HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Watarai 「Saudade - Another Diggin' ice - 」
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 え~、季節的な話から入りますが、今週は「the 梅雨」といった感じで、うっとおしい1週間でしたね~

 雨もそうですが、とにかくベタベタした湿気の空気感がヤル気を削ぐんですよね・・・今週は仕事が割と忙しかった週ではありましたが、いかにしてヤル気を保つのかが重要でした(^^;)

 そんな訳で、こういう季節にはピッタリな作品のご紹介です!!


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 今回は、あのDJ Wataraiさんが、あの「Diggin' Ice」のアンサー作品として製作されたミックスの紹介です!

 まず、今回は、なぜこれを紹介するのかをご案内します・・・

 先月、我らのMUROさんが「Diggin' Ice」の新作をCDとテープでメジャーリリースをしたことが話題になりましたが・・・もー、素晴らしすぎな内容で、何度も何度も聴いています!!

 Diggin' Iceと言えば、MUROさんが1996年ごろより作っているミックスシリーズで、SoulやR&B、JazzやRare Groove、そしてReggaeなど、様々なジャンルの音楽をミックスし、聴いたら「涼しく、そして心地よくなる」ことをコンセプトにした作品で・・・MUROさんにしか作れないグルーブが素晴らしい作品になります!
 個人的にも相当影響を受けた作品で、過去にもテープ時代の作品を中心に紹介してきましたが、ちょうど今の時期のような梅雨の頃になると、ジメジメした空気感を取っ払いたくなり、つい聴いてしまいます・・・皆さんもそうじゃないですか?

 そんな毎年聴きたくなってしますDiggin' Iceですが、今年は新作はとにかく気持ち良くって何度も聴いています!

 とりあえず、ラジカセに入れっぱなしで、気づいたら再生ボタンを押しちゃいます・・・出勤前の朝や、帰宅後のリラックスタイム、休日のくつろぎ時など、なぜか「聴きたくなる」感じです!
 なんか、毎年、なんだかんだでiceは聴いてはいますが、今年のように何度も聴いてるのは久しぶりです・・・新作が割と定番曲を中心に上手くまとめられているのが大きいかと思いますが、MUROさんの選曲とミックスの素晴らしさが集約した作品であることは間違えなく、やっぱり「Diggin' Ice」という世界は素晴らしいな~と痛感しています(^0^)

 そんな訳で、この話の流れであれば、その新作を紹介したいところですが、私の中で「Diggin' Ice」という存在が再熱し、過去のIceもちょこちょこ聞いてた中で、クリーンヒットだったのが、このワタさんのミックスでした!!

 このワタさんの作品は、お世話になりっぱなしなN村さんを擁する「ディスクユニオン下北沢クラブミュージック店」で2013年10月に100枚限定でリリースされた作品になります。
 発売当時、私は問答無用で購入しましたが、お店では速攻で売り切れ、暫くは中古ミックスCD市場の人気アイテムとなり、今でも結構値段がついている作品です・・・ただ、枚数が枚数なので、一般的には殆ど知られてない作品かと思います。

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 んで、話を製作者である「DJ Watarai」さんに進めましょう・・・

 まず、話の流れからすれば、Diggin' Iceの話なのに「なんでMUROさんではなく、Wataraiさんなのか?」と思う方もいるでしょう・・・この点を交えて、ワタさんの紹介をしますね。

 Wataraiさんと言えば、もはや日本屈指のHipHop/R&B系のProducer/DJとして有名で、幅広いプロデュース活動と現場でのDJプレイを両立しており、お好きな方も大変多いかと思います。
 最近の活動では、あのアイドルグループ「Kis-My-Ft2」のリミックスを担当したそうで、メジャーな舞台でも活動をしつつ、渋谷Harlemを中心に現場でのDJプレイも行っており、メジャーでありながらアンダーグラウンドな姿勢がある頼もしいお方です。

 そんなワタさんですが、実は活動の初期はMUROさんにお世話になってて、MUROさん周りでのDJプレイや、MUROさん関連の曲のプログラミングなどを担当してて・・・MUROさんの「音楽/グルーブ」が分かるお方なんです!
 
 ワタさん自体、90年代初期~中頃に活動を開始し、MUROさんがKODPクルーを形成し始めた90年代中頃から参加をしてて、MUROさんからは「ワタ坊」なんて呼ばれてましたね・・・
 DJもモチロン上手いのですが、初期はトラックの製作能力を買われて、MUROさん達がチョイスするネタやドラムを組み立て、音に組み上げていく仕事をこなし・・・最近だと、人間発電所のドラムをワタさんが組んだことが分かり盛り上がっていますが、そういった下積み作業から成長し、今のProducer/DJとしてのワタライさんがいるんですね・・・

 つまり、ワタさんは、MUROさんがDiggin' Iceを作っている「真横にいた存在」であり、そのMUROさんが作る「グルーブを理解している存在」な訳です・・・ワタさんがIceをアンサーとして作ることの意義がここにあると思います。

 そして、なぜこのアンサーを2013年に作ったのかは分からない(今度、N村さんに伺ってみます)のですが、そんな経緯があったので、私は問答無用で購入し、作品を聞いたら、ミックスのレベルの高さに加え、MUROさん直系の「Diggin' Ice感」にヤラれてしまいました!

 ワタさん自体、今はミックス作品を作ってるイメージは少ないですが、テープ時代は結構作っており、元々ミックス作品を作るのが上手いですし・・・何よりも、今でも現役で現場でバリバリDJをしてるので、基本が違いすぎます!
 そして、これもワタさんの良さですが、業界的には「音へのこだわりが強い」ことで有名で、この作品はアナログ盤でミックスし、そしてマスタリングなどもワタさんがやったようなので音がメチャクチャ良く、音質面でも作品の良さを後押ししていると思います!!

 では、以下では、そのワタさんのDJの上手さと、MUROさんの横にいたことで受け取った「Diggin' Ice感」を中心に、この作品の紹介をします!


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 作品の内容的には、Diggin' Iceなので「夏のチル」を題材にした感じで、MUROさんと同様に様々なジャンルの曲を選曲し、とても気持ちイイ内容になっています。

 それこそ、ド定番な「Deniece Williams / Free」のようなSou~RareGroovel系の曲や、「Courtney Pine / I'm Still Waiting」のようなR&B~Reggae系の曲を上手く選曲し、とにかく気持ち良い作品になっています。
 全体的にはスロー~ミッド系の選曲で統一しつつ、流れによっては「Aswad / Next To You」のようなちょっとアップな曲を織り交ぜて選曲に幅を持たせ・・・結果的に「聴いてて気持ちイイ」内容になっているかと思います。

 まず、選曲面をもうちょっと掘り下げると、紹介したような定番曲を入れつつも意外な曲や知られていない曲を入れてきたり、また、定番曲の使い方が上手かったり・・・MUROさん同様の「奥行きの深さ」にヤラれます!

 意外な曲に関しては、結構レゲエを多用してて、それも90年代初期のR&Bとリンクしたようなレゲエの使い方が上手いんですよ・・・Aswadもその一つかもしれないですが、ShabbaのMr.Lovermanなどを小粋にプレイし、これには結構ヤラれました!
 また、Soul~RareGroove~DanceClassicsをとっても、幅の広さと深さが素敵です・・・ワタさんが、こういった旧譜でミックスをしているのは初めて聴いたかもしれないのですが、引き出しの数と深さは間違えなしで、聴いてて「ワタさん、音楽がホント好きなんだな~」と強く感じました。

 そして、定番系の曲の使い方も上手いんですよ・・・それこそ「Deniece Williams / Free」であれば、さり気なくEarthのFantasyから繋いできて「Kalimba Production繋ぎ」をしていて、聴いててニヤっとしました(^0^)
 また、これもクラシックな「Marvin Gaye / I Want You」であれば、オリジナル曲からのプレイではなく、2013年に陽の目を浴びたNYの名リミキサーであるJohn Moralesによるエディット版でプレイしており、定番曲の「別角度な選び方」も上手いな~と思いました。

 
 んで、全体的なミックスについては、こういった選曲を生かす為、ストーリー性のあるミックスが光り、結果としてその気持ち良さを後押ししている部分があるかと思います。
 
 もの凄く、緻密なストーリーがあるわけではないですが、要所要所で選曲の方向性を変えるようなストーリーの作り方をしてて、聴いている人を飽きさせず、また「気持ち良さ」を切らさない展開にしており、MUROさん同様に上手いですね!
 また、そうやって作っていた気持ちイイ空気感の上で、作品のストーリーにおけるピーク作りも上手いです・・・個人的には、エンディングに近づき、段々と耽美な空気感にしてからの「Marvin Gaye / I Want You」の素晴らしさにはグッときます!

 これが「Diggin' Ice」の根幹になると思うのですが、こういった気持ちイイ曲をDJミックスをして曲と曲を繋いで、一つのストーリーにすることで、プレイした曲が更に光るミックスを、ワタさんも実践しており、最高ですね・・・
 


 そんな訳で、MUROさんのDiggin' Iceに対するアンサーと銘打っただけあって、選曲もミックスもストーリーも同じ手法を行いつつ、ワタさんらしい選曲も光り、最高のアンサーになっていると思います!
 Diggin' Iceの全般に言えるのですが、ここでゴタゴタと説明しなくても、とにかく聴けばその気持ち良さにヤラれちゃう・・・そんな説明不要な部分は、このワタさんの作品でも光っており、素晴らしいです(^0^)

 ただ、残念なのが、プレス数が相当少ない事です・・・あまり簡単に買える作品ではないかもしれないですが、作品の性質上、これは仕方がないですね・・・
 市場的には、ややレアなプライスラインまで落ちてはきましたが、頻繁に市場に出るわけではなく、ユニオン辺りのミックスCDセールで小まめに探せば出会えると思うので、興味がある方は探してみてくださいね~

 あと、書くところがないので、ここで書いちゃいますが、このDiggin' Iceのアンサー作品、他のDJでも聴いてみたいです・・・個人的にはDJ Kentaさんで聴いてみたい・・・N村さん、是非是非(^0^)




<Release Date>
Artists / Title : DJ Watarai 「Saudade - Another Diggin' ice - 」
Genre : Soul、R&B、DanceClassics、Rare Groove、Reggae・・・
Release : 2013年10月
Lebel : No Lebel No Number




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<独り言>

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 毎度の独り言的な話じゃないですが、今週のボムはこれでしょう!!

 我らのユニオンが遂に大阪に進出するそうです!!

 【SHOP】2015年11月、ディスクユニオン大阪店オープン予定

 数年前から噂があり、一部のユーザーからは熱望されていた大阪進出ですが、遂に実現・・・これは、是非、頑張ってほしいですね!

 普段、ユニオンを利用している立場からすると、品揃えと回転の良さは比類するお店がなく、ホントお世話になっております・・・私のエンゲル係数の円グラフを作ったら、家賃、食費、交通費のような項目に「ユニオン」が入るぐらい利用(散財?)をしています・・・
 
 特に、大阪に期待するのは、私も東京に住んでいながら、割と大阪のレコ屋にも行っている(と、言っても、年1回ですが・・・)から言えるのが、私が好きなDJラインのレコ屋さんは割と「買い付け」メインなお店が多い大阪において、明確で非常に売りやすい仕組になってる「ユニオンの買い取り」が上陸することで、どれだけ大阪にあるレコードやCDなどを掘り起こし、大阪の市場を活性化してくれるか・・・に期待をしています!

 分かりやすい例としては、私が日夜掘っている「テープ」が顕著で、テープを買い取ってくれるお店がないからテープの市場が盛り上がらないという構造があります・・・

 大阪に行って思うのは、ほんとミックステープが沢山あるはずの都市なのに、買い取ってくれるお店がないから、一切市場に現れず、お店もお客さんも興味を示さない・・・そんな流れがあると思います。
 特に、売れる場所がないと、タンスの奥から出ず、場合によっては処分されちゃう場合もあります・・・テープなんかは、こういった山の中にこそ、探しているブツがあることが多く、各個人が持っている死蔵品を市場に吐き出させることは非常に重要です。

 また、買い取ってくれるお店があっても、それが売れないと次には繋がりません・・・その点では、その買い取りシステムを実は影で支えている「各店舗に在住するバイヤー」達が、知恵を絞って「売れる」為の努力をしている点は大きく・・・これは、結果として市場の動きなどを読みとり、その動きを加速させる効果があると思います。
 テープが正にそうでしたが、私のようなバカみたく買っている人を鼓舞させるような売り方だったり、店舗運営や情報発信を通して、それに興味がない人にも市場があることを知らせたり・・・彼らがいることで、市場が活性化していると思います。

 つまり、ユニオンが大阪に出店することは、市場に対して「アイテム」と「参加者」を増やす効果があり、結果的に市場を活性化させる・・・と思っています。
 それは、大阪ローカルが中心の話ではありますが、こういうった事を含めて、レコードやCDなどを買うことが「楽しい!」と思えるようなお店になって欲しいです・・・オープンまでは、まだまだ先ですが、大阪の方は是非楽しみにしててね!


 なお、今後の楽しみ(?)としては、ユニオンのバイヤーさんで誰が大阪に行くかですよね~ この辺は、既にユニオンのスタッフ間では戦々恐々だったりして(^^;)
 あと、大阪の話がでたので、ついでにですが、毎年恒例のアレは悩み中です・・・ここ最近、ホテルがクソ高くって二の足を踏んでいます(^^;)








 
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コメント
この記事へのコメント
ユニオン大阪進出。
どーもこんばんは!

ユニオンついに大阪進出ですか!何年か前から向こうでも噂になってましたね!
日本橋かアメ村か、または茶屋町あたりでは?と地元のレコ屋でも話題でしたが、まさかの堂山町とは!キタを代表するあっち方面のメッカでもありますよね汗

自分はついこないだまで大阪に転勤で住んでいたのですが、大阪のレコード人気はこっちより高いと感じました。

また関東とは中古盤の相場や値付けがビミョーに異なってて、自分も休みの度にレコ屋を廻って結構な枚数を抜いて帰ってきましたよ笑。

いまだに阪神百貨店やACTⅢなんかで開催されるレコードフェアなんかは毎回すごい集客で、年配のご夫婦や若い女性がひとりでフツーにレコ掘ってるのを初めて見たときは衝撃を受けました!

そしてじつはユニオンはン十年前の職場でもあり、いまも堀りに通っているので自分的にも思い入れがあります。

初上陸となる大阪の土地でユニオンがどんな変革をもたらすのか、また地場のレコ屋がどう変わっていくのか、自分も楽しみです!
2015/07/14(火) 05:05:56 | URL | manoftheman #-[ 編集]
Re: ユニオン大阪進出。
>manofthemanさん

コメント、ありがとうございます!
なんか、凄く熱く語ってしまいましたが、大阪が好きだから書いたところがあって・・・これは楽しみですね!
場所的には、意外なところを突いたかな~と思いましたが、アメ村は家賃が高そうだし、日本橋はちょいと毛色が違うし、駅の乗り換えを考え梅田近辺に落ち着いたんでしょうかね・・・確かに、あの辺もレコ屋が多少ありますが、結構スルーしてる(?)地区なので、台風の目になってくれると面白いですね!
あと、大阪のレコード熱は、確かにありますよね・・・ただ、それにしては、流通量が少ないかな~と思っちゃうんですよね~ でも、値段に関しては、高いのは極端に安いけど、安いのは極端に安い(?)みたいな感じで、結構抜けがあるし、何よりも個人系のお店で面白いお店が多いので、私は大好きです!
あと、ユニオンが職場でしたか! 私は店員さんにはなれないかな・・・中古品が買えないのが苦痛で苦痛で(^^;)

ではでは、今後とも宜しくお願いいたします。



2015/07/14(火) 22:33:54 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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