HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
Big Bang aka Simone Serritera 「Prontissimo」
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 どうやら久しぶりの作品紹介・・・こんなに時間が開いたのは初めてかも??

 まあ、ここ最近、仕事も忙しい時期だったりもしたので、ミックス作品を聴くこと自体が若干ペースダウンしてました・・・
 また、そういった時って、あんまりアップな作品ではなく、耳に優しいメローなのを求めるようで、普段聴かなかった作品を中心に聴いてました・・・

 そんな訳で、耳に優しい作品の中で、なかなか良かった作品の紹介です~


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 今回は、取り上げるのは結構久しぶりですが、私が大好きなミックステープシリーズ「EMTシリーズ」から、Future Jazz/BrokenBeats系のProducer/DJである「Big Bang aka Simone Serritera(シモーネ・セリテラ)」さんの作品を紹介します。

 シモーネさんのことはあまり詳しくは分からないのですが、イタリア出身のクリエイターで、90年代末よりロンドンに移住し、いわゆる「West London」周辺で活躍していたお方になります。

 馴染みのない方には分かりづらい話ですが、00年代初期~中期、ロンドン市の西部(=West London)を中心にクリエイティブなクラブミュージックを作るアーティストが多く集まり、非常に活発な動きを見せていた時期があります。
 それこそ、Drum'n'Bassや、Future Jazz、Broken Beats、その後のDub Stepなど・・・UKらしいエッジの利いた音楽を全世界に発信しており、この「West London」がある種の音楽ブランドのような意味合いもあったかと思います。

 そんなWest LondonでシモーネさんはBig BangCuicaなどの名義を使い分け、精力的な活動をされていました。

 カテゴリー的には「Club Jazz」系になるのでしょうが、幅広い音楽知識を生かした音源製作が評価され、一時期は人気なアーティストでした。
 特に、イタリア時代は古いJazzのハードコレクターとして有名だったことから、Jazzのグルーブの使い方は上手く、このミックス作品でも遺憾なく発揮をされています。

 では、作品の紹介です~


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 イタリア語で「準備万全」という意味(らしい)なこの作品は、DJミックスではなく、コンピレーション形式で作られていますが、選曲の流れがしっかりとあり、DJミックスと差し支えがない内容になっています。

 選曲的には得意とするJazzを中心に、様々なジャンルの曲を選曲しており、かなりヤラれました・・・

 それこそ、Jazz系であれば、A面の一曲目から、どうやらイタリア・オンリーのリリースである「Sun Ra / When There Is No Sun」のようなレアなJazzをサラッとプレイしています。
 また、B面の一曲目でも「Quintetto Santucci-Scoppa / Nuaghi」のようなイタリア産Jazzライブラリーからプレイするなど・・・出身地であるイタリア音源を多くセレクトしているのが粋ですね!

 イタリア・・・クラブミュージック/DJ業界においてはあまり頻繁には出ない国だと思いますが、芸術を愛する国だけあって、音楽も奥深い国だと思います。

 それこそ、ロックであればイタリアの70年代ロック(Italian Progressive Rock)の評価は全世界的に高いし、JazzであればNicola Conteのような優秀なアーティスト/DJがいるし、クラブでもItalo Houseを始めとする独自進化の音楽が多数あったり・・・結果として「独自の」という枕詞が付きますが、非常に素晴らしい国だと思います。
 シモーネさんも、イタリアで育った音楽感をバックボーンに活動している部分を表現すべく、こういった地元音源の選曲があるのかな~と思います・・・

 また、そのJazz系の曲の間をぬって、カナダのレアブギー曲である「Hipnotic / Are You Lonely」のようなDisco~Boogie系の曲を選曲したり、Houseクラシックな「Soho / Hot Music」をJazzの流れで選曲したり・・・選曲の幅もタイミングも素晴らしいです!

 全体的なフィーリングとしては、やはり「Jazz」なのかもしれないのですが、様々なジャンルの曲を選曲しつつ、クラブ文化以降に培われた「Jazz」というグルーブ/姿勢で選曲をしているのが心地よく、聴いててジャンルの壁を全く感じさせない選曲は秀逸です。

 特に、聴いてて素直に「リラックスできる」内容なのがイイですね・・・

 全体的にはSlow~Mid程度のテンポの曲を、選曲の流れを考えて配置しており、A面はデイタイム、B面はナイトタイムみたいな感じですが・・・全体的に肩肘を張らないグルーブがあり、聴いてて癒されます・・・ 
 それも、素敵なのが、有名な曲はSohoぐらいしかなく、あとは全然知られていない曲ばかりなのに、聴いてると不思議と癒されるんですよ・・・曲を知らずとも選曲のグルーブに入り込めちゃうのはDJが上手い証拠でしょうね!!



 そんな訳で、やや抽象的な説明でしたが、かなりお勧めな作品です!!

 EMTシリーズ自体のクオリティーの高さはがイイ意味で異常です・・・最近、テープ市場で見かけることが少なくなってきましたが、どの作品も「素晴らしい音楽」を提供してくれるので、興味のある方は是非探してみてね(^0^)




<Release Date>
Artists / Title : Big Bang aka Simone Serritera 「Prontissimo」
Genre : Jazz、Brazil、RareGroove、Boogie、House・・・
Release : 2002年
Lebel : Especial Records No Number




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(そういえば、こちらも久しぶりな)独り言

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 え~、ここ最近、ユニオン的には年末のセールに向けて、ボムなブツは蓄える傾向にあるのか、そんなにゴツイ出品がないので、レコ屋は無理せずに行ってる感じで、特に釣果ネタがない、今日この頃です・・・
 まあ、ユニオンにおける年末のセール情報もチョコチョコ出始めてて、もう、目先は12月に向いちゃってますかね・・・今年も根性入れて散財をしたいと思います(^^;)

 ただ、今週はコレですね!

 MUROさんのDiggin' Heatの最新作がCDとテープでリリースされました!!

 6月にICEが出たので、絶対にHeatも出るだろうな~と思ってたので、これは嬉しいリリースです・・・ICEの時は、危うくテープが買えない恐れがあったので、今回は真面目にテープは予約をし、CDとテープのダブル購入をしましたよ(^0^)
 ちなみに、発売日の水曜日に新宿のタワーに行ったら、テープの店頭在庫は残り1本・・・今回もプレス数は相当少なかったみたいですね~

 んで、テープとCDを聞いた感想は・・・はい、テープが優勝です!!

 今回は、90分尺のミックスになり、フル収録はテープのみ、CDは最初と最後のミックスが切ってある感じなのですが・・・個人的にボム曲がテープのみとあって、問答無用にテープで聴きまくってます!
 ただ、この作品自体のメローっぷりは流石の一言で、家で暖かいカフェラテでも飲みながら聴こうものなら・・・その暖かいグルーブにヤラれることは間違いなしです!!

 やっぱりMUROさんのクラシックミックスは、説得力が違うな~と思いました・・・興味のある方は是非聴いてみてね~


 また、買うタイミングを逃して買っていなかった、Danny Krivit大先生によるSalsoulミックスも同時に購入したのですが・・・こちらも優勝でした!!

 詳しく書くとネタばれになるので、詳細は書きませんが、一聴して予想通りにMTT大賞の候補になったぐらい、素晴らしい作品です!!
 特にオーラスですね・・・もー、この間のパーティーと同様に「イイ意味で裏切られた」展開と選曲に、家で普通に聴いてて、ちょっと涙が出るぐらい、素晴らしい内容で、しばらくはトリコになっています(^0^)



 ちょっと、話が脱線しますが、皆さんはミックス作品を聴くとき、どのようにして聴かれますでしょうか?

 私は、一つ守っているルールがあります・・・

 それは、その作品を一番最初に聴くまで「トラックリストを絶対に見ない」ことです。

 なぜ、こういうことをするかというと、ミックス作品において「選曲」というのは一番重要な行為で、ある意味「ビックリ箱」みたいなものだと思っているからです・・・

 つまり、予め中身を知ってしまったら、選曲の「ビックリさ」が味わえないからです・・・
 それは、どんな曲をプレイするかだったり、どんなタイミングでプレイするかだったり・・・知らない状態で聴くからこそ味わえる楽しみがあるからこそ、このルールを守っています。

 今回のMUROさんのHeatも、そしてDannnyのSalsoulも一切トラックを見ずにCDを購入し、何も予備知識がない状態で作品を聴きました・・・そして、両作品とも、一発でノックアウトされました!
 どうノックアウトをされたかを書いてしまうと、それはそれで聴いたことがない人に情報を与えてしまうので、ここでは説明しませんが、久しぶりに聴いていて心の底から「わお!」と思う瞬間が多かったです。

 人間と言うものは悲しいもので、一度情報が入ってしまうと、その情報に左右されてしまう部分があるかと思います。
 
 当然、音楽ソフトの購入という側面で考えると、中身を確かめて買うことは自分が求めている音楽かを照合する意味では大切でしょう・・・
 ただ、ミックス作品においては、その作品の根幹に「選曲」という行為があり、その選曲を先に知ってしまうことは楽しみを半減させてしまう部分が含まれます・・・

 う~ん、変なルールかもしれませんが、その作品の「バージン・リスニング」をよりよい瞬間にするためにも、試されては如何でしょうか??




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コメント
この記事へのコメント
DANNY!
「MR.K SALSOUL」素晴らしいですね!

そう、自分も泣きました(^^;

最後はホントに、うまく言えないのですが、力強いメッセージをもらったと同時に切なさみたいな感情が込み上げてきて…グッときました!

やっぱりダニーってすごいですね(^^)v
2015/11/09(月) 01:47:51 | URL | yo-yo #-[ 編集]
EMTシリーズって、本当にDJ陣が豪華ですよね!クラブジャズが大好きなオレとしては、どれも気になります!CDでも出ていれば良いのですがね・・・
沖野兄弟の人脈力は偉大ですね!
過去の記事を見ていても、DJごとにジャズ観とか選曲スタイルが違っていて興味深いです。

あと、オレもmix作品に関してはトラックリストは見ない派です。見てしまうとある程度展開が読めてしまうんですよねー。
特に現場がそうですが、選曲のサプライズが大好きなので。
2015/11/09(月) 12:51:04 | URL | kyk #-[ 編集]
Re: DANNY!
>yo-yoさん

コメント、ありがとうございます!
いや~、Danny、素晴らしすぎですね! あのラスト曲、Body&Soul勢がここ2~3年でプレイし始めた印象がありますが、もー、分かってらっしゃる選曲ですね・・・初めて聴いたときは、思わず吠えて、そしてウルっと来てしまいました(^^;)
また、分析すればするほど、ほんとプレイの仕方や選曲が上手すぎです・・・とりあえず、持ってないレコは早速物色を開始しましたが、中盤あたりの選曲が渋すぎで、その辺もイイですね!
こういうミックスを聴いちゃうと、ほんと朝の決まった時間に終わるDJじゃなく、いつまでも長い朝が続くプレイを聴きたくなります・・・12月にairに来てくれないのかな・・・ぜひ、来て欲しいですね!

ではでは、今後とも、宜しくお願いいたします!


>kykさん

コメント、ありがとうございます!

このEMTシリーズ、変な話、今、このレベルのミックスシリーズを作ろうと思ったら逆に作れないと思います!
この時代は、まだアナログで掘ること、そしてプレイすることが前提で、その辺の気負いみたいのも入っているとおもいます・・・データ時代の今じゃ作れないグルーブも入っているかもしれないです。
ただ、それ以上に、やっぱり沖野さん達のコネクションの確かさが重要なんでしょうね・・・沖野さん達からのオファーだからこそ、外せない作品を作ってきた感はあり、これもポイントだと思います!

あと、kykさんも「見ない派」なのは、なんか納得です(^0^)
やっぱり、クラブに踊りにいっている人だと、トラックリストで縛られず、DJの「先の見えない選曲」の楽しさ・気持ち良さが分かりますからね~
ただ、この時代、意外とトラックリストを見ないことって大変で、ユニオンで発売前に告知されている記事を如何に見ないかという技術も必要になります(^^;)

ではでは、今後とも、宜しくお願いいたします(^0^)


追伸
クラブネタで恐縮ですが、12月はホント大変なことになってきました・・・
airが、Emmaさん×DJ Pierre、Timmy、んで、その合間を縫ってVisionにDimiがSalsoulセット(らしい!)と、下手したら毎週クラブ通いになりそうな勢いです・・・
ただ、一番怖いのが、まだairのアナウンスされていない部分、そしてユニオンのセールですね・・・とりあえず、N村さんのテープセールが上手く外れてくれたので良かったです(^^;)



2015/11/09(月) 22:06:15 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
疑問(もとい質問?)
再コメント失礼しますm(__)m

最近思うんですが・・・近年salsoul、westendのコンピのリリースが充実しています。DJ的視点で選曲されている作品も多く、個人的にも相当お世話になったりしてます。
しかしながら・・・なぜかpreludeのコンピって古いヤツしかないんですよね。salsoul、westendと並ぶ3大レーベルの1つで、ダブのパイオニアであるフランソワが作品の多くをmixしてるのに。
権利の問題か、思いのほか需要が無いのか、検討もつきません。
他の2レーベルがOKならpreludeもイケると思うんですけどね・・・。

まあ単にオレが3大レーベルでpreludeが一番好きってだけですが(^_^;)
正直、平均点は他の2レーベルの方が上ですが、超フェイバリットがあるので。
(France joliやnick strakerとか)
なに気にアナログで一番持ってるdisco レーベルだったりします。

MTTさん的にpreludeってどうですか?
いきなり意味不明な独り言and質問すいません(-_-;)
2015/11/11(水) 16:17:27 | URL | kyk #-[ 編集]
Re: 疑問(もとい質問?)
>kykさん

追加コメント、ありがとうございます!
Prelude、私も大好きですよ!

ただ、やっぱり権利の関係なんでしょうね、全然ミックスCDや、再発話が出ないですよね・・・理由は分からないです(^^;)
Francoisが関わってたのが大きいのかもしれないですが、West Endより、若干ヨーロピアン的な匂いがするNew Yorkサウンドがやっぱりイイですよね~
私は、ベタですが、Sharon Reddかな~ 渋いところだと、Inner Lifeの「I Want Give You Me」とかですかね~

ではでは、今後とも宜しくお願いいたします(^0^)



2015/11/13(金) 00:47:31 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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