HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
「俺の履歴書 - あるコレクターの18年間」
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 え~、突然ですが、ブログ開設7周年記念で昨年の10月頃にアップしようと思っていた「特大ボム」をブチ込みたいと思います!

 無駄に長いので、暇なときに読んでくださいね~





『はじめに』

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 まず、初めにですが、私は1995年12月末にターンテーブルを購入し、それからレコード、そしてミックステープなどを趣味として購入し続けており・・・気付いたらその趣味が「20年」を超えていました!

 そう、実は昨年は「20周年記念の年」でした!

 まあ、そのことに気付いたのが既に20周年に入った去年の夏で、本人は全然自覚していなかったですが、よくも20年もこんな「趣味」を続けているな~と思っております・・・

 この趣味を定義するのであれば「音楽のコレクター」なんでしょうが、レコードならまだしも「ミックステープ」が中心の一つですからね・・・極めて異端の道を走りづけています(^^;)

 ただ、こうして趣味が続けられたのも元気でいることと、もはや趣味ではなく「人生の一部」になってきていることが大きいかな・・・うん、ブログを含め「ライフワーク」なんですよね~

 これからも、この趣味は続けられる限り、頑張っていきたいと思います!!


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 そんな中、この「20周年」をネタに何か出来ないかな~と考えた時に、スグに思いついたのが、この「黒いバインダーに包まれたノート」です!

 このノートは、私が購入したレコードやテープ、CDや関連するモノなど、DJ/レコード趣味に関して「購入したモノ」を、購入の度に記録していったノートで、通称「購入台帳」と呼んでいるモノです。

 たまに、ブログでも「購入台帳によると・・・」みたいな書きぶりをすることもあるので、ご存知の方もいるかな・・・ただ、実物を出すのは初めてかもしれないですね・・・


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 台帳は、例えばレコードであれば「購入日、購入店舗、購入タイトル、状態、値段」を書き、買った順に時系列に記録をしていった内容になります。
 実際には、あまり見返すことがはないのですが、書き始めた時は、いつ買ったかを調べるときに便利だろうと思い、始めたような記憶があります・・・

 そして、月別ではレコード、テープ、CDの購入枚数と合計額をまとめ、私のコレクションの数の把握や、どれだけお金を使っているかの確認にも使っています・・・
 最近は「どれだけ買っているのか」ということに対して鈍化してしまい、あまり興味がない(?)のですが、ストレートに購入額の「数字」が分かるので、結構凹むこともありますね(^^;)
 
 そんなこんなで、1998年4月より書き始め、気付いたら「約18年間分の購入記録」が書かれています・・・

 そう、この購入台帳がコレクターとしての私のほぼ全てが書かれており、さながら「俺の履歴書」になっています!

 そこで、日経新聞のアレをサンプリングさせて頂き、この「購入台帳」を元に「Mix Tape Troopers」という存在を掘り下げていこう、というのが今回の記事の趣旨になります!!


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 そんなわけで、手書きの購入台帳を延々とエクセルに手打ち入力をするという拷問を経て、この企画のためにシコシコと準備作業を続けていました・・・エクセルで5900行の手打ちは地獄でした(^^;) 

 ただ、おかげさまで、色々なデータが一発で分かるので、かなり面白い資料になったかと思います・・・

 とりあえず、一発、驚くべき情報を入れておくと、1998年4月~2016年3月末まで、つまり「18年間」での購入履歴は以下の記録になりました・・・

レコード 3212枚
 CD   900枚
テープ  3343本

使用した金額 824万4600円



 この枚数なり金額を見てどう思うかはその人次第でしょう・・・

 ただ、私としては「この位だったか~」と思い、結果的には「俺もまだまだ・・・」と思いました・・・

 正直、18年間なので、もう1ケタ上に行ってるかな~と思ってたので、少し拍子抜けした部分が大きいんですよね・・・

 824万円といえば、それは大きな金額で、それこそベンツが1台、マンションなら古い中古の1LDKぐらいな金額でしょう・・・ただ、18年間でコレなので、むしろ「少ない」と思ってしまいました・・・
 まあ、私はそこまで収入が無いのでアレですが、私と同世代で住宅ローンを組んでいたら、この金額は頭金がちょっと多いぐらいと思うかな・・・

 でも、これが実益を伴わない「趣味」に投資したのであれば、ビックリかもしれないですね・・・
 私は「中の上ぐらいのコレクター」だと思うので、コレクターのリアルな数字が出せたのは世界的にも珍しく、かなり面白い「数字」かもしれません。

 なお、蛇足ですが、ここ2年度は頑張っていて、2015年度(2015年4月~2016年3月)の合計使用額は90万1500円、月平均だと約7万5千円でした・・・うん、もう1ケタ上げるまではそんなに遠くはなさそうです(^^;)


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 というわけで、今回は「台帳のデータ起こし」に加えて、その台帳から分かる「数字」にも着目し、以下の2つの資料を作成しました!

① Mix Tape Troopers 購入台帳
   ※外部サイトdocs.com

② Mix Tape Troopers 購入台帳(分析編) 
   ※外部サイトdocs.com

   別館記事→ 「俺の履歴書 - 分析編」 


 ①は購入台帳のデータ版で、購入台帳を書き始めた「1998年4月から2015年度(2016年3月末)」までの18年間分の購入記録が記載されています。
 PDFでA4横の表紙込みで154ページです・・・1枚ずつ読むのは難しいと思うので、適当に眺めるなり、思いついた単語で検索をしてみるなりして、私が「こんな風に買っているんだ~」というのを見ていただければ幸いです。

 そしてその購入記録の「数字」を用いて「Mix Tape Troopers」というコレクターを深く分析した資料が②になります。

 掘り下げると言う意味では、こちらの資料の方が掘り下げをしており、「Mix Tape Troopersというコレクター」を客観的な視点で分析した資料になります・・・
 会社のプレゼン資料や、なんかの審議会や検討会で出しても恥ずかしくないぐらい、多角的に分析と資料化をしてみましたので、本編の補助資料としてご活用ください・・・

 そして、このPDFのままだと分かりづらい部分もあると思うので、この記事では①の詳細を年度ごとに分けて、いつものダラダラ文章で「回想録」のような紹介をします・・・
 時系列で紹介することで、私の「コレクターとしての人生」を、どのように進んだかが分かる内容にしてみました。

 そして、②については、この記事の別館を設けて、そちらで説明をしたいと思います・・・別館の方は、イメージとしてはプレゼン資料を口頭で読みあげている感じでいきたいと思います~

 では、18年間で854万円使った人生を紹介します!





『俺の履歴書 - 年度別の報告』

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<注意点>
①記載する年は全て「年度=その年の4月から翌年の3月末」として記載します。
  例 1999年 : 1999年4月1日~2000年3月31日
②記載した「金額」は購入した金額の100円以下の単位を 「おおむねで四捨五入」した金額になります。
  例 864円→900円 1234円→1200円
③セール等で値引きや割引があった場合は値引き/割引後の金額で記載をしています。
  例 1570円のレコードが30%引き→1099円→1100円
④以下で記載する内容は、全て購入台帳の記録と本人の記憶で構成されています。記録違い、又は記憶違いの可能性もありますので、ご承知ください。




<1998年> 高校3年生/18歳
   年間金額 198,700円 (月平均 16,558円)
   レコード:160枚 CD:0枚 テープ:0本

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 さーて、ガンガン書いていきますよ!

 以下では、その年に購入したレコードやテープ等を紹介しながら進めていきますね~

 購入台帳は1998年4月1日から始まりますが、一発目は渋谷のユニオンで「Big Punisher / I'm Not A Player」を中古で買っていますね・・・懐かしいな~
 そして、まだこのころは新譜も積極的に買っていて、Manhattanがかなり初期から推していた「Jurassic 5 / EP」には真っ先に飛びつき、オールドスクールなフィーリングに見事ハマった記憶があります!


 まず、1998年は高校3年生で、私は千葉の片田舎の男子校に通っていました・・・今思うと、なんで都心の学校に行かなかったのかが分かりませんが、千葉の大らかな雰囲気の元、のんびりと育ちました・・・

 高校時代の音楽状況を整理するために1998年以前の話をすると、私は中学3年生の冬にあたる1995年12月にタンテを買って、実質的には1996年からレコードを買っていました・・・ただ、初めは何を買ったらよいのかが分からず、俗に言う「丘DJ」状態でした・・・
 それこそ、DJ機材を持っていることに優越感を覚え、その時は「レコード」に関わる音楽が「カッコいい」と理解してなかった状況で・・・ほんと良く分からずにレコードを買っていました。

 ただ、段々とHipHopを中心にカッコいいと思うモノが分かってきて、決定打となる「HipHop/R&B専門誌 FRONT」との出会いを経て、US系のHipHopが本当に好きになり、少ない資金の中で気に入ったレコードを買っていました!
 1996年~1998年ごろというと、日本では「DJ Premier系のワンループ」が流行ってて、イイ感じで冬な感じのトラックが人気で、それこそPremierがProしたGroup Homeなんかは渋谷のManhattan Recordsが大プッシュしてて、見事にヤラれた口でした(^0^)

 んで、1998年になると、少しづつHipHopがメジャー化していく過程で、Big PunisherのようなキャッチーだけどカッコいいHipHopが増えてきて、HipHopという音楽において「変化」が現れた時期だったと思います。

 台帳を見てると、ATCQのLove Movementとか、PeteRockのソロ作、ローリンのLPなど、今までのHipHopから「更に次のHipHop」に変化していった作品も割と真面目に買っていたようです・・・ただ、Bad BoyとかのキャッチーなHipHopにはついて行かなかったです・・・
 まあ、どちらかというと「独自路線」を進んでしまい、この時期から「新しい曲」に新鮮さを感じなくなり、中古で過去の「カッコいいと思う」HipHopなんかを掘るようになり、段々と「中古」で買うことにシフトしてしまいます。

 高校時代は、あまりお金は無く、コンビニでバイトして何とかして購入資金を月に1~2万円用意して、渋谷に行ったらManhattanとCiscoで新譜を買い、その足で渋谷のユニオンに行き、ちょっと前の曲を安く買っていたことが多かったようです・・・
 購入台帳を見ると、新譜も買いつつも、ちょっと前の曲を安くかったり、既に高かった黄金期のHipHopをブートで安くかったりし、とにかく「HipHop」を吸収しようと頑張っていたようですね~  


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 そして、高校生の頃はやっぱり「日本語ラップ」ですね!

 写真に上げたDLクラシックである「Lunch Time Speax / 止マッテタマッカ!!」は今でもクラシックだし、1998年ごろから「日本語R&B」も盛り上がり始め、これを聴いてAnita Bakerの良さを知った「DJ Hasebe / adore」などの歌モノも熱心に買っていましたね~
 この辺は、リストの最初の方なので、パラパラめくりながらでも目に入りますが、Co-Keyとか我那覇美奈とか、渋いところをちゃんと買っていたのには驚きです(^^;)

 日本語ラップとの出会いは、明確に記憶は無いのですが、1996年の夏に開催された「さんぴんキャンプ」が終わった後、人づてに「日本語ラップは凄い」と聴いて、段々気になっていき、確か1997年3月頃に発売された「ECD feat K-Dub Shine / ロンリーガール」を買って完全にヤラれた記憶があります。
 その前後でFRONTと出会ったり、東京FMで不定期に放送されていた「Hip Hop Night Flight」を知ったりし、すぐに日本語ラップは好きになりました・・・

 残念ながら、私自身はB的な服装が一切に合わなく、今となっては「BになりきれないBボーイ」でした・・・そのため、当時の日本語ラップの勢いを「やや横から感じていた」位置におり、それこそサイプレス上野さん級に熱心ではありませんでした。

 ただ、FRONTを介して、特に佐々木志郎さん(今の宇多丸さん)から「Bボーイというのは、B系のファッションに包まれるのではなく、自分が面白いと思ったモノを突き進める存在」のようなことを教わったりして、割と「精神論」的な部分でHipHopから影響を受け、今に至っています。
 そう、今でも上手く言えませんが「俺イズム=Bボーイ・イズム」という考え方を知り、その視点でHipHopや日本語ラップを掘り下げてみると、メチャクチャ面白いことに気づいたんですね・・・これが初期衝動なのかな?

 そして、話を1998年に戻すと、ホント素敵な日本語ラップが多くリリースされ、興奮をしながら「発売日」にレコードを買いに行っていました!

 私は、前述したとおり、千葉の片田舎の高校でしたが、家は東京の真横の千葉だったので、学校が終わり、ちょっと無理をすれば渋谷に行けたので、日本語ラップの発売日には無理して渋谷に行き、CiscoかManhattanで買っていました。

 今の日本語ラップファンなら「予約」というイメージかもしれないですが、当時は予約という制度はなく、とにかく発売日に行かないと買えないことも多く、みんな無理して行っていましたよね・・・1998年ごろだと、流石にその流れは薄れてはきましたが、みんな「買えない」という嫌な思いをしたくないので、無理して行ってたのはいい思い出です。
 個人的には、1998年5月に「Gore-Tex / 拍手で始まり拍手で終わり (Watarai Remix) 」が出た時、当然ながら発売日に行ったら諸事情で翌日に延期・・・翌日に行ったら、また翌日に延期・・・そして翌々日にやっと買えたという、結果的に3日間通ったという「日本語ラップ恨み節」が懐かしいです(^^;)

 んで、この頃のヒーローは「Dev Large」さんです!

 無論、日本語ラップが好きになり、調べていくうちにBuddha Brand~Dev Largeさんに繋がっていき、人間発電所や大怪我にはヤラれました・・・ただ、レコードは既に高すぎて買えず、Ciscoのセールで眺めているばかりでした・・・
 また、Frontの連載なり、ラジオでの発言などを通して感じた「Dev Largeさんの熱さ」が、少年時代にしか芽生えない「ヒーローへのリスペクト」みたいのを生んで、ある意味で心酔していました・・・・

 写真に上げたランチのデビュー12inchは、正にDLクラシックで、リリースされた時、心の底から「カッコいい!」と思った1曲でした・・・
 今思い返すと、Hasebeさんもそうですが、こういった先輩たちの作った「黒い音楽」に影響を受け、段々と「黒い音楽」に入り込んで行った部分もあるかもしれませんね・・・

 なお、高校時代の懐かしい思い出としては、卒業パーティーを歌舞伎町の良く分からないクラブで友達が開催し、私もド下手なDJをしたのですが、当時リリースしたばかりの「宇多田ヒカル / Automatic」や、パーティの直前に渋谷のSpiceで買ったブートの「Jackson Sisters / I Believe In Miracles」で盛り上げたのが良い思い出です(^0^)
 



<1999年> 大学1年生/19歳
   年間金額 171,000円 (月平均 14,250円)
   レコード:250枚 CD:1枚 テープ:5本

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 そして、高校を卒業し、1999年の春には某N大学に入学をしました・・・

 受験については、それなりに勉強をして、結果的に推薦という形で進学でき、周りに比べたらそんなには苦労はしていなかったかもしれません・・・
 ただ、今のブログもそうですが、人から見えないところで地味に頑張るタイプなので、結構勉強をしましたよ・・・ただ、私の学力ではN大レベルでした(^^;)

 そんなわけで、大学生活です・・・

 華やかなキャンパスライフが始まるかと思いきや、たまたま私が入った学部は、1年時は埼玉県の大宮にキャンパスがあり、自宅がある千葉から通うことになりました。片道で1時間半ぐらいかかったと思います。
 なので、大学でのキャンパスライフ的なことはあまりせず、割と自宅と大学を往復していた印象があります。まあ、元々、友達を作ったり団体活動をするのは好きではなく、一人で何かをやってる方が好きだったので、地味な学生生活でした(^^;)

 ただ、その通学過程で大きく影響を及ぼしたことがありました・・・

 それは、通学時に「ミックステープ」を聴くことです!

 まず、ミックステープは、高校生時代は忘れたころに1本買うぐらいで、そこまで真剣に買ってなかった反面、録音したラジオ番組をテープで聴くことが多く、むしろコッチの方がスタートかもしれません。
 私の世代だと、夜~深夜ラジオが全盛だったので、伊集院さんとコサキンは毎週必ず録音して、高校~大学と通学時の「友達」になっていました・・・

 ただ、そういった習慣があったので、生まれ始めた「DJ番組」もしっかりとチェックしてて、個人的にはJ-Waveで放送していた 「Hip Hop Journey - Da Cypher - 」が超重要です!!

 ホント、私と同世代の方だと、この番組の影響は大きく、この番組を通して沢山の「音楽」を知ったと思います・・・MCのRikoさんの素敵なトークと様々なHipHop系DJがDJミックスを披露しており、これらを録音して聴いてた方も多いはずですよね・・・
 私も、毎週録音をしてて、メインDJであったMUROさんからは様々な音楽を教わりました。もう、あまりにも好きすぎてMUROさんの素晴らしいミックスを独自編集してミックステープ(Da Cypher's Choice)を作ったほど、好きでした!
 
 そんなお手製ミックステープや何となく買ったミックステープ、そして下手ながら一生懸命作った自分のミックステープなどを、当時は「ショックウェーブ」で聴きながら大宮まで通学していました・・・

 ただ、このころから段々と「良いDJミックスほど、真剣に聴けば聴くほどミックスの世界に入りこめる」ことが分かり、その長い通学時間を「ミックステープの音楽旅行」で旅することが多くなりました。

 特に、99年の4月に購入した「DJ Spinbad / That's My Sh?? !!」が衝撃的で、これで「ミックステープ」の良さに開眼した部分はあるかもしれません!

 Spinbadについては、そのDJスキルとイルなセンスが評判で、レコード店などで結構プッシュしていたことで興味をもち、この作品は「HipHop黄金期ミックス」だったので試しに買ったら即死で・・・これを聴いたから、今でも「ミックステープ」を愛しているのかもしれません!

 ちょうど、大宮通学とリンクするのですが、自宅から通ってたこともあり、家で飼っていた犬と夜の荒行散歩でもSpinbadは活躍し、その超絶なDJスキルとイルなセンスで、ほんと心を奪われました・・・
 特にSpinbadは、DJミックスに「盛り上がるストーリー」を持ち込むのが異様に上手く、このThat'sもそうだし、Spinbadのイルさを世に知らしめた快作「DJ Spinbad / The 80's Megamix」も素晴らしく・・・犬の散歩でも、大宮までの通学でも、とにかくフル活用でした!


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 そんな大学生活が始まり、そんなにバイトもしなかったので、あまりレコードを買うお金はなく、月1~2万円程度でやりくりしていましたが、割と現在に繋がる方向でレコードを掘っていました。

 まず、千葉から大宮に通うので、おのずと「上野」を経由することが多くなり、途端にCiscoの上野店と、当時、御徒町寄りにあったユニオンの上野店は良く通っていました。
 また、大宮までの途中には、今もお世話になっているユニオンの北浦和店もあり、ここも良く利用をしていました。

 個人的には「上野と北浦和のユニオン」の存在が凄い大きいかもしれません・・・

 なぜなら、この二つのお店で「安く良いレコを掘る」ことを覚えたからです。

 ちょうど、HipHopを深く追求していくうちに、HipHopの源流ともいえる行為「ブレイクビーツの2枚使い」に行きあたり、初めて「Ultimate, Breaks & Beats」を購入したのがこの時期です・・・

 最初、これを「聴いた」だけでは何も理解ができませんでしたが、TBSでやっていたDJミックスの番組「CLUB EdGE」で放送した、EPMDのDJであるDJ Scratchのブレイクビーツセットが衝撃的で、同じレコードのブレイクを「2枚使い」するだけで、こんなにファンキーになるんだ!と驚いたものです・・・

 そこから、Ultimateを揃えつつ、昔のDJのアイデアを尊重し「100円程度の安いレコを掘って2枚使いをするブーム」が突然始まりました・・・

 その中で、ユニオンの北浦和と上野店、そして今のクラシック店の場所にあったお茶の水中古センターは相当お世話になりました!

 どのお店とも、クラブに特化してないお店で、ロックコーナーの端にある100円コーナーが異様に充実してたんですね・・・それこそ、写真にある「Hall & Oates」のベスト盤は、邦盤であれば「100円以外で買うのが難しい」ぐらい豊富で、掘れば掘るほど面白いレコードと巡り合えました。
 もう、この時期は「質よりも量」な感じで、月30枚ぐらい買ってましたね・・・そのどれもが、結果的に手放してしまいましたが、見たことがないレコードを掘る楽しみをココで覚えたのかもしれません・・・

 そして、そうやって買ってきたレコードを「2枚使い」することも楽しみの一つで、「Hall & Oates」のベスト盤は凄く思い入れがあります・・・

 それは、前述した「DJ Spinbad / The 80's Megamix」で披露されていた「Maneater」と「I Can't Go For That」のクソドープな2枚使いが凄くって、これに追い付きたい一心で、結構練習したんですよ・・・
 おかげさまで、当時はSpinbadの2枚使いが出来るようになるぐらいDJ技術が上達したのですが、結果的に、高度に見えて実は単純なアイデアで構成されている2枚使いのように、ダメなレコード(=100円)でも、人の使い方次第ではファンキーにできることを学んだことが大きいと思います!

 この頃って、ほんとレコード市場が過熱してて、Hip HopやR&Bの黄金期な12inchはバブルのように高騰してて、とても手が出せる状態ではなく、私は指をくわえていました・・・
 ちょうど時期的に、HipHopが一般化してきて、サウンドが変わってきた中で、やっぱり「黄金期の曲はカッコいい」という考えが定着しはじめてきたので、なおさら相場に拍車をかけていたと思います。変な話、今となっては1000円ちょっとで売っているレコードが1万円を超えていたけど、タイトルによってはその値段でも飛ぶように売れちゃう状況でした。

 ただ、これが結果的に、私の「良いところ」になるのかもしれないですが、そういう状況なら「人と違うことで楽しもう」という考えが強く、それが100円掘りに繋がっていたのかもしれません・・・

 100円掘り以外にも、ライフワークな「フライヤー収集」「ステッカー収集」もお金のかからない趣味で、この考えの延長かもしれません・・・

 そして、数年後に始まる「ミックステープ収集」が正にそうかもしれません・・・周りを気にせずに「俺イズム」で成長をしていったんでしょうね・・・




<2000年> 大学2年生/20歳
   年間金額 183,800円 (月平均 15,317円)
   レコード:249枚 CD:0枚 テープ:2本

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 そして、大学2年生になり、校舎が水道橋になったことで、更にレコード屋通いが白熱していきます・・・

 それまでも、割と渋谷には週1ぐらいで行き、空いた時間帯で上野とかお茶の水は攻めていたのですが、水道橋に移ったことでちょっと歩けばお茶の水、そして半蔵門線を使えばすぐに渋谷という好環境(?)を手にしたことで、暇さえあれば買うものが無いのにレコ屋に行ってました・・・

 この点で、一つ象徴的なエピソードがあります・・・

 忘れもしない2000年4月28日(金)、この日は「Buddha Brand / 大怪我3000 bw 人間発電所Classic Mix」の12inchの発売日でした・・・

 Buddhaの大怪我と人間発電所は、日本語ラップのクラシック中のクラシックで、みんな大好きな曲でしょう・・・無論、当時から人気の曲で、オリジナルのレコード盤は1万円前後で出てて、とてもじゃないけど買えませんでした・・・
 それが、ミックス違いであるものの、しっかりとした形で再発されたので、ファンは狂喜乱舞で、発売時は話題の1枚でした・・・

 そんな中、私は平日なので普通に大学で授業を受けていました・・・Buddhaは学校帰りの夕方に買いに行こうと思っていました・・・

 ただ、午前中の授業中ですが、突然「今すぐCiscoに行った方がよい」という考えが頭をよぎり・・・気付いたら、教室を抜けて渋谷のCiscoにいました・・・
 そして、そのCiscoには、あり得ない位の人数の若者が、Buddhaの12inchを持ってレジに並んでいました・・・それは恐ろしくもあり、レコード馬鹿としては美しい光景でした・・・

 んで、喜びながら2枚買いでBuddhaを購入し、普通に大学に戻って午後からの授業を受けていたようで、きっとレコードの神様が私を導いてくれたんでしょう・・・というか、暇さえあればレコ屋に行っていたエピソードでしかないかもしれません?

 うん、この時期って、ほんと色んなレコード屋さんがあり、暇にまかせて色々と回っていましたね・・・

 この頃もあまりお金がなく、安いレコードを買ったり、オリジナル盤は買えないのでブートを買ったり、どうしても欲しい盤は少しだけお金を出して買ったり・・・とにかく時間があったので、色々とレコード屋さんを回りながら、レコード掘りを楽しんでいました。

 大学が水道橋だったので、お茶の水と渋谷が中心ではありましたが、お茶の水であれば駿河台下にあったユニオンのお茶の水クラブ店(後に下北に移動)や中古センターなんかは暇さえあれば通ってて、結構、安く買ってましたね・・・
 実質的には1999年度でしたが、クラブ店でRip Slymeのプロモを600円で抜いた時はビックリしました!

 また、渋谷であれば、渋谷が「世界一のレコード街」だった頃で、ほんと色んなお店があり、購入出来なかったことの方が多いですが、お店だけは入ってレコを掘っていました。

 ManhattanやCisco、DMRやHomeBassのような新譜店は、この頃になるとだいぶ新譜の購入頻度は高くは無かったけど、どのお店にも渋谷に行ったら必ず顔をだしており、ManhattanDMRについては、毎週、通販リストを店頭で配っていて、それを目当てに通っていましたね~
 また、この時から既にメインだった中古も、渋谷のユニオンとSpice Recordsは必ず訪れ、よく割安なレコードを買ってました・・・そして、個人店ともいえる小さなお店などにも顔をだしていました・・・

 その辺のレコード屋さん事情は以前書いた「レコード袋」の記事に譲りますが、レコードを買うお金が無いのに良く通ってましたね・・・

 なお、個人的にはこの頃で日本語ラップから少し一歩引くようになりました・・・
 明確な理由はないのですが、新曲が出た時の喜びが減っていった感じでしょうか・・・うん、高校生ぐらいの時に味わっていた「熱さ」が無くなったと判断したのかな・・・


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 そして、この日本語ラップ離れを発展させると、この時期ぐらいから「色々なジャンルのレコード」を物色するようになり、これも今に繋がっているかもしれませんね・・・

 2000年だと、ひょんなきっかけから耳に入り、一発で気に行った「Dry & Heavy / Full Contact」のようなReggae(Dub)を買ったり、100円掘りの延長で「寺尾聰 / Reflections」とかの和物を買ってたり・・・色々な挑戦をしていたようです。

 まず、ドラヘビの関しては、この年の8月に代々木公園で無料のライブがあり、そのヘビーなリズムにヤラれ、かなり衝撃を受けました。まるで、積み上げられたスピーカーから、ベースの「龍」が舞い上がっている感じで、それまでHipHopしか知らなかった耳には衝撃的でした。
 また、それがきっかけでレコードを買うようになったのですが、私の悪い癖で「欲しくなったら全部買う!」みたいな揃え癖が発病し、しばらくはドラヘビ掘りをしてました・・・

 そして、和物は、この時はそこまで反応をしませんでしたが、今思うと、恐ろしく安い時代で、ちゃんと買っておけばよかったな~と思いました。
 それこそ、達郎さんのLPも場合によっては100円で買えちゃう時代で、試し買いをするのには有難く、よく分からないフュージョンとかを買ってましたね・・・今思うと、それは村松健さんのLPとかなんですか、とりあえず買ってみて、色々な音楽の「エッセンス」を吸収していた時代のようです・・・




<2001年> 大学3年生/21歳
   年間金額 113,800円 (月平均 9,483円)
   レコード:134枚 CD:0枚 テープ:1本

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 そして、大学3年生・・・個人的には、この年は結構重要な年だったかもしれません・・・

 まず、これまでの流れを整理すると、私自身、レコードに人生を捧げるほどお金は突っこんでなく、そのために無理してバイトをするとかはせず、割と限られたお金でレコードを買っていました・・・
 その矛先が「100円レコード」だったり、HipHopやDiscoのブート盤だったり・・・もう、当時、レコードを真剣に掘ってた方からしたら3軍以下な状況でした・・・

 それは、レコード購入だけでなく、全てのことが他の方よりも劣ってて、人前でDJすることも殆どないし、クラブへ遊びに行くことも知り合いに誘われたら嫌々行くという状況で・・・むしろ買ってきたレコードを家で一人で聴いたり、下手っぴなDJごっこを一人ですることの方が好きだったようです・・・

 なんでこういう感じだったのかはアレですが、結局は「俺イズム」は「一匹オオカミ」でもあり、それで地味に周りで静かに吠えていただけかもしれません・・・
 そういえば、この頃は一人前でも無いくせに髪を伸ばしてチョンマゲになってましたね・・・まあ、裏返しは床屋に行くのが面倒で、お金を節約したかったとか、見た目はDJっぽくとか、かなり下向きな理由でした・・・

 
 ただ、徐々に知識もついてきて、ちゃんと「まともなレコード」を買うようにもなりました・・・

 それこそ、Cypherを通して、MUROさんのプレイには大いに刺激を受け、MUROさんがプレイしたHipHop、R&B、Soul、Funk、RareGroove、Discoなど、色々な曲に興味を持ち、特に気にいった曲は奮発して買っていました!

 個人的には、言わずと知れたMUROクラシックである「Hubert Laws / Family」のLPが印象的で、これはMUROさんのお店である「Savage!」で購入しました!
 Savageは透明な外袋に色の違う丸いシールを付け、その色の違いで値段分けをしてましたね・・・そして、その外袋のままレコードを渡してくれるので、何となくそのまま使うのですが、今となると結構嬉しい「思い出の痕跡」かもしれないですね~

 ほんと、これまでが「痛い買い方」しかしておらず、オリジナルが買えないことは「負い目」だったりしてたので、なんとか追い付こうと努力はしていたようです・・・


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 ただ、3年生になり、いわゆる「ゼミ」が始まり、だんだんと勉強をしてた時間の方が長く、レコ掘りの回数も減っていった時期があります・・・
 特に、私自身、以外にも勉強も好きだったので、段々とゼミで勉強している方が好きだったみたいで、それでレコ屋に行く回数が徐々に減って行ったんですね・・・

 それは、もしかしたら、レコードを掘っているとたまにある「谷間」が訪れたのかもしれません・・・

 谷間とは「何を買っても面白くなく、次第にレコ屋から遠ざかること」です・・・

 私自身、高校生~大学初期と、とにかくお金はなかったけど、発見する新しいモノが刺激的で、そういったモノに夢中になっていましたが・・・20歳になってことで、少し「大人」になったんでしょうか、今までやってたことが急に「子供」に感じたんですね・・・

 また、その半面、色々な事情で「本物のレコードが買えない(=オリジナルが買えない)」ことがストレスになり、結局、何を買ったらイイのかが分からなくなり、それで袋小路に入ってしまったんですね・・・
 ほんと、この点は、頑張ってバイトしてお金を稼げばクリアー出来たんでしょうが、バイトするぐらいなら「自分の時間を作りたい」という意味のない内向的な性格が災いしてたんでしょう・・・

 そして、この局面でとった方法は、やっぱり「俺イズムで突っ走る」でした・・・

 まず、なぜかは分からないですが、ある時期から「トラックス」にハマってしまい、トラックスの名物レーベル「AV8」などを安く買っていました・・・

 トラックスとは、有名なHipHopの曲を用いて、クラブで盛り上げ用にカスタムしたインスト曲になり、ある意味で、黄金期の曲の「代替え品」となったので、それで買っていたようです・・・
 ただ、根っからの凝り性なので、良いと思ったら突っ走りますね・・・AV8に関しては50番ぐらいまでは黄金期に準じたトラックが多かったことから凄い気に入り、初期番号はリストを作ってコンプをしようとしていました・・・

 また、その流れと、従来のユニオン100円掘りの流れから「100円レコ」の殿堂とも言える「Recofan」の魅力に取りつかれてしまい、クラブ系の良く分からないレコードを大量に買っていました・・・

 特に、Recofanでは、HipHopに限界を感じたのか、Houseといった今まで殆ど買わなかったジャンルを試し買いしていて、まるで新しい道を模索するような買い方をしていました・・・

 ただ、相場的に高いレコードを買えないことの「逃げ道」みたいな部分もあり、質を量でごまかしていたんでしょうね・・・なんか、今考えると切ないな~

 結果的に、この時期の買い方は「迷い」しかなく、高校生の頃よりも少なく、月1万円以内の掘りで、今となっては「暗黒時代」です・・・

 そして、その暗黒時代は、公私も含めて数年続きます・・・

  


<2002年> 大学4年生/22歳
   年間金額 102,700円 (月平均 8,558円)
   レコード:167枚 CD:0枚 テープ:7本

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 そして、大学4年生・・・周りは「就職活動」で大忙しの中、私は迷っていました・・・

 実は、本当に真面目に勉強して大学院に行こうか考えていたんですね・・・

 ただ、私の学力とセンスでは追いつかなそうだし、何よりもこれ以上、親に学費を負担させるのも出来ないし・・・かなり歯切れの悪い時期でした・・・

 結果的に、進学することは諦め、周りよりもだいぶ遅れて就職活動を開始しました・・・
 それまで、自分の周りからの属性(DJ)の象徴であった「ちょんまげ」を切り落とした日は切なかったです・・・

 そして、就職活動は自分が何をやりたいのかが分からないまま活動をつづけ・・・結果的にそこまで本意ではなかった会社に就職が決まりました・・・

 当初は進学、そして就職活動を開始したら「僕はこれから何をしたらいいのか・・・」と答えを出せずに活動をしてて、まるでモラトリアムから抜け出せずにいた状況です・・・
 いざ、就職活動をすると、一応の趣味である「レコード/DJ」関係の仕事もイイかと思い、DJ機材メーカーである「Vestax」にもエントリーをしましたが2次で落ちてしまい・・・ホント、実生活でも暗黒でした・・・

 ただ、レコードの話も入れておきますね・・・

 そんな、暗黒就活をしてて、よくある就職セミナーに行った帰り、当時は本館の上階にあったユニオンの新宿クラブ店で、数年前から突然始まった「Norman Cookブーム」の流れでメチャクチャ探して発見ができなかった「Beats Internatinal / Excururison on the Vesion」がツモ引き出来た時は、凄い励みになりました!

 なんでしょう、あの「予想をしないタイミングでトップウオントのレコードが見つかった時の電気が走る感じ」はプライスレスですね・・・
 3年ぐらい探して出なかったレコードが、こういった落ちている時期に見つかると、ほんと嬉しいですね~


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 そして、一応就職も決まり、卒論も出せて、少しだけ学生気分に戻り、レコ掘りに力を入れる元気も出てきた矢先・・・今後を左右する「テープ」と出会います・・・

 2003年1月の中ごろですが、たまたま入ったユニオン(新宿クラブ店)で、上記のMUROさんの「Diggin' Ice」Kenseiさんの「Ill Vibes Vol.2」が中古で出ていました・・・

 今となっては、当時の記憶が全くないですが、この出物については「色々な思い」で買ったのでしょう・・・

 まず、MUROさんは、Cypherのプレイを通して大ファンになっていたのに、なぜかミックステープは買ってなかったんですよね・・・
 かなり記憶が曖昧ですが、高校時代に友達にリリース直後のIceとかを聴かせて貰い、全然理解が出来なかったことから、MUROさんは「大人のモノ」と思いこんだ節があり、それで買わなかったのかな・・・

 そして、Kenseiさんについては「遂に出会えた!」という気持ちが強かったと思います・・・
 この2が出た96年8月は、まだ本格的には日本語ラップが好きになっておらず、日本語ラップが好きになった後になり「あのテープはヤバい」と聴いて、凄い探したけど買えなかった経緯があり、当時としては「遂に出会えた!」だったと思います。

 また、私も含め、皆さんそうだったと思いますが、市場がこの2002年ごろは「昔のミックステープ」に見向きもしなかった流れもあります・・・

 当時の市場としては、まず、ミックステープはかなりリリースされてはいましたが、あくまでも「レコード」がメインであり、ミックステープは「おまけ」みたいな位置づけだったので、あまり注目されなかったと思います・・・
 むしろ、作品というよりも「消費物」の傾向が強く、どんなにDJが意欲的な作品をだしても、レコード購買者やお店側がレコードほど力を割いていなかった部分があったと思います・・・
 そのため、ユニオンを始めとした中古店でも殆ど中古で出ることはなく、このときのMUROさんなりKenseisさんは有名タイトルだからこそ出たような部分があったと思います・・・

 何分にも、このテープを私は手に取り、購入をしました・・・

 そして、この瞬間から「Mix Tape Troopers」が胎動しはじめたのかもしれません・・・

 


<2003年> 社会人1年目/23歳
   年間金額 197,800円 (月平均 16,483円)
   レコード:72枚 CD:0枚 テープ:56本

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 2003年の春、無事に大学を卒業し、社会人として世間に羽ばたきましたが、まだ暗黒時代は続きます(^^;)

 大学時代は決して華やかではなかった私ですが、無事に卒業し、曲がりなりにも「社会人」として羽ばたく時が来ました・・・ただ、社会人一年目も決して華やかではなかったです・・・

 縁あって、築地にある某会社に就職し、4月から真面目に働き始めました・・・どんな会社で働いていたかはアレですが、結果的に「理想と現実は違った」部分を味わい、かなり辛い思いをしました・・・

 それこそ、やっている仕事はそれなりに楽しかったですが、学生として鈍ってた体には社会人の洗礼は厳しく、色々と大変でした・・・

 まず、一日の拘束時間が当時としては耐えきれなく、結果的に朝の6時すぎには入って、夕方過ぎてやっと終わるみたいない感じで辛かった・・・そして、現場と本社で考え方違って色々な軋轢があったりして、体力以上に心労がヒドイ仕事でした・・・
 まあ、それなりに真面目な性格だったので、仕事的には頑張っていたと思いますし、現場での仕事は大先輩に助けられながら育っていき、それなりに一人前に仕事はこなしてはいました・・・

 ただ、仕事をするようになって「思っていたこと」が出来ずに、かなり苦しんでいた部分があります・・・

 それは、思うように「レコードが買えない」ことです・・・

 やっとお金が稼げるようになったので、思う存分、自分の欲しいレコードが買えるだろうと思っていたら、レコ屋に行く時間が思うようにとれないのと、日々のストレスが「レコードを買うやる気」を削ぎ落し・・・結果的に、学生時代以上にレコ屋が遠のいてしまいました・・・

 休みは、土日も働くことがあったので、平日に代休みたいな感じで不定期になってしまったり、職場は都内ではありましたが、レコ屋がある渋谷等とは離れたところだったので、レコ屋に行くのが億劫になったり・・・とにかく「レコード」のことを考えることができない日々が続きました・・・

 まあ、レコードとは別に、会社の人に飲みに連れていってもらったり、男遊びを教えてもらったりして、レコード以外の楽しみを知ったのもありますが、レコードのことを考える暇がなく、気付いたら仕事ばっかりしてた日々でした・・・

 ただ、こういった生活を繰り返す中で、私に「仲間」がいることが気づきました・・・

 それは「ミックステープ」でした・・・

 ある意味で肉体労働な仕事だったので、日常の疲れは半端なく、かつ、朝は始発直後の電車に乗らないと間に合わないので、日々の通勤も辛かったです・・・

 ただ、学生時代に覚えた「ミックステープ」を聴いて音楽旅行を感じる体験は、日々の疲れを癒す効果があることに気づき、殺伐とした朝の始発と、疲れ果てた帰りの電車で、私を癒す重要なアイテムになっていきます・・・
 それこそ、目は閉じつつも、心はそのDJミックスにゆだねることで日常の嫌なことを忘れさせてくれ、少しだけでも元気を与えてくれる存在になっていき、私自身も「ミックステープ」の凄さが分かっていきました・・・

 特に、その流れの中で、後押しするという意味で大きかったのは、ユニオンが中古のミックステープを出品するようになったことで、気付いたらレコードよりも「ミックステープ」を求めに、休みの日にユニオンに行くようになっていました・・・

 2003年ごろだと、ユニオンの渋谷クラブ店が鉄板で、かなり色々なミックステープを中古で出してくれ、それを目指しにお店に通ってた時期がありました・・・

 それこそ、MUROさんの昔のテープはこの時期に頑張って揃え、写真のHeatなりSuper Discoなり、とにかくリリース時に買わなかった作品を買いあさり、日々の通勤で聴いてヤラれていました・・・
 特に、Heatの97年と、Super Discoの銀は鉄板ですね・・・そんなにレコードが中心の生活ではなかったものの、レコード知識は増えていたので、その選曲の凄さは分かったし、何よりも、ミックステープとして「化学変化」を起こしてる内容が素晴らしく、かなり日常の助けになっていました・・・

 そして、時代的にはまだミックステープ全盛期だったので、色々な作品がリリースされており、ミックス市場で話題だったUlticut Ups!は自然と耳に届き、聴いたら即死なミックスで、速攻でファンになりました!

 特に、大名作な「Lesson 2」を聴いて、この人たちの超絶スキル×ドープな選曲の先にある「ストーリー性」がツボで、ちょうど45分ぐらいの通勤だったので、会社近くの駅につくころは、グッとくるエンディングになるので、テンションを上げるにはバッチリなミックスでした!
 また、しっかりとUlticut中毒になったことで、これ以降の作品はオンタイムで買うようになり、時期的には「Bing Bong Disco Baby」からはオンタイムで買っているので、この時期から「新作のミックス」も意識して買うようになっていました。

 そして、これまでも「俺イズム」を実践するレコードの買い方だったので、ミックステープにおいても興味があったものはとりあえず買ってみて、楽しんでみる掘り方を早くも実践していました・・・

 この頃の渋谷のユニオンは、ミックステープについては、特に価値を考えずに値付けして出してくるパターンが多く、結構ドープな出品が多かったと思います・・・

 この辺は、台帳を見ていただけると分かりますが、かなり色々なタイトルが出品されており、私自身のも興味に任せて色々と買っていましたね・・・
 特に、大きいのが、早い段階で「関口紘嗣 / 神の足元」を訳も分からず買っており、聴いたら最高にドープで、これも通勤の仲間になっていました・・・ミックステープを意識的に買い始めた時点から、知らない作品を買う(=掘る)ことも含んで買っていたようですね・・・


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 文章が長くなってしまったので、一度、ブレイクの意味を込めて、写真を挟みましょう・・・

 まず、私にとっての「ミックステープ元年」は、就職をした2003年のようですね・・・今回、改めて考え直してみて、間違えないことが分かりました!

 それは、ユニオンで中古品を多く出すようになったことも重要ですが、その出品したテープを、私が「生活に必要だから」という切実な理由で求め始めた年であり・・・そう、この年が「Mix Tape Troopers」が生まれた年になるかと思います!

 この年は、レコードは72枚しか買ってないのに、テープは56本を買っており、MTTらしいスタートダッシュを切れたようですね・・・
 こういった数字を客観的にみることが、今回の資料化の大きなポイントだったので、個人的には納得しました(^^;)

 ただ、レコードの方は微妙な低空飛行でした・・・

 就職をして資金は出来ましたが、まず暇が無い、そして暇が無いので「何が欲しいのかが分からない」状況が続き、あまり積極的には買ってなかったようです・・・
 それは、まだレコードの相場が高かったり、私自身が夢中になれるレコードジャンルが見出せなかったりしたのが大きいのかな・・・大学時代からしたら、だいぶ音楽ジャンルの幅が広がったり、余裕のある買い方出来るようになったようですが、明確に「これが欲しい」みたいな方向性が無かったようです・・・

 そのため、気付いたら「外堀」を埋める作業をしていました(^^;)

 つまり、それは「機材」への投資で、欲しかったDJミキサー「Vestax PMC-05 Pro MK 3」を買ったり、レコード針を憧れだった「Ortfonのコンコルド式(Pro S)」に変えたり、ちょっとずつDJシステムの増強を図るようになっていました。
 翌年には、アンプを一新して、これまた憧れだったJBLのスピーカー(といっても4312M)を入れてみたり、テープを聴くことが多くなってきたので、アンプと共にテープデッキを買ったり、とにかく外堀を埋めていました。

 残念ながら、現状も、この頃に更新をしたDJシステム&音響なのがアレですが、システムを更新するだけで「音が良くなった」ことが分かり、ちょっとだけ、家でレコードを聴くのが楽しくなった記憶があります・・・




<2004年> 社会人を挫折→再就職/24歳
   年間金額 326,300円 (月平均 27,192円)
   レコード:134枚 CD:9枚 テープ:95本

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 ああ、段々、書いていてノッてきているので、文章が長くなってきたぞ・・・すみません、私の悪い癖と思ってお付き合いください(^^;)

 そんなこんなで、就職して1年過ぎましたが、日々の仕事に追われ、あまり精神衛生上で良くない日々が続きます・・・

 仕事は相変わらず忙しかったですが、だいぶ仕事にも余裕が出たことで、少しづつ、趣味のレコードに投資できる時間も増えてきました・・・

 ただ、この頃になると、自分の「仕事」を見直すこともできるようになりました・・・

 その結果、このまま「この仕事を続けて良いのか」ということが頭から離れなくなりました・・・

 仕事自体は嫌いではなかったですが、正直、このまま何年も働いた先の「ビジョン」が見出せなかったんですよね・・・うん、この仕事を続ける「意味」が分からなかったんです・・・
 もちろん、学生時代から「趣味」に生きていた人だったので、その「趣味」が希薄になっていくのは辛かったのもありますが、嫌なほど働いているけど、その人一倍働いていることが「今後の将来に価値を生むのか」が判断できず、徐々に悩み始めました・・・

 そんな中、繁忙期である夏に、やっぱり「ミックステープ」によって人生が左右されました・・・

 繁忙期は、今でこそアウトな位に働いてて、家に帰ることすら体力を消耗する要因になるぐらい、毎日が疲れ果てていました・・・
 
 そんな中、Ulticutが好きになり、たまたま中古で買った「DJ YUU & DJ YU-KI / Any Love」という作品が、私を「後押し」してくれました・・・

 いわゆる歌モノの作品ですが、Ulticutらしい幅広い選曲と、素晴らしい選曲のストーリー性がある作品です・・・
 
 ほんと、ストーリ性が半端なく、B面のYu-kiさんのサイドは鉄板で、中盤に配置された「Wendy Moton / Step By Step」へ繋げる展開がクソヤバくって・・・DJミックスを聴きながら「初めて涙をした」位、ヤバいミックスです・・・

 朝の始発に乗って、職場に行き、ボロボロになる位に働き、翌日の仕事の為に、もはや無理して家に帰るのですが・・・その空虚な帰宅の際、寂しい夜道をこのミックスを聴きながら帰っていたら、私を元気づけるかのように「Step By Step」が選曲されます・・・
 実際の歌詞の意味合いは違うかもしれないですが、あの時の私には「自分のペースで一歩一歩進もうよ」と心強く聞こえてしまい、わざと遠回りして近くの公園に行き、この部分を聴いて男泣きをしていました・・・

 ただ、その「一歩一歩進もうよ」が、私の判断を「後押し」しました・・・

 結論で行くと、夏のこの体験があり、10月中ごろに会社を退職しました・・・もう、耐えきれなかったんですね・・・

 せめてもの救いは、実家から通っていたので、親も私の働き方を不憫に思い、辞めることを後押ししてくれたことです・・・自分で決断をしたことですが、今思うと「ミックステープ」が後押ししてたんですね・・・

 まあ、その後を決めず、逃げるように辞めてしまったのが恥ずかしいことですが、人間として「大きな挫折」を味わったタイミングでした・・・


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 そんなこんなで、自分の中では挫折の後の「就職浪人」、周りから見たら「ひきこもり」とも捉えかねられない生活を少しだけ味わいました・・・ほんと、この頃は「暗黒」でしたね~

 本人としたら、かなり「社会人」という存在に辟易をしてて、DJなりレコード業界の方が自由だろうと思い、ちょっと真剣にそっちへ行こうかと思ってました・・・今となってはかなり裏話ですが、真剣にユニオンの店員になろうかと思ったりもしました(^^;)

 ただ、その半面、一度社会の厳しさも知ったり、レコードなりテープを「趣味」として続けるのであれば、それを「仕事」とするのは絶対に難しいことは分かっていたので、焦らずに、自分にあった仕事を探そうと、のんびりしながら就職活動をしていました。


 結果的に、約半年のゆっくりとした就職活動を経て、2004年の3月に今の会社に就職したのですが・・・この頃の「体験」は大きかったかもしれません・・・

 それこそ、それまでが仕事中心な日々だったので貯金が結構あり、無職でありながら、働いてた頃には出来なかった満足なレコ屋通いが出来るようになったり、念願だったアンプ&スピーカーシステムの一新を行ったりしました・・・

 ただ、お金には限界があり、趣味を続けていく上では「仕事」が大切なことにも改めて気付きました・・・

 特に、この頃はまだ、俗に言う「高額盤の壁」が自身の中で上手く破れず、それこそ3千円位で停滞をしている状況でした・・・

 この「高額盤の壁」については、レコードを買っている人でないと分からないですよね・・・

 どんなに欲しいタイトルでも、そこには「金額」という、実は実生活とも繋がる価値観が横たわっており、レコードを買うこととその実生活を繋げてしまうと、その金額で買ってイイのかと悩んでしまうことがあります。
 例えば、1枚5000円のレコードとしたら、12inchのシングルであれば1曲で5000円です・・・価値観というのは色々とありますが、5000円もあれば1週間の昼食代は十分に賄えるとしたら、1曲に5000円も払うのはクレイジーだと思うでしょう・・・
 
 特に、無職という立場だと、気持ち的にはそういった高いレコードが買える余裕が生まれたけど、後を考えると、買うことはできませんした・・・自由にはなったけど、逆にコレクターとして悔しいことも学びました・・・

 なので、無事に就職をして、少しほっとしたら、途端に欲しかったレコードに食指が動くようになり、まだ高額だった「Patrice Rushen / Forget Me Nuts」4200円で買いました・・・うん、4千円の壁を越えた瞬間です(笑)

 以後は、まっとうに「社会人」と「コレクター」を両立しながらの生活が続きます・・・


 なお、この就職浪人中に、初めて自発的に「クラブ」に行き、我を忘れて踊ることの気持ちよさを学びました・・・

 大学時代の友人と新宿で飲んでたら終電が無くなってしまい、何となく、今まで行ったこともなかった代官山に吸い寄せられ、日本を代表するクラブ「air」に入りました・・・
 その日は、Toshiyuki Gotoさんのパーティで、とてもクラブに行くようなカッコじゃなかったけど、気付いたら踊り狂っていました・・・きっと、日常生活の「嫌なこと」を音楽で忘れさせてくれることに気づいたからでしょう・・・

 そう、この時、House/Dance Music・・・いや「音楽」が私を解放してくれることを知ったようです・・・




<2005年> 再就職1年目/25歳
   年間金額 374,800円 (月平均 31,233円)
   レコード:147枚 CD:22枚 テープ:155本

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 一般的にはレコードなりクラブなり、そしてHipHopなどが盛り上がっていた2000年代の前半戦は・・・暗黒でしたね(^^;)

 ただ、ここから少しづつ上向きになります・・・いや、修羅の道の始まりかも?

 表向きは「就職活動」、ただ、実際はダラダラしてた日々が続きましたが、無事に再就職をして、セコセコと働き始めます・・・

 おかげさまで、10年以上働いているので、今の仕事が性に合っているんだと思いますが、就職を決めた時は「ここでイイか・・・」とそんなに深く考えずに決めてしまいました・・・

 ただ、一番大きな理由は、仕事から「レコ屋から近い」ことだったかもしれません・・・

 私の職場は高田馬場(西早稲田)で、今も同じ所で働いていますが、電車一本で渋谷、新宿、池袋へ移動ができ、当時は実家にいたので帰る方向にはお茶の水があり・・・どんなに忙しくても「レコ屋に行ける環境」であったことが結果的に大きかったです。
 当時は、レコ屋に近いことはそこまで重要視していなかったですが、今となっては急な放出に間に合ったりするので助かります・・・この辺は「レコードの神様」が導いてくれたんでしょうか・・・・

 そんなわけで、周りの先輩にも可愛がられ、色々と仕事を任されつつも、なんとか頑張ろうと食いついて行きました・・・

 仕事としては基本的には事務職だったはずですが、速攻で地方出張にも連れていかされ、ドキドキしながらついて行きました・・・

 私自身、とにかく「自宅派」な性格だったので、旅行という行為は全然好きではなかったです・・・ただ、その当時の先輩が「遊ぶ時は遊ぶ、働くときは働く」という考え方だったので、色々と面倒を見てくれ、これで「出張の楽しみ」を知ってしまったのかもしれません・・・

 それこそ、入社して半年もたたないタイミングで大阪の出張があり、先輩のカバン持ちで同行したら、仕事終わりに空いた時間を作ってくれ、初めて「東京以外のレコード屋」さんに潜入したことが良い思い出です・・・
 その時は、アメ村周辺のレコ屋を何も分からずに数件周りつつ、憧れだったレコード店「Vinyl 7」にもしっかりと訪問し、このお店の経営もしてた大好きなUlticut Ups!の新作ミックスCD「Untitled」をゲットしたら、おまけでノベルティーで配ってた45を頂いたのが嬉しかったです!

 出張での地方レコ屋掘りは、このブログの代名詞の一つ(?)かもしれないですが、こういう「きっかけ」があり、始まったんですね・・・

 うん、出張は大げさな例えかもしれないですが、私の今の仕事が、イイ意味で「レコード屋と近い」状況にあることが分かる実例かもしれないですね・・・


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 そして、実生活も安定したことから、急に「クラブ通い」を覚えたのが2005年でした!

 暗黒時代の最終コーナーで「クラブで踊ること」に救われてしまい、その素晴らしさに魅せられたことで、週末のレコ掘りと並行してクラブにも積極的に通うようになりました・・・

 それこそ、2005年は、そこまで仕事が忙しくなかったので、月1ぐらいで行っていて、大好きなMUROさんの現場に足を踏み入れてMUROさんのプレイが大好きになったり、今に繋がるHouseのパーティーに恐る恐る出かけたり・・・色々と行ってましたね~

 MUROさんであれば、Harlemで不定期に行われていた「Back to the Old School」が衝撃的で、当時はバリバリの「Super Disco Breaks」スタイルで、とにかく上がりっぱなしのロングセットがクソヤバく、ほんとヤラれました・・・
 MUROさんのDJの横には、KODPクルーの若手MCがサイドMCをして、MUROさんの選曲に合わせて盛り上げていき、MUROさんのDJ自体もクラシック連打な選曲で・・・ああ、大好きな曲がプレイされることで心の底から喜ぶことって最高だな~と感じていました!

 そして、そのMUROさんと並行して海外DJの来日プレイを中心に「House」の扉を開いたのもこの頃でした・・・

 Toshiさんのプレイにヤラれ、頭をからっぽにしながら「踊ること」の気持ちよさが忘れられなく、その時は全然知らない世界だったけど、Houseのパーティーにも積極的に行きましたね・・・
 それこそ、いきなりJoeやDanny、ルイベガ、Timmyなど、とりあえず「面白そう」と思ったパーティーには出かけてみて、分からないなりに踊り、楽しんでいました・・・当時は代官山air、新木場ageHa、そして西麻布yellowが中心でした!

 そして、そういったレジェンド達のプレイを聞き、もう25歳だし、若さという恥じらいは必要ないし・・・とにかく「恥ずかしさを忘れて音に合わせて踊り狂う」ことを始めました!

 特に、衝撃的であり、それが心地よかったのが、Houseの現場では大好きなDiscoの曲が普通にプレイ・・・いや、皆に愛される「クラシック」としてプレイされていることが衝撃的で、皆が喜びながら「歌っていながら、踊っている」姿が堪らなかったですね・・・
 西麻布のYellowだったら、私よりも上の大先輩達が、恥ずかしさも忘れて大好きな曲を歌っている姿が衝撃的でした・・・これが「本当のクラブなんだ」と痛感しました・・・
 
 この頃は、まだ「ダンス持久力」がなく、朝の7時頃にはリタイアしていましたが、DJが作り出す「音楽旅行」の素晴らしさを更に理解していった部分もあるかもしれません・・・


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 そんな「DJが作り出す音楽旅行」を楽しむことは、並行して掘り始めていた「ミックステープ」の存在も大きく、さらに「DJミックスが好きになっていきました!

 2003年ごろより掘り始めたミックステープは、この頃は結構出物が多く、ユニオンを中心にガツガツ買っていました・・・年間で155本買ってるんだから、かなりの量が買えたんだと思います。

 今思うと、2005年は、こういったミックス作品が「テープからCD」に切り替わった時期ともいえ、それで手放す人やお店が多かったことと、Manhattanのような新譜店でも過剰ストックを激安で放出してたりしてて、かなり買いやすい時期でした!
 また、この頃は殆ど敵がいなく、かなりガツガツ買えて記憶があります・・・むしろ大量に買っていると「何で買うの?」と好奇の視線を感じるぐらいでした・・・

 そして、個人的にも、毎日の通勤が片道45分、往復で90分とあり、ミックステープを聴くのにはちょうど良く、通勤時に更に深く聴くようになりました!

 特に、段々と「まだ知らないテープに凄いミックスがあるのでは?」と、そのDJの名前とかよりも「ミックスの内容」を尊重するような聴き方(買い方)をし始めていたので、毎日、そういったテープと出会えることを楽しみながら聴いていました・・・

 写真に上げた範囲だと、やっぱり「Maki the Magic」さんと「Kid Capri」は鉄板ですね・・・最初に聴いてた頃だと、すぐに良さには気づかなかったけど、段々と「誰にも作れないミックス」であることが分かり、見事にノックアウトされました!
 そして、「DJ Komori」さんや「DJ S@S」さんといった歌物系で何となく知っていた作品や、一方で「DJ Shogo & Toshi」さんや「DJ Paul」さんといった全然知らなかった作品など、とりあえず買ってみて、内容が良かったら素直にヤラれる日々が続きましたね・・・

 なんか、今回の記事の一番の要点を書いてしまうかもしれないですが、ミックステープのような、当時としては「地図」が全くない世界を、自分の「嗅覚」だけで掘り進めたことは大変幸せなことだったと思います・・・

 特に、その「嗅覚」が「ミックス作品としての作品の良さ」を重要視してて、その観点で何でも掘っていたことは・・・ホント幸せだったと思います。
 
 そう、この頃は、そのことを明確には理解してないけど、実は「誰も踏み入れてない未開の楽園」を私だけ踏み入れていた状況かもしれません・・・


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 んで、2005年はターニングポイントなので「レコード」についても、大きな動きがありました・・・ 

 テープをガンガン買い始めたことと並行して、レコードも結構買うようになり、段々と高額盤の壁を破って行きました・・・
 それこそ、週末はレコード屋に行くことが唯一の楽しみになり、日常のストレスを発散すべく、欲しかったレア盤をガンガン買うようになっていました!
 
 写真のレコは、この頃に買ったレコードで、いわゆる「リベンジ買い」なレコードです・・・そう、昔は高すぎて買えなかったレコードですね・・・

 上段であればHipHopクラシックな「Pete Rock & C.L.Smooth / T.R.O.Y.」「Common Sense / Resurrection」、そして下段は歌モノで「Troop / Spread My Wing」「Vanessa Williams / Work To Do」ですね・・・

 これらはの曲は、昔は喉から出るほど欲しかったけど、00年代初期では1万円前後で全く手が出ませんでした・・・
 ただ、この頃になると、4千円台位に落ちてきたので、やっと買えました・・・まあ、あの頃が「バブル」で異常に高すぎたので、それが適正な価格に落ちてきた感じですね・・・

 そして、リベンジ買いとは少し事情が異なりますが、今の趣味に繋がるDiscoの12inchも、やっとオリジナルをしっかりと買うようになりました!
 永遠のフロアークラシック「Inner Life / Ain't No Mountain High Enough」は、クラブで聴いて初めて「その凄さ」が分かり、ちょっと高かったけど買いましたね・・・
 また、ミックス作品に収録されていて、そのミックスを通して聴いたらカッコよかった曲も買い始めてて、ちょうど、前述した出張で購入したCDに収録されていた「Hollywood Disco Jazz Band / Don's Place」は、ガッツリとヤラれて「影響買い」をしてしまいました・・・

  レコードに関しては、この頃はユニオンでの購入が多く、日常的に通っていたクラブ店、そして専門店にあたるソウル系のお店(渋谷・新宿・お茶の水)などを中心に買っていました・・・

 また、意外なところだと、MUROさんのお店である「Savage !」が隠れた穴場で、割と高額盤が他のお店よりも安かったので、良く覗いて買っていました!
 上のT.R.O.Y.やResurrection、そしてDon's Placeなんかは、普通にストックで安く入っていて、あまり他のレコ屋よりも敵がいなかったので買いやすかった・・・もちろん、Savage自体が凄い好きだったのも大きいですかね??


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 そうだ、きっと「リベンジ買い」という言葉は理解できる人が少ないので、もう少し詳しく整理をしておきましょう・・・

 まず、私達世代は、とにかく「オリジナル」が頂点であり、これを手にしないと「本物」・・・いや「モノホン・プレイヤー」ではなれなかった流れがあります・・・

 私自身は、この「オリジナル」は相当意識して買ってて、その意識の表れは、今回の台帳においても、購入したレコードに「US Ori(=アメリカプレスのオリジナル盤)」の一文字が入っていればそうで・・・この言葉が入っていれば、ある意味で「リベンジ買い」をしたレコードになります・・・

 ただ、今となっては、こういったことを書くと、「オリジナルを崇拝しすぎでは?」と思われてしまい、音楽本来の意味を逸脱する部分も十分あるかと思います・・・
 特に、こういった高いレコードを持っているかどうかとなると、そこには「お金があるかどうか」が重要になり、ほんと「音楽本来の意味」を逸脱しちゃいますからね・・・

 ただ、ただ・・・私たちの頃は、まず、そういったモノが買いたくても買えなかった「悔しさ」がありました・・・

 それこそ、当時、レコ屋の壁には、こういった高額盤がこれ見よがしに張り出されていて、全く手が出ない私は「いいな・・・」と思いながら眺めています・・・
 ただ、その横から私と同じ年ぐらいの子が、これ見よがしに壁から奪い取って買っていく姿も何度も見ています・・・それは、惨めさを伴う「悔しさ」がありました・・・ 
 
 リベンジ買いとは、まずは、そういった「悔しさ」を払しょくする意味で行う買い方になります・・・今回の記事を1998年から追っていけば、なぜ「リベンジ」しているかが分かりますかね?

 しかし、このリベンジ買いには、もっと重要な点も含まれています・・・

 それは「オリジナルに対するリスペクト」があることです・・・

 例えば、MUROさんが分かりやすいのですが、とにかく掘りに掘りを続け、結果的にMUROさんが「カッコいい」と思った曲をDJプレイします・・・そして、私たちは、そのMUROさんのフィルターを通して「カッコよくなった曲」を聴いて、ヤラれています・・・
 また、あるHipHopの凄くカッコいいネタ曲であれば、その曲を発見した人が必ずいるわけで、その発見した人は、かなり指を黒くして掘りを進めた後に、その曲を発見したことが多いです・・・

 そう、今のDJ/レコードカルチャーにおいて、値段が付いている「カッコいい曲」というのは、誰かが「苦労して掘った曲」とも言えます・・・
 
 そして、その「苦労」が分かるからこそ、私たちは「あえてオリジナルを掘る」んです・・・

 そう、苦労した先人に敬意があるので「あえてオリジナルを掘る」んです・・・

 う~ん、上手く説明ができないな・・・

 ただ、一番分かりやすい言葉は物静かなMUROさんの背中に書かれた「No Compilation, No Bootleg」という文言になるでしょうか・・・
 そう、MUROさんをはじめ、Dev Largeさんなど、私たちの世代はレコード掘りの大先輩から間接的にこういった「リスペクトすること」を叩き込まれ、その美徳という価値観に従って生きています・・・

 話を「リベンジ買い」に戻すと、この言葉は、当時の悔しさを払しょくする意味もありつつも、一人の「モノホンプレイヤー」として生きるため、あえて根性を決めていることも含みます・・・


 

<2006年> 26歳
   年間金額 378,600円 (月平均 31,550円)
   レコード:139枚 CD:66枚 テープ:71本

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 いやいや、2005年は再就職をし、一人の「コレクター」として胎動した年だと言えるので、結構頑張って書いちゃいましたね・・・

 ただ、これ以降は、粛々と仕事をし、地味にコレクターとしての階段を上って行きますよ・・・うん、地味にです(^^;)

 2006年については、分析資料なんかを見ると結構面白い年で、これまで好調だった「ミックステープ」の掘りが急に下向きになります・・・2005年は155本購入だったのに、2006年は71本購入と半減をしています。

 ただ、その半面、ミックスCDの購入数が倍増しており、2005年は22枚だったのが、2006年は66枚と実質的には3倍に増えています・・・

 まず、この時期の中古のミックステープ市場は、2005年のミックス作品がテープからCDに以降したことでの売り傾向が終焉し、ある意味で「ミックステープが忘れられた時期」になっていました。

 この時期については、おぼろげな記憶と実際の購入本数が裏付けているレベルですが・・・割とミックステープが欲しいと思っても全然買えない時期でしたね・・・

 その原因としては、ミックスCD市場が本格化し、新品も中古も含めて全ての参加者が「ミックスCD」に向いてしまい、ミックステープが「完全に過去のモノ」になってしまった点が大きいかと思います。

 印象的な記憶だと、ユニオンでも、この時期は売りがあれば無作為にボンと出る程度で、そういった告知なしでの放出を狙って足繁く通うわけですが、そういった放出の時に狂喜乱舞でゴソッと買うと、店員さんは割と冷ややかな目で見てきて、なんか「うわ、この人、テープを今更買うのかよ」的な目線が痛かったですね・・・

 まあ、それもこれも「ミックスCD」が好調になったのが大きいからです・・・

 そして、私自身もこの動きには歓迎もしてて、この時期から「ミックスCD」も掘り始めました!

 まず、ミックステープを掘ることを通して「DJミックス」が相当好きになっていたので、そのDJミックスが良ければ「ミックスCD」でも良く、積極的に攻めるようになりました。

 それこそ、Ulticut Upsは鉄板ですが、色々なDJが意欲的な作品を出し始めており、しばらく「新作のミックスCD」が非常に面白い流れがあったと思います。
 やや購入時期がずれたり、実際には中古で買ってたりするのもありますが、新宿の孤独感が素晴らしい「DJ Takumi / & (Joint)」とか、世代的に近いのでグッとくる内容になっている「DJ Bozmori / Mid 90 Rap」など、ユニオンの店頭で聴いてて「おっ、いいじゃん!」と思う作品が増えてきたように思えます。

 また、これは私らしいですが、現行が面白ければ、ちょっと前にリリースされた作品も面白いだろうと考えてしまい、つい「中古の棚」を掘り始めてしまいます・・・そうすると、結構面白い作品に巡り合い、気付いたら「ミックスCDを掘る」ことも増えていきました!

 例えば、ちょっと前の2004年ごろだと、ミックステープの掘りが本格化しつつ、興味があればミックスCDも買っていましたが、ミックステープという「アンダーグラウンド」な存在に面白味を見つけちゃうと、つい「オーバーグラウンド作品=メジャー作品」はスルーしちゃうんですよね・・・
 その辺を踏まえると、ミックスCDを掘っていく中で、MUROさんが2004年にリリースしたメジャーミックスCDである「from my best crates - Diggin' Ice」「from my best crates - Super Disco Breaks 」はかなり良くってヤラれました!
 
 そして、ミックスCDを掘るようになり、それまで「テープ」では出来なかったこととして、影響を受け始めていた「House/Disco」という音楽/文化を含んだ作品も触れるようになり、自分の中で「ミックス作品の購入範囲が広がった」時期になるようです・・・
 それこそ、今でも大好きな作品である「Timmy Regisford / NYC True Classics」を買って、今までと違う「ミックス作品」にヤラれ、自分の耳の成長があったな~と思います!

 何分にも、この頃から5年ぐらいは「ミックスCD」が面白かった時期なので、ガンガンと掘っていました!!


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 そして、この頃から始まった新しい動きとして「和物」があるかと思います!

 昔からチョコチョコと買ってはいましたが、2006年2月に発行された名ガイドブック「Japanese Club Groove Disc Guide」が衝撃的で、それで「和物もイイかも?」と意識にスイッチが入りました・・・
 まあ、実際には数年かけての動きで、その後、DJ 吉沢dynamiteさんやDJ Crystalさんといった先駆的なDJの和物作品を聴いて、それで完全にヤラれちゃったのですが・・・意識的に「和物はいけるぞ」と思った次第です・・・

 和物って、今でこそDJ/レコードシーンでしっかりとした地位を得ましたが、私達世代であれば、ある時期までは「ゴミ」だった存在かと思います・・・

 ゴミというのは極端でヒドイ表現ですが、当時の私たちの耳からしたら、クラブミュージックの躍動感が全くない、印象として「のっぺり」とした感じが耐えられず、ある意味で無視をしていた存在だと思います。
 結果的には、私たちの耳が「幼かった」だけで、しっかりとクラブミュージックの耳で聞くと、全然イケる曲やアーティストが多いのですが、当時はやっぱり無視で、日本語ラップとかはアリなのに、こういった曲はナシでした・・・

 ただ、先駆的なDJ達はやっぱり掘ってて、その象徴がこの本になり、和物で「DJが出来る」ことを分かりやすく紹介した点は非常に大きかったですね!

 そんなわけで、真っ先に飛びついたのは「山下達郎」さんです!

 まず、私については「達郎さん=MUROさん」なんですね・・・それは、達郎さんの良さはMUROさんを通して教わったからです・・・

 それこそ、永遠の名作である「DJ MURO / Diggin' Ice 96」には、MUROさんにしかできないジャンルを超えた選曲の頂点で達郎さんの「Windy Lady」を選曲しており、これには衝撃を受けました・・・
 私は、Iceについてはリリース時は購入しておらず、テープを掘り始めた2003~04年ごろに購入して聞いたのですが、素敵なSoulやR&Bに混じりながら、最高のタイミングで達郎さん・・・これを聴いて、音楽に「言葉の壁は作る必要がない」ことを知りました!

 また、MUROさんがProした楽曲「Boo / Smile In Your Face」では、達郎さんの「Sparkle」をサンプリングしてて、この曲から遡って達郎さんの曲の良さを学びました・・・

 そんなわけで、Windy LadyとSparkleが収録している達郎さんのLPは早速購入をしました・・・この時、Windy Lady収録の1st LPは帯ナシで1500円、Sparkleが収録されているLP(For You)に至っては200円でした!

 今、和物を掘っている人からすれば衝撃的でしょう・・・当時は、1stは帯アリだと若干高かったですが、だいたいこんな相場で、それだけ和物が「注目されていなかった」んですね(^0^)




<2007年> 27歳
   年間金額 476,500円 (月平均 39,708円)
   レコード:182枚 CD:77枚 テープ:61本

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 私生活の方は特に動きがなく、粛々と仕事をこなし、週末はウィークエンド・ソルジャーとしてレコ掘りを楽しむ日々が続いており、段々と購入金額が増えていっています・・・

 それこそ、2007年の4月には、念願だったDiscoの12inch「Phyllis Hyman / You Know How To Love Me」のUS Oriを購入したのが大きいかな?

 値段は9800円で、たしかオープンしたての「Vinyl Cycle」さんで購入しました・・・当時は、渋谷の電力館の前にあったビルの4Fにお店があり、店主さんが大変親切でよく買っていましたね~

 今でこそ、9800円のような「万近」は、欲しいタイトルで相場的に高くはなければポンと買ってしまいますが、当時は相当悩んで清水の舞台から飛び降りるような気持ちで買った記憶があります・・・
 実際に、コンディションはそこまで良くなかったので値段が若干押えられてて、他のお店の当時の相場からしたら「やっと万以下で出たか!」と思い、思い切って購入しました・・・うん、これで、万の壁は超えられなかったけど、また「高額盤の壁」は破っちゃったな・・・

 この「高額盤の壁」、人によっては「階段」と表現もしますが、レコードを買ってる人でないと分からない言葉/感覚だと思うので、2004年で少し紹介しましたが、ここで深く説明をしておきましょう・・・

 まず、私が買っているレコードやテープ等は、中古品がメインなので、定価というものが無く、絶えず市場の需要に左右されながら価格が変わり、それこそ、人気や需要があるタイトルは当時の定価よりも高い商材も多いです。
 イメージとしては、ヤフオクなどのオークションが分かりやすいですが、1円から始まっても、欲しい人が多ければ、他の人に買われまいと入札金額を上げていきますよね・・・つまり、市場の需要と供給ではないですが「相場」のメカニズムがあって初めて販売価格が決まるような性格があります。

 ただ、「お金」という全ての生活において共通の価値観がある以上、簡単に「高い商品」は買えませんよね・・・

 それこそ、100円ちょっとのパンを買うのと、4000万円ぐらいの住宅を買うのでは、購入者側の「決断」の重さが全然違います・・・

 レコードであれば、はっきり言って実生活に無価値なモノですから、500円位のレコードは悩まないですが、それが1万円だったら、やっぱり考えてしまうと思います・・・

 考えることは人それぞれで、1万円あれば他のもっと重要なモノが買えたりしますよね・・・
 私の場合は、いざこういう局面に会うと、実生活と照らし合わせて「レコードにこの金額を出していいのか?」と悩んでしまい、結果的に決断が出来ないことが良くありました・・・
 
 なので、そういった背景があるため、レコードについては「高いレコードを買うことは、徐々に金額の壁を破っていくもの」と言われています・・・

 つまり、前提として「ココまでの金額なら買える」という壁が自分の中にあり、自分の経験やコレクションの幅、そして収入が増えていくなどのプラス要因を背景に、時間をかけて更に高い金額の壁を破っていく買い方をしているんですね・・・
 それは、人によっては壁を破るではなく、段々と値段が上がっていくので「階段を上る」とも表現しており・・・どの人も、自分の中で「自分と戦い」ながらレコードを買っているんですね~
 
 そう、レコードの壁を破ることは、自分との闘いであり・・・どれだけ「自分の度量(度胸)」を多くすることができるかの戦いとも言えます!

 この時点では、まだ1万円の壁は超えておらず、4ケタの人間でギリギリ止まっていますが・・・私自身、万近まで来るのに結構時間をかけて壁を破っていました。
 学生時代は頑張って3千円、就職して収入が出来たのと知識が増えたことで4千円、5千円と破って行きましたが、万近はなかなか破れなかったので、コレクターとしては次のステップに登れたかな~と思います。

 なお、この壁を破ると、破った壁以下の金額のレコードは怖くなくなり、割とポンと買ってしまい、結果的にレコードに投資する金額を増やすという「不可抗力」も付いてきます(^^;)
 実は、このことが「本当の壁破り」で、その金額レベルのレコードをその後もコンスタントに買い続けることができるかが重要なんですね・・・その辺の話は、別館の「分析編」で紹介しましたので、ご参考にどうぞ~


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 そして、このレコードの「不可抗力」の話を続けると、レコードの金額もそうですが、レコードなりの「買い方」自体にも度量がついてきます・・・

 つまり、周りから見れば「ガンガン買う」ような買い方になってきます(^^;)

 例えば、今でもありますが、ユニオン等では1万円以上買うとノベルティーがつくとか、5枚以上買うと10%引きとか、購入金額や購入枚数が多くなるほど「得になる」買い方があります。

 私自身の買い方を例にとると、ユニオンでは2005年ぐらいから購入金額に応じてノベルティーを付けるようになり、そのノベルティーが欲しいので購入金額までレコードを買うことが徐々に増えていました・・・

 例えば、2007年4月では、ユニオンの新宿Soul&Blues館で、お店のオープン5周年記念として「Sgroove Smooth」さんのミックスCDがノベルティー(1万円以上)として配布されました・・・
 んで、それを知った私は、つい欲しくなってしまい、たまたま欲しかったBee Geesの12inchなど数枚を組み合わせて1万円にして購入し、無事にCDをゲットしました・・・

 このときは、まだスグルさんのミックスの良さを知らない状況で貰ったのですが、こういった「まとめ買い」は時としてそこまで必要ではないレコードも買っているので、それが「気持ちとして割り切れる」かの度量が実は必要になります・・・
 先ほどのYou Knowは単品で万近でしたが、購入金額が「まとめて1万円以上」も度胸がつかないと破れない壁で、私自身はこっちの壁は割と早く破った気がします(^^;)

 なお、台帳を見返していて衝撃的だったのが、このCD欲しさに新宿で1万円超えをし、その足で渋谷に行ってYou Konwを買ってるんですよね・・・その他にも色々買ってるので、その日だけで約3万5千円でした・・・
 うん、今から見返しても豪快な買い方をしてますね・・・やっぱり、この時期ぐらいから「根性が座り始めた」んでしょうか・・・


 また、この時期ぐらいから明確になった買い方があります・・・

 それは、ミックス作品を聴いて「これはカッコいいぞ!」と思った曲を頑張って探して買うことです。

 こういった買い方は、ここでは「影響買い」としますが、これは「Mix Tape Troopers」という存在を考える上で重要な買い方だと思います・・・

 例えば、前述したスグルさんのCDにも1曲目に入っていましたが、もうこの頃には大好きになっていたDanny KrivitさんのミックスCD「Salsoul Mix」を聴き、収録曲の「The Salsoul Orchestara / 212 North 12th」に凄いヤラれました・・・
 テーマであるSalsoulの中では、決してメジャーな曲ではないインスト曲ですが、DannyのDJを通して聴くとホントカッコよく、まるで、それまではただの「石ころ」だったのが、DannyのDJを通して磨かれて「宝石」になったような感じでした・・・

 結果的に、この曲が収録された音圧の高いプロモの2LPを頑張って探し、無事に渋谷のNextさんで8200円で購入しました・・・今思うと高かったけど、あの時は発見してメチャクチャ興奮しました!

 ただ、ここで重要なのが「ミックス作品を聴いて影響を受けて買っている」ことであり、更に「DJミックスをすることで曲が輝く」ことを理解したことに注目しましょう!

 特に、後者の考え方は、私のブログの永遠のテーマです・・・明確には覚えていませんが、このDannyの一件で明確に理解したのかもしれません・・・

 なんか、こうやって書き連ねると、徐々に「Mix Tape Troopers」が作られていったんだな~と感じますね・・・


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 んで、MTTが作られていった話なら、「テープ」の話もしておきましょう!

 この頃は、2006年にも書いたとおり、テープは不遇な時代で、あまりお店に中古品が出てこず、ほんと「忘れられた存在」になり始めていました・・・

 私自身も、面白いミックスCDと出会えたり、レコード掘りに集中してたりしていたので、今と比べたらテープ熱が一瞬落ちていたりもしましたが、数が増えれば増えるほど知識が増えていくので他のテープが欲しくなり・・・変な表現ですが「欲求不満」な時期だったように思えます。
 
 それこそ、テープを掘ることについては聴けば聴くほど面白い作品が多く、段々と他のDJの作品もチェックするようになり、掘りが「横」に進むけど、「縦」には進めないので、欲求不満になっていきました・・・

 例えば、今でもフェイバリットなDJの作品はこの時期に掘ったのが多く、沖縄の「DJ Kaya」さんの作品や、先ほど紹介したノベルティーのCDでヤラれて探してしまった「Sgroove Smooth」さんなど、当時は全く誰だか知らなかったDJの作品を掘っては、内容が良いとガッツポーズをしていました!
 また、テープをリリースしてた90年代後半~00年代初期を思い返してみて人気だった作品もチェックするようになり、それこそ「DJ Oshow / What's Hip Hop ?」のようなストレートなミックステープや、大名作でもある「須永辰緒 / Organ B Suite」のようなJazz/RareGrooveラインの異ジャンル系もチェックするようになり、興味は増すばかりです・・・

 ただ、こうして、知らない作品は何とか遭遇出来るけど、出る本数自体が少ないので、ミックステープにありがちな「シリーズ物」の番号を揃えることが難しく、そのDJの作品を深く探れない(=縦に掘れない)状況が続きます・・・

 当時の事を思い返すと、この流れの背景には、売る人が少なくなったことに加え、お店側が「テープは売れない」という考えが強くなり、ますます出物が少なくなっていったように記憶しています・・・

 まあ、テープについては、買い取りで多く入ってくればドバっと出すような傾向があるので、恒常的に売れないことがポイントでしょうが、お店自体が興味を持たなくなってきたようにも思えます・・・

 なので、この時期ぐらいからは、その「テープが出たタイミング」を逃さず、どんなジャンルでもガッツリと買い、お店側に「テープは売れる」という姿勢を見せるようになりました・・・
 かなり、姑息な手段ではありますが、こうでもしないとテープが出てこないだろうと思ったんですね・・・お店から「また、あいつが買ってるよ」と思われてもいいから、とにかく出たら買っていました・・・


 そんな流れを踏まえて、2007年10月にはお茶の水のユニオンで珍しくテープセールがあり、初めて「朝から並んだ」ようです・・・

 実際には、朝と行っても開店1時間前位だったと思いますが、欲しかった「刃頭 / 現場デ炸裂」が出ることが分かり、それで並んでしまったようです・・・
 なお、セール自体は、記憶だとDisco系のセールは前からチョクチョク行ってはいましたが、朝から並ぶほどの必死さはなく、この時期ぐらいから「根性を決めて」セールに行くようになったようです・・・

 実際には整理券は配られず、確かもう1名の方と同時入店だったので、この時が初めての「戦い」だったのかもしれません・・・

 そう、セールというものは、中古で一点しかない商品を、早い者勝ちで奪い合う戦いなので、誰よりも先に奪い取らなくてはいけません・・・
 この時の狙いだった刃頭さんは無事にゲットし、他のテープも色々と買い漁り、私の買いっぷりにお店側も結構驚いていたような記憶があります・・・

 うん、セールほど「お客さんからの熱」を出せる場はないんですよね・・・

 この時の「熱」は無意識でしたが、きっと「他の人に取られてはいけない」という気持ちが後押ししてて、相当「一人鉄火場」だったので、お店側にも伝わったのかもしれないです(^^;)
 ただ、そういった「熱」をお店側に伝えたかった部分はあったので、ちょうど良いタイミングだったかもしれないですね・・・


 

<2008年> 28歳
   年間金額 628,400円 (月平均 52,367円)
   レコード:221枚 CD:107枚 テープ:119本

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 気付いたら年齢は28になり、年齢的には立派な大人になりました・・・

 仕事はそれなりに頑張り、自分である程度は仕切れるようになってきたので日常業務も面白くなってきたり、出張なんかも自分の裁量で予定が組めるので、空いた時間でレコ屋周りをしたり、夜の街を満喫したり・・・仕事をしていることが段々楽しくなってきていました。
 また、なんらかんら言って、残業も休日出勤もしててストレスは溜まるので、そのストレスは週末のレコード掘りで排出する感じで・・・この年になると月5万位は使うようになり、立派なジャンキーになっていきました(^^;)

 ただ、ただ・・・実生活を振り返ると「大人になるって嫌だな~」と思うことが増えてきました・・・

 それこそ、周りの知り合いは結婚をしたりしますよね・・・大学時代の友人達が結婚することは「おめでとう」ですが、それを聞いた親は「あなたはどうするの」的なプレッシャーをかけてきたりします・・・
 そりゃー、今もそうですが、身を固めずにレコードばっかり買ってるわけですから、親も心配になりますね・・・自分が親だったら、こんな生活をしている息子の行く末が心配になります(^^;)

 そんなわけで、この時期ぐらいは結婚式に行くのが微妙に憂鬱でした・・・

 しかし、やっぱり私はジャンキー、いや「コレクター」だと思うのが、だいたい結婚式の帰りは「魂の浄化」と称してレコード屋に行くんですよね・・・
 また、別角度では、かなり大きな仕事や出張の後などもそうで、なぜか帰りにレコ屋に行くと落ち着くんです・・・きっと、レコ屋が「私のいるべき場所」だと感じているからかな・・・

 そして、不思議なのが、こういった時にレコ屋に行くほど欲しかったレコードやゴツい出物と遭遇するんですよね~

 この年の5月、大学時代の友人が凄い豪華な式場で盛大な式を挙げてる姿を見届けて、同い年なのにその度量(資金?)に凹みながら、終了後に向かったのは2次会ではなく新宿のユニオンでした・・・
 そして、フォーマルで必死に掘ってたら、結構探してた「竹内まりや / プラスティック・ラブ」の12inchをツモ引きです・・・結婚式の後にこの曲を引いてくる感じが、歌詞も含めて「私らしい」かもしれないですね(^^;)


 また、レコード話を続けておくと、この時期ぐらいからユニオンが「豪快な割引」をしてくるようになり、それにヤラれて更に買う枚数を増やしていったように思えます。

 今でもありますが、枚数を5枚以上購入すると割引があったり、更にちょっと前に出した商品であれば、前になればなるほど割引率が高くなる(通称:色割)ので、ユニオンを利用している人であれば確実に利用をしていると思います。
 ユニオン自体、こういった割引は、小額の割引券をくれることはありましたが、この時期より前は積極的には行わず、一部の店舗が在庫の回転率を高めるために実施していった経緯があり、私自身は相当お世話になり、今でもお世話になっています!!

 特に、この時期は私が求めているDiscoの12inchの人気がなくなり始め、相場も落ちてきているので、お店で高く付けたレコードが売れ残るケースが多く、それらをガツっと割り引いてくれることが多かった記憶があります・・・

 例えば、今でも元気にユニオンで働かれていて、当時はDiscoが大変強かったS藤さんというお方がいた新宿Soul&Blues館の割引はクソ熱く、当時はレアだった「Sylvester / I Need You (89 Unrelesed Mix)」が原価ギリギリな60%オフで購入です・・・

 今回公開した台帳では、10~20%ぐらいの軽微な割引はメモをしていないですが、Disco系のレアどころは、この割引を駆使してよく買っていました・・・
 ただ、その反面は、こういった「レコード」の相場が、昔と比べて人気が落ちていっていることも意味しています・・・レコードが値段的に買いやすくなる半面、実は市場は縮小している証拠だったんですね・・・


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 そして、2008年はもっと大きな動きがあるので、その前にクラブ系の話を入れておきましょう・・・

 仕事が忙しくなってきているので、行く回数は減っちゃいましたがそれなりに踊りに行っていて、大好きなDannyやDimitriといったHouse/Dance系のパーティーには必ず行き、気づいたら「かなり踊ってる人」になっていました・・・
 この年には、念願だった「Body & Soul」にも行き、確実にダンサーの道を進んではいます・・・

 うん、だんだんとクラブで踊ることに慣れていき、DJのグルーブに心を預けて気持ち良く踊ったり、大好きな曲がプレイされれば大声で歌ったり・・・気づいたら朝の8時頃の最後までいられるぐらいの体力がつきました・・・

 また、クラブに行って踊ることで、更に好きな曲が増え、それが日々のレコード購入やミックス作品の購入に繋がることが増えていきました・・・
 
 特に重要なのが、この年にDJ機材である「アイソレーター」を購入したのが大きく、これを購入したことで更にダンスミュージックの奥深さを知り、レコード購入等に拍車をかけた部分があります・・・

 まず、アイソレーターとは音の「高・中・低」といったパートを削ったり増やすことができる機材で、Houseの現場では、プレイした曲を盛り上げたいときに多用されています。
 それこそ、Houseでピアノソロがある曲なんかだと、一瞬だけでも低域のバスドラを削るだけでピアノが映える効果があり、実はオールドスクールな機材ではありますが、使い方次第では凄く盛り上がる機材になります。

 私自身、この機材を買って、家でDJ達が現場で心をこめてアイソをいじってることを真似てみると・・・この機材がDJを「プレイしている音楽」に入りこませ、自身が音楽と一体化してプレイできる効果を知り、かなり衝撃を受けました!
 その結果、どういう影響があったかを書き出すのは難しいのですが、とにかく「ダンスミュージック」の解釈が広がり、更に自身の「音楽の趣味」を広げる効果があったと思います・・・


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 そして、2008年のビックボムといえば、この年の10月にブログをスタートさせたことです!

 スタートについては、なんで始めたかは曖昧で、ちょうどブログが流行ってて自分もやってみようかな~と思ったぐらいだったと思います・・・

 この辺は凄い曖昧で、確か買ったテープをそこまで有効活用していなかったので、いわゆる「心の減価償却」というか、ブログで紹介することで罪滅ぼし(?)になるかな~と思って始めた部分がありました・・・
 また、私自身、こういった文章を書くことや何か企画することが好きなことに仕事を通して気付いたりしたので、なんとなくの成り行きで始まりまった部分もあったかと思います・・・

 ただ、なんとなく始めたので、最初の頃は、もう「マスターベーション」の世界で、とにかく自分の思ったことを書き殴っていた感じで・・・とにかく「痛かった」ですね~(^^;)

 まあ、その痛さは、今もあまり変わらないですが、何も見本となるブログがないままで始めたので、模索をしながら始めていった部分が強いです・・・
 2008年ぐらいは、とにかく1日1作品を紹介するような更新をしており、全然聴きこんでいない状態で、なんとなく思いついたことを書き殴っただけで、読んでいて「何を紹介したいのかが分からない」記事が多かったですね・・・

 そう、自分自身が「誰かにそのモノの良さを伝える」ということが分かっていなかったんですね・・・

 この点は、数年かけてビルドアップをして、なんとか読めるぐらいにはなったようです・・・今でもかなり読みづらいことは承知していますが、徐々に進歩はしています・・・


 ただ、ブログを始めたことで、私にとって「プラス」になることが生まれた部分もありました・・・

 それは「ミックステープ」を更に意識したことです。

 例えば、テープを紹介するとだんだんと頭の整理が出来たり、そのDJの背景や他の作品を調べたりするようなるので、おのずと「テープの知識」が増えていきます・・・・
 そうなると、テープを買いに行った際に、掘る幅が更に広がったり、ブログで紹介する為に必要なテープを探したり・・・かなり「テープ」を意識する掘り方になっていきました・・・

 また、別の側面では、テープをしっかりと聴かないとちゃんと紹介が出来ないことが分かったので、日常的に聴く時間が濃密になっていった部分もありました・・・
 それまで、通勤時だと本や雑誌を読みながらBGMとして聴いてる時もあったけど、紹介する作品はしっかりと聴きこまないと文章が書けないので、ながら聴きを止め、かなり集中してテープを聴くようになりました・・・


 ブログを始めた時点では、こんなレベルの状況で、初めて半年ぐらい経ち、読んでくださる方が出てきたことで、ブログが「テープの良さを広げる効果がある」ことが分かったぐらい、実はスタート時はそんなに目的意識を持たずに進行していました・・・

 ただ、徐々にレコード屋で「テープは売れるんだ」という気負いで買っていたアピール行為と同じことがブログで出来ることに、だんだんと気付いていったので、徐々にブログでの活動に力を入れていったのは間違えがありません・・・




<2009年> 29歳
   年間金額 691,300円 (月平均 57,608円)
   レコード:202枚 CD:87枚 テープ:231本

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 ブログを始めてから、生活が一変したわけではないですが、やっぱり「ギア」が1段上がっていった感はあり、気付いたら月の平均投資金額は5万7千円です・・・だいぶ頭がおかしくなっていますね(^^;)

 ただ、一つ言えるのが、仕事がかなり忙しくなってきて、日々「ストレス」を抱えていたことかもしれません・・・

 土日は割と休んでいましたが、だんだんと残業が酷くなり、心は平静を保っていましたが、そのストレスのはけ口が「レコード屋での散在」に繋がっていたのかもしれません・・・

 でも、これは今でも思うのですが、月にこれだけ使っていることは、凄い体力がいることで、常に「何かに興味を持っている」証拠なんですね・・・ディガーとして、何かに興味を持たなくなったら終わりですからね・・・

 そんなわけで、2009年です・・・

 まず、この年の8月には、念段だった「Rufus and Chaka / Any Love」のアメ盤をゲットしました!
 言わずと知れたTimmyクラシックで、Timmyのプレイにヤラれ、凄い欲しかった1枚です・・・価格は16200円で、遂に1万5千円台の壁を越えてしまいました(^^;)

 まあ、かなり高かったですが、本当に出ない1枚なので、是が非でも欲しかった1枚で・・・このレコは「セールで戦った」1枚でもありました!

 購入したのはユニオンの新宿Soul&Blues館のDisco系のセールで、事前情報を見てロックオンし、本当に「コレだけ」に狙いをつけて、当日は1番乗りで整理券をもらいました・・・

 そして、5~6人並んでいて、先頭で感じる後続の方々のアグレッシブなオーラーを感じつつ、ドキドキしながら一番乗りで入店し、運よく壁に展示されたAny Loveをゲットしました・・・
 その時、明らかにコレを狙ってた方が後続にいたみたいで、ゲットした後、私がレコを棚に戻さないかをつぶさにチェックしてて、なんか、セールの怖さを始めて体感した瞬間かもしれません・・・

 今となってはセールでの結果報告はこのブログの代名詞(?)になっていますが、セールで「戦う」ことは、根性と気合いと、何よりも「強い信念」が必要なんだと思います・・・
 それは、朝早く並んでひたすら待ったり、開戦して鉄火場と化した餌箱から狙いの物を仕留めることだったりするのですが、何よりも「絶対に俺が買う」という気持ちが重要だと思います!

 このAny Loveの時は、そこまで気持ちがなく、ある意味で「運よく買えた」だけだと思います・・・下手したら、1番最初に入っても、場所取りが悪ければゲット出来なかったかもしれません。
 
 そう、何事にも「情熱」が重要なんですね・・・

 以後、本気で攻めるセールについては「誰にも負けない覚悟」を背負って挑むようになりました・・・


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 んで、その情熱は「テープ掘り」にも確実に乗り移っていて・・・セールでなくても根性を入れて掘るようになりました!

 写真は2009年に買ったテープで、もちろんブログの開始も大きいですが、とにかく「攻めないと買えない」ことが分かり始めたので、一言でいって「気合いを入れた購入」をし始めていました!

 例えば、完全コレクトを目指してた「Ciscoノベルティー・テープ」は、この時期ぐらいには真剣に掘ってて、どんな値段でも攻めるようになり、MUROさんとKenseiさんのFunk Boxは5500円です・・・
 数年前だったらテープに5千円はあり得ませんでしたが、ブログを始めて、コレクションの幅を広げるべく、すでに値段がついていたKiyoさんKocoさん、そしてクボタタケシさんなんかのテープを3千円台ぐらいで買っていたので、テープ5千円の壁は固くは無かったです(^^;)

 また、間違った方向の気合いだと、2009年5月に渋谷ユニオンCMS限定ノベルティーでKocoさんの限定100本のテープ(Independent Vol.1)が出ましたが、このテープ欲しさに色々なレコ等を大量買いしてテープをゲット・・・それも、2週連続で2本ゲットです(^^;)

 あと、自分の中にある「ジャンルの幅」を更に広げる努力をし、とにかく「買うテープ」を増やしていたりもしました・・・・

 それこそ、今まで攻めなかったDJやジャンルも攻めるようになり、Ben the Aceさん、アングラ系だとDJ Ryowさん、歌モノだとDJ Nooriさん、日本語ラップだとDr.Jekillさんなどを攻め始めました・・・
 特に、この辺の攻めだと、それまで詳細が全く分からないので手にもとらなかった「ドマイナー」系を攻めるようになり、とにかく知らないジャケだったら買うような感じで、このころに買った徳島のDJ Kongさんなどを聴いて「ドマイナーは意外と良い」と悟ったりしました・・・


 ただ、テープ市場の流れとしては、2006~7年ぐらいの低迷期からしたら少し上向きにはなってきましたが、依然として出物が少ない様相が続いています・・・
 ユニオンが中心の話ですが、各店とも出るときは出るんだけど、結果的に出る本数は少なく、やっぱり欲求不満が募ります・・・

 そんな中、私がとった新たな方策は「ユニオンの地方掘り」です!

 それまでは都内のユニオンしか行ってなく、ある意味で「自分の近場だけで釣り糸を垂らしている」状況でした・・・

 ただ、仕事の出張の影響か、とにかく「旅」をするのが好きになったみたいで、レコ掘りにも「旅」を求めるようになり、気付いたら地方のユニオンをこの年から本格的に攻めるようになっていました。

 それこそ、自宅から近かった千葉方面(千葉、津田沼、柏)を手始めに、横浜方面も攻めるようになり、もはやユニオンでは伝説の店であるディープ神奈川な淵野辺や稲田堤なんかも攻めていました・・・

 特に、地方店を回る時は、自分の中では「ツアー」と呼んでいて、とにかく電車で移動しながらガンガンと回っていく日程を組み、定番は、横浜スタートで横浜のレコ屋を回り、そのまま横浜線で北上して町田と淵野辺、調子が良かったら稲田堤、更に調子が良かったら国立に行ったり、旅行というよりも荒行でしたね(^^;)

 んで、やっぱり衝撃的なのは「淵野辺」ですかね?

 地理的には相模原市なので、実は神奈川の割と深い位置にあるお店で、駅からはほのぼのとした公園を抜け、民家とラブホの小道をすり抜けて、国道まで出ると国道沿いにあるお店で・・・今のユニオン像からすると異端すぎるお店でした。
 まあ、異端でいくと稲田堤も相当イルな場所でしたが、イメージとしてはハードオフっぽい感じのユニオンで、郊外っぽいんだけど、置いてあるのは「ユニオン」といった感じですかね~

 ただ、淵野辺は本当に「当たる」お店でしたね!

 特に、ある時期は「テープの聖地」で、異様にテープが売られてるお店でした・・・淵野辺の初陣でPMXさんの欲しかったG系テープシリーズがゴソッとおいてあり、ガッツポーズで大量買いしました!
 分析するに、郊外のお店なので、前提として「車文化」があり、なので車でミックステープを聴くことが一般化してて、意外と流通してたんですね・・・それこそPMXさんのテープが出るのが象徴的です・・・

 こんな流れがあり、テープは「むしろ地方」と感じ、自分の身の回りで釣り糸を垂らしているだけではなく、積極的に「足を使って攻める」ようになりました・・・


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 そして、レコードやテープに加え、ほんと「ミックスCD」が面白かった時期なので、このころはCDもかなり攻めていました!

 後ほど紹介するMUROさんを始め、色々なDJが意欲的なミックスCDをリリースし、ある意味で「黄金期」だったかもしれないですね・・・

 その中で、この年の7月には「Mix Tape Troopers」が成長する上で大変重要な作品と出合いました!

 それは「DJ 吉沢dynamite.jp / ニュースクール歌謡ダンスクラシック」で、ほんと衝撃的な1枚でした・・・

 この作品は、吉沢さんが得意とする「和物」の中で、80年代~90年代の歌謡曲やポップスをDJミックスした作品で、これを聴いて「和物ヤバい!」と開眼してしまった作品になります・・・
 もう、DJミックスのレベルが違いすぎで、ただ普通に聴いたらポップスなのを、吉沢さんのDJミックスをすることで「踊らす」感じが唯一無二で・・・これを聴いて、私の「耳」が変化したのが手に取って分かる作品でした!

 ただ、もっと重要なのが「この作品の良さをブログで伝えたい!」と強く思ったことです!

 それまでも、徐々にではありますが、こういった思いでブログを更新し、私自身が影響を受けたMUROさんやSpinbad、そしてUlticut Upsなんかは、その思いを前提に記事を書きました・・・
 ただ、当時は私の知識も技量もなく、満足な紹介が出来ませんでした・・・うん、私自身も書いていて「本当にこの作品の良さが伝えられているのか」と感じていました・・・
 
 そのため、下手なりに色々と頭をひねり、とにかく、このブログでは「自分の思い」を伝える場だとして、段々と気合いを込めて記事を書いていくようになりました・・・

 ブログ初期は、作品紹介よりも私が影響を受けた雑誌やラジオの紹介で徐々に「コツ」を掴んでいったようで、それこそ1周年記念で書いた「HipHop/R&B専門誌 Front(Blast)」の記事はかなり頑張りました・・・

 そう、だんだんと「物事の良さの伝え方」が私なりに理解が出来ていったみたいです・・・・

 特に一番重要なのが・・・その対象物への「リスペクト」になると思います!

 私自身、好きになったモノには感謝の恩が出てしまう体質のようで、不器用ながら「恩返し」をしたいと思うことが多いんですね・・・
 ブログを始める前、つまりレコードなりテープを買ってるだけの時期は、一方的に自分の中で「ありがとう」と思うだけでしたが、ブログを始めて、その思いを作品の紹介を通してストレートに表すことが出来ることが分かり・・・このブログが「恩返しの場」であることが分かりました・・・

 そういった背景があるので、恩返しをするのであれば、とにかく精魂こめてその対象物を「紹介」することが重要だと気付いたんだと思います・・・
 
 なので、この作品については、まずは深く聴きこんで作品が「なぜ良いのか」を考え、その上で「収録曲のレコード」を買い揃える行動をしました・・・

 前者は、私としては「聴き込み」の作業で、まずは直感で気持ち良い部分やグッとくる部分を見つけ、その部分のテクニカルな構造を分析する作業です・・・
 テクニカルな部分は主に「選曲」と「DJミックス」に分けられますが、こういった点を頭を捻って解析するようになりました・・・

 その上で、役立ったのが「実際に使用したレコード」を聴くことで、吉沢さんがどのように選曲し、どのようにDJをしたのかが分かるようになりました・・・

 この作品では、作品を紹介する前提でレコードを揃え始めたのではなく、まずは作品を聴いて「この曲いいじゃん!」と思ったのが先で、まだまだ和物がクソ安い状況だったので、割と興味優先で買っていました・・・
 その後、この作品を紹介したいという「欲」が出てからは、作品紹介に必要となるタイトルを洗い出し、それを探す作業もしました・・・

 そして、そういった収録曲を買うと、曲の構成が分かるので、吉沢さんが「どうやって作った」のかが分かるんですよね・・・それこそ、吉沢さんのプレイを自分でも実際にDJミックスすることで分かることがあったりしました!

 そんなわけで、この作品が「Mix Tape Troopers」として本当に根性を決めて紹介をした作品になりました!

 この作品紹介を通して、MTTが一皮むけたことは間違えなく、ブログの内容がもっと「深く」なっていったようです・・・


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 そして、ミックスCDの話がでたので、私のライフワークである「MURO作品の追及」にも触れておきましょう・・・

 ブログを始めたことで、改めて「MUROさん大好き!」という気持ちが明確になり、過去の作品はもちろん、新作もフォローすることが「マスト」になり、ある意味で「地獄の日々」が始まりました(^^;)

 なぜなら、この時期ぐらいから「月1作」ペースが続いてて、新しい作品が出て、そんなに聴かないうちに次の作品が出る・・・みたいな感じになり、とにかく買うのが大変なんですね。

 まあ、慣れてくると、そのミックス作品を聴くことよりも、MUROさんが「次はどんな方向性の作品を出すか」の方が重要で、次の一手を知る快感を得るために作品を買い続けています・・・

 例えば、この年であれば、MUROさんの名物シリーズであったネタミックス「King of Diggin'」の新作が出るとあり、私的には超盛り上がりました・・・ただ、Tシャツ付きは値段が高く、キツかったですね(^^;)
 その他にも、メジャー系のリリースを連発したり、CDケースがメインの作品を出したり・・・とにかく「次の一手」を知ることが楽しみで仕方がありませんでした!

 ただ、MUROさんの作品で書くのもアレですが、2009年については、割と私自身が「辛い年」だったと思います・・・

 それは、仕事が忙しくなったことで私生活に影響を及ぼすようになったからです・・・

 部署内の人間が定着せず、だんだんと私が役職もないのに責任を負うようになり、とりあえず人が足りない分の仕事は残業でカバーすることが続くようになり・・・かなり労働時間が増えてしまいました。

 まあ、仕事自体は嫌いではなかったので、残業は何とかやってましたが・・・やっぱり「疲れ」が出ますよね・・・

 MUROさんとリンクする象徴的なエピソードだと、写真では割と目立たせた「Rap-A-Dub」という作品でのダメ話をしておきましょう・・・
 
 それは3月31日という、会社員であれば悩ましい年度末の最終日のお話です・・・

 当然ながら、年度末の締めの作業なんかを日中からこなし、夜も夜で新年度に向けた処理をしてて・・・もう、疲れ果てていました。
 それこそ、この日だけではなく、年度末に向けてズーッと忙しかったこともあり、惰性で仕事をしてる毎日でした・・・

 そんな中、この作品がその日にリリースされたことを思い出し、だんだんと「今日は発売日だ→売り切れてるかも?」ということが気になり始め・・・仕事を何とか9時前に終わらせ、気づいたらタクシーに乗って会社から近いの池袋のユニオンに買いに行ってしまいました・・・

 そう、コレクターによくある「被害妄想」が変な方向に行っちゃったんですね(^^;)

 まあ、これにはオチもあり、2~3日後に池袋に行ったら普通に売れ残っていました・・・ああ、相当疲れてて変な方向に行っちゃたんだな~

 そんなわけで、実生活でもこんな無茶な生活が続いていたので、翌年は様々な意味で「変化の年」になりました・・・

 なお、この頃ぐらいから、作品紹介以外に、こういったダメエピソードは独り言として愚痴ってますね・・・このブログ、実は私の日記でもあるんですね~(^^;)




<2010年> 30歳
   年間金額 633,600円 (月平均 52,800円)
   レコード:159枚 CD:132枚 テープ:225本

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 そんなわけで、気付いたら三十路に突入です・・・本人は全くもって「大人」ではない日常が続きます・・・

 まず、MUROさんの話の続きになりますが、このころは仕事がほんと忙しく、家に帰るのも寝に帰るみたいな感じになってしまったので・・・やっと実家から離れることにしました。

 実家にいたのは、特に意味は無いですが、まあ、洗濯は親がしてくれたり、飯は用意してくれたり・・・つまるところ「楽」だったのがあるんでしょう・・・

 ただ、夜遅く帰ってくるのを親が待ってたりすることが増えると、嬉しい半面、ちょっと気持ち的には辛いですね・・・
 また、私自身も、会社から自宅までの通勤の時間が結構かかるので、もうちょっと通勤時間を縮めたかった部分もあり、引っ越しを考え始めました・・・夜の遅い時間に、1時間で帰れるか、30分で帰れるかはかなり大きいですからね~

 そして、コレクター的な側面を考えると、その当時の家では収納が限界になってたし、何よりも大手を振って「買えない」ですよね・・・それこそ、今のようにテープのセールに始発から並びに行っていることは親には言えないですね(^^;)
 あと、だいぶ実家にいるときからクラブには踊りに行っていましたが、朝の6~7時ごろに帰ってくるのはまだしも、昼の12時ぐらいにボロボロになって帰ってくる姿も見せられないですね・・・

 大の大人になって、こんなことで悩むのもアレですが、春先から引っ越し先を物色しはじめ、結果的には8月初めぐらいに引っ越しをしました・・・

 まあ、引っ越しについては、月並みな表現になりますが、持っていく「モノ」が多すぎて、引っ越し前の整理、そして引っ越してからの整理が地獄でした(^^;)
 あと、引っ越した際、業者の女の子に、その当時は1000本直前くらいだったテープの山を見て、目をキョトンとしてたのが印象的でした・・・今は3500本なので、どうなるんでしょうね~


 また、この頃のレコードの話も入れておくと、引っ越す前後だったのでストレスがあったのか、またはある程度引っ越すことがきまって安心をしたのか・・・また、高額盤の壁を破ってしまいました(^^;)

 購入したのは写真の「Brainstorm / We're On Our Way Home」のUSオリで、新宿のユニオンで、色割で値下がるのを待ち続け、極限に近い50%になった時点で購入しました・・・
 購入金額は2万2500円、つまり売りに出た時は4万5千円で、ほんと悪魔な買い方です・・・流石にバイトの店員君も、店長にこの値段で売っていいか確認をしてました(^^;)

 このころ、Discoの相場や人気は昔を知っていると不思議なぐらい落ちてて、Brainstormのようなゴツいタイトルが売れ残り、このくらい割引で買えたりしましたね・・・

 なお、今考えると、引っ越し前にコレを買うのが意味深いな~と思いました・・・

 だって「We're On Our Way Home(=私たちの家に帰ろう)」ですからね・・・
 そう、私の家は「コレクターの道」であり、その道へ帰ることは「進む」という意味だったようです・・・それは、皆さんがご存じな「コレクターとしての修羅の道」です・・・


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 そして、引っ越しをした後は、家賃やら食費やらでお金がかかるので、少しレコードとかの投資が減るのかな~と思ったら、少しは減りましたが、いつも通りゴツゴツと買っていました!

 レコード、テープ、CDとも実家にいたころと変わらずに買ってて、ある意味で自由になったのでフットワークが更に軽くなり、レコ屋に行く回数が増えたような気がします。

 特に、これは引っ越す際に凄い意識したのが、職場に通いやすく、かつ渋谷・新宿あたりには行きやすい場所を探したので、結果的には会社の定期にちょっとお金を足すだけで渋谷・新宿・池袋は定期で行けちゃう場所が選べたのが大きいです!
 とにかく、足でレコ屋に通う場合は、どれだけ「レコ屋に近い環境にいるか」が重要で、このことがあり今の私がいるんでしょうね・・・

 そして、この頃は、ブログの作品紹介においては、出来る限り「しっかりと紹介したい」気持ちが強くなり、結果的には、その作品の収録曲を紹介する際に掲示する「資料用のレコード」を意識的に買うようになりました。

 特に、時期的には「HipHop系のレコード」の相場がかなり落ち始め、個人的にも買いやすいプライスラインになってきたので、意識的に買い始めるようになりました・・・

 写真に載せた範囲だと、「De La Soul / Saturday」「Eric B & Rakim / I Know You Got Soul」のような王道系の12inchなどは、大昔と比べたら1/3~1/5ぐらい、実際の価格帯でいくと2千円台前後で買えるようになったので、資料的な意味も含めつつ、大人の「リベンジ買い」ですね(^^;)
 また、MUROさんプレイのレア盤も落ち始め、「Stetsasonic / So Let The Fun Begin B/W Hip Hop Band」とか「Fish / Can You Feel It」なんかは喜んで買ったり、日本語ラップもこのころはそんなに人気がなかったので落ちてて、そこまで探しては無かったけど、欲しかったのは買っていて、「小沢健二&スチャダラパー / 今夜はブギーバック」は30%オフの4900円です・・・

 当時のユニオンの話になりますが、この頃から、どこのお店でも売れ残ったタイトルは積極的に割引するようになり、私はこの割引きを使ってガンガンと買っていましたね~

 ただ、その割引は、実は「相場が崩れていった」元凶でもあったりします・・・

 相場の下落については、別館の分析編で詳しく分析をしましたが、ほんと下落をしましたね・・・
 特に、私が学生時代に指をくわえていたHipHopのUSオリジナルなんかは、結果的に当時の価格が「バブルな価格設定」であったことは明白で、この時期ぐらいから、やっと適正な価格になったのかな~と思いました。

 ただ、もっと冷静に考えると「クラブ/レコード文化の衰退」も考えないといけません。

 それこそ、00年代初期のころのようなブームはなく、結果的に「好きな人だけが残っている」状況だったのだと思います・・・

 この時期の印象的な話として、ユニオンの渋谷クラブ店は、それまでは目立つように2Fと3Fにありましたが、縮小という形で4Fに移動しました・・・
 私としては、もともと4Fにあったので戻ったという印象がありましたが、あの移転の時は、自分たちの「文化」が終わりかけているのか?と少し寂しい思いを抱いた記憶もあります・・・


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 そして、年が明け、2011年になり、忘れもしない3月11日です・・・東日本大震災が発生しました。

 私は、普通に会社で仕事をしてて、その揺れの大きさにはビックリしましたが、幸い被害はありませんでした。

 その日の夜は、電車が動かなかったので2時間ぐらい歩いて自宅に帰り、心配していた家のレコード棚も倒れていなく、安堵しました・・・
 そして、帰宅後は、歩いた疲れもあったのか、夜中にお風呂に入ったら緊張の糸が切れ、お風呂上がりに見たニュースで繰り返し流される東北の被害状況を見るたびに、心が締め付けられ・・・その日は崩れ落ちるように寝てしまいました・・・

 その日以降、東北の被害に比べたら、何もなかった東京は、電気の停電や、電車が思うように動かないなど、若干の不便はあったものの、日常的な生活が進んでいました・・・
 ただ、最初の一週間ぐらいでしょうか、どこにいても「何となく不安」な空気感が漂い、笑顔のない日常だったと記憶しています・・・

 そう、みんな「早く日常が戻ってほしい」と思っていたはずです・・・

 そのために、被災地に行って支援をしたり、身の回りで出来る行動をとったり・・・とにかく「私たちの日常」を取り戻すために動いたかと思います・・・

 その中で、私がとった行動は「いつも通りレコードやテープを買うこと」と「ブログを更新し続けること」でした。

 もちろん、私自身も募金もしたし、仕事として支援系のこともお手伝いしたりしました・・・
 ただ、私の日常、つまりレコードやテープを馬鹿みたく買っていることや、その集積をまとめたブログの更新は「無駄遣いの集積」であり、あの震災の時は被害にあった方のことを考えると申し訳なかった部分が強かったです。

 ただ、ただ・・・人は「日常」を求めていたと思います・・・

 少なからず、2011年の時点でも、私のブログを喜んで読んでくださる方がいたので、私がレコードやテープを買い、ブログを更新していくことを「求めている方」もいると思い・・・すぐに気持ちを切り替えました・・・

 資料レベルで行くと、震災の翌々日(3月13日)にはMUROさんのCDを買い、その後は切れたように都内と地方掘りをしてますね・・・
 ユニオンに関しても、やっぱり殺伐とした空気感が最初はありましたが、そこはコレクターの巣窟です・・・私と同じように「買うことで日常を支える」ことを意識した方が多かったのか、ある時期から日常に戻っていました・・・

 写真のレコは、その流れで柏で45%で買った「K-Collective / Never Stop」ですが・・・そう、私たちは「止まる必要がない」んです!

 私としては、この震災を機会に「コレクター」としての私、そして「Mix Tape Troopersというブログ」を運営する私、この二つの「私」が止まる必要がないことを意識したような気がします・・・




<2011年> 31歳
   年間金額 574,800円 (月平均 47,900円)
   レコード:150枚 CD:131枚 テープ:292本

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 3月の震災後は、仕事も生活も、そしてレコード掘りやブログの更新も元に戻り、嬉しい意味で「普段通りの毎日」が再開します。

 それは、平日はミックステープやミックスCDを聞きながら通勤し、良かったな~と思う作品は紹介をするために深く聴き、更に資料用のレコードやテープを揃え、週末にブログを更新する・・・みたいな日常ですね。

 こう書くと、実は地味な毎日なのですが、震災直後はこういった日常が送れることは嬉しいことなんだな~と思って生活していました・・・

 そんな中、震災後は、色々なアーティストが復興目的で作品やミックスを公開してた中で、私が愛する「クラブでの踊り」についても触れておきましょう。

 震災直後のGWは、毎年恒例のDanny先生のパーティーが西麻布elevenであり、震災後の疲れた心を癒したく、踊りに行きました。

 震災後のクラブシーンを回想すると、震災直後は自主規制のような形でパーティーを開かない傾向がありましたが、前述したレコードを買い続けることのように、パーティーを開いて「踊ること」も大切だと気付き、心あるDJ達がパーティーを再開し始めました。
 なので、暫くはパーティーでも「復興」という概念が入った感じでしたね・・・今思うと、私としてはこのことが入ることで、普段のパーティーとは違ってしまう感じが出てしまうので、実は入れてほしくなかったな~と思います。

 そのためか、Danny先生のこの日のプレイは珍しく波長が合わず、早々にリタイア・・・復興直後の感動的なパーティーではありませんでした。
 きっと、凄い良かったパーティーだと思った方もいるかもしれませんが、私としては「普段のパーティーではない」ところがアレだったんでしょうね・・・

 ただ、やっぱりDanny先生の「愛」を感じ、そして「音楽」いや「DJミックス」の素晴らしさを感じたパーティーでもありました!
 
 写真だと分かりづらいですが、パーティーでは、復興の義援金に充てるため、Dannyが作成したミックスCDが販売されており、問答無用で購入しました・・・

 そして、パーティー終了後、暫くはこのCDを聞いていたのですが・・・ほんと、救われました!

 それこそ、復興後のパーティーシーンではアンセムに実はなっていた「Whitney Houston / Love Wil Save The Day」「Al Hudoson / Spread Love」などが選曲され、聴けば聴くほど元気が湧き、改めて「DJミックス」の素晴らしさを知りました。
 そう、この時のパーティーでも、きっとこれらはプレイされてたのでしょうが、私が曲を知らない、いや知らない曲に心を開いてなかったのか、その「愛」に気付かなかったのでしょう・・・

 考えてみれば、3月11日の時も、夜は徒歩で自宅まで帰宅したのですが、ちょうど通勤時に聴いていた「Kashi Da Handsome / Tenkoo Lounge」を聴きながら歩き、優しく心地よいバイブスに支えられながら歩いていました・・・

 ミックステープやミックスCDに収録された「DJミックス」は、長い年月と色々な経験を経て、好きになった存在で、今では「無くてはならない存在」です。

 このDannyさんから「分け与えられた愛(Spread Love)」は、私が生きていく為の動力になり、その動力を元にブログが続いています。
 そして、ブログは、音楽がズーッと私たちを支えてくれることを思い、心をこめて更新をしています・・・そう「愛という名の音楽」は「私たちの生活を支える(Love Will Save The Day)」のです。

 Dannny先生には、ほんと「音楽の素晴らしさ」を教わりますね・・・ありがとうございます!


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 そして、震災の話ばかりしていてもアレなので、2011年の別の話を入れておくと、この年から8月の恒例行事「京都、大阪、神戸+名古屋 レコードの旅」が始まります!

 まず、旅をするきっかけから話しておくと、気づいたら「旅行が好きな体」になったことが大きいかもしれないです・・・

 仕事の都合で、ぼちぼちと地方出張をするようになったのですが、それまで「自宅派」だった私は、地方の面白さを知ってしまい、むしろ出張を率先して行くようになりました。
 まあ、会社の他の人が行きたがらないのもあったのですが、地方に行ったら美味しい食べ物があったり、普段とは違う空気が吸えたり・・・時間があれば地方の面白いレコード屋さんに寄れたりで・・・ある意味で「美味い汁」を吸ってしまったんですね(^^;)

 2011年に関しては、震災直後だったこともあり、仙台や福島に行く回数は多く、念願だった福島のLittle Birdさんに行ったり、これまた行く機会の多かった九州系では福岡のレコ屋を堪能したり・・・すっかり地方が好きになっていました。

 そんな中、私の仕事ではなぜか大都市圏は行くことはなく、レコ屋が多い「関西圏」と「名古屋」が上手く行けず、ウズウズしていました・・・そう、他の地方は行けるのに、一番行きたい「地方」には行けないんだから、ウズウズしますよね!

 このような背景があり、お盆休みの際、実家に帰るのもアレなので、思い切ってレコ掘り旅行をしよう!と思い立ち、なんとなく行くことを決めたのが「きっかけ」になります!

 そして、旅行に行ったらやっぱり良くって、気づいたら毎年の恒例行事です・・・旅はイイですね~

 旅というと、事前の日程をアレコレと考える時間が楽しいし、何よりも旅先に行って初めて体験することは新鮮ですよね・・・この旅を始めたころは割とこの点がフレッシュで、よい心の気分転換になっていました。
 そして、何度も行くとこういった点は薄れてしまいますが、いつもと違う「空気」自体が新鮮で、気づいたら京都の清らかさ、大阪の活気の良さなどを感じたく、毎年、行ってしまいますね・・・

 んで、この旅において、何よりも重要なのが「テープを買い付けてくる」ことでしょう!

 ここでの写真は初年度の「釣果報告」ですが、今と比べるとちょっと少ないですね・・・ただ、これが目的で行っているわけで、実は凄い大切な「写真」です!

 2009年のところで、テープがあまり出ないので地方のユニオンに行った話を書きましたが、これは「欲しいもの」は「自分から掘りに行かないと巡り合えない」ことの一端として紹介しました。
 特に、ミックステープは市場で忘れた存在だったので、自分から「行動」しないと巡り合えません。また、ミックステープが実は「地方性」がある存在だと認識していたので、本当に欲しいのならば「出向く必要がある」と感じていたようです。 

 おかげさまで、毎年の旅行では、着実に色々なテープを掘らせて頂き、コレクションの幅を広げております。

 そして、この旅行によって、テープの掘る幅も更に広がり、テープ掘りとして「更なる進化」をしてしまい、更に収集のスピードが加速しました・・・
 それこそ、この2011年の5月には「1000本」を突破、その3年後の2014年には「2000本」を突破、更に2年後の2016年には「3000本」を突破し、もう収拾がつかない状況です(^^;)

 レコードも「高額盤の壁」を破っていましたが、テープについては、未開の地を「模索」しながら進んでいったようです・・・


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 その「模索」においては、私が住む東京でも模索してて、ユニオンやその他のお店での掘りにプラスし、都内各地で開催される「フリーマーケット」も重要な存在でした!

 まず、フリマについては、この時期から行き始めたのではなく、割と「昔」から行っていました・・・

 それこそ、私が中高生の頃(1995年前後)はフリマブームがあり、それでフリマを経験し、その後、私が大人になっても機会がある度に行っていて、私としては結構身近な存在です。
 ただ、一般的には行かない人は行かない存在で、今となっては「マイナーな趣味」の一つかもしれないですね・・・この記事をお読みの方でも、フリーマーケットには行ったことがない人の方が多いのではないでしょうか?

 そして、話を2012年に戻すと、このころはホント良く行ってて、週末は主戦場だった明治公園を10時ごろに攻めて、その足で都内のユニオンを回り始めることが多く、かなり掘らせていただきました!

 きっかけは、テープを「いかにして集めるか」を考えた時、フリマは結構ミックステープが出ることに気付き、それで捜索し始めたのは大きいです・・・台帳を見返すと、過去にはレゲエ系の渋いテープをゴソッと出しているお兄さんと遭遇したり、良い出物との遭遇が多かったですね!

 そして、テープ掘りとして「テープを再生する機械」をゲットする場としても機能し、永遠の相棒であるテープ再生機「Shockwave(ショックウェーブ)」とは沢山の出会いがありました!

 あの頃は、テープよりもショックウェーブの方が一般的な市場では「忘れられた存在」であり、ある意味で「ゴミ以下」だったと思います・・・
 ただ、ショックウェーブにしか出せないファットな音は、私自身は高校生の時に叩きこまれ、それは大人になっても忘れなかったようで、過去の「音」を求めた結果、ショックウェーブ探しも始まったようです。

 ショックウェーブは、ある時期は入れ食いとは言わないですが、かなりの確率でヒットでき、かなり収拾しました・・・今でも使ってるソニースポーツのラジカセをゲットした時は、同時にショックウェーブのテープ&CDをゲットしたり、いい思い出ばかりです・・・

 そう、フリマに関しては「いい思い出」になってしまいました・・・

 フリーマーケットの聖地だった「明治公園」は、2020年のオリンピックに向けて、隣にあった国立競技場の改修に伴い閉鎖になり、それで都内のフリマはちょっと元気がなくなり、足が遠のいてしまいました・・・
 また、探していたテープやショックウェーブの出物が出尽くした感があり、ほとんど当たらなくなってしまったのもあるかな・・・

 ただ、今思うと、フリマという「マイナーな趣味」に誘ってくれたのは、きっと「テープの神様」なんだと思います・・・
 うん、真剣にテープを愛でるほど、素敵なギフトをくださる神様がいるんだろうな~と思っています!




<2012年> 32歳
   年間金額 664,500円 (月平均 55,375円)
   レコード:157枚 CD:97枚 テープ:267本

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 相変わらず仕事は忙しく、平日は頑張って夜遅くまで仕事をこなし、週末はその仕事のストレスを追い払うかのように「掘りとブログの更新」に勤しむ日々が続きます・・・まさに「ウィークエンド・ウォーリア」な人生を歩んでいますね(^^;)

 それもこれも、レコードの他に「テープ」を掘っていることが大きく、夏の関西+名古屋旅行やフリマ掘りなどで、テープを掘ることの「範囲」を広げてしまったので、2012年はテープ掘りの「幅」を更に広げた時期かもしれません。

 それこそ、知識がないと攻められなかった「レゲエ」を積極的に掘るようになったり、意識的に今まで掘らなかったジャンルも掘るようになりました。
 特に、レゲエであれば写真左奥の「Mighty Jam Rock / Sound Bacteria #9」を掘った時は狂喜乱舞です・・・カセットテープとテープ再生機がセットになったイルマティックな仕様がキラーですね!

 そして、その「幅」を広げる過程で大きいのは「DJミックス以外」のテープを掘るようになったことが大きいでしょう!

 それこそ、写真右下の「Nas / Illmatic」はいわゆる「アルバムのテープ版」で、テープアルバムを聞いて「これはミックステープだ!」と感じたのが重要かもしれません・・・

 言葉の説明になりますが、ミックステープとは「DJミックスによって選曲される音楽が切れ目なく続いている内容」というのが一般的な解釈になります・・・

 ただ、私としては、その点も踏まえつつも、制作者がその作品の中に「一つのストーリーやグルーブ」を意識的に落とし込んであれば「ミックステープ」という解釈をしています。

 つまり、曲と曲の集合体であるものの、聴いていると、制作者が意図するストーリーで音楽が映画のように進行していく要素があったり、また制作者が狙った雰囲気(グルーブ)で統一することで一つの音楽空間を作っている要素があったり・・・ただ単に「曲を並べているだけではない音楽」だと思っています。

 う~ん、この辺は言葉の説明が難しいのですが、端的にいえば、その一本のテープの中で「世界がある」作品は「ミックステープ」なんだと思います。

 その意味で、Nasのファーストは分かりやすいでしょう・・・

 言わずと知れたHipHopクラシックで、HipHopがお好きな方なら避けて通れない、いや、聴いて多くの影響を受けた作品だと思います。

 NYを代表する様々なトラックメーカーが集い、実はトラック単位では若干バラつきがあるものの、Nasのラップの世界観で見事なまでに統一された作品で、きっと、これを聞けば「冬のNY」が連想されるかと思います・・・
 なんでしょう、吐く息が凍るぐらいの冬の街角で、フードを目深にかぶり、周囲からの様々なプレッシャーを自身のライムで切り捨てながら街を闊歩している感じが秀逸で、通常のアルバム作品でありながら、世界観の統一が半端なく、私としては「ミックステープ」です!

 そう、優れたアルバム作品は、おのずとしっかりとした世界観があるので「ミックステープ」になるんですね!

 私自身、誰に勧められてミックステープを掘り始めた訳ではなく、自分の思いのまま2003年ごろから掘リ続けています。
 ただ、こういった「テープアルバム」は「ミックステープではない」と判断し、この時期ぐらいまではスルーしていました・・・でも、自分の「ミックステープ」の経験値が上がったことで、こういったテープも「ミックステープ」として自然に聴くようになっていました・・・

 その極端な例が、写真の真ん中の「O.S.T. / 波の数だけ抱きしめて」になるかもしれないですね・・・

 80~90年代の邦バブル映画の金字塔(?)で、普通なら一切手を出さないですよね・・・ただ、30を過ぎた私が手に取って聴いたら、立派な「ミックステープ」でした!
 
 もちろん、内容的に洋楽中心のコンピになっていたり、映画自体が「夏」を題材にしているのでおのずと世界観が統一されているのもありますが、これはNas以上に「ミックステープ」として楽しむのは至難かもしれません・・・ただ、聴いていると「ミックステープ」なんですね・・・

 この点は、私なりに分析をした結果、これは「聴く側の問題」になり、私としては「ミックステープという聴き方」が重要なんだ、と気付きました。

 それは、その作品の制作者が思い描いた「思い(ストーリー、グルーブ)」を、聴く側が素直に感じ、その思いに浸りながら聴く方法なんだと思います・・・

 そう、聴いてて素直に「面白い!」と思う聴き方と掘り方が「ミックステープ」であり、もはや「ミックステープという生き方」なんだと思います!


 概念的な話が続いたので、当時の状況に戻すと、このような価値観の転換や発見があり、テープ掘りとして「掘る幅が広がった」と思います。

 やや時期は前後しますが、こういった背景があり、積極的に「ミックステープ以外のテープ」を掘るようになりました。

 それこそ、2014年ぐらいは熾烈なブンドリ合戦の対象になった「アドバンステープ」なんかは、そのジャケのカッコよさ、CDでもレコードでもなく、あえて「テープ」でミックステープとして聴く感じが最高で、私も追随して掘りましたね~
 また、右上のRCA/Air時代の作品を6本組みセットにした「山下達郎 / Special Tape Box」のような和物テープアルバムなんかは、率先して掘っていました・・・これこそ、あえて「テープ」で聴くことで、その作品の良さが逆説的に分かったりするので、更に達郎さんのことが好きになりました!

 また、こういった私自身が発見した「楽しみ方」は、作品紹介を通してブログで紹介していますが、こういったことも私の「責務」なんだと思うようになりました。

 それこそ、テープが買えなくても買えなかった00年代後半は、お店側に「テープは売れるんだよ」と思わせるようにガンガン買っていたように、ミックステープを含む「テープ」が面白い存在であることを伝えるのが私の役目と感じるようになりました。
 まあ、この時期もガンガン買って、ユニオンの店員さんをビビらせていましたが・・・ブログでの情報発信も両輪であることに気付きました。

 結果的には、こういった「買う対象の幅を広げる」ことで「Mix Tape Troopers」のギアがもう一段シフトアップしたようです・・・


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 そのシフトアップをした過程で、ブログの中で重要視したのが「作品紹介の充実」だったと思います。

 2009年で吉沢さんの作品でも書きましたが、私が聴いて「これは!」と思った作品や歴史的にも重要な作品は、しっかりと紹介をするようになり、稚拙ながら作品紹介のグレードは進歩させていきました。

 やや時期が前後するのと、また和物なのには恐縮ですが、言わずと知れた日本語系ミックスの金字塔である「DJ Crystal / Made in Japan Classics」はホント衝撃的で、これは絶対に私が紹介しないといけない!と使命感に燃え、頑張って紹介しましたね~
 この作品の第1段は2011年に紹介ですが、2012年になり、結構探して「第2段」「第3段」がやっと買えて、こちらは2012年度中に頑張って紹介しました!

 特に、作品紹介の充実において、連動して充実しないといけなかったのが、その作品で紹介する「選曲された曲のレコードを入手する」ことかもしれません。

 今の時代、ググって適当に収録曲の写真を探し、それを掲載すれば済んでしまいますよね・・・

 ただ、私は「掘り師」の端くれです・・・そんなことでは「リスペクト」に繋がらないと思い、必ず「オリジナル盤」を入手するように心がけています!

 2005年のところで少し触れましたが、オリジナルを探して手に入れることは、その曲を探し当てたDJへの敬意になります・・・
 特に、こういった「ミックス作品」という、その作品を制作したDJの「苦労の塊(かたまり)」である作品を手にすると、安易に適当な写真を張ることは出来ません・・・・

 なので、私は「レコードを掘る」のです。

 Crystalさんの作品に話を戻すと、ほんと「感謝」という意味で「リスペクト」をしたかったので収録曲は出来る限り揃えました・・・

 なぜなら、それまでも和物を題材にした作品がある中で、House/Dance Musicの原則に従った「本当に踊れる」作品に仕上げてきたのが衝撃的で、私の中で和物の価値観がガラッと変わってしまったからです。
 それは、Crystalさんの手腕でプレイされた曲が「ダンスミュージックとして輝く姿」を聴いて、その曲を教えてくれた以上に「音楽の聴き方/感じ方」を更に押し上げてくれた点が感涙で、もう「リスペクト」をする以外になかったからです!


 そんなわけで、この年は「和物」を結構精力的に掘っていましたね~
 
 これまた、購入時期が前後するモノが多いですが、Crystalさんプレイの和物は外しがなく、ブログで紹介する「資料」という名目も含め、結構探して買っていました。
 それこそ、左上の「向井滋春 / Hip Cruiser」なんかの和Jazz~Fushionは今まで手を出したことがない範囲だったのでビックリしながら探し、とにかく「ブログで紹介するために必要な曲」でありつつも「普通に聴きたい曲」を率先して掘っていました。

 ただ、時期的にはまだ和物は上がってなく、その辺は助かりましたね・・・

 それこそ、右上の「大貫妙子 / Sun Shewer」は帯ナシで2500円です・・・2016年末の相場の1/5ぐらいですかね?
 そのほかだと「角松敏生 / 初恋」は2010年で1900円「吉田美奈子 / Town」のUS盤は2011年で5000円と、やっぱり安かったです・・・

 まあ、この辺の事例を考えると、レコード掘りとしても「先回り」が出来るようになったのかな~と思います。

 それは、市場で火がつく前に「そのカッコよさに気付く」ことで、私の場合はミックス作品を真剣に聴いてることが功を奏し、先にカッコよさに気付いたDJの「おこぼれ」を貰っている感じですね・・・
 ただ、その点でも「なぜカッコいいか」に気付かないとスルーしてしまうので、その辺は他の方よりも体力があるかもしれないです・・・

 なお、この時期から和物も「12inch馬鹿」になっていて、可能な限りLPではなく12inchを買ってます・・・その意味では「スペクトラム / トマトイッパツ」のPromo12inchが4000円で買えたのは軌跡で、今でも自慢の逸品です(^0^)


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 そして、ブログについては、順調に更新していき、嬉しいことに色々な方が見てくださるようになったようです。

 ブログという存在を考えると、毎週毎週、苦心して書いている記事が蓄積していくので、イメージとしては本棚に毎週1冊本が収納されていく感じですかね?
 そうなると、結構な量の本が収納されていて探すのが大変かもしれないですが、「検索」という方法があることで、簡単に私のブログに辿りつけ、記事を読んでくださる方が増えていったようです。

 私自身、ブログに人を呼び込む対策は何もしてなく、強いていけば「だれにも書けない記事を書く」ことだけなので、これだけニッチな存在に辿りついてくれたことは感謝感激です!

 これは、この記事の最後に書くべきことなのですが、こんな長ったらしいブログを喜んで読んで頂いている方々がいるのは、日々の生活の励みになり、ブログを続ける原動力になっています!
 こういったことは、ブログをやらないと分からないかもしれないですが、皆さんから頂いた反応やコメントは、ホント嬉しいです・・・記事を書く作業は孤独な作業で、たまに不安になったりもするので、皆さんからの応援はホント嬉しいです!

 そして、更に嬉しいのが、私の記事を読んでいただき、光栄にもテープを譲ってくださるご連絡を頂けるようになったことも大きいです!

 それは、色々な理由があってご連絡を頂いていると思うのですが、どの方も「これだけテープが好きな人だから、自分が持っているテープも愛してくれるだろう」という考えでご連絡を頂いているようです・・・
 そして、そういった方から譲っていただくテープこそ、超ド級の「ヤバい」テープが多く・・・お礼として「作品紹介」をさせていただいたことが何度もありました。

 それこそ、「DJ MURO / Muro's House Fever」「DJ Chuck Chillout / American FM Station - KISS FM」は衝撃で、どんなに逆立ちしても手に入らない、だけど内容がクソやばく・・・もう「私に譲って頂き、ありがとう!」という気持ちで一杯になり、頑張って紹介記事を書きましたね・・・

 また、もう一つ嬉しいのは、作品紹介をした「作品の制作者(DJ)」の方から「ありがとう!」の御言葉を頂けることで、これは恐縮しながらも素直に嬉しいです!

 私自身、作品紹介は「その制作者の方へのリスペクト」があって書いていることなので、その一方的なリスペクトを汲み取って頂き、お礼を頂けることはほんと嬉しいです。
 それも、どのDJの方も私よりも大先輩ばかりで、大好きな「Sgroove Smooth」さんに至ってはストック品を無償で譲って頂き、今後の応援もして頂いたことは嬉しい限りです・・・


 そして、こういった「応援」は、発展すると「依頼」になり、私がブログを飛び出して「外で活動」もするようになったのもこの時期からですね・・・

 それこそ、この年だと渋谷のHipHop系名物クラブ「Harlem」さんから依頼があり、私が持っているHarlemさんで開催したパーティーのフライヤーを貸し出し、Harlemさんの15周年記念のフライヤー本に制作協力をしましたね・・・
 また、新作としてリリースされるミックス作品のコメント書きの依頼も頂くようになり、少し先の2014年には大好きだったUltimate 4thのメジャー作品「Let it Groove」のコメントを書けたのはホント嬉しかったです!

 この辺の外のお仕事は裏方仕事ではあるものの、私自身、普段の生活があり、結果的に時間が作れなくて迷惑をかける可能性もあるので、自分からは積極的に売りめないのですが現状です・・・ただ、やっぱり「人から頼られる」ことは嬉しいですね!

 うん、つくづく、Mix Tape Troopersは「皆様から支えられている」のだと思います・・・・




<2013年> 33歳
   年間金額 706,900円 (月平均 58,908円)
   レコード:169枚 CD:75枚 テープ:454本

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 この時点で恐ろしい量を書いていますが、まだ終わりません・・・(^^;)

 では、2013年ですが、この年も個人的には結構大きい年で、一番は「西麻布eleven」のクローズかもしれません。

 elevenは日本のクラブシーンを牽引した名店「Yellow」の跡地に、そのYellowの元スタッフと有志達がオープンしたクラブで、営業してたのは結果的に3年ちょっとなので、あまり記憶にない方もいるかもしれません。
 ただ、私としては、徐々に「踊る」ことの気持ち良さに目覚め、色々な経験を積んでいき、30過ぎて胸を張って「ダンサー」と言えるぐらいに成長した中で、Yellowの遺伝子を継ぐelevenはホント踊りやすく、回数は行けなかったものの大好きなクラブでした。

 特に、それは実は凄い良いことではありますが、「クラブ」という存在がカジュアル化し、誰でも気軽に楽しめる存在になってきた流れがある中、elevenはクラブ本来の「アンダーグラウンド」な空気を大事にして、音楽と踊りとお酒が両立した貴重なクラブだったと思います。
 それは、聴いている者を優しくも激しくも包む音響システム、踊りやすい木の床と照明、そして人の気持ちを開放させる美味しいお酒など、クラブの理想形とも言える内容で・・・クローズ直前に訪れたDJ Emmaさんの渾身のプレイでその凄さが再認識し、「私が踊る場所はここだ!」と誓ったぐらいです。

 ただ、残念ながら2013年5月でクローズをしてしまいました。

 それまで、クラブ通いは、仕事が忙しかったのもあり、行けて2~3か月に1回と、ダンサーとして恥ずかしい実績でした・・・
 でも、この時ばかりは、elevenがなくなることで「もう、真面目に踊れなくなるのでは?」と思い、最後だけは奮起して踊りに行きました・・・そして、素晴らしい「宝物」を頂きました。

 まず、クローズの1週前には、我らのTimmy Regisfordが「Legendary Long Set」と銘打って、elevenの最後を見届けるべく、最高のロングセットを魅せてくれました!
 
 Houseを知らない方もいるので先に補足をすると、NY系のHouse~Dance Musicは伝統的に朝には終わらず、早くても朝の8~9時、場合によっては昼ぐらいまでプレイすることが多く、それだけ「踊りたい人」がいるので、DJがプレイし続ける流れがあります。
 また、これも伝統なのが、メインのDJがとにかく一人でDJをし続ける流れがあります。それは、一人でDJをすることで「その夜」を自分が思い描くようにクリエイトすることが出来るので、踊る方としても踊りやすく、これも伝統になっています。

 そのような背景を踏まえて、我らのTimmy先生のプレイは夜10時にスタートし、終わったのが翌日の夜7時前ぐらいで、ほぼ1日な驚愕のマラソンプレイでした!

 私自身は、仕事の都合もあり、翌朝の7時ぐらいから参戦し、自分の限界を超えるぐらい踊ったけど、翌日の仕事を考えて夕方の5時ぐらいにアウト・・・残念ながら、Timmy先生のマラソンについて行くことが出来ませんでした。
 ただ、それまでTimmyのプレイには満足について行くことが出来なかった中、朝参戦であるものの、しっかりと着いていき、もはや幻なTimmyのスロータイムが聴けたのは凄い嬉しく、あの時聞いた「The Emotions / Flowers」は永遠の宝物です!

 そして、Timmyを超えられなかった悔しさがあったので、最後の週末に開催されたJoe Claussellのクロージング・パーティーには最後まで残る覚悟で参戦し・・・本当に素晴らしい宝物を頂きました。

 Joeのパーティーも、仕事の都合で朝から参戦でしたが、フロアーに入った瞬間、その音も、グルーブも「今日は違う」と感じ、速攻で腕時計を外し、時間を気にせず、脇目も振らず踊りました・・・

 Joeも、そういった皆の思いに応えてくれ、最高のプレイをしてくれ、ゴスペルハウス・クラシックの「Get Back Up」をプレイした時、箱のリミットを越えた爆音に上げ始め・・・気づいたら、その音に包まれ、一瞬、踊りながら失神していました。
 それはまるで、Joeがプレイした音が私たちを包み、無重力な空間に連れて行ってくれた感じで・・・DJとダンサーが繋がれば、こんな言葉に出来ない世界を作ってくれるんだ・・・と思いました。

 結局、Joeのプレイは昼ちょいぐらいまで続き、最後はJoeのメッセージが詰まった沢山の「音楽」を分け与え、涙と歓びに満ち溢れたパーティーは終わりました・・・


 多分、この言葉は最高の褒め言葉だと思います・・・

 私の中ではこの時のJoeのプレイから「私が外した腕時計は止まったまま」です・・・

 これ以降、素晴らしいパーティーを何度も経験しましたが、これほどまで「感動」したパーティーはありません。

 そして、この夜を境に「クラブで踊る」という「宝物」を授かったような気がします・・・それは音楽を愛する「情熱」とも言えるかもしれません・・・

 あまりクラブに熱をあげてない方からすれば、なんでこんなに熱くなるんだろうと思うでしょう・・・
 ただ、こんな経験をしちゃったら、もう戻れませんよ・・・そう、踊ることは素晴らしいです!!


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 そして、その情熱は、私については「踊る」こと以外にも「ブログ」の更新があり、その上でテープとレコードを掘ることに反映されていると思います。

 特に、引き続きな話ではありますが、大好きな作品ほど情熱を込めて紹介したいと考えているので、つい気合いが入ってしまいます・・・

 その上で、この年は、作品の紹介という意味では超えられなかった「DJ MURO」をある意味で超えることが出来た年で、ある意味で「作品を紹介するための情熱」が成就することが出来た年だったと思います。

 それは、MUROさんを代表する名作である「DJ MURO / Elegant Funk」の収録曲を全て集め、その上で詳細な紹介記事を出せたことになります!

 まず、Elegant Funkは、リリース時点から大好きな作品で、MUROさんが得意とするジャンルを超えた選曲と珠玉のDJミックスが聴きどころで、ホント影響を受けました。
 特に、Discoではなく「ElegantなFunk」という切り口が新鮮で、市場的には「Boogie」の再興を押し上げた名作ですね・・・今でも大好きです!

 そして、視点を私に戻すと、ほんと好きな作品は収録曲をある程度は揃えていき、プレイした曲がどのようにプレイされているかを研究しながら紹介する内容を決めていく中で、その最高峰が「収録曲を全曲揃える」になります!

 これまでの経過で、そのミックス作品の収録曲を揃えることは、制作者へのリスペクトであることをお伝えしましたが、やっぱり自分が影響を受けた作品/DJほど、敬意を払いたいのでオリジナルを揃えますよね・・・
 その流れで、ほんと「好きすぎる」と全曲揃えてしまいます・・・もう、こればかりは無償のリスペクトか、ただ馬鹿なのかのどっちかですね(^^;)

 ただ、全曲揃えることで、その作品がどのようなプレイで作られているのかが分かるので、作品紹介において「厚み」が増す効果があります・・・
 
 2013年の夏には、やはり大好きすぎて全曲集めてしまった「Larry Levan / Live at Paradise Garage」は、何度も疑似DJプレイをしてLarryのDJを研究し、何とか大名作の完全紹介を乗り切ることができました。

 そのため、大好きなMUROさんの、大好きなElegant Funkも全曲集めようと掘り活動を進めた訳ですが、流石「King of Diggin'」で、作品紹介まで約2年かかりました。

 もー、掘りの王様の作品ですから、使う曲が深すぎて全然集まらないんですね・・・それ以前に、トラックリストがない作品だったので、自分で収録曲を調べるのも地獄で、まるで荒行でした(^^;)

 ただ、この年の12月に無事に最後の1枚「Disconecction / ST」をセールで並んでゲットし、無事に紹介することが出来ました・・・
 収録曲が集まったことも嬉しかったですが、MUROさんに見せても恥ずかしくないレベルで作品紹介ができたのは、Kingへの「リスペクト」を提示出来たことを意味するので、深みのある嬉しさがあったと思います!

 そう、レコードを集めることも、ブログを書くことも「情熱」あっての原動力なんですね!


 なお、この作品については、後でもう一つ嬉しい動きがありました!

 私がブログで作品なり収録曲を紹介した流れがあったからか、収録曲の「Bah Samba / Let The Drum Speak」急激に相場を上げたんですよね・・・
 私は500円で買いましたが、気づいたら5000円ぐらいになってて、私のブログも「プライスメーカーになったんだ」と感じました・・・

 もしかしたら、私ではない理由で上がったのかもしれないですが、テープ以外のレコードでも、ちょっと影響力を出せるようになったのは、ちょっと嬉しかったです(^0^)


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 そして、「情熱」という言葉がキーワードになると、やっぱり「テープ」もそうで、もはや当ブログ名物の「この紙」に全てが集約されるのではないでしょうか!

 はい、この紙は「ユニオンのセール時に配布される整理券」で、それも「テープセール」の整理券です!

 まず、この時期の「テープ」に関する背景から説明しておくと、それまで、テープがなかなか出ない流れがあったので、お店でガンガンと買って「テープに需要があること」を態度で示したり、このブログでテープの面白さを伝えたりして、なんとかして「テープの流通量」を増やす努力をしていました。

 その甲斐あって、徐々にユニオンを中心に流通量が増えていった様相があり、2013年が花開いた年なのかな~と思っています。

 特に、ユニオンになりますが、今も下北沢クラブ店におられるN村さんを始め、テープに理解を示してくださる店員さんが増え、積極的に買取を進めてくれた点が大き、結果的に急激にテープの出る量が増え、私自身も地道に活動をした買いがあったな~と思いました。

 そして、この年ぐらいから、それらのテープをまとめて放出する「テープセール」が多く開始されるようになり、正に「戦い」の日々が始まりました・・・

 なぜ戦いかというと、私と同じようにテープを狙っている人が少しづつ増え始め、色々なタイトルが放出されるテープセールは、そういった人が集まるので、欲しいテープの取り合いになるからです・・・
 それこそ、よく「鉄火場」と表現していますが、お店が用意した箱に、無数のテープが詰められて、それをイイ年した大人が群がって奪い取るわけで、まるで公園でハトに餌をまいたら、無数の鳩が群がって地面を突きあってる感じです・・・

 ただ、私としては「誰にも負ける訳にはいかない」のです・・・・

 そう、私は「Mix Tape Troopers」だからです!

 テープセールとなると、欲しいタイトルが必ず何本かあり、ブログで紹介するために絶対にゲットしたいタイトルがあり、それが揃えば紹介できる作品があるとなったら、是が非でもゲットしないといけません。
 また、こういうセールだと、全然知らないタイトルも出る可能性が高く、今後の研究なり掘りの進展を考えると、そういったのも回収しないといけません。

 そう、テープセールは、テープコレクターとしての立場、そしてブログ「Mix Tape Troopers」の運営者の立場として「外すことが出来ない戦い」になりました。

 台帳から記録を拾うと、この年の大一番は画像の3月の下北のセールで、100本オーバー/4万5千円の大釣果で、記憶だと50本ずつユニオンの紙袋に入れて持ち帰りましたが、セールの時よりも、終わって両手で紙袋を持ち帰るほうが辛かったですね(^^;)
 また、11月は福岡に土日で出張をしてた際に、渋谷でセールがあり、そのまま代休を取らずに平日仕事をして、退社後に渋谷に寄って、セールの残り品を32本回収したり・・・まあ、狂ってますね(^^;)

 ほんと、セール系だと狂った話しかなくって恐縮で、ダメ人間を邁進してます・・・

 おかげさまで、この年からテープの買う量が更に増え、この年は合計454本ともう誰にも止められない状況です・・・まあ、これはテープに対する「情熱」があってこそです!


 あと、この時期は、こういったテープセールをブログで書くこともそうですが、テープがやっと上向きになってきたので、シーンを「更に盛り上げたい」という気持ちが強くなりました。

 また、ブログとしても昨年のHarlemのフライヤーのように、「Mix Tape Troopres」という看板で何か「外で面白い動き」が出来ないかとも考えるようになりました。

 そういった流れと、いつものお店での与太話の続きで、下北沢クラブ店のN村さんの協力を得て、私の持っていたステッカーを放出したり、レアなフライヤーを放出したりしましたね!

 これに関しては、N村さんに感謝感謝です・・・ユニオンは、こういったことを「受け入れてくれる度量」があるところが素敵です!




<2014年> 34歳 部署移動
   年間金額 919,600円 (月平均 76,633円)
   レコード:303枚 CD:56枚 テープ:742本

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 今さらですが、何で画像がこうも脈略がないんでしょうね・・・ただ、話は上手く繋がっているのが不思議です(^^;)

 2014年は、今まで一番お金を使った年で、年間約92万、月平均だと7万5千円です・・・5万円台が平均的かな~と思ってたら、この年はレコードもテープも豊漁で、嬉しい散在です(^^;)

 まず、テープについては、ほんとテープセールや放出が増え、年間で742本購入し、テープだけで35万円の投資です・・・

 これは嬉しい悲鳴としますが、知らないのは何でも買い、そして「何でそれを買うの」という変なジャンルのテープも手を出したり・・・もう、止まりません(^^;)
 もう、この頃になると、一度に買う本数が半端ないので、台帳には1000円以下のテープは「まとめ買い」として書くようになってるので、自分の許容を超えた買い方をしてたかもしれないですね~

 そして、レコードについても、それまで年間平均で150枚~200枚ぐらいなのに対して、2014年は300枚越えと好調です。
 主だった理由は、次の段でも書きますが、DiscoなりHipHopなりSoulなりのレコード相場が落ちて買いやすい状況だったので、リベンジ買いも含めて熱心に買っていたのが大きいし、何よりもブログを持続的に続けていて、その資料用に購入してたのが大きいですかね・・・


 ただ、個人的には「少し吹っ切れた」エピソードがあり、その辺が原因かな~と思っています。

 実は、2014年の4月は、ちょうど消費税が8%に値上がりしたタイミングで、その値上がりの前に、もう30半ばだし、そろそろ欲しいな~と思ってた「モノ」があります。

 それは「高級腕時計」です(笑)

 私自身、こういう趣味をしてることや、独身だったりするので、広い家に住みたいとか、高級な車に乗りたいとか、オネーちゃんとキメたいとか・・・一般的な「欲」はあまりなく、欲しいレコードやテープがコンスタントに買えればいいな~ぐらいの「欲」しかありません。

 普段は地味な生活で、ご飯もお酒もお金をそんなにかけないし、服もそこまで凝ってはいなく、清潔感はある程度はキープしてるぐらいです・・・
 まあ、レコードとテープの「欲」が異常で、一般レベルの欲とは違う方向でネジ曲がっているのは問題ですが、実は、周りから見ると、割と「無欲」な方だと思います。

 ただ、消費税が切り替わることが間近に迫った2014年の冬に、今まで使ってた腕時計が壊れてしまい、買い替えをしようと某量販店に行ったら、消費税値上げ前で高級腕時計を激しくプッシュしてて・・・つい、揺らいでしまいました。

 勤め人の私に視点を変えると、私の仕事はそんなに給料が良くないものの、10年も働いていれば多少の財力はついてきますよね。
 まあ、私の場合は、その大半がレコードとテープに消えているのですが、多少は貯金をしているので、そこまで辛い状況ではなかったかな?

 また、周りを見まわすと、2014年となると景気も上向きになっているので、仕事先の知り合いが気付いたらロレックスを付けてたりして・・・周りは着実に「大人」になってる方が増えていました。

 うん、こういうのって揺らぐんですよね・・・お金で解決とは言いませんが、高い腕時計を買って腕に付けるだけで、なんかグレードが上がる感じがあるんですよ・・・
 まして、私も、なぜか小物だけは凝る傾向があり、マフラーとか手袋はちょっとイイのを買う傾向があるんです・・・やっぱり、少し高級なのを使うと、背筋が伸びる感じがあるので、大人の通過儀礼として必要かもしれません・・・

 そんなわけで、暫くは「オメガ」を物色する日々が続きました(^^;)

 レコードなら2万ぐらいだったら「ポンっ」と買ってしまうのに、流石に30万近くだと悩みますよね・・・何度もお店に足を運び、優柔不断っぷりが露呈していました。
 
 ただ・・・結果的にはオメガは買わず、普通な腕時計を買いました・・・

 ちょうど、2013年で報告したテープセールで100本オーバーの時期と重なるのですが、だんだんと30万払って時計を買うくらいなら、そのお金でテープやレコードを「とことん」買おうと思ったんですよね・・・

 なぜ、そう思ったかは分かりませんが、きっと私の中で「俺の道」を選んだんでしょう・・・

 
 そんなわけで、2014年は消費税が変わりましたが、私の中で「俺の道」を進むと割り切った年の始まりだったようです・・・

 それが理由かどうかはわかりませんが、少年時代に買えなかった「Illmatic Buddha MC's / 人間発電所」をやっと購入しました・・・
 まあ、数年前から買いやすかったことや、2ndプレスなのはアレですが、これは「少年時代のリベンジ」であり・・・これで「日本語ラップの呪縛」から抜けることが出来たような気がします・・・

 そう、これで「リベンジ」は達成し、子供から「大人」になれたのかもしれないです・・・

 実際に大人になれたかどうかは分かりませんが、その時は「私の道を進めばいいんだ」と思った次第です・・・ 


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 ただ、大人ってやつは時として辛い時期もあるわけです・・・

 私としては、この年が正にそうで、この年の秋に畑違いの部署に異動になり、相当辛い思いをしました・・・

 一応、会社的には能力を買われての異動で、いきなり部署の事実上のリーダーとして配属されましたが、畑違いすぎて何をしていいのか分からず、ホント辛かったです・・・
 この時期のブログを見るとほんと愚痴ってて辛かったです・・・普段、何も言わない親にも愚痴って、相当心配された記憶があります・・・

 うん、私と同世代の方なら、30半ばになると、私以上に辛い思いをきっとしているでしょう・・・

 この記事を書いている今は、異動してから2年ちょっとすぎ、おかげさまで仕事も覚え、やっと自分で舵取りが出来るようになったので、むしろ仕事が面白くなっているので、私はまだ幸せです・・・

 曲がりなりにも私も大人になり、色々な方と出合い、人生の様々な局面で困難を抱えた方をそれなりに見かけます・・・
 それは、仕事であれば年齢が上がり役職がついたことで上と下の面倒を見て更なる苦労をしたり、家族がいる方であれば、子供や親のことで頭を悩ませたり・・・大人になればなるほど困難が増えるように思えます。

 私については、独り身で、ある意味で社会性を放棄して「子供レベルの自由」を維持しているだけかもしれないです・・・
 ただ、独り身だと身が軽く、そして残念ながら仕事にはクソ真面目な性格なので、なぜか私にばかり仕事が回ってきており、それはそれで私も辛い思いをしています・・・

 う~ん、楽あれば苦ありなんでしょうね・・・はあ(^^;)


 そして、最初のレコード写真に話を戻すと、この時期は日常が「辛かった」ので、いわゆる「ストレス買い」が多く、それでかなり高額盤を買っていました!

 きっと、年間で90万円を使ってたのは、こっちが原因とも言え、日常のストレスを週末のレコードハンティングで消化していたようです(^^;)

 もう、この頃になると1万円前後のレコはビビらなくなり、むしろ条件が良ければ速攻で買うような姿勢だったので、かなり攻めていましたね~

 まず、大好物のDiscoモノは、更に相場が落ちていて、出物は少なくなってきたものの、高すぎて手が出なかったレア盤はガンガン攻めてて、結構買いましたね~

 特に、ユニオンが熱い12月は攻めまくりで、下北で少し寝かした「First Class / Candy」の12inchは14400円、イタリア盤オンリーの「Jermaine Jackson / Erucu」の12inchを大晦日に11500円などを攻めてますね~
 また、普段は手を出さない7inchも、どうしても欲しかった「Sisters Love / Give Me Your Love」は19800円でいったり、頑張りました(^0^)

 また、ブログをやっている以上、資料として載せたいレコードというのがあり、HipHopであれば「Showbiz & AG / Party Groove」「Incredible Bongo Band / Bongo Rock」など、ブログに載せて説得力がある高額レコも攻めるようになりました!
 両方とも万越えですが、これでブログの説得力が増すのであれば安いものです・・・ブログという存在は「心の減価償却」をする上では凄い便利な存在です(^^;)


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 でも、この年の一番の出費は「ストレス買い」が原因でなく、むしろ「この出会い」だと思っています・・・うん、出費ではなく「出会い」です!

 それは6月のボーナス後に、ある知り合いから耳寄りな情報を頂きました・・・

 それはMUROさんの結婚式で引き出物として配られた「ミックスCD×2枚、7inch×1枚を購入しないか?」という誘いです・・・

 今回の購入台帳の公開、このレベルの話であれば、隠すべきところは隠すけど、出せる話は包み隠さず出すつもりで公開してるので、この話も書きましょう・・・
 特に、この話はMUROさんには大変失礼なのは承知してますが、MUROさんもコレクターなので、分かってくださると思い書かせて頂きます・・・

 まず、出所は書けませんが、オファーはまとめて4万円・・・ただ、私との顔があったので、ちょっと割引をしてもらい、結果的に37800円で譲って頂きました。

 もう、このころになると、レコードの壁的には2万円台前半ですが、テープをまとめて100本/6万円とかを出してたりするので、あまりビビらず、むしろ一期一会のモノだと思い、即決で決めました。
 特に、こんなプライベート・レベルのが、まとまって出ることはないだろうと判断し、MUROコレクターとして外せない品であることは間違いないので即決です・・・単品ではたまに見かけますが、3点同時は皆無なので、今となっては即決して良かったです・・・

 「トレード」についても話しておくと、私自身、プライベートのトレードはあまりしない方だと思います。

 今回公開した購入台帳では「☆トレード」となっているのは、個人的に頂いたモノと、お金かモノで個人レベルで取引したモノのどちらかですが、圧倒的に前者の頂き物が多いです。
 私自身、あまりレコード関係の知り合いが少ないのが多いことや、メインがテープなのでそもそも集めている人が少ないのが理由で、ごく少ない知り合いの中で、相談があればトレードをするぐらいです。

 きっと、MUROさんも、そういったトレードで自身のレコードコレクションを培った部分があるかと思いますのでご承知ください・・・
 そのかわり、ここで「出合ったブツ」は私が一生大切に保管すると誓っていますので、ご安心ください・・・


 また、最初に書いた「出会い」は、意味合いとして「次の出会い」という意味も含まれていたと思えます!

 この年は、MUROさんがご結婚されて、家の引っ越しなどがあり、かなりの量のレコードや私物を放出されており、結構購入させて頂きました。

 2014年の夏にオープンしたHMVの渋谷店であれば、MUROさんの所蔵品が多く出され、どれも結構安かったので攻めましたね・・・
 先ほどの高額盤の中に「Breakwater / No Limit」のアメ盤12inchが入ってましたが、これは9月のHMV放出でゲットしたブツで、8400円という個人的にはあり得ない価格でニンマリでした!

 ただ、一番熱い放出は、7月にMUROさんのお店「Digot」であった放出で、レコードが中心な放出の中、同時に写真のソニースポーツのラジカセを1万ちょっとで出てて、MUROさんから直接譲って頂きました!

 もう、この色使い、フォルムは犯罪ですね・・・テープ馬鹿としてはマストで、これこそ「出会い」です・・・
 この時はMUROさんに言えませんでしたが、きっと「3種の神器」を手に入れたことで、このラジカセにも導いてくれたんだろうな~と思っています!

 ただ、MUROさんとの「出会い」はこれだけではありませんでした・・・この話は2015年に譲りましょう!




<2015年> 35歳
   年間金額 901,500円 (月平均 75,125円)
   レコード:217枚 CD:40枚 テープ:560本

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 さ~て、オーラスの2015年です! もう少しでゴールなので頑張ろう!

 まず、2015年のビックニュースと言えば「MUROさんとのお仕事」でしょう!!

 正確には2014年度にはなりますが、2015年の2月には人気Web Magazine「HOUYHNHNM」さんからご依頼を頂き、MUROさんと「アナログvsテープ」的な対談をさせて頂きました!
 そして、2015年12月には、これまでのMUROコレクターとしての手腕を買われ、MUROさんの30周年記念本において、MUROさんのミックス作品リストの制作をさせて頂きました!

 もう、どちらのお仕事も予想だにしなかったことで、私としては、まず、昨年から続いた「MUROさんとの出会い」が大きかったように思えます・・・

 もちろん、MUROさんについては、ホント様々な音楽を教えていただき、掘るという行為の素晴らしさを教えていただいた大先輩です・・・そのため、MUROさんに対する「恩返し(リスペクト)」の部分も大いにありました。

 ただ、コレクターとしての経過を辿ると、そういった「出会い」にも、何らかの因果を感じるんですよね・・・

 それは、イイ年したオッサンが言うのもアレですが、まるで徐々にMUROさんに引き寄せられるかのような「出会い」だったのかもしれません・・・
 きっと、あの三種の神器だったり、ラジカセだったり・・・これらを買ったことに「何かの運命」があって、その先にはこのお仕事に繋がったのかな~とも思います。


 ただ、ただ・・・このことを「運命」ということだけにしたくはないです!

 それは、そのお会いできた要因の一つには「私の実力」もあったからだと思うからです!

 この時点でブログを始めて6年は経過し、おかげさまで様々なテープ、そして様々なモノを紹介し、かなりの「知識」が私のブログに蓄積されたと思います。
 また、私自身、このブログを通して、テープという誰も寄りつかなかったジャンルを立ち上がらせ、大きく進ませた「力」もあると思います。

 そう、単なるテープやレコードのコレクターだった私が、ブログの運営と共に力をつけ、MUROさんにある意味で「認められる」ぐらい成長をしたのだと思います!

 そして、そういった実力を育ててくれたのは、大先輩であるMUROさんの背中を見ていたからであり、その意味でもMUROさんに「恩返し(リスペクト)」をしたのです・・・


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 ただ、そういった「恩返し(リスペクト)」は、時として、届けたい人に届けられないこともあります・・・

 2015年5月、私自身、物凄く影響を受けた「Dev Large」さんがお亡くなりになられました・・・

 かねてより体調があまり良くないことや、ごく稀にユニオンでお見かけすると疲れている表情があったりしてて、すこし心配をしていた中、突然の訃報は私たちに届きました・・・

 こういった時、私にできるのは「ブログで故人の作品紹介をして、故人を偲ぶこと」ぐらいしかできず、感謝の気持ちで遺作となった「D.L(Dev Large) / Freedom Jazz Funk Mellow Storm」という作品を紹介しました。

 ただ、ブログを書いているときに「もう、DLさんの素晴らしいミックスが聴けない」ことに気付き、悲しみが込み上げてしまい、恥ずかしいけど泣き崩れてしまい、思うように作品紹介が書けませんでした・・・
 また、作品紹介をする上で必要な資料集めや聴き込みの準備期間が足らず、DLさんの素晴らしい世界観を明確に伝えられなかったり・・・結果的には、あってはならない誤認の紹介もしてて、満足な紹介が出来ませんでした。

 残念ながら2013年にお亡くなりになられた「Maki The Magic」さんの時もそうで、気持ちでは恩返しをしたつもりですが、故人の偉業をブログで紹介することで恩返し、いや故人へのリスペクトが上手く出来なかったことは悔しいです・・・

 そして、それは「私の実力の未熟さ」も意味してて、周りからしたら高いハードル設定かもしれないですが、自分に打ち勝たないといけないハードルが目の前にあることも意味していました。

 うん、Dev Largeさんだけは絶対に「恩返し(リスペクト)」をしないといけません・・・

 そのため、私の中で「火」がつきました・・・

 その火は、結果的に「日本語ラップに関する本の紹介」という記事になり、日本語ラップに関する歴史や個人を取り上げた過去の書籍を紹介しました。
 
 記事的には相当地味な記事なので、あまり記憶がないかと思いますが、ただ、私なりに頭を捻り、根性を決めて書きました・・・

 それは、Dev Largeさんからは「掘る」という行為を教わったので、やっぱり「掘り」で「感謝の恩返し(リスペクト)」をすべきだと思い、この記事を書きました・・・

 つまり、「掘る」という言葉の本当の本質である、それまで無価値なものを自分の手を汚しながら掘り、そして、その無価値なものを自分の手で輝かせることを実践したかったのです。

 それは、DLさんの遺言になる「Everything I Dig Gonna Be Funky(俺が掘ったのは全て黒くなる)」を実践したかったんですね・・・


 結果的に、かなり地味な記事ではありましたが、私として「掘りは掘りで返す」ことが出来たかな~と思います。

 このブログを考えると、テープや昔の情報を伝える部分もありながら、私が経験してきたレコードやDJ文化の「精神」を伝える役目もあると思い、出来る限り紹介をいれています。

 特に「掘る」という精神(行動)は、実際に体験しないと分からないし、更に言葉にするのが難しく・・・私自身も諸先輩の「言葉を発しない背中」を見て、その心ゆきを盗むように覚えていったので、凄く表現するのが難しいです。

 ただ、最低限、私が書いた記事で分からなくても、こういったブログを続けていることで、これを読んだ方々が「私の背中」を見て、少しでも「掘る」ことが分かり、続けてくださればいいのかな~とも思っています・・・


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 そして、「恩返し(リスペクト)」は、人ではなく「店」にも向けられました・・・

 2015年12月末、代官山にあるクラブ「air」が惜しまれつつも閉店をすることになりました・・・

 2003年のところで書きましたが、私がクラブの扉を開いたのは、このairの扉を開いたことから始まり、様々なダンスを与えてくれたお店です・・・

 こうやって改めて経過を追いながら書いていると、改めて「air」に育てられた部分も強かったと思います・・・
 airの最後の夜も、そのことを感じてて、閉店の悲しさ以上に感謝という意味も込めた「恩返し(リスペクト)」があり、その思いを伝えたく、最後のairの扉を開きました・・・

 airの最後は完全クローズ前の最後の週末に来日したTimmy Regisfordのプレイで、この時は「私なりのリスペクト」を心に携えて踊りました・・・

 それは、Timmyのプレイを「全て踊る」ことです。

 Timmyのプレイは、前述したとおり、一般的にはあり得ないぐらい長い時間のプレイになり、Timmyのプレイを全て踊ることは相当根性がないと成し遂げられないことになります。

 私自身、Timmyのプレイは大好きなので、いつも楽しみながら踊ってはいますが、翌日の予定があったり、踊ってて疲れてしまい、結果的に途中脱落をしてて、一度もTimmyのDJを踊りきったことはありませんでした。
 そのため、私からのairへのリスペクト「踊る」ことであり、その最大のリスペクトは「Timmyのプレイを踊りきる」ことになるのかな~と思い、この夜は相当気合いを入れて踊りに行きました!

 結果的には夜中から踊り続け、Timmyとしては実は短い11時間のDJに耐え、無事に「Timmy越え」を達成することが出来ました!

 プレイに関しては、Timmyらしい硬質なHouseの連続で、安易にクラシックな歌モノをプレイしない、ある意味で拷問のようなプレイに耐えながら踊り続けたことは、私自身が成長した証かもしれませんね・・・
 クラブに遊びに行っていることを、このようにストイックに表現するのもどうかと思いますが、まず、クラブで「踊る」ことの気持ち良さに気付き、そしてその気持ちよさを追求するために成長したんでしょう・・・

 また、クラブという場が、やっぱり「特別な場所」であることも痛感し、最後の最後で「Brainstorm / Love Is Really My Game」がプレイされた時は、心の底から叫んでしまいました。

 耐えに耐えた上での大好きな歌モノがプレイされたこともありますが、この曲で印象的な歌詞「♪ディ~スコ~ナ~イト~」という部分が、airを表現する言葉として的確すぎて嬉しく、記憶をブッ飛ばしながら、踊り狂っていました!
 うん、こういった「ミラクル」が起こる場所がクラブなんでしょう・・・YouTubeでDJプレイの動画を見てるだけでは体験が出来ないミラクルは、やはり床の上で踊り続けないと体験ができませんから!
 

 クラブについては、毎週末は踊り明かすことで出来ず、2~3か月に1回、忘れたころに踊りに行く程度なので、私自身、胸を張って「クラバー」とは言えません。

 ただ、長い年月をかけて夜を踊り明かしたことで、私の中で胸を張って「Club is My Life」と言えるようにはなったと思います。

 うん、今後も、この思い、長く抱いて踊れることを願うばかりです・・・


Ore_2015_04.jpg

 そして、最後です・・・最後は私らしく「テープ」で〆ましょう!

 おかげさまで、テープという存在が市場でしっかりと認知され、定期的に数が出るようになり、私も喜びながらガンガンと買う日々が続いていました。

 本数的には、2014年の方が多かったですが、それでも年間500本以上を購入し、かつ、遂にレコード購入金額よりテープ購入金額が上回る(年間43万円)など、数字の部分でも文句なくテープが中心になりました!
 そう、2015年で本当の意味での「Mix Tape Troopers」になれたのかもしれないですね・・・これは嬉しい限りです。

 そして、この年で特に嬉しかったのが「幻の一本」と出会えたことです。

 それは、レアすぎて市場に出ないテープや、情報は知っていたけど本当にあるかどうかが分からないテープで、それらと遂に出会うことが出来たのが凄い嬉しかったです。
 2015年4月には1999年に岩手で行われたイベント限定で販売されたとする「DJ Kiyo / End of Summer」を無事に購入、そして2016年3月には1997年ごろに発売されたCDの購入者応募特典で配布された「DJ MURO / Muro's Summer Vibes 」を無事に購入することが出来ました!

 まあ、この2つについては「Mix Tape Troopers」として絶対に手にしないといけないテープだったので、早朝からお店に並んだのはいい思い出です・・・セールで勝ち抜く術を学んだのも成長の証でしょうか?
 また、金額的にもKiyoさんは1万5千円MUROさんは2万2千円と、一般の方からすればドン引きな金額ですね・・・ただ、レコードにおける「高額盤の壁」を着実に破っていったので、こういった金額でも肝を据えて買える根性もつきましたね~

 あっ、でも、Kiyoさんのは色々な情報を辿ると、やっぱりジャケはあるそうで、まだまだ修羅の道を進まないと行けなさそうです・・・私もまだ道半ばですね(^^;)


 最後なので、後ろを振り返りながら「私のキャリア」を考えてみましょう・・・

 まず、レコードも含めてですが、購入活動に関しては、他の方々よりも完全に遅れをとっていたけど、約20年をかけて、着実に成長していったのかな~と思います。
 それこそ、テープ一本に2万円を払うぐらいには成長してるので、胸を張って「コレクター」と言えるレベルにはなったでしょうか?

 また、私に関しては「凄い幸運」にも恵まれていたと思います・・・

 それは「テープ」という「未開の地」を、自分の力だけで進めることが出来たことです。

 例えば、レコードであれば、欲しいタイトルを探す楽しみはあるものの、誰も評価していない音楽を探し出す楽しみは、その人の考え方にもよりますが、既に市場が成熟している以上、なかなか難しい「楽しみ」だと思います。

 その点でテープについては、市場の中で忘れされた存在で、情報すら殆どない状況の中を、自分の力だけで、楽しみながら掘り進めたことは、もはや「私だけ」にしか味わえない楽しみだったと思います。
 それは、誰も踏み入れたことがないジャングルを進み、その先に楽園があることを発見し、その楽園で実った誰も食べていない果実を、一番最初に味わうことが出来た・・・ことかもしれません。

 そう、私はつくづく「幸せなコレクター」なんだと思います・・・そして、これからも「コレクター」として進み続けます・・・




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『あとがき』

ore_pic_010.jpg

 いや~、書きましたね(^^;)

 企画している段階では、どこかの年は面白いイベントがなく穴が出るかな~と思っていましたが、全てが上手く繋がった形で書けてホッとしました。

 私自身も書いていて妙に納得してしまいましたが、こうやって並べると、人の歴史は全てが繋がっているんだな~と思い、Mix Tape Troopersという人が、こうやって成長したことが分かる記事になり、ちょっと達成感がありました(^^;)

 また、コレクターという存在が「どうやってコレクターになっていったか」ということを、ある程度は明確に書けたかな~とも思うので、世間一般に「コレクター」という存在をアピールする点でも貢献できたかな~と思います。


 今回の記事のスタートは約20年前に書き始めた「購入台帳」から始まりました・・・

 購入台帳は、それこそ事務的なモノで、それを見ただけでは面白くありません・・・ただ、それを「読み解く」ことによって面白さが出るのだと思います・・・

 そう、これこそが「Everything I Dig Gonna Be Funky」なんだと思います。

 今回は購入台帳を「掘った」ことで、結果的に私にしか出来ない「黒さ」を表すことが出来たと思います・・・

 うん、天国にいるDLさんも喜んでくれてるかな・・・そして、これからも進むであろう「私の道」をきっと応援してくださるでしょう・・・
 これからも、この購入台帳が綴れるように精進しますので、天国から見守っていてくださいね・・・


 ではでは、これからもブログを通して、皆さんに「Everything I Dig Gonna Be Funky」を魅せつけていきますので、宜しくお願いいたします!!




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★こちらもどうぞ

 この記事には以下の補足記事がありますので、よろしかったらお読みくださいね~

● 「俺の履歴書 - 分析編」



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コメント
この記事へのコメント
いつも楽しく見させてもらっています。
Troopersさんの経歴が自分と多いに被っている所もあり、我が歴史のように感じれるので嬉しくも懐かしくも思います。
達郎さん=MUROさん もまさにな感じです!
これからもボム期待してます!
2017/01/29(日) 15:38:06 | URL | k #-[ 編集]
映画「火垂るの墓」を見ても涙一つ流さない私ですが今回の内容はミックス作品に対する熱量が凄まじく読んでてた泣けてきました。今後も更新楽しみにしております。
2017/01/30(月) 12:38:38 | URL | Chiba #LkZag.iM[ 編集]
ありがとうございます
いつも楽しみに見させて頂いています。いつだったかもうテープを処分しようかなーと思った時期があり、そこにmixtapetroopersさんのブログに出会いました。結果、テープは大事に保管(定期的に聴く)しています。中にはテープが途中で切れて捨ててしまったものもありますが…。
とにかくテープ愛に溢れたこのブログで目を覚ましたのは確かです。これからも音楽に触れ親しんでいく次第であります。
お仕事大変だと思いますが、ブログ楽しみにしております。
2017/01/30(月) 18:26:24 | URL | TsweeeT #-[ 編集]
はじめてコメントさせていただきます。

同年代でまさに同じ時代を歩んでいた一人です。
当時のクラブやレコ屋状況などリアルな内容ばかりで、あの時あの場所にいた者にしか分からない空気感が大好きです。

フライヤー、レコ袋、ステッカー、雑誌の記事などは懐かしい!自分も持ってた!などもあれば、知らなかった新発見もあり、DEEPな掘りをいつも楽しませてもらってます。

MIXの紹介も盤の知識・MIXスキルの説明も的確で間違いないです。

しかし、ここまでデータ可とはやられました!
イイ盤安く掘ってますね(笑)

そしてTAPEも誰も注目してない時から集めるのもまさにB!

日々の毎日では出世・結婚・マイホーム・出産や車や腕時計(笑)
などなどの周囲の変化の気持ちはよく分かります(^^;

私もDJはじめて20年ですが、今は子育てまっさかりなのでMTTさんのような生活が夢のようです(笑)

私のようにコメントもせずに愛読しいる読者が大勢いると思います。
これからも頑張ってください!

MTT IS REAL HIP HOP!!
2017/01/30(月) 19:29:05 | URL | Micky Papa #oyCfJ0mM[ 編集]
リアルB
こんにちは。

久しぶりのコメントです。
もー恐れいりました(笑)

他の方のコメントにもありますがここまでデータ化、分析するとはちょっと想像を超えてました。
さらには同年代の我々の気持ちを代弁してもらってるので心の中で何度「そうそう」を連発したことか。
もちろんレコやテープ、クラブなどのネタにも反応したのですが仕事面での辛い気持ちとか世間とのギャップなどのリアルな気持ちを言葉にした所がグッときてしまいました。

私も辛い時代にどれだけhiphopに助けられたことか分かりません。

今でこそ子供を持つ親父になりましたがいつまでもMTTさんのようなリアルBの気持ちを忘れず日々digginに努めていきたいと思います。

また面白い記事を楽しみにしてます。(健康第一なので頑張りすぎず)


2017/01/30(月) 22:38:34 | URL | I-RIN #-[ 編集]
内容とっても素晴らしかったです…
真面目な人柄が伝わってくる文章で一気読みしました
お身体に気を付けてこれからもブログを続けて下さいね
2017/01/31(火) 21:36:01 | URL | 通りすがり #-[ 編集]
Re: 連名で失礼します
>kさん

コメントを頂き、ありがとうございます!
私と同世代の方に喜んでいただけるのは凄い嬉しいです・・・やっぱり「達郎さん=MUROさん」ですよね!
今後も、機会があればボム記事、特に90年代フレイバーが出せるような記事は作っていきたいと思います(^0^)

今後ともよろしくお願いいたします!


>Chibaさん

コメント、ありがとうございます!
私は、結構涙もろいので「火垂るの墓」は泣くのが怖くて見れない(笑)ぐらいですが、この記事を読んでいただき、感動頂いたなんて・・・ありがとうございます!
ミックス作品の良さ、そして、こういったDJやレコード文化の良さを伝えていくのは、もう、私の責務だと思っていますよ!
今後も気合いを入れて頑張っていきますね!

では、今後ともよろしくお願いいたします!


>TsweeeTさん

コメント頂き、ありがとうございます!
まず、このブログを読んでいただき、テープを「聴いて」くれただけで、私としてはホームランですよ・・・大変嬉しいです!
そして、音楽を聴くことについて、何らかのアクションが怒ってくださったことも嬉しいです・・・やっぱり、ブログをやってて良かったです(^0^)

ではでは、今後ともよろしくお願いいたします!


>Micky Papaさん

コメント、それも初コメントを頂き、ありがとうございます!
もう、お察しだと思いますが、私自身としては「あの時代」を不器用なりに生き、そして大きな影響を受け・・・それが「今の時代にない何か」があったからこそ、こうして「Back to」な記事を作ったりしています。
それは、決して懐古的にはせず、むしろ「今の時代とは比べモノにならないファンク」があった事実を、風化させないこと、そして、今の人たちにも伝えたい一心で・・・書いています。
特に「あの時代」を知っている、同世代の方に共感を頂けるのは凄い嬉しいです・・・高級腕時計はやっぱり皆さんもそうでしたか(笑)

では、パパさんBボーイには至らないところが多い私ですが、今後もお付き合いいただければ幸いです!
今後ともよろしくお願いいたします!


> I-RINさん

コメント、ありがとうございます!
やっぱり同世代の方だと、パパさんBボーイが多いですね・・・親父になっても「B」や「Diggin'」は忘れてはいけないですね!
そして、なんらかんら言って、私自身は「HipHop」という考え方で生きています・・・そして、この考え方があったからこそ、今、こうして生かされているんだと思います。
生きていれば辛いことも多いですが、今回の記事を通して、少しでも共感して頂き、日々の辛さを忘れて頂ければ良いですね・・・なお、今日はゴツい会議を一つ開催しましたが、事前の読みが至らずで、久しぶりに痛い思いをしました・・・辛かった(笑)

ではでは、今後ともよろしくお願いいたします!


>通りすがりさん

コメント、ありがとうございます!
うふふ、本人は「自覚してないふり」をしてますが、ダメなぐらい「真面目」なんでしょうね(^^;)
でも、こんな時代に、あえて趣味だけは真面目に、いや「真摯でいたい」部分はあるんですよね・・・それは、損の方がおおいのですが、心へのプラスは多く、こういった姿勢で良かったな~と思います。
流石に、30半ばになると、体の無理がきかない時もあるので、無理せずがんばりますね~

今後ともよろしくお願いいたします!



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追伸

 今回の記事、きっと多くの方が喜んで頂けるだろうと思いながら仕込んでいましたが、いざ公開してみて、その反響の多さや、こんなにもコメントを下さる方が多いことにビックリしました!
 いや~、苦労して書いてよかったです・・・9月ぐらいから作業をしていましたが、誰にも言わず、夜、淡々と作業をしている日々がやっと報われました!

 とにかく、読んでくださった全ての方に感謝を申し上げます・・・ありがとうございます!

2017/01/31(火) 22:37:40 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
スゴイとしか言いようがない
いつも拝見してます。初コメント失礼します。
今回の履歴書のボリュームと分析はスゴイとしか言いようがありません。
mttさんの音楽に対する情熱はいつも十分すぎるほど伝わっていますが、今回は格別でしたね。

私は現在40歳、レコード掘り始めたのは96年です。少し早めではありますがだいたい時期はかぶっていますよね。好みも近いので「あ~このレコード、自分も持ってたな」とか、勝手に共感したり、大好きだったスパイスレコードの名前が出ていて懐かしく感じたりもします。

HipHopは2000年前後が「US Original 12inch のバブル期、との分析はお見事です。私の最高額12インチはSpecial Ed の"Come On,Let's Move It"でこれは2001年の時点で7800円でした。(@next records)現在ではnextさんで2980円。下がりましたよね。リベンジ買い共感します(笑)

渋谷のユニオンは私もよく行きますので今までに遭遇してるかもですね。
これからもブログ更新楽しみにしてます。ありがとうございます。
2017/01/31(火) 22:37:45 | URL | shimeji #-[ 編集]
Re: スゴイとしか言いようがない
>shimejiさん

コメント、ありがとうございます!
まず、スパイスはやっぱり重要ですよね!個人的なイメージでは、ユニオンも中古を出してたけど、スパイスが渋谷で出来たことで、クラブ系のレコードが「循環」するようになったイメージがあり、レコ村を活性化させた存在だと思っています(^0^)

あと、分析の話も、言葉では言うのは簡単なのですが、それを実証できるだけの資料がなかったので、今回、頭をひねって資料を作りましたが・・・2000年ごろの怨念が蘇り、相当な気合いを入れたのは言うまもありません(^^;)
それにしても、Special EDが7800でしたか・・・相当なHipHop好きでないと買わない部類なのにその値段だったのには、嬉しい方向で眼がしらが熱くなります(^0^)

ではでは、今後も頑張りますので、よろしくお願いいたします!




2017/01/31(火) 22:51:58 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
長い年月をかけて、こういった音楽やシーンにのめり込んでいると、やっぱり歴史がありますよね。(シーンやカルチャーのことだけではなく、自分のライフステージとの音楽との距離感だったり。)
それぞれの年代に自分もそうだったよな~とかリンクする部分もあり、ちょっとノスタルジーな気持ちになり、非常に感慨深いものがあります。
ヒップホップヘッズな若かりし頃やダンスミュージックに傾倒しハウスやディスコ、バレアリックを行き来するようになり、より一層門戸が広がり始めた時など、つい思い返してしまいます。
奥の細道とばかりに、まだ辿りついていない秘境を目指して日々精進する次第であります。
話変わりますが、今年のRAINBOW DISCO CLUBは例年のレフトフィールドなアンダーグラウンド感にはない、我らが黒汁DJ's DJことSADAR氏がスペシャルゲストらしいっス!
何やらヤバい予感がします!
2017/02/01(水) 01:30:09 | URL | ななし #tHX44QXM[ 編集]
さっき見たらこの記事の告知ツイートが100RT越えしててやばかった(笑)。

20周年おめでとうございます!!

ある意味勇気をもらってます。いつも、本当にありがとうございます^^

※ちなみに来年でMTTブログも記念すべき「10周年」なので、是非ともなんかやりましょうね♪
2017/02/02(木) 03:14:33 | URL | ソロバン #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>ななしさん

コメント、ありがとうございます!
歴史があるって表現は、ちょっと嬉しいですね・・・曲がりなりにも20年近く、レコードやテープを触ってきていたことが、なんか無駄なことではなかったんだな~と思いました(^0^)
そして、今回の記事は、何となく書いてたのですが、割と日常のこともフッと思いだして、つい書いてしまいました・・・やっぱり、こういう趣味って、実は実生活と密接な部分がありますね!
あと、サダさん、今年はRainbowでしたか! 伊豆はちょっと遠いですね~ 個人的には、Body & Soulが6月にきまったみたいで、どこでやるかが気になっています・・・屋内が第一希望、そして、第2希望は夜中の開催ですかね(^^;)

ではでは、今後ともよろしくお願いいたします!


>ソロバンさん

いつもどうもありがとうございます!
今回のボムは絶対に反応をしてくださると思いましたよ(^0^)
ブログ10周年は来年の10月なので、ちょっと先ではありますが、何か大きな花火を打ちたいかな?
ただ、結構、いつもの「素晴らしき」シリーズはそろそろネタ切れだし、自前ネタも無さそうだし・・・どうしましょうか?

あと、話は変わって、ロカチャンが完全に落ちちゃったのは残念ですね・・・過去ログも見れないのはちょっともったいないですね。
その意味では、自前のブログの強さを知った部分がありました・・・私のブログは、私が倒れないことと、FC2が飛ばない限りは何とかなるので、ひたすら更新して、着実にボトムアップしていくことが大切なんだな~と思いました。

ではでは、今後ともよろしくお願いいたします!




2017/02/03(金) 22:41:27 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
いつも楽しく読ませていただいてます。
圧倒的なボリュームと内容で本当に素晴らしい履歴書ですね。
リットーミュージックさんに書籍化してほしいぐらいです(笑)。
自分はMTTさんとは生活環境が全く違うのですが、同世代なので共感するところが多く「step by step」で男泣きしたエピソードには感動しました。
これからもブログ楽しみにしております。
2017/02/03(金) 23:23:29 | URL | kuma #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>kumaさん

コメント、ありがとうございます!
今回、色々な方の反応を見ていると、やっぱり年齢が近いと共感して頂けるんだな~と思いました。
「step by step」の話とか、生きてるとやっぱりどこかで挫折もするし、そこから頑張ることもあるかと思います・・・なんか、書いてて恥ずかしかった部分もありましたが、書いて良かったですね!
そして、書籍化は・・・恥ずかしくって無理です(笑)

ではでは、今後ともよろしくお願いいたします!





2017/02/05(日) 12:50:05 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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