HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
鈴木雅尭(Masanori Suzuki) 「Premium Cuts 001 - On The Air」
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 え~、今週も仕事の愚痴からになりますが、かなり忙しかったこともあり、週中で見事に体調を崩してしまった・・・だけど、抜けられない仕事が多かったので、無理して頑張ってしまった(^^;)

 そんな頑張りモードがあったので、昨日のお休みは久しぶりのレコ屋回りを頑張ってしまい、気分転換は出来ましたが、今日はちょっと体調悪し・・・う~ん、仕事も生活も、ちゃんと自分の体のことを考えて行動しないとイケないっすね・・・

 そんなわけで、今週聴いていた作品の紹介です~


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 今週は「今までなんで紹介しなかったんだろう」なミックステープで、Organ Barなどを中心に活躍をされるDJ/Producrである鈴木雅尭(すずき・まさのり)さんの「Premium Cuts」を紹介します!

 まず、今回の鈴木さん(通称:スーさん)ですが、業界的には「レコード裏番長」と評される御大で、表番長である須永辰緒をして一目と信頼を置いているお方になります!

 まず、鈴木さんのバイオから紹介をすると、明確なバイオがないので憶測になりますが、90年代初期~中頃よりDJと音楽活動を開始し、DJの方向性としては正に「Organ Bar」な感じで、Rare Groove、Jazz、Europe、Brazil、Rock、Soul、和物といった生音を中心にDJをしています。
 そして、DJ活動と並行して「April Set」という名義で音楽活動も行っており、こちらも生音のスイング感を生かした楽曲を多く制作し、お好きな方も多いかと思います。

 バイオ的には以上になるのですが、やはり「レコード裏番長」の異名が重要かもしれないですね!

 辰緒さんが他の人たちよりもビックリするぐらいレアでディープなレコードを買っていることから「レコード番長」と呼ばれていることを踏まえ、鈴木さんも辰緒さんに負けない位にレアでディープなレコードを買っており、そこから裏番長の異名を拝命したそうですが・・・これが凄いディガーっぷりで頭が上がりません!

 分かりやすい例だと、先月発刊された鈴木さんが編著したレコードガイド本「Record Hour」がそうで、鈴木さんがOrgan Barのホームページで紹介し続けてきたレコードを核に構成をしていますが・・・そのドープさがヤバいです!

 いわゆる「Organ系」のレコードが中心で、それこそRare Groove、Brazil、French、Jazz、和物・・・などのレコが紹介されているのですが、全然知らないレコードが多く、深すぎます・・・

 私もコレ系のレコは少しぐらいは知識があるつもりでいましたが、本を読むと知らないレコばかりでした・・・
 和物系は多少は知識が追い付いているので、そのドープさを紹介すると、恐ろしい値段が付いている達郎さんの「街物語」の12inchや、今年のRSDで再発されたFrying Kidsの「幸せであるように」のプロモ45などを既に紹介してるなど・・・もー、参りました(^0^)

 ただ、辰緒さんも鈴木さんもそうなのが、レアなレコードを掘っているだけでなく、そのレアなレコードを「DJプレイ」に生かしているのが重要で・・・これがあるから「番長」なんですよね!


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 その番長の裏付けになる「DJプレイ」において、分かりやすいのが「ミックス作品」になるかと思います。

 辰緒さんも「Organ B Suite」を通して番長の異名を轟かせたかと思いますが、鈴木さんも裏番長として間違えがない多くのミックス作品をリリースしています!

 その代表するミックス作品が、今回紹介をする「Premium Cuts(プレミアム・カッツ)」になるかと思います!

 この作品は、鈴木さんが1999年ごろよりOrgan Barで毎週土曜日(その後、月一イベントに?)に開催をしていた同名パーティを冠にした作品で、鈴木さんを代表するミックス作品だと思います。
 ミックステープとしては7本リリースされ、その後もCDとしてもリリースし、パーティーの雰囲気やグルーブを表しつつ、鈴木さんが発見したカッコいい曲を惜しげもなく披露しており、かなり影響力もあった作品になります。

 この作品については、プレイされている曲はディープでレアな曲ばかりなんだけど、DJミックスに落とし込むと、不思議とカッコよくて聴きやすい作品だったこともあり、DMRなんかではかなりプッシュしてて、当時、かなりの数の人が聴いて影響を受けたかと思います。

 私としては、この点が凄い大切で、辰緒さんと同じく、レアなレコードを掘ること以上にそのレア盤を「カッコ良くプレイすること」があるからこそ、周りから尊敬をこめて「番長」と呼んでいるのだと思います!!

 そう、ただレアなレコードを買っているのではなく、そのレコードの「カッコいい」部分を見抜いて、DJプレイで更に輝かせることが出来るから「番長」と呼ばれるんでしょう!!

 実際に、このテープを聞いて影響を受けた方はかなり多く、未だにレコード屋さんのレコード紹介において「プレカツ収録」「プレカツ系」と書かれるぐらいで・・・ある種の「鈴木雅尭」というジャンルを生み出しているぐらい、影響力があるかと思います。
 そして、このテープにおいては、選曲面は掘り下げれば掘り下げるほど、物凄く深いんだけど、選び抜かれた楽曲をスゥインギンにまとめている感じが聴きやすく、レコードのレの字も知らなさそうな女の子も普通に買っており、その辺の求心力も素晴らしいですね!

 では、今回は作品紹介が自信がなかった(え~)ので、総論を先に固めてしまいましたが、以下では、2001年3月ごろに発売された第1段を紹介します!


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 まず、第1作目においては「On The Air」という副題が付いており、いわゆるラジオ番組風な演出が施されつつ、プレカツっぽいJazz~French~Brazilが気持ちよくプレイされています。

 まず、選曲面なのですが・・・もー、お手上げです(^^;)

 A面一曲目では、自身のグループである「April Set / Blue Code 2969 ~静かの海でふたりでお茶を~」からグルービーにプレイをしますが、これ以降は深い選曲の嵐でヤラれます・・・

 ほんと知らない曲が多く、個人的には奇跡のミックステープと考えている「関口紘嗣 / 神の足元」に収録されていたスウェーデンのSwing曲「Anita Strandell / Here We Are Falling In Love Again」がプレイされていたのが嬉しかったのですが・・・まず、曲自体のウラをとるのが大変でした(^^;)

 そんな選曲の中で、比較的分かりやすいのが「カバー曲」のプレイで・・・この部分を紹介するだけで、選曲の深さが分かります!

 例えば、Jazzスタンダードな名曲を、ブラジルのシンガーがファンキーにカバーした「Eva / Moonriver」や、大好きなTodd Rundgrenの名曲をBossa~Samba風に仕上げた「Jean Sulliban / I Saw the Light」など・・・とにかくカッコいいカバーが多いです!

 実は今回の紹介のきっかけでもあり、キーポイントとなっている鈴木さんのレコード本「Record Hour」においても、この「カバー曲」は重要視されていて、今回のテープを聴いていて、鈴木さんの「指の太さ」が改めて分かりました!

 まあ、知らない国の、知らない曲を掘っていたら、入りやすいカバー曲に流れるのは当然ではありますが・・・そういった知られていない膨大な曲の中から「カッコいい曲」を探してくることには、やっぱりDJの力量が問われるところで、鈴木さんの手腕の凄さが分かりました!!

 また、DJミックスも上手く、前後の曲の関係性を見据えた選曲をベースに、カットインとショートミックスでグルーブを繋げていくのが上手いですね!

 このDJミックスの部分も注目で、生音系のミックスほど「前後の曲の関係性」は重要で、プレイしている曲の年代や楽器が全然違うので、この辺をしっかりと読み切らないと上手く繋げないんですよね・・・

 鈴木さんは、ドラムやベースラインなどの楽曲の土台となるリズムを注視しつつ、その土台の上で可憐に彩るメロディーやグルーブを読んだ選曲とミックスをしてて、聴いててホント気持ちいいです!
 特に、ストリングスや管楽器系の音やスキャットなどのメロディーで上手く繋げている部分が多く、結果的にFunkやDiscoではない、う~ん、Organ的なグルーブを前面に出してミックスを進めているDJプレイが大変素晴らしいです!!



 そんなわけで、全然作品の中身については深く説明ができませんでしたが、流石の作品です(^0^)

 なんか、この間の「クボタさんの作品」もそうですが、私がちょっと大人になったので理解が出来るようになったのかな・・・
 ただ、まだまだ全然理解できない部分も多いんですよね・・・う~ん、音楽の世界は深いです(^^;)

 テープ自体は、リリース当時、DMRなどでかなりプッシュして売れていたこともあり、今でも買いやすいかと思います!
 興味がある方は、探して聴いてみてくださいね~





<Release Date>
Artists / Title : 鈴木雅尭(Masanori Suzuki) 「Premium Cuts 001 - On The Air」
Genre : Jazz、French、Europe、Brazil・・・・
Release : 2001年3月
Lebel : Premium Cuts No Number

Notice : 当時のリリース情報について
 Organ Barのホームページを辿ると、リリース時(2001年)の情報が残っていましたので、資料としてリンクをしておきます。
 
 ● PREMIUM CUTS 2001/3

 なお、Organ Barについては、今のホームページからは辿れませんが、サーバーには古いソースが普通に公開されていて、結構重宝します!
 ミックステープの情報って、既に古すぎて削除されていたりするのが多いのですが、オルガンは結果的に情報を残してくれ、それにミックステープの情報も入ってたりするので助かります!!


Notice : レコード本について

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 文中でも紹介をしたレコード本はコレで、かなり面白いのでお勧めです!

 ● Premium Cuts Scrap Book RECORD HOUR

 一応、オルガンバーの20周年記念の一環として発刊されたそうで、鈴木さんの手腕の深さ・太さが味わえるディスクガイドになっています!
 まあ、この辺のジャンルが興味ない方にとっては、かなり厳しい内容なので、全ての方にお勧めができないですが、興味がある方は、是非手にとって見てくださいね~

 なお、私としては、ここ最近、こういった「ディスクガイド」は、レコードの知識をつける為に読んでいるというよりも、その本の書き手・編集者の「思い」や「人生観」・・・・いや、直球でいけば「レコード馬鹿」を楽しむ為に読んでいます!

 往々にして、こういった本を出すぐらいなので、レコード馬鹿度は高いので、紹介文を読んでいるだけでも、その人のレコードに関するセンスや思いが伝わり・・・ある意味、その本の書き手等の「レコードに関するエッセイ」を読んでいるような部分があります。

 この鈴木さんの本も、紹介するレコのまとめ方や、そのレコのカッコよさを簡潔にまとめている点などを読むと、鈴木さんの「音楽に対する誠実さ」が伝わりつつ、やっぱり「この人、レコード馬鹿だ!」と尊敬できる内容で、最高です!

 こういった先輩の馬鹿な姿(すみません、褒め言葉ですよ!)を見ていると、私もテープを頑張って買っていこうと誓う訳です・・・う~ん、心が洗われました(^0^)







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<独り言>

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 まずは、この独り言からいきましょう!

 上でディスクガイドの話をしたので、こちらのディスクガイドも紹介です!!

 和物系に興味がある方だと既に手に取られた方も多いかと思いますが、和ラダイスガラージの企画本の第2段として発刊された珍盤亭娯楽師匠の「レコード大喜利」ですね!!

 個人的には、第1段の和ラの方は、永田総裁のセンスがちょっと私とはかみ合わなかった(やっぱり世代がちょっとズレるとDJのニュアンスが違うんですよね~)けど、娯楽師匠の感性は、私たちに近いDJ文化を通過しているので凄い共感しやすく、大変面白かったです!

 内容的には、和物でも相当C級な感じなのを紹介していますが、先ほどのエッセイ的な読み方としても面白く、この方もやっぱり「レコード馬鹿なんだよな~」と思いながら、ニコニコしながら拝読しました(^0^)
 
 また、ユニオンでこの本を購入すると特典でCD-Rが付きますが、我らの下北沢クラブ店では師匠のイベントを行ったこともあり、限定で関連ミックス作品を販売してて、これもフレッシュでした!

 昨日、やっと買いに行けた(N村さん、A井さん、ありがとうございます!)のですが、この本でもパワープッシュしてた「音頭」のミックスCDが特にヤバかったです・・・
 いや~、人を踊らす前提の音楽なだけに、反復のダンスリズムは元々備えているので、この時点でDJ向きなのですが・・・師匠の選曲とDJの上手さも相まって、かなり聴きごたえのある内容でした!
 

 なお、蛇足ですが、両方の本とも、妙に写真が白くなっていますが、これは本の表紙に「パラフィン紙」を巻いて、本を保護しているからになります。

 古い古書店なんかにいくと、こうやって本を保護しているお店も多いのですが、アナログ・レコードのジャケットと中のレコードを保護する為に透明のビニール袋をかけるのと同じ理屈で、私は買った本には可能な限りパラフィンを巻いて保護をしています。
 これをやると、表紙はある程度見えるのに、本の表紙が擦りキズや指紋の汚れから保護することができるので、結構お勧めですよ~


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 そして、もう一発独り言を・・・

 来週はGWということで、我らのユニオンのセール情報が出回り始め、一喜一憂をし始めています(^^;)

 恒例のセール情報を一覧化した冊子もゲットし、GWの計画を考えているところで、テープとDiscoのセールは上手く分散してくれた感じかな~と思っています。
 まあ、その分、出勤率が高くなるのもアレですが、この間の渋谷⇔柏のバッティングみたいなことはなさそうなので、一安心です(^0^)

 とりあえず、セールのもっと詳しい情報が出てから、実際の戦略を考えますが、来週のブログではその釣果が紹介出来るとイイですね・・・
 う~ん、来週に関しては、現時点でセールの内容ではなく、個人的な時間割でハードな日になりそうです(^^;)


 あと、今週はプリンス殿下の突然の訃報には涙しましたね・・・この辺の思いは、来週のブログで紹介出来る・・・かな??


 ではでは、GW前まで、お仕事がある方は頑張りましょうね!
 来週もお楽しみに~





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コメント
この記事へのコメント
CQさんの記事以来でございます。
この方のお名前はちらほらと耳にしてましたが、初めて知りました。是非とも聴いてみたいですね。自分はレアグルーヴ系のmixモノは全くといって良いほど持ってなく、MUROさんのdiggin ice96(レアグルーヴであってます?)が最強だと思ってる無知な輩です(--;)super sambaに収録されてるIts youを聴いたときの衝撃が忘れられないモノで、、
サンプリングソースのmixものだとDJ TAKUMIさんのとかも好きです。クボタタケシさんのclassicやキヨさんのboot~など、いかんせん値が張るので躊躇してしまいがちです(--;)だから進歩がないのですが…。
Dannyのmix the vibeシリーズのCDは(黄色のジャケ)は良く聴きました。どなたかも仰ってましたが、「男のなかの男」ですね。
長々長文失礼しました。
2016/04/30(土) 01:57:18 | URL | スー #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>スーさん

コメント、ありがとうございます!
レアグルーブ系の作品、探せば結構あるのですが、内容によって相当コアなのが多いので、結構「聴く人を選ぶ」内容かもしれないですね?
それこそ、レアグルーブという概念を考えると、音楽のジャンルではなく、むしろ姿勢(掘ったレコードをプレイする)なので、MUROさんのテープはその究極(私もレアグルだと思っています!)ですよね・・・聴きやすさという意味でも最強ですね!
ただ、探せばイイ作品は結構あるので、探して聴いてみてくださいね~
ではでは、今後ともよろしくお願いいたします!!



2016/05/01(日) 07:42:43 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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