いやいや、暑いですね・・・色々とあって、2週間ぶりの登場です(^^;)
おかげさまで、先週は夏休みを頂き、しっかりとコロナ対策をした上で、近場に小旅行をしたり、レコ屋さんへフラフラと出かけたり・・・良いリフレッシュが出来ました!
でも、一番のリフレッシュは、涼しい家や電車の中で
「小説を読むこと」 だったようです・・・
恥ずかしながら、最近、ある方にお勧めを頂いた
伊坂幸太郎さんの作品 にハマっております!
元々、それなりに読書量はある人間ではあるのですが、小説は時間がないと読めないことから、高校生~大学生の頃はかなり読んでいたけど、大人になってからは殆ど手を出していなかったです・・・
ただ、伊坂さんのような素敵な小説と対峙すると、ついその世界に没頭してしまい、気づいたら何冊か貪るように読んでしまいました・・・
本の世界も、DJミックスの世界も、作者が描いた世界に入ることは楽しいですね(^0^)
では、そろそろ本題のミックス作品の紹介です~
今回は、あの有名ミックステープ・レーベル
「Sugarbitz(シュガービッツ)」の立ち上げ時にリリースされたテープシリーズ「Sugarbitz Selection」 を紹介したいと思います!
まず、Sugarbitzについては、DJ Komoriさん、前回紹介をしたDJ Daddykayさん、そしてDJ Yoshioさん等、R&B~HipHop系の良質作品をリリースしていたレーベルで、当時も今も、お好きな方は大変多いかと思います。
ただ、このレーベルを深堀りしていくと、
初期である2000~01年ごろは様々なDJが作品をリリース していて、ミックステープ・マニアとしてはこれらのDJも外せないところです・・・
その中で、今回紹介する「Sugarbitz Selection」は、
ニューカマーに近いDJが参加するシリーズ となっており、なかなか面白いシリーズとなっています!
このシリーズは、当時の資料によると、立ち上げ直後の同レーベルの顔見世的な意味が強く、2000年7月から10月の間に、以下の計4本が毎月リリースされていました。
・Vol.1 DJ Sugiyaman & DJ Takemoto ・Vol.2 DJ .com & DJ Odacchi ・Vol.3 DJ 森田昌典 & DJ Yuri ・Vol.4 DJ Sugiyaman & DJ Funk うん・・・
知らないDJばかり ですね(^^;)
まず、後にStudio Apartmentとして活躍する森田さんが入っていることが白眉ですが、おそらく、当時からレコード等を買っている方でも、「このDJって誰?」となると思います・・・
DJ SugiyamanやDJ Takemotoはその後もソロでミックステープを出されているので、私的にはグッとくるのですが、他の方は知らない方ばかり・・・ちなみに、Takemotoさんは現在のSugarbitzの社長さんですね~
どうやら、このような内容になったのは、このレーベルの母体であった「Moonbeat Production」というDJのマネージメントやイベント運営を行っていた会社に集まった「DJ達の顔見世」的な要素もあったみたいですね・・・
特に、副題で「For Sophisticated R&B Listeners(洗練されたR&Bリスナー向け)」と書いていることから、勃興しつつあったR&Bミックステープシーンを意識している部分もあり、
結果的に内容が充実している のはポイントです!
それこそ、Moonbeatの当時の住所をググると、なんと、渋谷の名物クラブ「Family」の裏手側にあるビルに入ってて・・・ああっ、Familyでプレイしているような「実力のあるDJ」達が集まったのかな~と妄想してしまいます(^0^)
なお、Sugarbitzについては、下記の記事(リンク集)をご参照くださいね~
・ 「Undaprop Wreckordz」「Sugar Bitz」作品リスト では、作品の紹介です・・・今回は、個人的に内容がストライクだった
Vol.2 で紹介です!
この作品は
A面は「DJ .Com(ドットコム)」さん 、
B面は「DJ Odacchi」さん というDJが担当し、両者とも
R&Bの枠にとらわれない、ナイスなオールジャンル選曲 が披露されています。
まず、A面のDJ .Comさんは
「80年代楽曲」をテーマ に選曲されてて、かなり良いですね!!
それこそ、写真に上げた
「Madonna / Angel」 や
「Michael Fortunati / Give Me Up」 といった
「The 80's ポップス」 を上手く選曲しててヤラれます・・・
また、こういった王道80'sの間でちょっとマニアックな曲も選曲してて、それこそ
「Wham! / Everything She Wants」 だったり、90年代のクラブカルチャーにも通じる
「Sade / Smooth Operator」 なんかを選曲しています・・・
なんでしょう、
90年代R&BだったりDJ文化を通過した視点で、80年代のポップス等を選曲 してて・・・一見すると古臭く聞こえちゃう80年代の楽曲を、グルービーに、そしてダンサンブルに演出しています!!
このDJ .Comさんがどなたかなのかは分からないですが、同じSugarbitz系のDJでいくと
「DJ Murakamigo」 っぽいグルーブの作り方ですよね・・・もー、こういう選曲とDJミックスは大好きです!
そして、選曲については、緩めのグルーブのある曲からスタートし、徐々にBPMを上げていく感じが秀逸で、後半で選曲される
「Madonna / Angel」 でつい首を振ってしまいます(^^;)
また、DJミックスについても、面白い部分があり、割と1曲1曲をサクサクと繋いでいくのに、BPMはしっかりと維持されてて、
「Wham! / Everything She Wants」 から
「Sade / Smooth Operator」 に繋ぐ際は、ノールックパス的なカットイン、だけどバッチリとミックスされているのが上手いですね~
そして、
B面の「DJ Odacchi」さん は、
80年代的な匂いを残しつつ、さらに幅広い選曲 をしてて、こちらも素敵です・・・
それこそ
「Basia / Drunk On Love」 のような90's R&B、
「Patrice Rushen / Feels So Real」 のような80's ブラコン等、A面の.Comさんの選曲を更に引き延ばすような感じですね。
ただ、こういった選曲に加え、
「Coke Escovedo / I Wouldn't Change A Thing」 のようなレアグルーブ、
「Inner Life / I Like It Like That」 のようなガラージ等の意外な選曲もしてるのが面白く、そして、それがバッチリと作品に落とし込まれているのが上手いです!
いやいや、写真だけ見ると
「えっ、これが一つのミックスに収まっているの?」と思う、ジャンルの広さ かもしれないですね・・・
でも、Odacchiさんの選曲とDJミックスをすると、
これらの曲が「一つのグルーブ」になっており、不思議な気持ちよさ があります・・・
それこそ、
「Coke Escovedo / I Wouldn't Change A Thing」 の次は
「Inner Life / I Like It Like That」 を選曲するのですが、Cokeの躍動感のあるグルーブを上手く利用し、Inner Lifeで聞けるJocelyn Bronwの情熱的な歌声のグルーブを更に高めている感じがします!
うん、普通に思ったらこの2曲を繋げようとは思わないけど、繋がると凄く最高なんですね・・・Odacchiさんも上手いな~
ザックリとした紹介になりましたが、例えば
Sgroove Smoothさん なんかが好きな方であれば、ゾッコンな作品で、個人的にはこのシリーズはお勧めです!!
やっぱり、ミックステープ黄金期の00年前後の作品は、ほんと良い作品がありますね・・・気になる方は探してみてね~
<Release Date>
Artists / Title : DJ .com & DJ Odacchi 「Sugarbitz Selection Vol.2」
Genre : R&B、80's Pops、Hi-NRG、RareGroove、Garage・・・
Release : 2000年8月
Lebel : Sugar Bitz ST-003
Notice : トラックリストについて
トラックリストはよく見ると
「誤表記」 があります・・・
例えば、B面の最後は「Don Blackman / I Love You」となっていますが、正しくは「Weldon Irvine / I Love You」ですね・・・Weldon Irvineの曲ではありますが、実際のボーカルはDon Blackman なので、間違ってはないけど、間違いですね・・・
これは、きっと
「あえて」間違えている のしょうね・・・
少し解説をすると、昔からのDJの習わしで「簡単に曲を教えない」というマナーがあり、その表れの一つが、ミックステープのトラックリストにおける「誤表記」になります。
例えば、自分が発掘したカッコイイ曲は、プレイはするけど曲名は伏せておくことがあります・・・なんでしょう、そのDJが苦労して発掘した曲であれば、テープを聞いて曲名だけで簡単に掘り返されないように、あえてこうしていることがあるんですね・・・
また、今回の誤りの仕方は、さらにその上を行く方法で、あえてボーカルのアーティスト名にすることで、テープを聞いた同業のDJ達に「私はコレだけ知識があるんだよ」とアピールする部分もある・・・かな?
いずれにせよ、今となっては面倒な習わしですね・・・(^^;)
なお、A面の.comさんの方では、最後の1曲がシークレット扱い(?)で、トラックリストに書いてないです・・・昨今、話題のShazamで調べたら「Wham! / If You Were There」というアルバムオンリーの好スローでした!
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<独り言>
訳の分からない写真で恐縮ですが、久しぶりに独り言です~
まず、コロナの影響で自宅にいる機会が増えたことから、
4~5月位より手持ちのテープの整理 を断続的に行っています・・・
おかげさまで、順調に進んでおり、やっと大山だった「R&B箱」の整理が終わり、残す大山は「海外DJもの」「レゲエ」のみになりました・・・結構頑張ったなぁ~
ただ、段々と整理よりも別の要素が強くなってきました・・・
それは
「清掃」 です(^^;)
いやいや、テープを点検していると、普段開けていない箱のテープほど、テープの磁気部分にカビがあったり、外装のプラが汚れてたりで・・・整理をする前に清掃をしないと、整理が出来ない状況になっています・・・
実は、今回のSugarbitzものも、個人的な収集がひと段落したのであまり開けない箱になっていて、見事にカビの被害が散見され、清掃作業の方が大変でした・・・
特に、関連レーベルのUndaprop Wreckordzのテープは、大半がキーキーテープでおなじみのシンガポール産で、このシンガポール産のテープはカビ発生率がなぜか高く、かなりのテープを清掃しましたよ・・・
特にカビが酷いのはテープ本体を開けて徹底清掃をするのですが、処理を誤り、テープを伸ばしてお釈迦にしてしまったのもあり・・・精神衛生上、良いのか悪いのかが分からない作業になっています・・・
う~ん、次の山である
「海外DJもの」 はどうなんだろう・・・
先日、久しぶりにカプリを聞きたくなったので、「海外DJ箱」を久しぶりに開けたら、そんなには被害はなかった(?)ので、簡単な清掃だけで終わるといいな・・・
なお、海外DJものは、たしか6~7箱あり、単純計算をすると約500本になるので、割と地獄だということに、今気づきました(^^;)
では、今週はこんなところで・・・
次回をお楽しみに!!
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