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DJ Kiyo 「Guideline」
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 え~、テープについては、常にガンガンと買っているので、自宅には聞いてないテープの山が自然発生するので、ここ数年は半年に1回はその山を整理して、収納ボックスに入れる作業がマストになります・・・

 この作業は結構地獄で、ちょうど去年の年末に行いましたが、半日仕事で凄い疲れます・・・そして、久しぶりに開ける箱もあるので、そういえば紹介してなかったな~と思うテープと多数遭遇し、ちょっと凹みます(^^;)

 そんなわけで、年末に遭遇したテープの中から、サックリと紹介出来そうなコレを紹介です~


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 今回は、ミックステープファンにはおなじみ、日本語ラップファンであれば「そういうのがあるんだ~」と思う作品で、DJ Kiyoさんによる「日本語ラップ」ミックス作品のご紹介です!

 まず、このテープのリリースに関しては、ちょっと説明が必要です・・・

 このテープは1999年ごろに作られたテープで、販売ではなくノベルティーとして配布されたテープになるようです・・・それも、配布されたのが「Virgin Megastore(バージン・メガストア)」です。

 当時を知っている方でも、Virgin Megastoreは記憶にないですよね・・・Virginとは、イギリスの実業家「リチャード・ブランソン」のVirginグループの母体となったレコード/CDショップで、日本ではTower、HMVに次ぐ第3の外資系CDショップになります。
 今回、調べてみてビックリしたのは、日本では丸井が出資してたようで、一時期は結構お店がありましたが、TowerやHMVのように市民権を得られず、気付いたら無くなっていたお店ですね・・・東京だと、新宿の甲州街道沿いの大きなビル(今はForever21か?)に旗艦店がありましたが、微妙な位置すぎて私自身は殆ど行ってなく、全然記憶がありません・・・

 ただ、1999年というと、CD全盛の時代で、こういった外資系のCDショップは「お客さんの奪い合い」をしないと商売ができない側面があったと思うので、Virginでもこういったノベルティーを配ったのだと思います。

 そして、これも調べてみて面白いな~と思ったのが、制作にあたってはインディー系音楽の流通会社である「原楽器」が企画したようで、それで実現した作品になるようです。

 原楽器は、80年代から日本では数少ないインディー・レーベルの音源を全国のレコード店やCDショップに卸していた会社で、今は残念ながら無くなってしまった会社ですが、日本のインディーシーンにおいて、重要な会社だったそうです。

 日本に関しては、欧米などと違って、音楽は「メジャーな会社」が作るモノという大前提があったため、ミュージシャン達が自分達で作品をリリースするのが難しかった流れがありました・・・特に難しいのが、作った作品を「全国に流通」させることで、これを解決しないとインディーレーベルが作れない背景があったと思います。
 その点において、原楽器はあのX Japanが自分達で運営していたエクスタシーレコードなどのロック系のインディーレーベル、そして我々には馴染みが深いFile Recordsなどの作品を流通させ、日本のインディーシーンを陰から支えていた存在になります。
 今回の作品でも、原楽器が流通を担っていたと思われる日本語ラップ系のレーベル(File、Guntez、Reality、えん突つ、Mary Joy、Tha Blueherb Recordings)の音源を取り扱い、CDやレコードを全国に行き渡らせていたようです。

 恐らくですが、このテープが作られた背景には、時期的には日本語ラップが盛り上がり、色々なアーティストが作品を出す中で、原楽器側が自分達が流通させている音源をいかにしてCDショップで取り扱ってもらうかを考えて、このノベルティーが作られたのだと思います。
 ただ、記憶では、当時のFrontの情報ページでも紹介されていたので、私もなんとなく配布があったことは知っていましたが・・・当時、VirginでCDを買う、それも日本語ラップを買うという人は、あまりいなかったと思うので、正直、そんなに盛り上がらなかったノベルティーだったかな~と思います??


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 そんなわけで、作品の紹介をしましょう!

 DJは、なんと「Kiyo」さんで、今となっては「Kiyoさんが日本語ラップをミックス?」と思う方も多いでしょう・・・恐らく、Kiyoさんが当時所属していた「Reality Records(Manhattanが母体のレーベル)」が、原楽器から流通をさせていたようなので、その流れで依頼があったのかな~と思います。

 まず、選曲的には前述したFile、Guntez、Reality、えん突つ、Mary Joy、Tha Blueherb Recordingsの日本語ラップをリリースしていたレーベルの音源から、Kiyoさんらしいチョイスをしてて、結構面白いですね。

 例えば、Kiyoさんも所属してたRealityであれば、ニトロのS-Wordのソロ作「S-Word / Azure」を選曲したり、Rhymesterが所属していたFile Recordsであれば「Rhymester / Hey, DJ Jin」を選曲・・・それも、ライムスが登場せず、客演のキエるマキュウの曲になっているRemixをチョイス・・・渋いな~(^0^)
 また、Kiyoさんらしいオルタナディブな方向性の曲も選曲してて、それこそTha Blue Herbの1stから「Tha Blue Herb / Bossizm」、そしてオルタナな方向性がレーベルとして強かったMary Joyからは「Shingo 2 / 人生ゲーム」を選曲するなど、Kiyoさんらしい部分も垣間見れます。

 選曲的には、レーベル楽曲の縛りはあるものの、Kiyoさんの視点でチョイスしているので自由度はあり、日本語ラップファン~一般リスナーからすれば定番が無さすぎて寂しい部分のありますが、Kiyoさんにしか出せない「世界観」があり、なかなかですね!
 
 この辺の日本語ラップは、当時の私としては、フォローもしつつも、そろそろ興味が無くなっていた時期なので、そこまで思い入れが無いのも事実ですが・・・やっぱりイイですね~

 今回聴いてて、当時、Frontの古川耕さんの特集記事で気になって聴いてた「Tha Blue Herb」は、今回のKiyoさんのミックスを通して聴くとイイんですよ・・・
 当時はBossのラップが実は理解できなかった部分がありましたが、Kiyoさんのミックスでは、Bossの持ち味である淡々とバースを蹴っていき、聴いている人を引きこんでいくラップを生かしてて、かなり引きこまれます・・・それも、クソ寒い夜道でヘッドフォン越しに聴くとバッチリでした!


 また、DJミックスも、割と自由にミックスしてて、Kiyoさんらしい2枚使い、ハッとするタイミングでのカットインなど、流石の手腕です!

 凄い凝っている訳ではないですが、Kiyoさんらしい選曲を更にスムースに流すためのDJミックスで、やっぱり上手いですね~
 なお、A面の最初ではKiyoさん作のコラージュ的なイントロがありますが、さりげなく、ベースラインをスレテン(レゲエの名Riddim)で組んでるのがフレッシュで、これもKiyoさんらしいです!



 そんなわけで、選曲面については、日本語ラップファンからすれば物足りない(意外すぎる?)感じもありますが、DJミックスファンであれば「おおっ」と思う作品だと思います。

 ただ、この作品、昔から割と値段が付いていて、ここ最近のテープ復権の流れでは、セールの目玉品に近い位置になるので・・・手に入れるのは意外と大変かもしれないですね~
 なので、気になる方は頑張って探してくださいね!




<Release Date>
Artists / Title : DJ Kiyo 「Guideline」
Genre : 日本語ラップ
Release : 1999年
Lebel : Virgin Megastore/原楽器 No Number





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<独り言>

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 分かる人には分かる画像でしょうか・・・テープがあったんですね!

 今日の日中は特に目的もなくレコ屋周りをブラブラとしてたら、某ユニオンの中古テープコーナーにコレが置いてあり度肝を抜きました(^0^)

 このテープは、あの「みうらじゅん」さんが、最新のマイブーム「Sinceブーム」を題材に、スチャダラパーのシンコさんとタッグを組んだラップ曲「君のSince」のテープになります!

 この曲が出たことは、何かの芸能ニュースで聞いて「じゅんさん、また面白いことをやるな~」と思っていたら、テープ版が出てたとは・・・
 音源はネット配信がメインで、こっちのテープは限定らしく、ネット注文のみのブツのようです・・・

 みうらじゅん&SHINCO 君のSince

 
 なお、早速聞いてみましたら、一曲2分も満たない曲で、A面が歌、B面がカラオケと、賞味で4分・・・これをテープで出すセンスも「分かってらっしゃる」で、もう最高ですね(^0^)
 トラックも、多分「Funk inc / Kool is Back」ネタだと思いますが、ファンキーなトラックで、しっかりとラップになっているのもイイですね・・・フィジカルなリリースはテープのみなので、日本語ラップコレクターは是非(笑)

 ただ、こういったニューリリース系のテープは、「限定」というか、アーティスト側の「遊び」で出されるので困りますね・・・

 こういうのは、殆どスルーしてるので、そこまで被害がありませんが、そこまで情報が入ってこないので、気付いたら売り切れているパターンもありそうで怖いです・・・そもそも、今回のじゅんさんのも、ユニオンで中古で発見して、それでテープが出たのを知ったくらいです・・・

 まあ、無事に買えて良かったかな・・・ただ、ユニオンの棚で遭遇した時の「ビックリ」はプライスレスです(^0^)






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コメント
この記事へのコメント
mttさんこんばんは!実際お会い出来てから2回目の投稿になります
その際はdig中盤戦とは気付かずに声を掛けてしまったみたいですが、私の大切な思い出の一つになりました(^_^;)
さて、本題に入りますがディガーにとって宿命である年末年始の整理整頓は最高に楽しくて辛い一人SMプ◯イといった所でしょうか、、ヘルニア持ちの私としては近年はm-side a.k.a. 辛い、方が勝っている様な...笑
そしてDJ Kiyoさんは後追いなので本作はまだ掘れていませんがVirginからのノベルティという事でユ◯オンさんでご縁があれば是非手にしたいものです!
追記 : 最近mttさんのブログを読み返してシモキタ、渋谷に意気込んで掘り掘りしに行くのが楽しくて楽しくて、、
以前ダイナマイトさんも仰られていましたが、オトナのジジョーがあるのは百も承知ですが本サイトをいつかページをじっくりめくる質感で味わいたいと願うこの頃です
その時は真ッ黒ニナル迄ユニオンの付箋を貼って読み倒します(^ν^)
2017/01/27(金) 14:12:26 | URL | yutaman #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>yutamanさん

コメント、ありがとうございます!

今回は、週末にビッグボムをアップする目標で動いていたので、コメントへのお返事が遅れてしまい、申し訳ございません・・・

私も腰痛は持っていますが、ヘルニアはキツイっすね・・・基本的に、腰痛持ちの「寒い外」は大敵なので、ここ最近は、恥ずかしさを忘れて乙女チックなブランケットを持参で並んで(座って?)います(^^;)
何分にも、私レベルの腰痛だと、不摂生なり、自分の不注意をなくすようにすれば良いのですが、ヘルニアはそうもいかないですからね・・・ミックステープのブログなのに、腰痛をこんなに真面目に考えるとは(^^;)

そして、レコード屋さんに行く機会が増え、かつ、それが楽しいと思う方が増えるのはメチャクチャ本望です!
この記事とは別ですが、あのボム記事を書いたのも、そんな思いがあったのでなので、嬉しい限りです・・・

ではでは、コントともよろしくお願いいたします!




2017/01/31(火) 21:45:43 | URL | mixtapetroopers #EK3m6DHM[ 編集]
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