリスト系の作品を紹介したのは、個人的な理由があります・・・
コレ系の作品、買ってはいたのですが、自分の頭の中で全然整理が出来てなく、年末年始に少し整理をしてたら、分かりやすく体系化する必要があるな~と思い、以下の
「まとめ(=Index)」 を作ったからになります。
● Index 海外Turntablist(Scratch)系Mixtape まあ、あんまり興味のある分野では無かったこともあり、全然整理をしてなく、持ってるテープが微妙にダブってる(ジャケ違いだったのでセーフですが)のもありましたが、今後の私の収集活動のために作ってみました(^^;)
特に海外系はジャケ違いが多かったり、意味不明なタイトルが多かったりで、手持ちのメモ帳リストに上手く反映が出来ないな~と思ってたので、画像込みのリストになります・・・ISP系は意味不明なジャケット・タイトルが多く、本当に困ります(^^;)
というか、ISP系の作品の意味不明さがあって、この手のテープがあまり好きではなかったんだな~と気づきました・・・Beat JunkiesやX-Menのは全然聴きやすく、Qさま周辺の宇宙観(?)についていけなったのが問題だったようです(--;)
そんな訳で、ご参考にどうぞ~
ちなみに、
大昔に書いたQ先生の作品紹介 が、今読むとメチャクチャ恥ずかしい内容なので、その内に書き直します・・・
改めて聴き直したら、内容がメチャクチャ良かったのもあるのですが・・・当時の私の文章が赤面の連続で、耐えられませんでした・・・がんばりま、ま、ま~す(^^;)
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コメント
taku-raw
いつも本文と関係ないところなんだけど。。。
>ジャケ違いだからセーフ
これ分かるわ~、同じであって同じじゃないですからね。
Promo盤と正規盤両方内容一緒なのに買っちゃう的な感じですね。
今はさすがにしないですが、当時は『それはそれ、これはこれ』の精神で
同じ内容のブツを重ねて買ってたなぁ。。。
なので、こういうエクスキューズ大好きだし、大事だと思ってます。
J RoccってこういうMixも出してるんですね。
唯一持ってるのがJazz Man Only Mixなのですが、コレは気持ちよかった。
このテープ見っけたら買ってみます、T.R.O.Y への流れ聴いてみたいっす。
2015/01/15 URL 編集
mixtapetroopers
コメント、ありがとうございます!
本文と関係ないところでも全然OKですよ・・・書いた内容の半分以上が本文と関係ない独り言だったりもしますので(^^;)
ジャケ違いとか、プレス違いとかって、普通の人が見たら「同じじゃん」と思うんですが・・・自分を「言い聞かせる」意味で活用すると大変便利な存在ですよね(^^;)
ここ最近は、確か持ってないよな~と思って購入し、家に帰って持ってることに気づいた時の「いい訳」にすることが多いです・・・ただ、全く同じだといい訳が出来ないっすね(--;)
ちなみに、Jの作品、本文ではモロ書き出来ませんでしたが、以下に音源が上がってたので、宜しかったら聴いてみてください~
http://www.mixcloud.com/jrocc/j-rocc-sex-machine-today/
本文中で書くのは忘れてましたが、1曲目(2曲目)が、Manhattanにいた頃のIta-Choさんが、海外買い付けの際にほれ込み、日本発でプレスしたSlum Villageの曲ですね・・・これって、Beat Junkiesの面子が日本に来日した際に、Mでこの12inchを発見し、アメリカに持ち帰り、パワープレイして、Jay-Deeの評判が更に上がった・・・そんな流れがあったと思います。
急に思い出したので、書いてみました・・・すみません(^^;)
ではでは、今後とも宜しくお願い致します。
追伸(コメントまで読んで頂いている方へ)
アレなコメントはアレしました・・・ご察しください・・・そしてお楽しみに・・・
2015/01/15 URL 編集