HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Kiyo 「Give Me A Break」
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 え~、今年は「苦手だった作品」をなるべく取り上げよう・・・と頑張っておりますが、Kiyoさんも全然取り上げてなかったですね・・・

 こればっかりは趣味の問題で、私自身がKiyoさんの作品やセンスに上手く入り込めないのが問題のようで、それで聴く機会が少なく、今まで殆ど取り上げていなかったんですね・・・すみません・・・
 ただ、ミックステープって、自分の経験値が少しでも上がると、聞こえ方が変わり、途端に入れるようになったりもします・・・今回の作品は、ちょっとだけ入れたような気がします??


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 そんな訳で、あまり紹介していないKiyo作品ですが、以前からの流れで、1999年の年末ごろにリリースされたRoyaltyシリーズの第5段の紹介です!!

 まず、当時を知っている方や、テープを集めてる方だとご存知かと思いますが、Kiyoさんのミックステープは「ケースの違い」で前期と後期に分かれています。

 前期は通常のプラケースですが、後期は通常のプラケースの約2倍ほど大きい「塩ビ素材のソフトケース」を使用しており・・・色々な意味で目立つ存在でした!

 カセットテープって、そのコンパクトさが魅力だったりしますが、販売店において、商品として陳列すると小さいが故にあまり目立たない部分があり・・・いかに「他の作品よりも目立つか」ということが大切になります。

 なので、相対的にミックステープのジャケットが凝っているものが多く、その一つが「大きさ」になり、今回のような塩ビ素材のソフトケースも一時期流行りましたね!
 個人的には、コレ系のはしりはMUROさんの「Super Disco Breaks」あたりが最初かな~と思っていますが、大きければそれだけお客さんの目に入るし、お店側も面白がって売ってくれた部分があったかと思います。

 ただ、Kiyoさんのこの作品はどちらかというとアート的な部分で作られた部分があり、ジャケのセンスの良さには当時ビックリした記憶があります!

 このジャケットは、Tei Towa作品などのデザインでお馴染みの「Tycoon Graphics」が担当し、そのオシャレな感じにヤラれた方が多かったと思います・・・
 Kiyoさんに関しては、初期作のサンプリングジャケのセンスの良さだったり、前作の「Fleshmode」のプレイヤーを模したデザインだったり、ジャケにはかなりコダワリを持っているので、この作品のデザインも納得できますね!

 なお、私個人としては、この塩ビは経年劣化でビニールが波をうったり、別のケースとくっついたり、何よりも形が通常のケースとは違うので仕舞うのが面倒で、実はあんまり好きではありません(^^;)

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 そして、以後のRoyalty作品では、同僚のDJ Senさんも含み、この「塩ビ素材のソフトケース」を使用し、ある意味で慣例化していました・・・一応、Kiyoさんとしては上記の5本が後期作品になるかと思います。

 ただ、ケースが変わった点においては、Kiyoさんの興味深い流れとリンクをしているかな~と思っています。

 それは、Kiyoさんの「DJの方向性」で、この時期ぐらいから「脱HipHop」的な動きをしています・・・

 前作の「Fleshmode」にもその片鱗がありましたが、メジャーなHipHopの流れに違和感を覚え、非メジャーなHipHopやBreakbeatsなんかを好むようになったのがこの時期ぐらいだと思います。
 それこそ、脱HipHopというよりも「オルタナティブHipHop」の方が表現的に合うと思いますが、こういうのをいち早くキャッチし、自分のDJスタイルに昇華し・・・これが後続のDJ達に影響を与えた点を考えると、このジャケの切り替えという点には結構重要だったりしますかね??

 では、作品の紹介です!!


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 この作品は、タイトルからして「ブレイクをくれ!」な訳で、Kiyoさんの広い解釈の元で「Breakbeats」を再定義しているかのような内容になるかと思います。

 それこそ、A面の最初は大ヒットした「Jean Jacques Perry / E.V.A. (Fatboy Slim Remix)」のようなノリの良いBreakbeatsからスタートします・・・ただ、ここから「流石Kiyoさん」な内容です!
 印象的なビートレスなイントロを経てビートが始まる瞬間からキラーなスクラッチソロを行い、曲のスピード感を大幅にアップさせたミックスをしています!!

 この作品においては、先ほど「Kiyoさんの広い解釈の元でBreakbeatsを再定義している」と書きましたが、この「スクラッチ」が大きなポイントになっています。

 選曲される曲は、オルタナティブなHipHopから始まり、BreakbeatsやDrum'N'BassやHouseなど、通常のHipHopよりも「BPMが早い曲」を中心に選曲してて、それを「HipHopとして一つにまとめる」為にスクラッチを入れていると思われます。
 スクラッチはオンタイムでのカットか、それともミックスを録音した後に入れたのかは、何とも言えませんが、大半の曲でスクラッチソロが入ってて、全体的にスピード感が増し、かなり良いです!!

 また、渋いな~と思ったのが、HipHopの曲をドラムン系のBreakbeatsをブレンドしてプレイしてて、LPの中の一曲で、もともとビートパターンがドラムン的な「Boogie Down Productions / Who Protects Us From You?」をチョイス・・・選曲も渋いですね!!
 選曲面においても、Jangle BrothersやATCQなど、一時期流行ってたHipHopの曲のBreakbeats Mixなどをプレイしてて、結構深いです・・・ジャンルの広さもモチロンそうですが、流石の選曲です・・・

 

 正直、凄い強いジャンルではないのと、聴きこんでも理解できなかった部分があった(特に選曲面)ので、説明は以上になりますが、やはり評価されているDJだからこそ、その人にしか出せない「グルーブ」があるんだな~と思いました。

 全体的には「HipHopリスナーでも聴きやすいBreakbeatsミックス」で、気づいたら首を振ってしまう内容です・・・
 ただ、その内容において、選曲やミックスのKiyoさんらしい塩梅加減が絶妙です・・・流石です!




<Release Date>
Artists / Title : DJ Kiyo 「Give Me A Break」
Genre : HipHop、Breakbeats、Drum'n'Bass、House・・・
Release : 1999年
Lebel : Royality No Number




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<独り言>

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 おおっ、やけに大きい写真になっちゃった・・・最近、あんまり写真を小さいと見づらいので、なるべく大きめに載せるようにしてるのですが、微調整がイマイチです(^^;)
 なお、写真については、ミックステープという「グレーゾーン」の媒体なので、あんまり大きくするのもアレだしな~と思って小さい写真を多用してました・・・今後、どうするかは検討中です・・・

 そんな訳で、今回の記事はこっちの方が本題かも知れません・・・この「紙」が出たということは「セール」の話です!!

 今回は渋谷のHMVでテープのセールとテープ関連のイベントがあるとのことで、何となく早めに行って並んでみました・・・

 正直に書くと、昨年末に海外買い付けのテープ放出をHMVでやった時、意気込んで行ったら私一人だったという寒い状況もあったり、出品情報からすると国産の洋楽・邦楽のテープアルバムが中心とあって、今回も大したことが無いのかな~と思っていました・・・

 ただ、結果的には激熱なセールになりましたよ!!


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 整理券的には、1番の方がレゲエのセール狙いとのことで、私がテープの実質的に1番で、整理券の段階では、やっぱりテープ狙っている人が少ないんだろうな~という配布状況でした・・・

 ただ、開店前に異様に人が集まり始め、集まった人が入口手前に陳列されたテープセール付近を見ており、開始時には10人位はいたと思います・・・なんか、変な展開にちょっとザワザワしちゃいました・・・
 集まった方々は、40代~60代のロックファンらしき感じの方で、最近、ロック系もテープを集めている人が増えてきているので、その流れでしょうね・・・
 
 そして、11時に開店、一気に人が入店し、実質1番も関係なく、鉄火場の中での戦いが始まりました!

 まず、あえて書きますが、さすがHMVらしい仕切りの悪さ(笑)で、展示スペースが畳の1/3位の陳列台が一つで、それに10人ぐらいが突っ込むのですから大変です・・・また、その陳列台がキャスター付きだったので動いてしまい、満足に見ることが出来ません・・・
 それこそ、ユニオンのCDセールみたく、段ボール箱に分割して分けて欲しかった・・・その後に行った渋谷ユニオンのレアHipHopCDセールが見習うべき姿で、あちらも激熱なセールでしたが、狭い店内でピースフルに掘っている人の姿を見て、こっちだよな~と思いました・・・

 そんな中、一つの餌箱にあちらこちらから手が出て、テープを抜いて行きます・・・

 正直な話、今回はそんなに欲しいのがなさそうだな~と思って行っていたので、あまり焦りは無かったので、気を取り直して見てましたら・・・「意外な出品」があることに気づきました。

 そして、その出品物は、大半の参加者にとっては対象外のようで、誰も手をつけず残っています・・・参加された方の大半がロックなどのアルバムの「テープ版」を狙ってて、スルーだったんでしょうね。
 そのことに気づき、急にディガーモードにスイッチが入り、ザーッと回収していきます・・・また、今回は勢いで確保したけど、必要じゃないので餌箱に戻す人が多く、それも狙って回収しました・・・

 結果は以下の通りです・・・

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 大爆釣とは言えない本数かもしれないですが、先週のJah Shakaに続き、2週連続の万超え会計で、なかなか良い買い物が出来ました!!

 「意外な出品」と書いたのは、これらのテープで、これは通称「店頭演奏用テープ」というモノで、プロモ中のプロモテープです!!

 一般的なプロモテープ(アドバンステープ)というと、レコード屋さんが仕入れをする判断をする為の資料という位置付けなんですが、このテープは商品を販売するレコード店の店内で「BGM」としてかけてもらう為に、レコード会社が作成したテープになります。
 具体的には、そのレコード会社が一押しのアーティスト/曲をコンピレーション的に集めたテープで、お店側としては色々な曲がプレイされるので店内でのBGMとしてはうってつけで、レコード会社としても結果的に自社の宣伝になるので、各社がこぞって作っていて、業界的にはポピュラーな存在だったようです。

 個人的には、ヤフオクなどで見かけたことがあったので「こういうのがあるんだ~」と思っていた程度ですが、実物と遭遇したことはなく、結構ビビりました・・・
 これらは今回の出品物の極一部でしたが、この内容じゃ事前に情報が出せないですよね・・・あと、HMVもこの辺もOKになってきたんだ~と思いました・・・

 んで、単なるコンピなら私もスルーする所でしたが、よく見ると「夏」や「ディスコ」など、ちゃんと「内容に合わせて選曲」をしているようです・・・

 恐らく、店内でのBGMなので風情に合わす必要があったり、その時期に売れる曲でないと意味がないので、こういった主題を設定した内容にする必要があったようです・・・
 この観点で行くと、以前紹介した「波の数だけ抱きしめて」に通じる部分があるな~と思い、これで買うことが決まった次第です・・・
 
 内容は明確には書けないのですが、洋楽のもあれば、邦楽のもあるという感じで、DJミックスが入っているのは無いですが、結果的に「選曲テープ」にはなっており、ミックステープとして耐えられる内容かと思います。

 特に、夏向けのは結構良く、杏●とか、マリー●とか、いい所を突いてきますね・・・購入した一つには、仕入れ担当者の手書きメモ(東京JAPがシブイって!!)が入ってて、それにもグッときました・・・
 また、冬向けで1本、超ゴツいのも買いましたよ・・・タイトルがタイトルだけにコレだけ高額で、ある意味「裏目玉商品」だったのですが、無事にゲットできて良かった・・・これは、今年の冬に紹介しますね!!


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 そんな訳で、参加者多数だった割には、ラッキーなセールでした!

 それにしても、大の大人が「カセットテープ」欲しさにコレだけ集まるんだから・・・テープ再評価の波は、今年は爆発するかもしれないです!!
 一緒に並んでいた方ですが、かなり豪快に買われてて、確実にテープコレクターが増えてきてるんだな~と実感しており、今年はもっと動きがありそうですね!!

 ちなみに、お昼を挟んで午後からはテープ&ラジカセに関するライブとトークショーがあり、日本の70年代~80年代のラジカセを修理して販売をしているデザインアンダーグラウンドの松崎さんのお話が大変面白かったです!
 次に掘りに行くレコ屋の時間があったので、途中で中座してしまいましたが、写真のラジカセを実際に動かしてみて、その音の良さをアピールしていたのですが、やっぱり大きなラジカセは音がイイですね・・・70年代中期から80年代中期はラジカセにおける「黄金期」だそうですよ!

 あと、某有名TV局が今回のテープセールとトークショーを取材していましたよ・・・恐らく、テープが巷では再評価されている事を取り上げたかったんでしょうね・・・

 なお、テープを購入して、ユニオンに行こうとお店を出たら、その番組の関係者から「買ったテープを見せてください」と声をかけられましたが、丁重にお断りしました・・・
 今回のテープの内容も出せない内容ですが、私がTVに出るのはプライベート的に大変まずいので、お断りしました・・・ただ、チラッとは写っているかも・・・恥ずかしいな~(^^;)
 





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コメント
この記事へのコメント
kiyoさんもの待ってました!
自分はテープでは無いのですが、色々集めてます。
自分の場合は元々b-boyでは無く、テクノ畑出身なので、逆に脱hip hopな流れは聴きやすかったです。
healing basicsシリーズのソウルなミックスや,R&Bミックスの作品も色々勉強になりました。
初期作品は数年前はCD化の流れあったのですが、気付いたら無くなってました。
限定モノが多くて掘るの楽しいですが、ツライ部分もありますね(笑)
高くなりすぎな面もありますね。
2015/03/22(日) 20:09:52 | URL | 暗黒舞踏おっさん #-[ 編集]
ユニオンならともかく、HMVでテープセールとは驚きました!
ここ数年、レコード人気再燃と言われてましたが、遂にテープにまで飛び火(?)するとは!
やはり、デジタル化が進む一方、カウンターとして、アナログ・形あるモノ方面も盛り上がって来てるのかも。
ここまで、無い道を歩き、むしろ道を作ってきたMTTさんにリスペクトです!

ところで、遂に雑誌、今週ですね!超楽しみです!\(^o^)/

最後に・・・ようやくback in the houseをgetしました!
MTTさんの言うように、ある程度知識のある人の方が楽しめるかも。
オレは観ていて上がりっぱなしでした(^_^;)
自分の知ってる曲、DJ、パーティーとかが、これでもかってくらい連発なので。
折しも、もうすぐgod fatherの一周忌ということもあり、いつになくハウス熱が高まっております!
ハウスを買い始めた人は、劇中で使われた曲を片っ端から掘ってみるというのも良いかもしれませんね♪

長文失礼しました、ではまた!
2015/03/22(日) 20:40:17 | URL | kyk #-[ 編集]
Re: 連名で失礼します。
>暗黒舞踏おっさんさん

コメント、ありがとうございます!
なるほど~、テクノ畑出身だから聴きやすいというのは確かにあるかもしれませんね!
Kiyoさんのこの頃のミックスって、かなり緻密に作っている感じがあり、その辺りはテクノに通じる感覚かもしれないですね~

あと、確かにKiyoさんのミックス作品は、限定のだともの凄い値段になってますよね・・・これは仕方がないのかな・・・
私自身はKiyoさんのCDは追ってはいないですが、やっぱり内容が良いから集める人がいるんだろうな~と理解しています。
一時期は集めようかな~と思った時期もありましたが、MUROさんで精一杯です(^^;)

ではでは、今後とも宜しくお願いいたします!


>kykさん

いつもコメントありがとうございます!
普段からテープに対してアンテナを張ってる立場だからこそ言えるのですが、本当にテープが熱くなっている感は強く、この流れはかなり嬉しいです。
kykさんもご指摘されているような、デジタル化のカウンターもあるだろうし、形があるモノへの思い入れだったり・・・人によって思いは違うかもしれないですが、評価されることは大変良い事です。
コレクター的な立場からすると、注目がされるということは、それだけ市場の流通量が増えるはずなので、テープを買える機会が増える訳ですが・・・それ以上に、テープというフォーマットで音楽を聴くと、不思議と集中して聴けたり、独特のグルーブがその音楽を更に良くしたり・・・音楽を更に楽しめる媒体だと思っているので、音楽をもっと楽しんでくれる人が増えてくれそうで、大歓迎な流れです!

そして、雑誌の件は、本当にリリースされてから書こうかな~と思ってて、来週に先送りしました(^^;)
既にゲラはチェックしたので、皆さんの反応が楽しみです・・・一つだけボム(?)が仕込まれていますので、楽しみにしててくださいね!!

あと、Back in the Houseは、私も収録曲をチェックしており、やっぱり探しています(^^;)
昔はこの辺の90年代初期~中期のHouseって腐るほどレコード屋に中古でありましたが、今は意外と買うのが難しいんですよね・・・ただ、タイミングが合えば、そんなに高くはないので、気長に掘りたいと思います~

んで、私も春めいてきたので、ダンスに行きたいんですよね~
今週、割と大きい仕事があるので、週末にあったDanielのSalsoulのパーティーは体力温存(?)で行かなかったのですが、そろそろ行きたいな~

ではでは、私も長い文章になりましたが、以上です(^0^)
今後とも、宜しくお願いいたします。





2015/03/22(日) 22:23:15 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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