HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
Moo 「On The Beach」
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 すみません・・・忙しくって1週更新を飛ばしてしまいました(--;)

 仕事も色々あったり、レコ掘りも色々あったり、体調不良もあったり・・・気付いたら2週間過ぎてた感じです(^^;)
 
 もー、「夏」という存在すら忘れてた感じで、いつだか、遅い時間まで仕事をしてて、帰りの電車で、花火帰りの浴衣のお姉ちゃんを見かけた時に「あっ、今って夏なんだ・・・」と思ったぐらい・・・今年も夏を全く満喫せず、秋になりそうです・・・(--;)

 そんな訳で、数週間前にコメント欄でこのテープ関連のお問い合わせ(ビガップ to ソロバンさん、のんちゃんさん!)があったのがきっかけで、聴いたら良かった夏作品の紹介です!!


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 言わずと知れた女性レゲエコンビ「Hemo & Moofire」さんのMooさんによる初期作品で、タイトルの通り、夏の浜辺に合いそうな素敵なレゲエをミックスした作品の紹介です!!

 まず、ヘモムーさんのことを少し紹介をしたいと思います。

 それぞれが90年代初期ぐらいより「Time Machine」「Cherry Bomb」というレゲエクルーで活動後、2001年に結成したコンビが「Hemo&Moofire」で、世界でも珍しい女性コンビによるレゲエ・サウンドになります。

 レゲエを知らない方でもお名前や、上記テープの絵などは記憶にある方が多いかと思いますが・・・ホント、多岐にわたる活動をしており、日本のレゲエ界には無くてはならないお方達になるかと思います!!

 以前に「このテープ」でチラッと紹介をしましたが、いわゆるDJ活動の他にも、独自制作の音源を多数発表し、色々なアーティストのサポートをしたり、今となっては東京のレゲエ系クラブの良心とも言える「Club Cactus」を運営してたり・・・ほんと活動の幅が広く、現在も精力的に活動をされています。
 また、一般的なレゲエの他に、ジャマイカと同じカリブ海にあるトリニダード・トバゴの音楽「Soca」を早い時期からプッシュし、日本で広めた点も重要でしょうか・・・現地に足繁く通った結果だと思いますが、現地のアーティストからの信頼も高く、業界きっての努力家ではないでしょうか??

 そんな、ヘモムーさん、ミックステープ的にも凄い多作で、お好きな方は多いかと思います!!

 私も、まだ全ては掘れて無いのですが、当時から結構売れてた印象は強く・・・素敵なのが、レゲエ専門店以外でも売れていた数少ないテープだった点です。

 Socaミックスなど、結構マニアックな作品も作っていましたが、レゲエがそんなに詳しくない方(=ジャンル外の人)や、一般の方に売れてた印象が強く、00年代初期のレゲエブームを影で後押ししていた部分があったと思います・・・
 特に、女性への求心力は強く、Cancerさんが書いていた女性の絵が印象的で、一般の女性の方でも買いやすい内容にしていた点は重要でしょう・・・HipHopにおけるDJ Kaoriさんじゃないですが、男社会のクラブ業界において、女性の当事者がいることは大切で、ヘモムーさんを通してレゲエが好きになった女性は大変多いと思います!!

 そんな訳で、作品の紹介です~

 ちなみに、この手のレコは未開拓分野につき、借り写真です・・・レゲエも真面目に掘りたいな~


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 作品的には、タイトルの「On The Beach」が示す通り、夏の海辺で聴いたら最高なレゲエが選曲され、かなり素敵なミックスです!

 リリース時期は00年前後で、まだヘモムー結成前なので、Moo名義になりますが、ヘモムー名義でリリースし続けた夏ミックスの第1作目になり、ちょっとレアな作品かも知れません。

 内容的には、レゲエはあまり知識がないのでアレですが、60~70年代のRoots系から、80年代~90年代のLovers系など、幅広い選曲をしつつ、聴きやすい内容になっているのは流石です(^0^)

 A面では、レゲエクラシックが中心にセレクトし、「Alton Elis / Sitting in the Park」といった大名曲から、「Mighty Diamonds / Love Me Girl」のようなちょっと渋い曲まで選曲してて、マニアでも納得かな?
 B面では、直球なLoversを中心にプレイしつつ、誰でも分かりやすいカバー曲を多く選曲してて、「J.C. Lodge and Richie Stephens / You Are Everything」から「Dennis Brown / Ooh La La La」の繋ぎは最高ですね!

 選曲面の話は、私の知識が乏しいので、明確な紹介が出来ないのが悔しいですが、かなり深い選曲をしつつ、皆が聴きやすい内容に仕上げている感じがあり・・・気づいたら聴き込んでしまいました!
 
 方向性としては「チルミックス」になり、ゴリゴリのレゲエだと、知らない曲が多すぎて入りづらさがある中で、聴きやすい内容に仕上げているのが嬉しく・・・聴いてると、疲れを癒してくれる・・・そんな内容になっています。
 なんでしょう、人であふれかえっている浜辺ではなく、人の喧騒よりも波音の方が響いている静かなビーチで、ゆったりとしている雰囲気がイイですね・・・本当はそういったビーチで聴くべきかも知れませんが、ちょっと冷房の利いた地下鉄で聴いても効果がありました(^^;)


 もう夏は折り返し地点に差し掛かりそうですが、こういった良質なミックステープは「天然のクーラー」になり、重宝しますね♪
 
 まだまだ、熱い夏が続きますので、私はコレで夏を乗り切りたいと思います(^0^)
 ヘモムーさんのテープは、大半がCD再発もされているようだし、テープも割と出やすいので、気になる方は探してみてくださいね~



<Release Date>
Artists / Title : Moo 「On The Beach」
Genre : Reggae(Roots、Dub、Lovers・・・)
Release : 2000年前後?
Lebel : Cherry Bomb / Woman Wi Name Production No Number



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<2週間分の独り言>

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 え~、気づいたら、テープの紹介よりも力が入っている(?)独り言ですが、今回は色々とありました・・・以下では「おバカさんの熱い週末」を2週分紹介をしますね(^^;)

 まず、先週の8月2日(土)ですね・・・このブログを読んでいる方なら行った方もいるかもしれない「渋谷HMV」のオープン日とあって、酷暑の中、並んできました!!

 まず、HMVというと「あのCD屋さん?」と思うかも知れませんが、事業転換(?)の一つとして「中古レコード・CD」に特化したお店を、なんと渋谷の元DMRの跡地にオープンさせ、業界では大変話題になっています。

 ここ数年、レコードは斜陽な雰囲気(私としてはそうは思ってないけど)があった中、レコード人気が全世界的に復調し始めてきた流れを受け、こういったお店を出してきたようで・・・業界的には大歓迎で、色々と盛り上がってますね!!
 それもDMRの跡地にですからね・・・往年のレコ村を知っている立場からすると、あの場所にレコ屋がまた出来てくれたことは素直に嬉しく、私も凄い楽しみにしていました(^0^)

 ンなわけで、当日ですが、整理券を配るということで、10:30頃についたら・・・既に人がイッパイ並んでおり、私はなんと「170番目」の整理券でした!!
 
 今回、午後から出張だったので、私としてはそんなに本気では無かったのですが・・・この行列を見て、往年のレコ村の「熱」が感じられ、超上がりましたよ!
 あの炎天下で、あれほどの人達が一つのレコード屋を目当てに並んでいる姿を見ると、レコード業界もまだ底力があるな~と思いました!!

 ンなわけで、数少ないスーツ姿で並ぶという奇行(?)をしつつ、11時15分ぐらいにやっとお店に入りました・・・いや~、なかなかイイ気分の鉄火場でしたよ(^0^)

 今回は、レコードがどんなのかが出ているのかをチェックする程度で、買い物モードでは無かったですが、品揃えは予想以上に良かったと思います。

 今回のオープン、事前にどういう中古レコが出るのかが情報がなく、私的には「そんなに大したことがないのでは?」と思っていましたが、結構な量と質のレコが出てて、周りの空気に押され、みんな掘りモードになっていましたね。
 個人的には、MUROさんの放出が熱くって、これはゴツかったですね・・・けっこうなレア盤も出してたみたいで、出張がなければちゃんと掘りたかった・・・そんな感じでした。

 まあ、ユニオンのセール級のド級なのは出なかったですが、値段の付け方や、出してくるレコの内容など、現実的なラインをしっかりと押さえている感じで、今後の買い取り・買い付け次第になりますが、今後も楽しみですね(^0^)

 ちなみに、もうちょっと深い話も入れておくと、なんとなくですが、いわゆるLPはやや高めに設定され、12inchはボチボチ安目に設定されているな~と思いました・・・45は見てないですけど、一般的に認知されているLPの方が主眼点になっているんですかね??
 また、これは残念なことですが、ミックスCDなどのグレーなアレは扱わないようですね・・・テープも多少ありましたが、テープアルバムのみでした・・・この辺はしょうがないですね~
 あと、HMVって親会社がLowsonなので、ポンタが使える(貯められる)のですが、普段、レコードとは関係ない実生活で使っているモノを、レコ屋で出すのはなんか恥ずかしいですね・・・あっ、あの紙袋は個人的には微妙です(^^;)


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 そんな訳で、HMVを軽く見て、記念にアルバムテープを数本買い、その足で羽田に移動し・・・ここ数年、毎年お伺いしている「高松」に出張してきました!!

 日曜が仕事で、土曜日は移動日みたいな感じなので、HMVがオープンすることを知らないタイミングで飛行機のチケットをとりましたが、最近は「朝一の都内のセールはイケる時間帯+現地でもレコが掘れる時間」の飛行機を取ることを心がけていて良かったです・・・無事に高松でもレコが掘れました(^^;)

 残念ながら、伺った週末は台風の接近で天気が悪い(今週の上陸の方が厳しいですね・・・)中ではありましたが、スーツ姿でレコ掘り行脚・・・おかげさまで、イイのが抜けました!!
 高松に行く度にお伺いしている「Mashroom Records」さんで、ここ最近、個人的に注目をしている「国産・Disco向けプロモ12inch」をまとめて抜かせて頂きました!!
 
 ここ最近、市場の和物熱も、風向きが変わり、ネタモノと言うよりも、実際のプレイに耐えられる曲が求められつつあり、その中で70~80年代のブギーっぽいのが注目されているかと思います。

 私も、基本的にはDisco好きなので、こういうのは嫌いじゃないのですが、何となく音圧や曲の内容がアレかな~と思っていましたが、MUROさんや色々なDJが積極的にプレイしているのを聴いて、ちょっとずつですが掘り始めています・・・
 その中で、国産ので、7inchが正規にプレスされてるけど、国内のDisco向けに少量の12inchプロモが刷られている曲がボチボチあり・・・それが音が良かったり、結構、ビックリする良さがあったり・・・個人的には注目をしています。

 んで、このMashroomさん、基本的にはRockが強いお店なんですが、和物の取り扱いが豊富で、品揃え的にかなり濃いお店で、この辺のプロモ12もあることを知ってたので、今回はちょっと楽しみにお伺いしました・・・その結果が、上の写真ですが、かなり面白いのが買えました!!

 どれも、7inchやLPではリリースされているので、掘っている方なら「おっ」と思うかも知れませんが、色々とありますね・・・個人的には、海外で作った風にしてるけど、実質的には日本で作った系のDiscoが好きで、今回だとキングコングとかMaiyaが良かったです。
 あと、右上のカラーのは、角松さん製作の「Boom Boom」の日本語アイドルカバーの12・・・この辺は既に掘られている方も多いかと思いますが、角松さんが無理やりハイエナジーをやってる感じが悪くは無かったです(^^;)

 まあ、仕事的にはボチボチ成功だし、もはや好物な「一鶴の骨付き地鶏」も食べられたし(やっぱり味が違いますね!)、土日がつぶれちゃいましたが、頑張った甲斐がありました(^0^)

 ちなみに、先週の出張前、仕事をしてたら体調が悪くなり、熱を測ったら39度ありましたが、気合で直しました・・・後輩達からは「鉄人すぎる」的なことを言われましたが、ダメな先輩は、週末のレコ掘りが楽しみだったので気合で直したのでした・・・(^^;)
 

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 んで、今週末・・・私にとっての「本祭」です!!

 この間も書きましたが、新宿のユニオンで「アドバンス系テープ」を中心にした超ゴツいセールがあり、しっかりと参加してきましたよ!!

 この辺のテープ、私的には本チャンではなく、安かったり興味があれば買っている感じで、よくセールでお会いする否さんの主戦場とあり、静観モードでいましたが・・・思った以上に良いブツが安く買え、大満足なセールでした!!

 今週末は、ユニオン全店でゴツイセールを開催し、新宿では同時にG系のセールとTechno系のセールの3本が重なり、私が到着した9:30の時点で7番目・・・合流した否さんの話だと、G系に並んでいる方が多く、テープは少ないかも?みたいな話をしてて、実際に始まったら、ピースフルでありながら、イイ感じの鉄火場感がでており、セール自体も楽しかったです!

 私自身は、今回の目玉であるブッダとかの日本語ラップ系アドバンスはスルーだったので、否さんや別の日本語ラップコレクターさんにソレ系は譲り、ひたすら穴狙いでしたが、なかなか面白いのが買えたと思います。

 アドバンス系だと、個人的にツボなジャンル「CDで正規リリースされたミックスCDのテープアドバンス」の一つで狙ってた「DJ Master key / Far East Coasting」が買えたり、リストには無かった系で、Moominの最初のCDのアドバンス(Moonlight Dancehall!)や、Nuyorican Soulの国内アドバンス2種など・・・まわりが「それじゃないだろ!」と思うのばかり喜んで掘っちゃいました(^0^)
 また、普通のミックステープもボチボチあり、Seijiさんの初期のや、探してたBozmoriさんのテープ(揃いました!)が抜けたり・・・アドバンスばかりに注目が行きがちなセールでしたが、予想通りの「リスト外で大爆発」な感じで大満足です!!

 また、目玉品のアドバンスは、根性を決めないと買えない金額かも知れませんが・・・あのジャケのカッコ良さは払う価値があるな~と思いました。

 掘り終わり終盤で、目玉品の現物を見させてもらいましたが、さんぴんやブッダ、そしてユーさんやマキ&タイキなどのジャケから発する「色気」といったら・・・最高ですね!!
 当初、大体のプライスラインは想像をしていて、流石に手の出ない値段だな~とは思いながら参戦してましたが、実物を見たら絶対に手が出ちゃう感じで・・・根性を決めて買った畏兄達にはビガップです!!

 セール的にも、売れ行きも好調だったみたいで、これだけ実績があれば、次も楽しみですね・・・テープが盛り上がるのは凄い嬉しいことなので、みんなで頑張りましょう!
 なお、ブッダでこれだけ出せるのであれば、証言のアドバンスがあったら、とんでもない値段になりそうですね・・・N村さん、下北で頑張ってください!!



 そんな訳で、溜まりに溜まった独り言でした!!



V.A. 「Woman Wi Name」
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 え~、仕事が忙しかったりで、久しぶりに週末の更新が出来ず、2週ぶりの更新です(^^;)

 年度末も近いことから仕事も増えたり、出張したり、会議をしたり・・・2週間休みなく働いていましたが、自分の時間は殺しまくりで、すっかり更新のことを忘れてました(--;)
 う~ん、春先までこんな感じなのかな・・・とりあえず、消費税対応は面倒です・・・10%のことを考えると、段階的にやるよりも、まとめてやってくれた方が作業的には楽なんだろうな~と無責任に思っています・・・

 そんな訳で、色々あって久しぶりのレゲエモノの紹介です~


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 今回はドマニアックなテープですが、97年5月に新宿のHi-Timeというクラブで開催されたレゲエ系女性アーティスト中心のライブイベント「Woman Wi Name」を現場録音したテープの紹介です!!

 まず、レゲエに関しては、HipHopと同等に「テープ」が重要だった文化として何度か取り上げたことがありますが、その中において「現場録音」のテープは重要な存在だったと思います。

 例えば、クラブでのイベントのDJプレイを収録したモノや、アーティストのライブを収録したものなど・・・レゲエ用語で行くと、前者はサウンドシステムの現場テープ、後者はラバダブショーの録音など、色々な現場録音のテープが流通しています。

 なにが原因かは明言出来ませんが、とにかく「現場」が「音楽文化の発生源」と捉えている部分が強いので、その現場の録音が世に出回り、それを聴いて楽しんだり、影響を受けた方が大変多く、現場テープの存在が一般化していたと思います。
 レゲエって、かなり広い解釈をすると「既存の曲を自分達流にアレンジして表現する」みたいな部分があり、レゲエ版のDJバトルとも言える「サウンドクラッシュ」なんかのように「現場」でしかその内容が表現出来ない部分があると思います・・・その意味で、その場でしか聞けなかった「音」を、テープに録音し、それが広まるのは当然のことで、全世界的に一般的だったと思います。

 んで、今まで御案内した範囲だと、Mighty Crownのサウンドクラッシュテープのような「サウンドモノ」がありましたが、今回は現場モノのもう一つの華である「ラバダブ」モノを紹介します。

 改めて整理をしておくと、この手のレゲエの現場モノは「サウンドシステム(クラッシュ・ジョグリンなど)」と「ラバダブ」に分かれることが多く、両者とも人気な存在です。
 実数で行くとサウンドモノの方が多いのですが、各アーティストの現場でしか聞けないライブが聴けるのがラバダブの醍醐味で、CDやレコードでは聞くことの出来ない部分が多く聴け、結構面白いです。

 ラバダブ(Rub-a-Dub)とは、厳密に説明をすると、いわゆる既存曲のインストに、歌い手達(レゲエだとDeeJayか?)が自身の持ち曲を披露する様式で、HipHop的には持ちネタでフリースタイルをやる感じですかね?
 サウンドがプレイするインストトラックの上に、様々な歌い手が登場するスタイルが主になるのですが、この言葉は拡大解釈として「アーティストライブ」と同義語とされることもあり、いわゆるアーティストのパフォーマンスタイム(ミニショーか?)を指していたりもします。

 今回のテープは後者の「ライブ」が主軸の作品になり、深く掘り下げると色々と面白い部分が多いです!


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 そんな訳で、このテープの詳細をご案内しましょう。

 このテープは、1997年5月に開催されたイベントの録音テープで、主催者も参加者も「女性」中心という一風変わったイベントで、今となっては大変有名な方が多数参加されたイベントになります。

 主催は「Time Machine」というサウンドシステムで、あの「Hemo & Moofire」のお二方が在籍されていたと言われる女性だけのサウンドになります。

 色々と調べると、以前紹介をしたことのあるNY在住の女性DJ「DJ Mihoko」さんも在籍されたそうで、90年代中頃に都内を中心に活動をしていたようです。
 男性社会が色濃いレゲエ界において、女性だけのクルーは皆無に等しいですが、レゲエにおいての女性アーティストの存在は大切で、どういう活動をしていたかは分かりませんですが、人気はある程度あったのかな~と思います。

 んで、このイベント、テープの中でも「やりたかった」イベントと公言してて、全国各地のレゲエ系女性アーティストを呼び、主催者も演者も「女性のみ」というイベントだそうです!

 女性だけのイベントって、今はあんまりないですが、昔は結構あり、どうしてもクラブだとナンパ目的の野郎がいて邪魔だったりするので・・・異性に気にせず、同姓だけで楽しもう・・・みたいなノリで開催されてたと思います。

 ただ、このイベント、どちらかと言うと、そういう意味ではなく、レゲエ界において「女性」の「アイデンティティー」を披露するために開かれた感じがあり・・・なかなか頼もしいですね。
 今はそういう空気は無いかと思われますが、男社会が強いレゲエ界で、自分たちの存在を知らしめるために開催をしたのかな・・・時期的な部分を考えると、完全にビガップな話で、当時のRiddimによると来場者が800人(!)もあったそうで、大成功だったようです!!




① Machaco


② Pushim

 そんな訳で、テープの紹介です!!

 こういうライブ音源は、音を上げないと分からないので、久しぶりに音源を交えての紹介です・・・先日、コメントで「音源を使わず、言葉だけで伝えたい!」と書いたのですが、早速、路線変更です(^^;)

 このテープでは、全国から集まった女性アーティストのライブショーケースが中心に収録されており、今となっては結構レアな音源かもしれないです。

 98年頃というと、レゲエ界的には冬の時代かもしれないですが、アンダーグランドでは有望なアーティストが切磋琢磨をしてた時期とも言え・・・この時期の音源は貴重でもありながら、そういったレベルの高いアーティストのパフォーマンスが大変良いです。
 特に、今でも活動をしているベテラン達の若手時代のライブも入っており、これは意外性もありながら、当時からレベルが高かったんだな~と思ってしまいます。

 サンプルとして上げた2本は、現在も名古屋で活躍をしてるシンガー「Machaco」さんのライブと、今となってはレゲエ女性シンガーの大黒柱とも言える「Pushim」さんのライブ音源です・・・好きな方なら卒倒な内容でしょう!!

 Machacoさんは、90年代前半から活動をしているベテランで、今よりもDeeJay感が強い(?)ライブが意外で、現在の活動にもつながる「歌の優しさ」が感じられてイイですね・・・これは毎度コメントを頂いているソロバンさんなら絶対にグッとくると思いますよ!!

 そして、下のPushimは大阪時代(Tokiwaのころ)のようで、堂々としたスタイルで、圧倒的なグルーブが素晴らしすぎます・・・他のアーティストも多数収録されていますが、Pushimと比べると雲泥の差で、やっぱり昔から才能があったんですね・・・

 両者とも歌が上手いのですが、何よりも「進行」が上手いんですよね・・・これはレゲエ的な話かもしれないですが、歌以上に「マイクさばき」が上手くないとリスペクトされないというか・・・歌と歌との間のMCが上手いんですよね・・・
 それこそ、後ろで音源をプレイしているサウンドに対しての指示(よく「ロー!」とか言ってるやつね)や、お客さんをひきつける言い回しや間合いなど・・・場の仕切り方の上手さもポイントで、私もラバダブモノだと、こういう点を楽しんでいます。

 今回の音源であれば、②のPushimのライブの最後で、Machacoさんが入り、コンビネーション曲を披露する部分(9:00以降)があるのですが、Machaco姉さんの「止めて止めて!」からのアカペラスタートは最高ですね・・・こういう部分がライブの醍醐味だと思います。



③ Kaana & Hac

 そして、このブログを読んでいる方だとレゲエに明るい方はちょっと少ないと思うので、興味のある話題も入れておきます!

 よく「Reggae」と「HipHop」は兄弟関係と言われることがあるかと思います・・・黒人の自由な発想で生まれた音楽で、歴史を遡れば、実は相互関係のある音楽になり、この点は疑いがありません。
 実際にも、ReggaeとHipHopのアーティストがコラボすることも多く、今となっては両者の壁は殆どないかと思います。

 その限りにおいて、日本の90年代のReggaeシーンにおいては、日本語ラップ関係者がよく出入りしており、凄いタイトな関係がありました。

 有名な話でいけば、YouさんやTwigyの雷系の人たちはTaxi Hi-Fiと親交が深く、音源も色々と出してますね・・・渋いところだと、レゲエDeeJayのBoy-Kenさんは、須永辰緒さん門下の方だったり・・・クラブの暗闇の中で繋がっていることが多かったと思います。

 んで、このテープでも、その交流があり、上の音源になりますが、90年代後半から00年代初期にレゲエ系シンガーとして活動をしていた「Kaana(Little Kaana)」さんと、さんぴん世代には直球な「Hac」さんのコラボ音源が入っています!!

 実際はKaanaさんのライブにfeatでHacさんが出ている感じですが・・・日本語ラップファンには響くところがあるかな??
 Hacさんに関しては1枚しかシングルを出してないので、このラップが何の曲なのかは分かりませんが、あの独特の節回しが聴けるのにはグッときます!


 ただ、それ以上にKaanaさんが上手すぎですね・・・この音源のライブはシビレますね(^0^)

 Kaanaさんは短期間で活動を終了してしまった(確か病気をされて、引退された?)方ですが、当時の日本語R&Bブームの中では結構評価されてた方で、私も同時から好きでした・・・
 写真とか見ると、割と小柄な感じなんですが、歌うと魂が弾けるような歌唱が魅力で、印象的なボーカルラインが歌え・・・シングルカットされた「そっと目を閉じて」は名曲ですね!!

 んで、このKaanaさんのライブ・・・音源化された曲よりもライブの方が最高ですね!!

 聴いてて、この人、やっぱり「レゲエ」の人なんだな~と思ってしまうマイクさばきには納得だし、何よりも圧倒する歌が素晴らしいですね・・・

 当時、凄い評価された方ではないのですが、もっと活躍して欲しかった方かもしれません・・・ちなみに、超蛇足ですが、Kentaさんの新しいミックスにオマケで付いてたCDが、この辺の曲をプレイしてて、最高でした・・・そろそろ日本語R&Bの再評価があってもイイかもしれないですね~



 毎度の如く、まとまりが無い紹介になってしまいましたが、90年代後半の日本のReggaeの熱さが体感できる貴重なテープになるかと思います。 

 まあ、このブログが好きな方だと、レゲエが好きな方が少ないのでアレですが、日本語ラップが好きな方にもお勧めできるかな・・・そんな意図があり紹介をしました(^0^)
 探すとレゲエの現場に日本語ラップ関係者が参加してる作品がボチボチあり、かつ、日本語ラップでは少なかった現場の音源が入ってたりするので、マニアにはたまらん御馳走ですよ・・・ただ、この手のテープ、90年代モノは全然出てこないので、気合を入れて探してくださいね~





<Release Date>
Artists / Title : V.A. 「Woman Wi Name」
Genre : Reggae、HipHop・・・
Release : 1998年ごろ?
Lebel : No Lebel No Number


Notice : このイベント、披露された曲の詳細について ※2014/3/15追記

 文中でも登場をしましたが、いつもお世話になっている「ソロバンさん」のブログで、このイベントの詳細や、各歌い手が披露した曲の詳細を超詳しく説明されております!!
 ご興味がある方は、下記リンクよりご確認ください(^0^)

   【レア音源】WOMAN WI NAME 1997


Notice : このテープの未発見テープ
 今回紹介をしたテープ、テープのインデックスと、音源を聴いている限りだと、もう1本、別のテープが存在してるかもしれないです。
 今回のテープには「2」と書いてあり、音源でもラバダブショーの後半戦みたいなことを発言しており・・・前半戦にあたる「1」が存在しているようです。
 んで、それでいくと、MachacoさんのMCで「Twigy」にビガップ発言をしており・・・その前半戦に登場をしてたのかな・・・どうなんでしょう??


Notice : Hac繋がりのテープ

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「V.A. / Sister in Style」

 今回、某日本語ラップコレクターI氏と下北のセール前に色々と話をしてた中で、こういうテープがあったことを思い出し、それで記事にしましたが・・・家掘りしてたら、Hac繋がりのがもう一本出てきましたので紹介です(^0^)

 恐らく、90年代末に女性レゲエシンガー「Sister Kaya」さんが主宰したレーベルよりリリースされたテープで、これも日本国内のレゲエ系女性アーティスト限定のコンピ作品です。
 この作品も、今回のテープの影の功労者であるHemo & Moofireのお二方が参加をしているようで、当時も少しだけ話題になったような気がします。

 んで、内容は、割とマイナーな女性アーティストが多い中、Hacが2曲参加しており、1曲はfeat、もう1曲はフリースタイル的な曲になります・・・後者は「Life」というタイトルで、ラップは聞いたことがないので、一応、曲として完成はしていたんですかね??
 ただ、もっとボムなのが、ジャケットがHacさんの直筆(!)だそうですよ・・・だれも注目をしてない捨て値テープですが、こういうのがまだ埋まっているので、これからも精進して発掘活動をしたいと思います(^0^)





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<独り言>

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 え~、たまに書いていますが、私の変わった趣味の一つとして、私が収集しているミックステープや、そのテープを再生するためのテープレコーダーを収集する目的で、都内各所の「フリーマーケット」通いがあります。

 割と釣果が良かった時は書いたりしてるので、ご存知の方も多いかと思います・・・それこそ、ミックステープを聴く為の最高の相棒「ショックウェーブ」は、フリーマーケットを通じて地道に収集し、今となっては無くてはならない存在です。
 また、ミックステープもボチボチ出ることが多く、出品者が昔の物品過ぎて思い入れがない(?)場合が多く、結構美味しい思いをしてきました・・・去年、色々と披露した和物テープは結構フリマでゲットしましたね~

 そんな訳で、今日もレコ屋周りの前に行ってきた訳ですが・・・今日はちょっとセンチな気分でのお出かけです・・・

 昨年の終わりぐらいからチョコチョコ書いていたのでご存知な方が多いかと思いますが、フリーマーケットの聖地とも言える「明治公園」が、隣にある国立競技場の改修に伴い、使用が出来なくなる(資材置き場になる?)そうで・・・情報公開後の数回開催をしていましたが、今日の開催が事実上のラストらしく、時間を開けて行ってきました!!

 もしかしたら、まだ開催があるかもしれない(それに期待をしたい!)ですが、4月以降に改修が始まることを考えると、事実上、最後と考えるしかなく、実際に会場に行くと、あちらこちらで「最後だね~」と残念がる方も多かったです。
 
 明治公園に関しては、規模的にも都内屈指の会場で、出店数もさることながら、色々な出品者が集まるので、ホント素晴らしい会場でした・・・
 会場に向かうのはちょっと遠いですが、これまでもショックウェーブを始め、ミックステープ、ミックスCDなど、なかなか買えないブツをゲット出来た奇跡の場所で、無くなってしまうのは本当に残念です・・・


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 そんな訳で、最後の明治に行ってきた訳ですが・・・最後はフリマの神様が降りてきました・・・でも、微妙な降り方でした(^^;)

 基本、行っても坊主な日も多いのですが、最後の方に回った手持ち出店ブースで、ショックウェーブの迷彩をゲット・・・ただ、出品者の方も言ってた通り「動かない」ブツでした(^^;)
 最近、初期モデルに関しては、動かないと言われてもゲットしていて、家でメンテナンス(エアダスターで掃除とか)をすると復活する場合があり、それ狙いで買いましたが・・・今回のはモーターが飛んでるみたいで、ダメでした・・・


 あと、もう一つ、もしかしたらのミラクルがありました。

 私が恥ずかしくってお声をかけませんでしたが、先日、放出をした「シール企画」のブツにおいて、恐らく、実際に購入頂いた方なのか、あのブツの一部のシールを販売してた方がおられました・・・お見かけし、「もしや?」と思い、数枚めくると記憶にあるシールばかりで、面白い再会ですね(^0^)

 結果的には転売なのかもしれないですが、何よりもあのシールを購入頂き、そしてフリマというアナログな方法で再放出してくれたこと・・・そして、それが最後の明治で出会えたことはメチャクチャ嬉しかったです!!
 どこのどなたか分かりませんが、ありがとうございました!!


 ネット時代の昨今において、この間のシール企画もそうだし、今回のフリマもそうだし、こういった「アナログ」な方法でもモノをちゃんと動かすことが出来ます・・・
 個人的には、こういう方法だからこそ、思いもよらない出会いがあり、それが好きで「アナログ」な方法ばかりをしているようです・・・

 明治公園の復活を願いつつ、まだまだ「アナログ人間」として、ディグ活動に精を出したいと思います!!







Mighty Crown 「Mighty Crown Vol.8 - Fivestar Cup 98 頂点」
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 いやいや、あんまりココで愚痴るのもアレですが、仕事が鬼忙しいっす・・・泣きたくなるほどではないですが、毎日午前帰りなのでちょっと辛いっす(^^;)
 う~ん、いつになったら状況が変わるのかな・・・早く後輩を育てて、雑務を回せばいいんですが、教える&鍛えるのには時間がかかるんですよね・・・なので、まだまだ苦労が続きそうです(--;)
 
 そんなわけで、愚痴とは関係なく、久しぶりにドマニアックなネタも込みで、レゲエのテープの紹介です!!


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 言わずと知れた「Mighty Crown」の初期クラッシュのテープで、日本での地位を絶対にした歴史的クラッシュ「頂点」でのMightyのプレイを収録した作品です!
 Mightyのことは説明不要かと思いますが、流れ的には98年4月にTaxi HiFiとのクラッシュで勝ち、その勢いのまま「頂点」でも勝ち、翌年にはWorld Clashで初出場ながら勝利し・・・Mightyが名実ともに頂点へ駆け昇る時期の貴重な音源かと思います。

 個人的にもレゲエのテープをガンガン掘るようになったのは、Mightyのクラッシュなどを聴き、ハマっていった・・・と経緯があり、Mightyのテープ(特に現場/クラッシュモノ)はガンガン買ってます(^0^)
 まだまだ掘れてないのも多いですが、現場でしかあり得ない「バイブス」のヤバさは唯一無二で、他の作品も込みで、これからもがんばって掘りたいと思います!!

 なお、今回紹介する内容(クラッシュとかサウンドシステム、ダブなど)が分からない方は、私が以前書いた以下の記事をご参照ください。

● Mighty Crown 「Mighty Crown Vol,7 - Vital '98 Sound Clash Taxi Hi-Fi vs Mighty Crown」



 それでは、さっそく作品の紹介に行きましょう!!

 この作品は、1998年12月29日に大阪/Bay Side Jennyで行われたサウンドクラッシュ「頂点」でのMightyのプレイのみを収録した激熱なテープです。

 このクラッシュは、当時の日本最強サウンドを決めると言っても過言ではないクラッシュで、東京からはRankin Taxi率いる「Taxi Hifi」、地元大阪からは現在のMighty Jam Rockの前身にあたる「Tokiwa Star」、そして横浜代表として「Mighty Crown」が参加し、各々が所有するサウンドシステムを持ち込み、当日用のスペシャルが大爆発しまくり・・・結果としてMigthyが勝ったクラッシュになります。

 当日の内容は、YouTubeに素晴らしい動画が上がっていました(上げ主さんビガップ!)ので、下記にリンクを貼り付けておきますので、ご参照ください・・・

 TOKIWA レゲエサウンドクラッシュ 前編
 トキワ サウンドクラッシュ 後編
 

 Taxiは強力/巨大なサウンドシステムが売りで、日本のサウンド界では老舗として有名ですね・・・そしてTokiwaは、Ryo The SkywalkerやNG Headなどの強力DJ陣がバックにいたシステムで、地元大阪を代表する新興サウンドです・・・
 ただ、Mightyは流石の一言で、バイブスの高さが半端なく、楽勝で他のサウンドを圧勝している・・・そんな感じかと思います。

 今回紹介するテープでは、Mightyのプレイのみしか収録されていないので、正しい状況案内が出来ないのですが、終始にわたり他のサウンドを圧倒している印象で、強力なダブや、鬼カッコいいマイクなど、カッコよすぎです!!

 上の動画と照らし合わせると、Taxiは滑り、Tokiwaは日本人ダブを中心にボスってたみたいですが、後半になり、Mighty側がTokiwaのことを「(プレイしてる姿が)マンガみたいな動きで面白い」とディスり、それがお客さんに受け、Tokiwaのことを「稲中サウンド」とコケ下ろし、次第とMightyが優勢になった・・・みたいな感じで、MCを聴いてるだけでもカッコよすぎです!
 また、当日プレイしたスペシャルなダブも、海外勢はアレですが、日本人ダブがヤバくって、Chozen LeeやPapa Bonなどに歌ってもらった「殺し用ダブ」が炸裂してて、イイですね・・・ダブって「現場だから光る」存在だと思うので、それを上手く発揮させたのがMightyであり、それで勝ったんですかね??


 
 そんなわけで、あんまり詳しい説明ができませんでしたが、Mightyらしい「くそ熱いバイブス」が満載の作品で、レゲエが好きなら絶対に聴いた方がいい作品です!!
 やっぱり、ダブをアナログ盤で切ってる時代のクラッシュは何かが違います・・・抽象的な表現ですが「アナログ時代」の良さが色々と光ってます!!

 



<Release Date>
Artists / Title : Mighty Crown 「Mighty Crown Vol.8 - Fivestar Cup 98 頂点」
Genre : Dance hall Reggae
Release : 1999年?
Lebel : Ragga China? No Number
Notice : No Track List








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おまけ 『ブート・テープ』について

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 今回の紹介は・・・実はこっちのネタの方がメインでした!!

 レゲエのテープを掘ってると、オリジナル・プレスのテープに混ざり、誰かがそのオリジナルを複製して作られたテープ(=ブート・テープ)が多く、テープ馬鹿としては頭を悩ませることが多いです(^^;)
 まあ、悩んでるのは私だけかもしれないですが、このことを伝えられるだけのネタがそろったので、レゲエ界におけるブート・テープのことを紹介したいと思います。


 まず、今回紹介をした頂点のテープ、私が持っているテープはブート版の方です。

 見た目だと分かりづらいかもしれないですが、ジャケットはカラーコピーで、テープも上記写真のように市販のテープにラベルを貼った品物です。
 レゲエや他の音楽(HipHopなど)もそうですが、90年代後半より前に作られたテープは手製のモノも多く、市販のテープに録音された作品=ブートとは言いきれない背景もありますが、色々と調べると、これがブートであることが分かりました。

 これ自体は、昨年、某フリマでレゲエのテープを大量出品してたお兄さんから購入をしたもので、勝った時点でブートっぽいな~とは思っていましたが、大正解だったみたいです(^^;)


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 んで、今回紹介をした頂点はブート版だったわけですが、私の手持ちの範囲でも、色々とブート版があります。

 例えば、写真上の2枚は、Mightyが不可解な判定で負けてしまった2001年のWorld Crashで、Mighty側が国内流通用に製作したテープ(Pt1から3まであり)ですが、一番上がオリジナルのPT1で、テープに印刷の黒いラベルが貼られているのに対して、その下がブート版(Pt3)になり、頂点と同じように市販のテープに細長いラベルが貼られており、一目瞭然で下が複製だというのが分かります。

 今回紹介しているブート版は、どうやら同一の所で製造されたようで、ソニー製の市販のテープに、PC印刷(かな?)された細長いタイトルシールを貼り、ジャケットはインクジェットのプリンターで印刷されたペラペラなジャケットがついており・・・個人的には「ソニーテープ」と呼んでいます。
 このソニーテープは、国内で製作されたレゲエ系テープを中心にコピーしてたようで、私が所有しているだけでもボチボチあります・・・Mightyから始まり、カエルスタジオ、MJR、Murder Oneなど、個人的にはレアな現場テープほどブートです(^^;)

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 んで、今年の夏の関西旅行の時にも話しましたが、MUROさんの「Super Funky Reggae Breaks」に至っては、共作者のZoo-Shimiさんのテープだけ複製した一本モノ(写真右)が存在し、いろんな意味でビビりました・・・

 2本仕様なのを豪快に1本にしてしまったのもありますが、これもソニーテープが製作元で、個人的には関東圏の話かと思ってたら、関西圏にも流れているのにビックリしました・・・これでいくと、かなり全国的に流通してたんですかね??
 また、2本組みにおいて、Zoo-Shimiさんの分だけ抜き、ジャケットも恐らくスキャナーでオリジナルから抜いて、更に1本組用のテープに編集し直している・・・ブートなのにセンスの良さを感じてしまう点はコレクター泣かせですね!


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 こういった「完全コピー」なモノって、中●のブランドバックのコピーじゃないですが、かなり「アウト」な行為だと思います。

 そうすると、今回紹介をしているソニーテープなんかは、国内のモノをコピーして勝手に売ってるわけですよ・・・バックと同じで「アウト」だと思います。

 それこそ、オリジナルのテープは、製作者が音源や本体に対して資本を投入して作っているのを、コピーなので全く資本を使わないので安く作れ、恐らくですがオリジナルより安い値段で売っている可能性があるので・・・オリジナルの製作者の「食いぶち」を奪ってるわけです・・・
 実際にこういうテープを作った人が、オリジナルを作った人に「こら!」と言われたかは分かりませんが、普通だったら間違えなく怒りますよね・・・
 
 ちょっと面白い資料として、上の写真を見てほしいのですが、99年ごろにリリースされた国内レゲエ系レーベル「Jap Jam」からのテープには、HipHopでいう「Parental Advisory」の表記に真似て「AMMARI DUBBING SUNNAYO(あんまりダビングすんなよ)」と印刷がされています。

 遊びで書いた可能性もありますが、当時のレゲエ界で国内製作のテープを「コピーする行為」があったことの裏付けになり、それを製作者側も危惧していた証拠になるかと思います。

 まあ、普通に考えたら、自分が作ったモノを、勝手に同じ内容のままコピーされて売られたら、儲けが取られるわけなので・・・怒るのが当然だと思います(^^;)
 また、それ以上に作った人は業界内の人だとしたら、業界で黙殺され、結果として業界で生きていけないじゃないか・・・と思ったりもします・・・ソニーの方は大丈夫だったんでしょうか??


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 ただ、レゲエ界でそういったコピー行為はあんまり問題にならなかったようです。

 理由は明確には分かりませんが、結局は「みんなコピーをしてた」ってことが背景にあったこともポイントかと思います。

 それこそ、HipHopもそうですが、90年代初めまでは、テープ屋みたいのが存在し、欲しいテープがあれば、その場で高速コピーをして売ってました・・・
 また、録音した素材自体が、何らかの現場での実況テープや、ラジオからの録音だったり、テープでコピーする以外に購入する術がなかったため、テープをコピーする行為自体が普通だったんですね。

 まあ、無責任な話にはなりますが、結果として「誰のモノでも無い」音源だし、人気があるものだからコピーしちゃえよ!みたいな感じで、悪い意味でのコピーという意識はあんまり無かったんですかね??

 例えば、レゲエを昔から聴いてた方なら懐かしいかと思いますが、写真左上のテープは、コピーテープ屋の代名詞ともいえる「Jack Sowah」製のテープで、こういうテープを聴いて現地のレゲエのテープを学んだ方も多いかと思います。
 内容的には、どこから始まりでどこが終わりか分からない感じで、その現場を録音しっぱなしの内容が多く、作品性なんかはありませんが、レゲエの根幹みたいな「味」が満載で、これはこれでイイですね!

 また、日本においては、80~90年代のビンテージなJA音源をコピーして売っていた「Cassete China」というレーベルがあり、これも写真下のように結構あり、買ってた方も多いんじゃないでしょうか?
 結局はコレも出所が不明なコピーという範囲ではありますがコピー商品で、コレをコピーして売ってたのが・・・なんと「Mighty Crown」なんですよね!
 彼らのお店「Ragga China」から流通をさせてたテープなんですが、彼ら自身、上のJack Sowahとかのコピーテープを聴いて育ち、相当影響を受けているので、自分たちが影響を受けたテープをみんなに聴いてほしい・・・そんな思いがあったんですかね??
 まあ、自分たちもコピーして儲けてたわけなので・・・Mightyはブートに対して寛容だったのかもしれないですね・・・でも、これが元手になりダブ代になったのであれば、なんか美しい話だな~と思ったりもします(^0^)


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 また、海外でしか流通していないテープは、現地で流通しているテープを輸入するよりも、そのテープを現地で買って、日本でコピーしちゃった方が早く、安く作れることも大きいみたいですね。

 先ほどのCassete Chinaもこの理由に近いかもしれないですが、海外の有名サウンド同士のクラッシュとか、ダンスの現場音源、Irie FMなどのラジオ音源など、現地でしか得られない音源/情報を簡単に入手するには・・・この方法が一番現実的ですよね。
 こういった海外系音音源の国内コピーテープは、テープを掘ってるとワンサカあり、どういう経緯で出来たのかが分からないモノも多く、何とも言えない味がある・・・と私は思います(^^;)
 
 また、この手の話の流れで、一例あげられるのが、人気のあるMightyの海外クラッシュの音源って、Mightyが勝ったり、重要なダンスじゃないとMighty側が国内リリースしなかったようで、写真上の「2000年のWorld Clash」は、前年の優勝者として参加はしましたが、早いラウンドで脱落してしまったこともあり、Mighty側ではテープを作らなかったようです。
 なので、私の手持ちなのが絶対にとは言えませんが、海外で流通したテープを日本に持ってきてコピーした作品のようです・・・実際にコレのテープは国内流通のTDKのテープにコピられていました。

 また、これは私も手持ちテープを照合してたらビビったのですが、下の写真は2000年11月にMightyとBlack KatがNYでクラッシュした音源で、日本でもMighty側がプレスして流通させたテープもある中で、現地で流通したらしい音源を持ってきて、コピーして売っていたテープ(青いジャケ)もあったり・・・まだまだ研究のし甲斐があります(^^;)




 そんなわけで、頂点の紹介よりも長くなりましたが、レゲエにおいては、こんな背景があり、どういう訳だか「コピー行為が一般的/寛容である」になっていたので、コピー品が他のジャンルよりも「ちょっと多い」という結論になりました(^^;)

 まあ、海外系の音源だと、何がオリジナルなのかが全く不明な音源も多く、そういうことを考えること自体が意味が無かったりするのですが、国内モノのテープにおいても、結果としてオリジナルテープにまぎれて、ブートのコピーテープが流通していることを覚えていただければ幸いです。

 まあ、国内モノのブートの大半がソニーテープを作ってた所のだけなんですが、個人的にはテープ馬鹿なので、そういうコピーテープがあると「なんでそれをコピーするの?」って興味本位が先行し、今では立派な購入対象になっており、自分でも「どうかしてる」と思っています(^^;)

 う~ん、テープに関しては、研究が必要なことが多く、これからも精進してテープ研究をしていきたいと思います・・・今後も、今回のような「どうでもいい話」をすると思いますが、お付き合いください(^^;)






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<本当の?おまけ>


1998/4/27 Mighty vs Taxi 竹中直人ダブ

 そういえばなんですが、今回の記事でも触れたMighty Crown 「Mighty Crown Vol,7 - Vital '98 Sound Clash Taxi Hi-Fi vs Mighty Crown」でMightyが披露されていた「竹中直人ダブ」って、当時の記事だと文章だけで不十分だったので、音源を作り、上記YouTubeに上げてみました(^0^)
 今回のテープの音源が上げられない代わりに、Mightyの口上のカッコよさなんかをコレで聴いていただければ幸いです!!

 あと、完全に蛇足ですが、MUROさんのSuper Disco Breaksの新録版が出ましたね・・・さっそく買って聴きましたが、流石の内容ですね!
 当時のようなアグレッシブなミックスではないものの、B-Boy感満載なブレイク系Discoが多くヤラれますね・・・個人的には、夏に気合を入れて買った「The Brothers / Under The Skin」のプレイに感涙・・・結構高い値段だったけど、買って良かったです(^0^)


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追記 紹介テープの正規プレスについて 2014/5/18

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 だいぶ時間が経ってしまいましたが、無事に今回のテープの正規プレスをゲットしたので、ブート盤との違いを紹介します。

 写真の左がMighty側が正規にプレスしたもので、右側がブートになり、ジャケだけだと判別できませんが、実際のテープを見れば一目同然・・・正規はちゃんとしたプレステープで作られていました。
 凄いマニアックな話になりますが、この時期のMightyのテープシリーズ(Mighty Crown Vol.?)に関しては、これが8になり、これまでの作品(7まで)は手刷りのテープなのに対して、コレ以降はプレステープで製作をしていたようです。



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追記 2015年1月17日


「Nanjaman / 行きたきゃ行け」(Mighty Crown Dub) 
   ※0:50ぐらいから始まります

 別の作品(V.A. / Bumper Hit)の紹介で、このテープからの音源を抜粋し、YouTubeにアップしたので、こちらにも貼り付けておきます・・・これ強力ですね!!








Mighty Jam Rock 「Mighty Jam Rock #9」
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 今回は、リリースされた当時は買わなかったのですが、後になって猛烈に欲しくなり・・・やっと探し当てた作品のご紹介です!!
 ある意味「超イル」な作品で、テープコレクターとしては感涙な作品でございます(^0^)


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 トップの写真を見ると、普通なミックステープかな・・・と思うかもしれませんが、この作品は写真のように、なんとミックステープと共にオリジナルの「テープレコーダー」が同梱されている・・・という、とてつもない仕様でリリースされた作品になります!!


 リリースしたのはHighest Mountainの開催などで大阪のレゲエシーンを支え続ける「Mighty Jam Rock」で、彼らが定期的にリリースしているミックスシリーズの特別版として2006年1月にリリースされました。
 リリースされた当時は、Riddimなどでレゲエもチェックはしてましたが、買うまでには至らず、コレもリリースされたことを知り、単純に「スゲーな!」って思いましたが、部門外なので買わなかったですが・・・去年ぐらいからレゲエのテープを掘るようになり、急に欲しくなってきた作品の一つでした。

 
 Mighty Jam Rockは、レゲエを知らない方だとアレですが、もはや大阪レゲエ界の大御所として有名だと思います。
 作品単位でいくと、色々な作品をリリースしているのですが、彼らが日ごろ撮りためている「ダブ」を披露するミックスシリーズは有名で、現在はCDで定期的にリリースしておりますが、テープ時代より熱心にリリースをしており、レゲエ業界ではかなり有名だと思います。
 特に重要なのは、そのミックスシリーズにおいては、とにかくジャケットなどの「デザイン」に凄くこだわっている点で、今回紹介する作品もそうですが、過去にもインパクト大な作品(最近だとワ●ピースジャケのCDは素敵ですね!)をリリースしており・・・その点はリスペクトです!!
 
 んで、この作品、もちろんテープだけの通常版も同時リリースされ、数ヵ月後にCD版も出ているのですが・・・彼らの「デザイン」に対するこだわりが大爆発してて最高です(^0^)

 デザインなどの詳細は以下で書きたいと思いますが、プラモデルの箱とソックリの仕様や、オリジナルのテープレコーダーを作ってしまい・・・それなのに定価が3000円位で出しちゃったその心ゆきには感動です!!
 ちなみに、この続編にあたる#10では、通常版に加え、これまたオリジナルのMP3プレイヤーを同梱した特別版をリリース(詳細はこちら)しており・・・ホント素敵です(^0^)


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 んでは作品の詳細に行きましょう・・・

 まず、テープレコーダーですが、写真のようにラスタカラーの完全オリジナルのテレコで、中国製であるものの、こんなのをよく企画して作ったな~と思います!!

 機能的には片面再生で必要最低限な機能しか備わって無く、数年前まであった「Aiwa」の1000円台のテープレコーダーに近い仕様だと思います。
 流石にShock Wave級のベース音は出せませんが、聴くことには全く問題はなく、デザイン面も込みでかなり好きなテレコですね(^0^)

 なぜ、コレを付けたのはかは不明ですが、時期的にはテープレコーダーを持ってない人も多くなってきた頃なので、その背景があって付けたんですかね・・・

 個人的な記憶だと、このテレコ付きのがバカ売れしていた記憶はなく、気づいたら市場と人の記憶から消えて行った・・・みたいな感じだったと思いますが、今思うと、こういう仕様にしたインパクトだけでも優勝だったと思います!!
 2006年というと、ミックス作品のリリースがテープからCDに完全に移行した時期で、その流れにおいて、市場の流れを逆手に取った戦法にはビガップですし、恐らく外注ではあるものの自分たち仕様のテレコを作ってしまう発想には恐れ入ります!! 


 そして、もっとグッときちゃったのが「テープ」の方で、コレは買ってみて初めて分かり・・・感動しました(^0^)

 テレコを入れる都合から、箱自体を大きくしないといけないので、ジャケット込みで某プラモデルメーカーの「戦車プラモ」みたいな箱&デザインにしているのですが、中に入ってるテープも「プラモ」仕様でグッときました!!

 どういうことかというと、本体であるミックステープにおいて、テープとケース、インデックスと外箱が別々になっており、説明書を見ながら組み立てる・・・そんな仕様になっています!!
 つまり、プラモと同様に、箱の中には「部品」が入っており、説明書を見ながらミックステープを組み立てる・・・という素晴らしい発想で、気付いた時には感涙しました!!
 プラモのようにニッパーとかが必要ではなく、インデックスを折って、ケースに入れて・・・みたいに説明書を見なくても分かるのですが、ちゃんと説明書も付けており、ココまでくるとイル過ぎて最高ですね!!




 そんなわけで、テープ馬鹿には堪らない作品です・・・ちなみに実際のミックステープの方も、イケイケなダンスホールもあれば、ミディアムな歌モノもあり、悪くはないですよ(^0^)
 実物を買って分かったのですが、Mighty Jam Rockのセンスは飛びぬけていますね・・・テープシリーズに関してはこれから真剣に掘ることにしましたので、頑張りたいと思います!!

 あと、文章を書きながら思ったのですが、我らのMUROさん辺りが見たら嫉妬しそうな作品かもしれないですね・・・どうでしょう??



<Release Date>
Artists / Title : Mighty Jam Rock 「Mighty Jam Rock #9」
Genre : Reggae(Jamaica,Japanese)
Release : 2006年1月
Lebel : Mighty Jam Rock No Number





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<独り言>

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 今回紹介したテープは、実は先週買った商品で、町田にあるレゲエ系レコードショップ「Hi-Fashion Records」さんで遭遇し、購入させて頂きました!!

 GWなので、先週末に恒例の地方ユニオン巡りとして町田のユニオンに行ったついでに、たまたま欲しかったレコードがHi-Fashionさんにあることが分かり、初めて来店し、お目当てのレコードをゲットし、店内を見回してたら・・・探してたMJRのテープがあり、即決で購入しました!!
 店主さんとお話をしていたら、今はネットの方の注文が多く、直接お店にくるお客さんが多くはなく、直接来てくれるお客さんは大歓迎・・・みたいなお話してて、本当は対象外だったのですが、GW期間中の特別割引をして頂き、結構お買い得な価格でした(^0^)

 ホント熱い店主さんで、また機会があったら行きたいと思います・・・こんなテープ馬鹿なブログをやってますので、テープの放出の際は絶対に伺いますよ!!

 ちなみに、当日もチラッとお話を聞いたのですが、GWの後半は店舗に来店したお客さん限定で、そのお客さんの自宅からお店までの距離に応じて割引がある・・・という、今まで聞いたことのないサービスを行っているそうですよ!!
 普通なら「お近くの方は」みたいな書き方をするのですが、遠くにいる方こそ遠足気分で行ってみてね~


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 そして、今回の地方ユニオン巡りは、もう一つボムがありました!!

 Hi-Fashionさんの後、横浜線繋がりで淵野辺のユニオンに行ったら・・・ここでも長年探していた「Mute Beat」のテープアルバムと偶然遭遇し、ゲットしました!!
 今回の釣果的にはレコもテープも本数は買えなかったのですが、普通のテープ作品とは違う「変形モノ」でトップウォントなのが連チャンしたので万歳三唱でした(^0^)

 この作品も紹介しておくと、これもレゲエなのですが、80年代に日本で活躍したレゲエバンド「Mute Beat」の作品で、当時あった「TRA」というテープ雑誌(?)の特別版としてリリースされたものです。
 Mute Beatは小玉和文さんや屋敷豪太さん、Dub Master Xさんなんかが在籍してたバンドで、私も結構好きなのですが、このテープが写真のような、まるで「葉巻」が収まってる木箱の体裁になっていて・・・昔から気になっていた一作でした。

 テープの内容自体も悪くはないですが、この圧倒的な木箱のカッコ良さが堪らないっすね・・・値段もそんなには高くはなかったので嬉しい限りです(^0^)

 ちなみに、ミックステープにおける「変形モノ」もその内紹介しますね・・・
 個人的にはコレ系は収納が面倒なのであまり好きではないのですが、Sound Contuctシリーズとか、Gagleのハンガーが作ったバック型のヤツ(あれはカビが発生しやすいので困ります)とか・・・探すとボチボチありますよ!


 んでは、連休後半も楽しみましょう・・・と言いたいところですが、この記事を書いてる最中にPCがクラッシュし、なんとか復活はしましたが、不安定な状況になっております(--;)
 う~ん、そろそろ新しいのに買い替えてもいいけど、導入作業が面倒だから・・・どうしましょう(^^;)









三木道三 「Miki-FM 1997ヘルス」
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 レゲエのテープは久しぶりの紹介ですね・・・去年ぐらいからレゲエのテープも捕獲対象になったので、気合を入れて掘ってますが、なんで紹介をしないんでしょうね~(^^;)
 ただ、買ってると分かることが多く、日々勉強ですね・・・頑張ろ~っと

 ンなわけで、ミックステープ的には「名作」な一本のご紹介ですよ!!
 レゲエが御好きな方ならもちろんですが、日本語ラップが好きな方にも注目を頂きたいテープです(^0^)


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 この作品は、もはや「懐かしの人」になりつつあるレゲエDeeJay/Singerの「三木道三(みきどうざん)」さんが1997年7月にリリースしたテープアルバムです。
 発売当時、レゲエ界を超え、HipHop業界でも話題になった一本で、コレで三木さんの存在を知った方は多いかもしれないですね・・・

 三木さんのことに関してはWikiなんかを見て頂ければ良いかと思いますが、一般的には大ヒットした「Lifetime Respect」の印象が強く・・・下手したらコレのヒットが原因で「一発屋」なんて言われてますね・・・
 ただ、三木さんに関しては90年代中頃よりマイクを持ち、全国の現場をロックしてきた実績があるので、一発屋という表現は正しくないのかな~と思います・・・そうですよね??

 そんな三木さんが、メジャー活動をするかなり前に出したのがこのテープで、三木さんが「全国の現場をロックしてきた実績」で出来た作品と言っても過言ではないと思います!! 

 作品としては三木さんがラジオ番組風に話をしながら三木さん関連の曲をプレイしていく感じで、結果として三木さんのテープアルバムのようになっています。

 んで、なんで「全国の現場をロックしてきた実績」かというと、日本各地で活動をしてるサウンドの「三木さん関連のダブ」をプレイしてるからです!!



『Mighty Crown Shout』
『Jam Massive's Dub × 3本』


 説明がアレなので、テープから音源を抜いたのを説明用にアップしましたので、聞きながら読んでみてください・・・

 上の動画では、あのMighty Crownからシャウトが入り、そのまま三木さんがラジオ調に喋りながら次の曲を紹介していくのですが・・・紹介する曲が広島を代表するサウンド「Jam Massive」が作成した三木さんのダブをプレイします!!

 1曲目からヤバくって、現在も活動をしているレゲエシンガーのMachacoさんと「●フィー」の替え歌ダブで、2曲目が三木さんのヒット曲「Japan 一番」のJam Massive仕様のダブ、そして3曲目がLifetimeにも通じる三木さんの名曲である「君はもみじまんじゅう」のダブで・・・どの曲も広島仕様で最高ですね!!
 もみじまんじゅうはモロに広島ですが、パ●ィーの替え歌は制作者の奥●民●さんが広島出身であることを踏まえると、広島のサウンドがコレをダブるのは最高ですね!!

 ダブが分からない方もいるので補足しておくと、レゲエではクラブなどでプレイするサウンド(=DJ)は、既存のレコードの曲をプレイしつつ、サウンドが独自にアーティストに依頼して録音した曲をプレイする流れがあり、その独自の曲のことをダブとかスペシャルと言います。
 上の動画をよく聞くと分かるのですが、既存の曲を歌いつつも、その歌詞自体にそのサウンドのことや、サウンドが活動している場所の内容を入れたり・・・そのサウンドがプレイする前提の曲になっております。

 このダブの存在はホント重要で、DJプレイにおける特色になるし、他のサウンドとの差にもなるので、各サウンドとも気合を入れており・・・聞く側としても驚きがあって大変面白いですね(^0^)



『Samurai Super Power / Japan 一番 Dub』
『King Ryukyu / Japan 一番 Dub』


 そんなわけで、この作品は全国で活動をしているサウンドが録音した「三木道三ダブ」を、三木さんがそのサウンドから借りて、それをプレイする・・・という内容で、ありそうでなかった内容になっています。

 サウンドとしては北海道のIntersepterや大阪のRed Spider、上の動画で紹介もしている愛知のSamurai Super Powerや沖縄のKing Ryukyu、マニアックなところだとMighty Jam Rockの前身ともいえるBig Bangなどがダブを提供しており・・・聞いてて大変面白いですね。
 上の動画は、三木さんのデビュー曲でありながら、現場ではヒットした「Japan 一番」を、そのサウンド仕様で歌ったダブを2本連続で流れるように編集しましたが、サウンドによってバックトラックも違うし、何よりも歌詞が全然違うので、これは面白いっすね!

 三木さん自身も、このテープの中で「ダブは既存曲にはない魅力があって面白い!」みたいなことを発言しており、ダブの魅力を分かった上で、こういう内容にしたんだと思います。

 内容的にはそのサウンドを讃える内容にしやすいので「Japan 一番」のダブが多かったり、お得意(?)の替え歌も多かったり・・・一部アキソルのダブにFeatされた曲もありますが、どの曲も歌詞やアイデアが面白く、三木道三という個性がしっかりと生きた内容(当然そのサウンドの個性も混ざっていますが・・・)があり、大変イイですね!!
  

 ただ、ここで重要なのは、この三木道三ダブは「三木さんが依頼を受けて作った曲」という点で、最初の方で指摘した「全国の現場をロックしてきた実績」でもあるんですよね!!

 ダブって、各サウンドともかなりの数を作っていますが、そのサウンドが「お願いしたいアーティスト/楽曲」や「認めたアーティスト/楽曲」じゃないと作らない訳ですよ・・・
 つまり、現場を盛り上げられる「実績」がないとDeeJayにはお声がかからない訳で、DeeJay側としてはイイ曲を作ることに加え、現場でのパフォーマンスにも求められる部分があり・・・変な話、ダブの多さがそのDeeJayの実力/人気のバロメーターになってると思います。
 
 この限りにおいて、三木さんはデビュー曲である「Japan 一番」がヒットしたことや、先輩筋であるAckee&Saltfishらと全国の現場を回り、現場をボスってきたことがポイントで、そういった実績があるからココまでダブがあるんだと思います。
 また、録音したダブを提供してくれるサウンドからも、三木さんに対してリスペクトがなかったらダブを貸し出すことはないと思います・・・こういった点も実績の賜物かもしれないですね。



『Freestyle - Soul Scream』
『Freestyle - Mummy-D』
『Shout Out - MC Q,Tokona-X』


 んで、このブログを読んで頂いている方は、日本語ラップが好きな方も多いと思うので、その辺の話もしますね・・・

 このテープでは、三木さんのダブのほかに、色々なアーティストがフリースタイルで参加しており、レゲエのアーティストに加え、日本語ラップのMCが参加しており、この点が白眉だったりします!

 上の動画では、Soul ScreamとMummy-Dのフリースタイルを繋げてアップしましたが、かなり真剣なセッションになっており、ここも聞きどころですね。
 他にもT.A.K the Rhyme HeadShingo 2などが熱いフリースタイルをかましてくれたり、シャウトでも上の動画の最後の方に入ってますがガリヤのQさん故Tokona-X(凄い存在感!)が参加してたり・・・日本語ラップ勢が多数参加しています。

 歴史的な話だと、この作品が出たとき、レゲエ界でも盛り上がりましたが、日本語ラップ業界でも話題になり、その流れで三木さんのことを知った記憶があります。
 実際に、このテープがCiscoとかHMVとかのHipHopコーナーで売られてたのを見た記憶があるし、YouさんのNight Flightでも話があったり・・・日本語ラップ業界ではかなり歓迎されてたと思います。


 ただ、ココで重要なのは、三木さんが積極的に「外」にも出かけていた点で、先ほどのサウンドからのリスペクトじゃないですが、日本語ラップ関係者からもリスペクトがあったから実現したのかな~と思います。
 
 あるジャンルに属すると、なかなか部門外のジャンルに行くってことは稀だと思いますが、三木さんに関してはHipHopが中心ではありましたが、積極的に外に出ており、日本語ラップ勢と作品を作ったり、日本語ラップのライブなんかにも出演することがあったり・・・レゲエの枠を超えた活動をしてたようですね。
 この辺は意識の問題もあると思いますが、三木さん自体に「ジャンルに縛られない」考えがあったんだと思います・・・そう意識がなかったら、あの時期に「Lifetime Respect」を作れないよな~と思ったりしてます・・・どうですかね??





 ンなわけで、内容的にも歴史的にも面白い作品の紹介でした。

 レゲエ的な部分だと、当時のサウンドの雰囲気を伝えてくれたり、ダブの面白さを分かりやすく紹介(コレって重要かも!)してくれたり・・・何よりも「三木道三」というDeeJayの個性をダイレクトに表現してる点は最高ですね!!
 特に、こういう内容にしたというアイデアが秀逸で、ジャンル外でも受けてしまったという点を考えると、かなり優秀な部類のテープになるかと思います。

 中古的にはあまり出ない作品ですが、先月、ストック用に購入した際には1000円(だったかな?)位でした・・・個人的にはもっと高くてもいいのでは?と思っていますが、今となっては情報が少なさ過ぎてこんな位なのかな~とも思いました。
 まあ、アレですね・・・この紹介で評価が少しでも上向きになってくれることを願います・・・だけど、この辺のテープは殆ど出ないので、欲しい方は気合でディグってね!!






<Release Date>
Artists / Title : 三木道三 「Miki-FM 1997ヘルス」
Genre : Reggae、HipHop・・・
Release : 1997年7月
Lebel : Slow Cut Production No Number


Notice : 参加アーティストについて

 クレジットはされてないですが、製作においては三木さんの盟友である「DJ Double K」さんが参加してるっぽいです・・・ミックステープマニアな方には有名かと思いますが、90年代中期に傑作日本語ラップミックスを出した御方ですね!! マニアックな指摘でした(^^;)
 なお、完全な蛇足ネタですが、兵庫県の三木市というところには「Miki FM」が実際にあるそうですよ・・・正確には「FMみっきぃ」という名前で放送してるようです・・・レゲエの番組はやってるのでしょうか??