HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
D.L & DJ Muta 「Official Bootleg Mix-CD "ILLDWELLERS" g.k.a ILLMATIC BUDDHA MC'S」
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 え~、東京はやっと梅雨明けをしましたが、その瞬間から暑い毎日で疲労困憊・・・う~ん、やっと夏になってくれたのは嬉しいのですが、やっぱり暑いとアレですね(^^;)

 そんなわけで、やや夏バテ気味だったので、サクッと紹介出来そうな作品をチョイス・・・この季節とはあまり関係が無いですが、今回はヒットしたこの作品を紹介しましょう!


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 今回は、故Dev Largeさんが企画し、DJ MutaさんがBuddha関連の楽曲をDJミックスした作品を紹介します!

 数年前にリリースされた作品なので、まだご記憶にある方も多いかもしれませんが、リリースに至って経緯を紹介しておきましょう・・・

 まず、この作品は、ある意味で上の写真のミックスCD「DJ Shiba / Enter Da 96 Buddha」触発されて企画された作品になります。

 このDJ ShibaというDJは、詳細が一切分からないお方ですが、こちらの作品は2009年3月に自主でリリースされ、タイトルにも記載があるとおり、日本において、ラップやHipHopの素晴らしさとイルな姿勢を広めたラップグループ「Buddha Brand」関連の曲をまとめ、DJミックスを施した作品になります。
 選曲的にはBuddhaの楽曲に加え、メンバーのソロ楽曲や客演楽曲も網羅し、ラジオ風なコラージュや、元ネタ曲などを挟むなど、割と凝った作りにはなっており・・・作ったShibaさんのBuddhaへのリスペクトがある程度は出た内容になっているかと思います。

 しかし、Buddhaの親方であるDev Largeさんがこの作品の存在を知り、この作品が「Buddhaのオフィシャルミックス」みたく流通していることに対応するべくして制作したのが「Official Bootleg Mix-CD」になります。

 Dev Largeさんのブログ等の情報を辿ると、元々は日本語ラップを熱心にプレイしていた「DJ DR.JEKILL(DJ ジキル)」さんが、出来の悪い変なブッダのMIX-CD(=Shibaさんの作品)が半ばオフィシャルな状態で勝手に出されてることをDev Largeさんに報告し、このことをきっかけにDev Largeさんが制作に乗り出した流れがあるようです。

 私も当時、すぐにはShibaさんのCDは買いませんでしたが、日本語ラップの神様的存在のBuddhaの楽曲がDJミックスされた作品だったので、日本語ラップファンを中心に売れていて、ある意味で「公然」の作品だったと思います。
 まあ、Dev Largeさんに断りなしに作ってた部分もあるようですが、Dev Largeさんとしては、これが「Buddhaのミックス作品」みたいな位置づけで流通しているのが耐えられなかったんでしょうね・・・当時のDev Largeさんからは「ファンが偽物を買わされないために」という発言もあり、自分の子供ともいえるBuddhaの曲をしっかりとした形で残したかったんでしょうね・・・

 そして、本当はジキルさんのDJで作る予定が出来なくなりBuddhaのメンバーであるCQさんへ相談したところ、当時はJUSWANNAのバックDJをしていたDJ Mutaさんを紹介され、結果的にDev Largeさんが選曲、DJをMUTAさんが行うという体制で今回紹介するミックス作品が制作されました。
 今となってはMUTAさんは、Buddhaグループの準メンバーになるぐらいに活躍をしていますが、若い感性に任せてDJミックスをしたらどうなるかも含めてMUTAさんに依頼をしたようですね・・・人選は間違えなしでしょう!

 では、作品の紹介です!


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 まずは選曲面の紹介ですが、往年のBuddhaクラシックに加え、関連曲や客演曲を深く掘り下げた感じで、Buddhaの良さを知る上では分かりやすい内容になっています!

 それこそ、Shakkazombieとタッグを組んだ名曲「大神 / 大怪我」のような代表作であったり、Lunch Time Speaxを招いた「Buddha Brand / Don't Test Da Master」のようなドープな楽曲、そして「Buddha Brand / Krush Groove 4」のような渋い曲など、選曲面は流石です。
 共演曲系がレコの手持ちが無い(昔は全部買ってたけどな~)のでアレですが、ヒット曲も渋い曲も網羅している感じで、エンディングではクラシック中のクラシック「Buddha Brand / 人間発電所」を選曲するなど、Buddha Brandの世界感を上手く表現しているな~と思います。

 そして、DJミックスの方はMutaさんのプレイが光っており、楽曲の良さを引き出しています。

 この作品では、方向性として「ラップ」をしっかりと聴かせることを意識した構成になっており、ハードな2枚使いなどはあまりないのですが、そのラップを目立たさせる2枚が多く、かなり良いですね!

 BuddhaのMC勢であるDev Large、CQ、Nippsとも、ライム巧者でありながら、誰にも真似できないド変態ライムが多いので、即死なパンチラインが多い中で、「これは!」というラインは1回だけ2枚を入れて強調しているのが上手いですね!
 また、この2枚の延長として、違う曲だけど同じパンチラインを入れている所は、そこで2枚使いをして次の曲にスイッチするなど小技もイイですね・・・この辺は、割とパンチラインを使いまわすNippsの部分で上手く活用をしていましたかね?

 ただ、ただ・・・私としては、この作品が「Buddha BrandなりDev Largeという音楽か?」と問われると、100点満点で「そうです」とは言い切れない・・・です。

 まず、この作品が、しっかりと権利をとったメジャー作品であることは価値がありますが、あまりにも客演曲などを入れていてブレてしまった部分があるかと思います。
 作品の方向性として「ラップ」を中心に選曲をしたため、言葉が悪いですが、Dev LargeやCQ、そしてNippsが客演した曲なら何でも入れてしまった感があり、全体的に「Buddha Brand」という世界観がまとまらなかったように思えます・・・
 また、DJミックスを施した上での全体的な流れやストーリー性があまり良い流れではなく、最後の人間発電所で感動的なフィナーレを考えていたのかもしれないですが、中途半端に終わってしまった感があります。

 変な話、Shibaさんが作った作品と選曲やミックスの方向性が大差がなく、むしろかなり似ている作りで・・・変な話、もっとイイ作品が作れたのではないか?と思ってしまうほどです・・・

 これは、今は天国でお休みになられているDev Largeさんに対して苦言を呈する形になりますが・・・Buddha Brandという音楽を作った本人が選曲するのではなく、Buddha Brandという音楽を聴いて影響を受けた人が選曲とDJミックスをすべきだったのかもしれません。

 それは、私もそうですが、その音楽が好きで、その音楽を使って素晴らしい作品を作ろうという「リスペクト」や「愛」があるからこそ、ミックス作品に「価値」が生まれると思うからです・・・
 残念ながら、この作品では、その音楽を聴いて影響を受けた人が持っている「リスペクト」や「愛」がなく、ミックス作品として「魂」がない感じになってしまっている・・・と思いました。


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 最後に私の希望です・・・

 Dev Largeさんがお亡くなりになられた今だからこそ、しっかりとした形で「Dev Large」という音楽を、Dev Largeさんに対してリスペクトを込めこんで、ミックス作品という形で作品化しても良いのかもしれませんね・・・
 特に、この作品では「Dev Largeが作ったインスト・トラック」の素晴らしさが抜け落ちている感じがあるので、この辺を混ぜて作ったら面白いな~と思います!

 なんか、上手く説明ができなかったので、最後は別の方向の話になっちゃいましたが、決してマイナス評価ではない作品なので、気になる方は聴いてみてね!




<Release Date>
Artists / Title : D.L & DJ Muta 「Official Bootleg Mix-CD "ILLDWELLERS" g.k.a ILLMATIC BUDDHA MC'S」
Genre : Hip Hop、日本語ラップ・・・
Release : 2011年1月
Lebel : Cutting Edge CTCR-14702

Notice : 今回の作品紹介での表記について

 まず、作品タイトルとアーティスト表記が分かりづらかったので、アーティストは選曲者の「D.L」とDJミックス担当の「DJ Muta」を対象者にして、タイトルからD.LとMutaの表記がある部分を抜いたのを作品タイトルにしました。
 そして、BuddhaやDev Largeは、変名やakaが多すぎるので、紹介ではなるべく「Buddha Brand」と「Dev Lage」という表記を優先しました。特に、私としては、DLという表記よりも「Dev Large」という表記の方が大切だと思っているので、そのように表記しました。

 あと、レコ写も含めての話ですが、このCDでは、大怪我は「Ill Joint Stankbox Mix」から「3000版」に繋いでいたり、発電所は「Classic Mix」でプレイしているようですが、この辺を書いたりすると説明が分かりづらいので、どのミックスを使ったかの話と、それに連動したレコ写は掲載しませんでした。

 なお、発電所が「ふ~ん、1stプレスじゃないんだ~」という突っこみは不要です(笑) 
 私のBuddhaのレコード遍歴は「Funky Medhodist(1996年3月)」からで、そこからはオンタイムでした・・・この辺の流れを共有していた同世代なら分かるかと思いますが、大半のBuddhaのファンは、発電所や大怪我以降に影響を受けてて、どんなに発電所や大怪我のレコードが欲しくても、値段が高すぎで指をくわえていたんですよ・・・
 値段でいけば1万円前後ぐらいの相場でしたが、高校生には手が出ませんでした・・・喉から手が出るほど欲しかったけど、買えませんでした・・・そういった思いがあるので、逆に1stや2ndプレスにこだわりがなく、むしろ、このレコを買ったときに「俺も大人になったな~」と思ったりしました(^^;)





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<独り言>

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 え~、あまりブログでは書いていないかもしれないですが、今年は「ミックスCD」を結構買っており、かつ内容が凄くイイのが多く、日々の生活に潤いを頂いております・・・

 そんな中、今週末は我らのMUROさんが「Elegant Funk」の新作をメジャーでリリース、それもCDとテープを同時に出すとあって、狂喜乱舞をしながら購入しました(^0^)
 また、これも楽しみにしていた、Danny Krivit大先生の新作ミックスで、Discoファンには外せない「TK Records」音源でのミックス作品も同時購入です!

 んで、この2作品、もー、素晴らしすぎますね!

 残念ながら、結果的には、両作品とも素人向けではなく、かなり音楽知識が無い人でないと厳しい感じでしたが・・・色々と素晴らしくって、早速、ヘビーローテーション中です!!

 まず、MUROさんもDannyも、定番を一切選曲してなく、全然知られていない曲や意外な曲を選曲してて、ヤラれます・・・

 MUROさんの方は、Elektra/Atlantic/WannerといったDisco~Boogieでは本丸と言っても過言ではないレーベル音源での選曲になりますが、もー知らない曲のオンパレードで、流石の掘りの深さです・・・サラッと吉田美奈子さんの曲の使用(正確に書くと、松岡直也さんのアレですね~)もそうですが、あまり知られていない曲で世界観を固めてくるのが素晴らしいですね!

 そして、Dannyもそうで、直球なTK曲は避け、傍系レーベルを中心にDKエディットを施して選曲です・・・TKらしいトロピカルな印象を避け、Deepかつバレアリックな雰囲気で進めていく感じが素晴らしいです!!

 私が言うのはなんですが、今のミックス作品業界では、インディーよりも「メジャー」の方が素晴らしい作品が多いと思います!

 なんでしょう、メジャーでやるからこそ、しっかりと選曲をして「世界観」を作っている部分があり・・・DJが手抜きせずにDJミックスを作る場になってきたな~と思っています!
 
 今年も半分過ぎましたが、これからも面白いミックス作品が出ることが楽しみですね~

 なお、MUROさんのDiggin' IceのLPは・・・脳内会議の結果、テープ馬鹿なので「購入せず」になりました・・・
 まあ、なんかの拍子に買っちゃったりするのかもしれないですが、Diggin' Iceの96は「テープで聴くから価値がある」と信じて疑わないので、今回はMUROさんにはゴメンナサイです・・・あと、最近の新品レコ相場が高すぎるのもアレですね~


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 んで、もう一つ報告です・・・

 今年も、毎年恒例の「京都、大阪、神戸+名古屋 レコードの旅」を開催することにしました!

 毎年毎年、この時期になると迷っていますが、毎年恒例の言い訳である「仕事を頑張ったご褒美」という名目で行くことにしましたよ・・・

 実際には、今日、決めたのですが、都知事選の選挙に行く途中に、近所の空き地から見えた夏の空を見てたら、どうしても関西に行きたくなってしまい、とりあえず宿は押さえちゃいました・・・
 宿がビックリするほど高くはなかったのも大きい(昨年が高かったのはバブルなんでしょうね~)のですが、京都の鴨川から見える夏の空が待ち遠しいです・・・

 という訳で、お盆前後でまたお邪魔しますので、関西方面と名古屋地区の皆さまにはお世話になります・・・
 さりげなく、ミックステープ等を店頭に置いて頂くと、30半ばのオッサンが必死になって近づいてきますので、ご配慮をお願いいたします(^^;)

 では、今週も頑張りましょう!!




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