今年は初夏の梅雨が長く、もう7月の半ばなのに、なかなか「夏」にならないですね~
天気予報を見ても「曇~雨マーク」ばかりで、なんか気が滅入ります・・・
そんなときは、気持ちがスカっとする作品を・・・と言うことで、この作品の紹介です~
今回は、
日本が誇るKing of Diggin'こと「DJ MURO」さんと、フランス~世界を股にかけるDisco番長こと「Dimitri from Paris」さんによる夢の競演盤 を紹介します!!
ちょうど先週、待望の日本ツアーをしていたDimiさんですが、
渋谷で開かれたパーティー では、サブフロアーでMUROさんが、NoriさんとのCaptain VinylとしてDimiさんの援護射撃をしてたので、旬な紹介かな~と思っての紹介です・・・
まあ、正確に言うと、本当は、このパーティーに行きたくて行きたくて仕方がなかったのですが、翌日がガッツリ仕事だったのでスルーとなり、その悔しさ(?)を払拭すべくの紹介でした・・・ああ、Cotactのパーティー、凄く良かったんだろうな~
では、作品の紹介に進みましょう~
まず、両者の説明は不要かと思いますので割愛をしますが、両者ともワールドクラスのトップディガーであり、トップDJによる共演ということで、リリース当時の2005年は結構盛り上がった記憶があります!
両者とも生粋の掘り師だからか繋がりが深く、それこそ
2003年には写真のミックステープ「WKOD - The Golden Era of Disco」をリリース しており、その間柄は大変深いですね・・・
マニアックな話ですが、2003年リリースの
MUROさんのヒット曲「Chain Reaction」のPV において、最初のレコード屋さんのシーンで、Cazalのサングラスを自慢(?)する店員役にDimiさんが登場するなど、MUROさんとは昔から仲が良かったです・・・
● MURO & Dimitri from Paris 「WKOD - The Golden Era of Disco」 そんな旧知の仲の二人が、前述したミックステープの続編の位置づけで2005年にリリースしたのが今回のCDになります。
ミックステープはMUROさんが企画したアンダーグラウンドのリリースであったのに対し、こちらは
Dimiさん側が企画したと思われるメジャー作品 になり、ミックステープと遜色がない内容で、いや、それ以上の価値観もあり、最高です!!
2005年・・・もう15年近く前の話になりますが、私としては大切な思い出 があります。
2005年というと、私自身が本気で
「クラブって面白いな!」 と心の底から感じた時期で、
その「面白さ」を教えてくれた一人が、今回の主役でもある「DJ MURO」さん に他なりません!
この辺の話は
「俺の履歴書」 にも書きましたが、私自身、クラブを本気に通い始めたのは24~25歳頃で、当時のDJ~クラブファンからすると奥手な方でして・・・
ただ、当時、社会に出たばかりで、悩みも多かった時期です・・・クラブで素晴らしい音楽と戯れ、日常を忘れることの素晴らしさを知り、何かに導かれるように、暗いフロアーに導かれ、そして明日への生きる喜びを得ていたようです・・・
その中で、
2005年ぐらいのMUROさんの凄さといったら、今思うと「ほんと、贅沢な体験」 をさせていただきました!!
この当時のMUROさんは、HipHop的に言うとクルーを従えて、必ずサイドMCを横に付け、そのMC達が、MUROさんの珠玉の選曲に合わせて、ガンガンにマイクを入れながら盛り上げていくという、
まさに「Super Disco Breaks」なスタイルのDJ で・・・これが本当に素晴らしかったです!
個人的には、渋谷Harlemで不定期開催をしていた
「Back to the Old School」 が衝撃的で、5時間のロングセットの中に、MUROさんがミックステープを通して広めた様々な楽曲をアッパーにプレイし、ほんとヤラれました・・・あの場で、初めてSuper-Wolf Can Do ItからのI'm So Hotを聞いたときは、立ちながら失神(笑)をしたぐらいです。
そして、
この作品には、その「2005年のMUROさん」がおられ、ほんと素晴らしい作品 です・・・
Dimiさんも、そのグルーブに合わせて、MUROさん寄りのセットを披露していて、最高です・・・
では、オッサン話から始まり恐縮ですが、作品の紹介です~
● Dimitri from Paris この作品は2CDになり、DimiさんとMUROさんがそれぞれミックスを担当しています・・・
そのため、紹介は両者に分けて紹介します!
まず、Dimiさんのサイドですが、
普段のHouse~Disco的なセットではなく、MUROさんのセットを意識したセット で、相当深いプレイで感涙です!!
序盤は、レアなHipHopのOld Schoolから入りつつ、ローカルDisco~Modern Soullの連発で、流石、世界屈指のコレクターだな~と思わせる選曲です。
収録曲は、かなりコアで、私の持っている範囲だと
「Mantus / Boogie To The Bop」 のようなローカルなDiscoなど、ほんと深いところを「カッコよく」プレイします!!
それこそ、普段のHouse~Disco的なセットだと4つ打ちのリズムを意識してる中、この作品では
腰にくるベースラインやドラムブレイクを意識した感じ で、一言で「ファンキー!」な選曲、そしてDJプレイになっています!
最後の方では
「War / Good Good Feeling」 を選曲するなど、選曲が
異様に「黒く」 って素晴らしいですね・・・なんか、普段はバッチリと着飾ってDJをしているDimiさんですが、この作品ではTシャツでプレイしている感じがしました(^0^)
また、大半の曲は
Dimiさん印のEdit が施され、フロアーで踊りやすいように調整してて、この辺も素敵ですね・・・
それも、7inchであれば、両面でPart1→Part2となっている曲を繋げたEditをしてたりしてて、ヤラれます・・・こういった細かい配慮があるのもDimiさんらしいですね!!
● DJ MURO そして、我らのMUROさん・・・個人的には
MUROさんの優勝 です!!
MUROさんのサイドも、スタートはレアなOld Schoolから選曲をしていくのですが、
Dimitri以上に「ディスコ・ブレイク」を意識した選曲とDJ で、ほんとカッコよすぎです!!
まず、選曲から紹介をすると、Dimiさんと比べると
割と定番な曲 を並べてくるのですが、流石だな~と思うのが、
選曲した曲の「ブレイク」を意識した選曲/DJ をしてて、これが、この作品の肝になるかと思います。
それこそ、ブレイクビーツの権家ともいえる「Ultimate Breaks & Beats」にも収録されたクラシックブレイクを兼ね備えた曲を多く選曲してて、MUROさんが好んでプレイしてた
「Eastside Connection / Frisco Disco」 や
「In Search Of Orchestra / Phenomena Theme」 などを選曲しています。
ただ、普通の選曲と違うのは、やはり
「ブレイク」を強調した選曲で、そしてその「ブレイク」を生かすDJ になっていることです!
ブレイク ・・・ちょっと言葉の説明をしましょう。
一般的には、
楽曲における歌と歌との間奏部分で、歌がなく、それこそドラムだけが演奏されている部分を「ブレイク(=間奏)」 と言います。
この説明だけだと「なぜ、そんな地味なところを・・・」と思うかもしれませんが、この「ブレイク」は、
聞き方によっては躍動的なリズムになっているので人を躍らす効果がある とされ、この「聞き方」を発見したからこそ、HipHopが誕生したり、Houseなどのクラブ音楽に繋がるDiscoが発展したと言われています。
つまり、
ブレイクとはクラブ音楽の「基礎」 だと、私は考えています。
MUROさんのこの作品では、そういった「ブレイク」の部分を強調する選曲をしてて、それこそ、本来は中心とされる歌部分をカットし、ブレイクの部分だけを選曲している部分もあり・・・全体的にファンキーなグルーブを作っています。
そして、上手いな~と思うのは、ブレイクからブレイクに繋ぐなど、足を止めないDJミックスもしてて、これが上手い・・・House~Discoのグルーブではない、
あくまでも「Super Disco Breaks」というグルーブだからこそ出来るDJミックス で、余裕のブレイク・カットインミックスなどが炸裂しています!
その上で、MUROさんが上手いのは、
作品の中での「ピーク・タイム」の作り方 で、この作品では
「ブッこみでボムを選曲」 が光ってますね!!
個人的には、写真の
「Nice & Nasty 3 / The Ultimate Rap」 への流れが強力でした!
前曲では、これまたMUROクラシックなEdwin Starrをファンキーにプレイするのですが、Edwin Starrの盛り上がりが最高になりそうなところまで引っ張り、そこからブッこみでUltimate Rapへ・・・もう、最高の一言です!
それもUltimate Rapですよ・・・
こんなレア曲 でボムるとは!!
古くはBuddha Brandの大怪我ネタとして有名な同曲ですが、MUROさんがDJプレイをし始めて途端に注目を集めた曲で、昔は死ぬほど高額なレア盤、いや幻盤でしたね~
今でも、オリジナルはほとんど出ないけど、私もMUROさんからこの曲の良さを叩きこまれ、
近年にやっとゲットできたレア盤 です・・・
うん、ほんと、
MUROさんのプレイを通して「カッコイイ!」と思った曲って多い ですよね・・・
これこそが「DJ」である証 だと思います・・・
そう、
聞いた人が「カッコイイ曲だ!」と思わせる選曲とDJプレイ・・・これが出来るから「DJ」 なんです!
このUltimate Rapのように、時代の影に隠れてしまった曲を、自分の選曲とDJプレイで光らすことこそが「DJの仕事」なんだろうな~と思います・・・
そんなわけで、最後はあまりまとまりませんでしたが、聞いてると「ファンキー=熱くなれる」作品です!
CDは、中古でも買いやすいと思いますので、気になる方は探して聞いてみてくださいね~
<Release Date>
Artists / Title : Dimitri from Paris & DJ MURO 「Super Disco Fiends」
Genre : Disco、Funk、Modern Soul、HipHop、RareGroove・・・
Release : 2005年
Lebel : Headphone Heroes(UK) HER01CD
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<独り言>
え~、いきなり地方の駅の看板が・・・今週は、来年の仕事の下見を兼ねて、久しぶりに
「仙台」 に行ってきました!
仙台については、以前は1年に1回ぐらいは行っていて、レコ屋も、美味しい料理&お酒を堪能していましたが、部署異動があってからは、なぜか行けなくなってしまった所です・・・
このブログにおいても、
「こんな出張報告」 があるぐらい、以前は頻繁にお伺いしていましたね・・・
また、
東日本大震災直後も、復興仕事関連で行ったり と、なかなか思い出がある場所です・・・
んで、日帰りでの出張だったので、日中にタイトに仕事をこなし、帰りの新幹線までは地元の方と飲み対応(笑)もこなし、結果的にベロベロになって帰りました・・・
んっ、レコ屋は?
まあ、仕事なので、今回も行ける時間がありませんでした(^^;)
ただ、久しぶりに仙台のレコ屋のことを調べたら、
だいぶお店の数が少なくなってしまった ようですね・・・
私が
初めて仙台に伺った約10年前は、まだ市内に結構なレコード屋さん があったのに・・・
こればかりは時代の流れだから仕方がないですね・・・
仕事的にも行けそうじゃなかったし、お店も少ない(というか、市内の中心部から移動がしにくい)ので、今回はスルーでした・・・
ただ、来年も含め、あと何回かは行くので、仙台のレコ屋さんをどこかで堪能したいな~
そんな
「地方のレコード屋さん」 が恋しくなった週末、東京では恒例の
「全日本レコード&CDサマーカーニバル(aka 浅草レコード祭り)」 が開催されるとあって、久しぶりに浅草に訪問してきましたよ~
私は2日目の日曜日に訪問、ただ、別の嬉しい用事の合間での訪問だったので、そこまで本気にはなれず、見学モードで覗いてきました・・・
まあ、当日は、なかなか雨雲が取れず、肌寒い中での訪問だったので、そこまで気分が乗らなかったのもありますが・・・
んで、レコ祭り、今年も色々な地方のレコ屋さんが集結し、なかなか面白い品揃えでしたね~
ただ、ここは「レコード運」の問題もあり、今回は食指が動くものは無しでした・・・最近、ユニオンに行っても、欲しいレコードと巡り会えないんですよね~
んで、少し思うところがあり、写真の話をしますね・・・
今回、レコ祭りは上の写真で、
下の写真は、レコ祭りの隣で開催をしていたエアガンの即売会の会場 です・・・あれっ、
エアガンの方が混んでますね?? 毎年、浅草のレコ祭りに行かれる方だと、ご存知の方は多いかと思いますが、会場となる浅草の施設(浅草 産業貿易センター 台東館)は、いわゆる貸し会場的な場所で、レコ祭りのようなイベントもあれば、洋服屋メーカーのアウトレットセールなんかを開催している場所なんですね。
そして、なぜか毎年、レコ祭りと同じ日に、別会場でエアガンの競技大会が開催されてて、今年は、レコ祭りの横で即売会があったようです・・・
う~ん、レコ祭りの方が、たまたま混んでいない時間帯だったのかもしれないですが、
レコードってやっぱり「マイナーな趣味」 なのかな~と思ってしまいました。
まあ、エアガンと比較するのはどうかと思いますが、昨今のレコードは「全世界的にレコードブームが!」なんて話題になるけど、隣り合わせた会場で、ここまで様子が違うのを目の当たりにすると、少し考えるところがありました・・・
むしろ、エアガンの方がブームが来ているんですかね・・・というか、やっぱり浅草はレコ好きが集まりづらい場所である方がアレなのかもしれないです・・・
なお、レコ祭りの後は、実は浅草訪問の目的だった、洋食の名店「ヨシカミ」さんに初めて訪問しましたよ・・・グレイトでした(^0^)
んで、レコードがマイナー、いや「マニアックな趣味」を象徴するブツも紹介・・・やっと、紙のリストが手に入った(^0^)
こちらは、
我らのユニオンが、全店舗共通で作ったレコードの買い取りリストで、今回出たのは7inchと12inchの合同リスト です・・・Discoの12inchのリストがこんなに大々的に出るのは初めてかも?
● SOUL・FUNK・DISCO 7 & 12inch WANT LIST んで、今回のリストは、
Discoにおける王道レーベルのレアもの を中心にピックアップしてて、ほんと「分かってらっしゃる」内容で、眺めていてもウットリ(?)してしまう内容でした!
割とDisco系のWantだと、なかなかでないドマイナーなタイトル(それこそ、今回の作品紹介のDimiさんがプレイしてたモダンソウルとか)をリスト化することが多いけど、ここ数年の傾向では、こういった王道レーベルのレアものの方が即売れしちゃうので、いいところを突いているな~と思いました。
んで、今回、このリストを見てて思ったことがあります・・・
「おおっ、1/3は持ってるぞ・・・俺もここまで来たか・・・」 こういうリストって、お店側が欲しい商材をランダムに選んでいるだけですが、コレクター側としては、
自分のコレクションを見比べて、持っている枚数を確認し、自分のコレクター戦闘力(笑)が高いか低いかを判断する ことがあるかと思います・・・
当然ながら、得意じゃないジャンルでなければ太刀打ちすらできないですが、ある程度、得意とするジャンルであれば、戦闘力が上がってくると、リストに1枚、2枚と徐々に入ってくるようになり・・・その枚数が増えてくると、心の中でほくそ笑んでいる自分がいます・・・
ほんと、コレクターという人種はダメ人間ですね(^^;)
ただ、私としては、こういったDiscoの12inchを市場の人気・不人気に関係なく、15年近く追い続けている経過があると、こうやって持っているレコが多くなってくることに対して、
自分を少し褒めたくなった 部分もありました。
それは、
結果的に時間と手間をかけて、1枚1枚購入したモノが多い のもあるでしょう・・・
特に、こういったレア盤の場合は、それこそユニオンのセールでないと買えないのも多いので、朝から並んで勝ち取ったモノも多いので、褒めたくなった部分もあるのかもしれません・・・
なんとも、まとまらない話ですが・・・まとめるのであれば「こういったレコをお持ちなら、是非、レコード屋さんに売ってください」になるのかな?(^^;)
では、今週は以上です~
今週も頑張りましょう!!
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