HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ S@S 「Cookbook - page #3 Ultimate Pop Life」
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 え~、毎週紹介しているミックス作品は、凄く気合いを入れて紹介している作品は除いて、だいたいの作品が、その週の気分や気候、そして時事ネタに合わせて適当に選んでいます・・・はい、適当に選んでいます(^^;)

 そうなると、たまにあるのが一度紹介したテープを、紹介していないものと考えて、紹介を前提に聴き始めちゃうことですね・・・

 今週は梅雨の鬱陶しさを追っ払いたく、いわゆる「初夏」のような爽やかさが感じられるテープを聞こうと思い、自然とKomoriさんの夏物を手にとって聴いてました・・・
 内容は間違えなく、相当癒されてしまいましたが・・・週末に差し掛かり、1年前に紹介したことが分かり、愕然としました・・・ああ、1年前の記憶が無いのか(--;)

 今回は、記事を書き始めてから気付いた訳ではないので、被害は全然無いのですが、1年前にテープを聴いて記事を書いていたことが思いだせなかったのが地味にショックです・・・それも、全く同じ時期だったのもショックです(^^;)

 そんなわけで、緊急登板ではありますが、Komoriさんと同じ収納箱(Sugar Bitz系の箱)に入ってて、タイミング的にバッチリなS@Sさんを紹介・・・

 いや~、時期的もちょうどよく、やっぱりS@Sさんはイイですね!


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 今回はラップグルーブ「Naked Artz」のDJを担当されていた「DJ S@S(サス)」さんの人気シリーズ「Cookbook」の第3弾を紹介します!!

 まず、ミックス作品を追っている方であれば、既にチェック済みかと思いますが、なんと今週、このシリーズの新作が17年ぶり(!)に復活するとあって、一部の好事家が盛り上がっておりました!
 
 DJ SAS(ex.DJ S@S) CookBook page #8 - It's been a long time

 なんか宣伝めいた書き方ではありますが、当時、S@Sさんのテープを聞いてR&B(歌モノ)の良さを知った方が多いかと思いますので、これは嬉しい話ですね・・・
 私に関しては、S@Sさんの作品は後追いだったことがあり、そこまで影響はないのですが、日本において、ミックステープという媒体でR&Bを根付かしたオリジネーターの一人であることは間違えないので、喜んでいる方も多いかと思います。

 今週末、ユニオン行脚をしてたら、当然ながらBGMでプレイされてて、チラッと内容を聴いた感じだと、流石の選曲力でかなり良さそう・・・復帰作でありながら、選曲の鋭さを失っていない感じで、私もタイミングがあったら購入しようと思ってしまいました(^0^)


 そんなわけで、前述の通り、他の作品で紹介しようと思っていたら、同じ箱にS@Sさんのテープがあり、今回のリリースのことが思いついたので・・・まだ紹介をしてなかった第3段を紹介することになりました(^^;)

 S@Sさんには大変申し訳ないタイミングですが・・・聴いたら、この時期にバッチリな内容と、流石の選曲力でヤラれましたよ!

 では、紹介です~


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 この作品では、副題に「Ultimate Pop Life」とあることから、割とメジャーな曲を中心に選曲しつつ、結構渋い曲も要所要所で選曲している感じで・・・イメージとしては「初夏」に合うような選曲・グルーブが大変心地よい作品になっています!

 A面では、写真にあげた「Daryl Hall & John Oates / I Can't Go For That (No Can Do)」「Wham / Everything She Wants」のようなポップスを多く選曲しています・・・両曲とも、今となってはクラブクラシックではありますが、イイところを突いてきますね~
 そして、後半に進むとUK寄りの選曲になり、Soul Ⅱ SoulなどのグランドビートからのNelee Hooper繋ぎにはヤラれました!

 そしてB面は、よりS@Sさんっぽく、王道のR&Bを強めにプレイしてて、それこそ「Hi-Five / I Like The Way」のような直球から、「Kut Klose / Lovely Thang」のような通なら絶対にプレイする名曲など・・・よりS@Sさんっぽい選曲が楽しめます!

 S@Sさんの選曲やプレイって「初夏」が凄い合うんですよね・・・

 凄いアッパーではないけど、全体的に「爽やか」な選曲やグルーブ作りが上手く、今回の選曲も正にそうだと思います。

 今回はあまり聞きこめていないので、しっかりと説明できないのが心苦しいですが、ほんとブレがなく、気持ちよすぎます・・・このような「グルーブ」は、絶対にKomoriさんあたりが影響を受けて、引き継いだのだと思っています!!


 そして、プレイに関しても流石ですね!

 選曲に応じてロングミックスとカットインを多様し、選曲した曲のプレイ時間もすぐに次の曲に移ったり、曲によってはユッタリとプレイしたり・・・細かい「緩急のつけ方」が上手すぎです!

 例えば、A面の「Daryl Hall & John Oates / I Can't Go For That (No Can Do)」であれば、実質的な1曲目なので、割とテンション高めにプレイするのですが、この空気感を引っ張りすぎるのもアレなので、割と早めにカットインで次の曲へ・・・
 ただ、次の曲が、同じHall & Oatesの「Private Eyes」なのにはビックリ・・・アーティスト繋ぎでありながら、Private Eyesに早めにカットインすることで、I Can'tでグルーブの勢いのみを引き継ぎつつ、Private Eyesの爽やかさを引き立てる組み立て方が上手いな~と思いました。

 また、B面は間逆で、大半は曲を長めにプレイをしつつ、ミックスもロングミックスが主体になり、グルーブの繋ぎ方が上手い・・・と思いました。
 全ての曲がド定番ではないですが、定番であるが故に「飛び道具」になりやすい曲達を、あえて長くユッタリとプレイすることで、その曲の「本当の良さ」を聴かせるプレイなんですよね・・・う~ん、上手いです!



 そんなわけで、かなり紹介が煮詰まっていないことがバレバレな紹介でした・・・
 準備期間が少ないと、作品が聴きこめてないので、作品を紹介する為の「言葉」が思いつかないんですね・・・すみません(^^;)

 ただ、S@Sさんの「初夏」っぷりは流石です・・・うん、歌モノの「爽やかな部分」をこんなに綺麗にプレイできる人はそうそういないですね!!

 ではでは、気になる方は是非、探してみてね!!



<Release Date>
Artists / Title : DJ S@S 「Cookbook - page #3 Ultimate Pop Life」
Genre : R&B、Soul、Rock、Pops、UK Soul・・・
Release : 1997~98年ごろ
Lebel : Undaprop Wreckordz UWT-009

Notice : Naked Artzの参加
 このシリーズの裏の楽しみは、S@Sさんが所属していたNaked Artzの面々が参加していることですかね?

 このテープだと、B面の最初で、このテープのリリース時期に、メンバーのDJ Tonkさんがリミックスで参加した「嶋野百恵 / baby baby, Service」をプレイするのですが、その前段でK-OnさんとMiliさんが同曲のバースをフリースタイル調にキックしています・・・
 この辺の情報は日本語ラップマニアのみが反応する話題ですが、いや~カッコいいっすね!




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<独り言>

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 突然、こんな写真を出されても、意味が分からないかもしれませんが、今回の独り言のテーマは「テープの収納」のようです??

 え~、土曜日は、緊急登板なS@Sさんのテープにおいて、紹介に必要になりそうなレコを探す・・・という大義名分(?)のもと、毎度のユニオンめぐりをしていました・・・
 まあ、収録曲において、これは出したいな~と思ってたレコは見つからず、そのかわり、普通に欲しいレコがボチボチ抜けるなど、本末転倒(?)な週末ではありましたが・・・レコ掘りが数少ない私の「気分転換」の一つなので、よい週末でしたね(^0^)

 そんな中、いつもお世話になっているユニオンの下北クラブ店にお邪魔したら、ユニオン屈指の敏腕バイヤーであるN村さんがおられ、与太話を挟みつつ、思いがけない話を頂きました・・・

 それが、写真の「テープ棚」になります!

 どうやら、どなたかの買い取りでテープやレコードを買い取った中で、この棚も入っていたようで、店頭に出そうと思ってたら、テープ馬鹿な私が来たので、お勧めを頂いたようです・・・
 内容は、あまり見かけない木製の棚で、写真のようにインデックスが見えるタイプですね・・・プラスチックで作ったヤツは結構ありますが、木製で、かなり味があり、作りもしっかりとしているので問答無用で購入させて頂きました!

 テープ棚、このブログでは殆ど出てこない代物ですね・・・
 
 私自身、テープはコレクター的な買い方をしている関係から、こうやって「見せる」ことよりも、とにかく「収容力」を大前提にしているので、あまり手を出さなかった部類です・・・
 
 ただ、こうやって見せるタイプは、ちょっと憧れもあり、それこそ昔のMUROさんのお店なんかでは調度品としてもテープ棚を活用されてたので、タイミングが良ければ欲しいな~と思っていました・・・
 
 今回の木製の棚は、合計36本収納の割とコンパクトなタイプで、実用面でいくとアレかもしれないですが、このサイズ感と木製の質感の良さが大変良いです!

 恐らく、日々の収納にはそんなには使わないし、調度品としても使わないかもしれないですが、この位のサイズ感だと、ブログでテープを披露するときなんか重宝しそうですね・・・試しにMUROさんのテープを並べてみましたが、イイ感じになってて、ウットリしました(^^;)
 また、プラ製のはそんなには反応しなかったけど、この木製はイイですね・・・イメージとしては、量産品ではなく、手で一つ一つ作った感じがあり、重厚感と温もりがあります・・・長く使えば、更に味が出てきそうです!!


 そんなわけで、N村さんには感謝感謝です!

 なお、N村さんクラス(?)になると、こういった「音楽とは関係ないけど関係あるグッズ」を売るのが上手いですね・・・棚も含め、N村さんがピンときたグッズはガンガン買い取ってくださるとのことですので、興味がある方は相談してみてくださいね・・・・
 ただ、他の店舗では、一切買い取ってくれないと思いますので、ご注意ください・・・下北はユニオン随一の自由なお店なんですね(^0^)


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 んで、N村さんの棚が引き水になったのか・・・もう一発、テープの収納に関する話です!

 実は、ブログでは報告してなかったですが・・・昨年末ぐらいから、個人的に「困った事態」が発生していました。

 それは、私がテープの収納用に利用している「無印良品 キャリーボックス・折りたたみ式・小」が昨年末ぐらいから欠品をしているお店が増え、春先にはどんなに探しても見つからない事態が発生していました・・・

 この収納箱については、たまに紹介をしていますが、私としては無くてはならない存在です・・・

 なぜ、無くてはならないかというと、その「テープ収納力」が半端なく、隙間なく入れると80本位は入り、かつ、この収納箱を積み重ねても6段位は楽勝で積み重ねが出来る・・・とあって、大変重宝をしております。
 現状では「こんな感じに積み重ねて」おり、それぞれの箱にジャンル分けをして収納することでテープを探す検索性も高まり・・・3000本を超えた原動力と言っても過言ではない存在です・・・

 ただ、昨年末から無印のお店に行っても在庫がないお店が増え、遂にはどこのお店も無くなってしまいました・・・
 最後の方では「廃番か?」と思い、色々とお店を巡り、買える在庫は結構買ってストックしていましたが、日に日にそのストックが無くなるので、かなり恐怖心を持っていました・・・

 そんな中、N村さんから木製の棚を譲って頂いた後、久しぶりに吉祥寺に行き、棚を買った直後なので、無印はどうかな~と思い、吉祥寺の無印を覗いたら・・・おわっ、在庫がある!!

 結果的には、やっと再生産をしたらしく、それで突然に在庫を出したようですね・・・これで、テープコレクターとして命拾いをしました(^^;)

 ただ、間抜けなのが、吉祥寺の無印(丸井の上)は初めて行ったお店で、突然在庫があったので「このお店はまだバックストックがあったのか!」と思いこんでしまい、結構重いのにまとめて購入し・・・その重い在庫を抱えながら、吉祥寺のレコ屋周りをしていました(^^;)
 冷静に考えれば、再生産をしたんだな~と思うべきですが、N村さんから木製を譲って頂いたことで「テープ棚=テープ収納」の気運が上がったんだな!と思い違えたようですね・・・お恥ずかしい限りです・・・


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 なお、今週の独り言、まだまだ続きますよ・・・

 ここまでの話においては「テープの収納」「無印良品」が重要なキーワードになっていますが、その二つを網羅し、私の中で長年の「謎」だった話です!

 ちょうど今日ですが、とある大先輩の方から、テープのトレード話を頂き、結構ゴツいテープをまとめて頂戴しました・・・
 その際に、上のシールつきのテープケースも頂戴したのですが、嬉しい情報が・・・このケース、実は「無印良品」だったようです!

 このケース、これまで殆どブログには登場しなかったですが、私が学生時代、私の姉が使ってたのをパクって(笑)結構重宝に使っていました・・・10本位が収納できるケースで、実家にいたころは、車でミックステープを聴く際、家から持ち運びをするのに凄い便利だったので、結構活用していました。
 ただ、パクったが故に、どこで売られているか分からず、凄い悶々としていたんですね・・・まあ、凄い悶々とし始めたのは、私がテープを本格的に集め始めた頃で、もうテープが一般的ではない時期なので、このケースを探そうにも探せない状況でもありました・・・

 そんな中、見慣れたケースが出てきたので、尋ねたら無印製だったことを教えて貰い、長年の謎が解けました・・・なんか、こうなると無印良品はテープに対して優しい会社としか思えませんね(^^;)

 M様、テープも、ケースも、おまけで頂いたグッズも、そして貴重な情報の数々、大切にさせて頂きますね!



 え~、今回の独り言は以上です・・・

 まさか、直近の出来ごとだけで、ここまで「テープと収納」が語れるとは思いませんでした・・・きっと、テープの神様が、ネタに困った私にネタフリをしてくださったんでしょうね(^^;)
 考えてみれば、本文であるS@Sさんも、Komoriさんのテープが入っててた「無印の収納ケース」に一緒に入ってたことがきっかけですからね・・・なんか、怖いぐらい「テープ収納」です(^^;)

 ではでは、来週は予告先発でMUROさんのDiggin' Ice 2015でいきますよ! お楽しみに~







DJ Kiyo 「Higher Level vol.4 - R&B Joint DAY and NIGHT」
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 先週のBlacksmockerもそうですが、どうも、私の好み(興味?)から少し外れると、私自身が全然聞いてなく、結果的に紹介をしてない作品ってホント多いですね・・・

 その最たる例が「DJ Kiyo」さんですね・・・Kiyoさんのミックスが嫌いじゃない訳ではないのですが、なぜか紹介してないんですよね(^^;)

 そんなわけで、一念発起して、真剣に聴いたらやっぱり良かった、傑作中の傑作の紹介です!!


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『FRONT 1996/12 - クラブで聴きたいスロージャム』
  ※クリックすると画像が大きくなります。

 今回は、DJ Kiyoさんの初期作で、97年にリリースされた「R&B」を題材にした2本組み作品の紹介です!

 ある程度ミックステープを追ってる方だったり、DJミックスに興味のある方ならご存知な作品ではないでしょうか・・・現在でも人気の作品で、2006年ごろに再発されたCDは高嶺の花で有名ですね!
 リリース当時、Kiyoさんの「R&Bミックス」に影響を受けた方は大変多く、未だに愛してやまない方も多いかと思います・・・

 ただ、今となっては、なかなか「DJ Kiyo = R&B」と結びつかないかと思いますので、先に「KiyoさんとR&B」について紹介をしたいと思います。

 まず、Kiyoさんに関しては、いわゆる「クラブミュージック/ブラックミュージック」との出会いは、90年代初期の高校生時代に通っていた歌舞伎町のディスコがきっかけだそうで、そこでR&BやHipHopに出会ったそうです。

 この出会いをきっかけにDJを始めたそうですが、画像のFRONTでのインタビューによると、どうやら「歌モノ(=R&B)」の方がきっかけのようですね・・・
 時期的にも、日本ではNew Jack Swingがもてはやされ、それこそ「ボビ男」の時代ですね・・・当時としてはHipHopはそこまで市民権を得ず、お茶の間レベルでも「ダンス甲子園」などが大ヒットしてた時期なので、これらの歌モノがきっかけだった方は大変多いです。

 ただ、Kiyoさんが素晴らしかったのが、この数年後の95年位からHipHopが日本でも台頭してきた中で、積極的に「R&B」をHipHopの現場でプレイしていたり、今回の作品のような歌モノに焦点を当てたミックステープを発表していた点だと思います。
 
 まず、時代背景的な話をすると、95年~97年ごろはブームとしてHipHopが盛り上がったこともあり、どういうわけか「俺はHipHopしか聴かない!」みたいなスタンス/空気感が横行していて、音楽の広がりとしては「閉鎖的」だった部分がありました。

 つまり、参加者がHipHopという文化/音楽がそこまで深く理解されていなく、音楽性よりも「スタイル/ファッション」としてのHipHopしか重要視されていたので、こういったスタンスが生まれていました・・・なお、日本の場合は、閉鎖的だったから文化として発展した部分もあり、この点は必ずしも悪く作用をしていたとは言えませんね・・・
 まあ、1曲も歌モノがプレイされないことはなく、むしろ、この当時のR&BがHipHopの音楽性を取り込んでいたので、HipHopの延長線でプレイはされていましたが、New Jack Swingや伝統的な甘いスローなどはあまりプレイされなかったと思います。

 そういった流れの中で、Kiyoさんは自身のバックボーンである歌モノを積極的にプレイして、シーンに対して「啓蒙」をしていた部分があったのだと思います。

 これは、みんなが「HipHop」に頭でっかちになってしまい、他の音楽に壁を作っていた中で、優秀なDJ達が積極的に他のジャンルの曲もプレイし、それを聴いて「ああ、壁なんていらないんだ」と思い、自然と他のジャンルの音楽も好むようになった・・・ことで、R&Bや歌モノがシーンで広まった「きっかけ」がKiyoさんの行動だったと思います。
 私自身は、直接的にKiyoさんからこのような影響は受けなかったですが、当時、SpinbadのテープMUROさんのDJを聴いて、壁なんて作る必要がないんだな~と感じ、割と早い時期から何でも聴くようになっており・・・こういった「きっかけを与えるDJ」はかなり重要だと思います!


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 そんなKiyoさんですが、もう一点、重要な点を紹介すると、日本において「早い時期からミックステープを作っていた」点があると思います・・・

 つまり、そのミックステープが「DJの作品」として耐えうる、しっかりとしたコンセプトがあって作られたミックステープのことで、Kiyoさんはかなり早かったと思います。

 日本においての流れだと、MUROさん須永辰緒さんのテープが起爆剤で、その流れを受けて、DJ達がミックステープを積極的に作る流れが生まれ・・・Kiyoさんもその流れで作り始めた感があります。

 その初期も初期の重要作は、今回紹介する「Higher Level」シリーズかと思います!

 このHigher Levelは、1996年ごろ、KiyoさんとDJ Celoryさんが作っていたテープシリーズで、当時、かなり聴いてた方が多く、影響を受けた方は大変多いです・・・
 また、このシリーズ、その後はテープレーベルとして機能するようになり、DJ Celoryさんの「@Hip Hopシリーズ」やDJ Beatmasterさんのテープシリーズ、そしてDJ SakuraiさんのR&Bミックスなどを出すなど、テープ業界においても結構重要な存在です。

 話をHigher Levelシリーズに戻すと、何点か重要点があり、それこそレベルの高いDJミックスや、クソ熱いフリースタイルを含む日本語ラップの曲を大々的にフューチャーした点など・・・単なるDJミックスではない「他にはない魅力がある作品」としてリリースしていた点はホント重要だと思います。
 私自身も、CeloryさんのVol.2は、当時、渋谷のBeamsの裏にあったESPというHipHop系洋服屋さんで買って、収録されている日本語ラップ勢のフリースタイルにヤラれたり、流れるようなDJミックスやブレンド(No Diggityのブレンドにはヤラれた!)などに影響を受けたり・・・DJミックスなり、ミックステープの面白さを教えてくれた存在かな~と思っています。

 そして、Kiyoさんについては「DJミックス」「選曲」がオリジナルで、これに影響を受けた方が多かったと思います。

 DJミックスの部分は、なかなか説明しづらいですが、選曲については分かりやすく、誰も着目しない曲をカッコ良くプレイするのが上手く、Kiyoさんのテープを通して教わった曲が多いのではないでしょうか?
 HipHopだとNYでもマイナーなアーティストの曲や、その後の西海岸アンダーなどのプレイがそうで・・・今回の作品の題材である「R&B」もその一つかと思います。

 では、このHigher Levelの第4段としてリリースされた本作で、Kiyoさんがカッコよくプレイすることで曲が輝く「選曲」と、素晴らしい「DJミックス」を紹介したいと思います!!


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 まず、この作品の選曲面から紹介をしましょう。

 この作品は2本組みになっており、1本目は「Day Time」という内容でアップテンポな歌モノを中心に選曲、2本目は「Night Time」という内容でスローな歌モノを中心の選曲になっています。

 Day Timeの方ではNew Jack Swingのような90年代前半のR&Bを中心に選曲してて、とにかく爽やかで明るい内容が素敵ですね・・・
 それこそ、「Troop / Spread My Wing」のような定番曲や、「Whistle / I Am」のような当時としてはあまり知られていない曲などを巧みに織り交ぜ、凄い気持ちイイい選曲になっています。

 今となっては、これらの曲は、定番も定番で知らない人がいないくらい普及しているかと思います・・・ただ、やっぱり当時としては、殆ど知られていなく、Kiyoさんの選曲を通して「定番が作られていった」感はあるかと思います。

 この作品がリリースされた96年~97年ぐらいにおいて、僅か5年位前にリリースされた90年代前半のR&Bが全くシーンで認識されていなかったのも面白い話ですが、Kiyoさんの選曲は、これらの曲の「明るさ」「爽やかさ」を純粋に光らせる選曲が素晴らしく、HipHopしか知らなかったBな輩に光を射したと思います!
 私自身は、これらの歌モノはMUROさんから教わった部分が強いですが、これらの曲がもつ良さを、かなり分かりやすい形で提示して、皆が共有できる「定番」にしていった部分はあるな~と思いました。


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 まだ、2本目の「Night Time」は、スロー中心の選曲ですが、Kiyoさんの「審美眼/掘りの深さ」の素晴らしさが出ているかと思います。

 日本においては、英語の歌詞を理解することや、スロー特有のグルーブを理解することに大きな壁があり、あまり需要がないジャンルかと思いますが、こちらも曲の良さを光らせる選曲が素晴らしいです!

 それこそ、90年代スローの鬼クラシックである「Keith Sweat / Make It Last Forever」や、Stylisticsのカバーである「Babyface / You Make Me Feel Brand New」などのLP曲を選曲し、ラグジュアリーな空気感といったら絶品ですね!!

 この辺のスローは、私自身も不勉強で、あまりレコも持ってない状況ですが・・・今回、聴きこんでてハマったのがスローの方かもしれないです。

 いや~、この辺もイイ曲が多いですね・・・A面は90年代のスローに特化した選曲、そしてB面はそのプロトタイプとなる80年代のスローを選曲してて、知っている曲はより魅力的に聞こえ、そして知らない曲も同じく魅力的に聞こえ・・・流石の一言です。
 例えばBobby BrownのRock Wit'Chaとか、Whispersが90年に出したLPの隠れた1曲など・・・未だにレコ屋で格安に売っているレコの中に、これほどまで良い曲があることにビックリし、Kiyosさんの掘りの深さにヤラれました!
 
 また、その選曲の下支えとして、繋いでいく曲のメロディーだったり、グルーブの繋げ方が上手いんですよね・・・

 この点は、このスロー選曲を聴いていると、それが顕著に分かり、聴いてて耳が疲れないというんでしょうか、曲と曲を繋ぐ時に曲同士がぶつからず、むしろグルーブを引き延ばしていく選曲/ミックスが光っており、これにもヤラれました!
 

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 そして、DJミックスについても、上手すぎですね・・・

 特に上手いな~と感じたのが「ピークの演出の仕方」で、それもプレイした曲の「歌」を盛り上げる方向性が仕込まれていて、上手いです!!

 例えば、Day TimeのA面であれば、ゴスペルの力強さを兼ね備えたクラシック「Sounds of Blackness / I'm Goin All The Way」を光らせる展開が素晴らしすぎます・・・

 それまで、割とクールなグルーブを出していた中で「Neneh Cherry / Buddy X」を選曲するのですが、FeatされているBiggieのラップパートに入ったら、Impeachのビートをブレンドします・・・聴いてると「んっ」となりますが、勢いのあるビートが入ることで首を降ってしまいます・・・
 その後、Biggieのパートの途中でBuddy Xをカットし、Impeachのビートがなる中、 I'm Goin All The Wayをミックスしてくるのですが、I'm Goin All The WayのビートネタがImpeachなので、ビートのグルーブが全く途切れず、一気に歌の世界に入っていけ、その熱いボーカルに酔いしれてしまいます・・・

 もー、ビートネタを一枚かませてミックスすることでスムースに曲のグルーブを繋げる効果がありつつ、それまでのクールな空気感から、一気に熱いグルーブに展開ができるので、ミックスに山と谷が生まれ、SOBが絶対に盛り上がる展開にしてるのは上手すぎです!
 
 Kiyoさんのこの作品を聴いていると、根底にはプレイしている曲の「歌」の良さを出していきたい・・・そんな思いが感じられます。

 それこそ、DJをしてて、きっと聴いてる方に「一緒に歌ってほしい」みたいな気持ちが感じられ、Kiyoさん自身がその歌の良さを愛しているからこそ、DJミックスの中で「歌」を大切にしたミックスが施されていると思いました。

 B面の最後では、クラシックな「Teddy Riley feat Tammy Lucas / Is It Good To You」をプレイしますが、ここの部分も、気付いたら歌っている自分がいました・・・

 最後の方の選曲は、割と知られていない曲をプレイはしてるけど、しっかりとビートキープをしてて、ビートのグルーブに気付いたら乗らされているプレイをしてて、この一曲前に「Jeff Redd / You Called & Told Me」を挟むことで、グルーブのギアがしっかりと入ります・・・
 その上で、メロディーとノリを完全に繋いだカットイン気味のショートミックスでIs Itに繋ぐのですが、そのミックスのパーフェクトっぷり・・・そして、グルーブが続いているからこそ、その「歌」に入っていける感じ・・・素晴らしすぎます(^0^)


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 この作品に関しては、ここ1週間で集中的に聴いて、この作品が好きになってしまった私が説明するのは、どこか忍びないですね・・・それは、私以上に長く聴いて、私以上にこの作品を愛している方がいるからです!
 
 Kiyoさんにしかできない選曲、DJミックス、作品のグルーブ・・・どれをとっても素晴らしいの一言で、KiyoさんのR&Bという音楽に対する愛情が花開いた作品かと思います。

 テープもCDも凄く入手しやすい作品ではないですが、これは永遠のマスターピースと言っても過言ではないでしょう・・・興味のある方は、是非、探して聴いてみてね!





<Release Date>
Artists / Title : DJ Kiyo 「Higher Level vol.4 - R&B Joint DAY and NIGHT」
Genre : R&B、UK Soul、Soul・・・
Release : 1997年 
Lebel : Higher Level No Number

Notice : CD再発について
 2006年1月に4CDで再発済み。ただ、今となっては高額皿の一つで、なかなか値段が落ちない作品です。
 なお、再発においてはManhattan絡みで再発され、Kiyoさん側に2年ぐらいお願いしてやっと再発が出来た、みたいな感じで再発がされたと記憶しています。


Notice : Higher Levelシリーズの謎

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 これは、私が知らないだけかもしれないですが、マニア筋では「謎」になっている話です。

 今回、紹介したHigher Levelですが、シリーズの「5」が何なのかが謎で、私も長く追ってはいるのですが、未だに分かりません・・・

Higher Level vol.1 DJ Celory & DJ Kiyo
Higher Level vol.2 DJ Celory
Higher Level vol.3 DJ Kiyo
Higher Level vol.4 DJ Kiyo - Day and Night
Higher Level vol.5
Higher Level vol.6 DJ Celroy

 Higher Levelは、謎が多いレーベルで、色々な部分で一貫性がなく、頭を悩ませます・・・
 それこそ、DJ Celoryさんの「@ HipHop.co.jp」シリーズが4から始まってて、シリーズ前の1・2・3が、この上記の作品に該当するらしいんですね・・・5が不明なので、Higher Level⇔@ HipHop.co.jpの相互関係がイマイチ分からないのですが、色々と困ることが多いです(^^;)

 今年の目標(?)として、分からないことは恥ずかしがらずに聴いてみるというスタンスを出したいと思いますので、もし、この「5」のことが分かる方がおられましたら、教えてください! m(_ _)m





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<独り言>

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 このブログをお読みの方だと、多少の方はお世話になったであろう「フリーペーパー」のお話です・・・

 昨日のレコード行脚で、毎月、しっかりと拝読しているフリーペーパー「Dance Delight」を頂いたのですが、表紙には「The Last Issue」の文字が・・・
 えっ、ダンデラが廃刊なの・・・表紙を眺めながら、しばらくフリーズしてしまいました・・・

 DANCE DELIGHT MAGAZINE廃刊のご挨拶


 「Dance Delight(ダンス・デイライト)」は、ダンスコンテストのイベントを手広く展開しているアドヒップという会社が発行しているフリーペーパーで、日本のダンス業界においては無くてはならない存在だと思います。
 歴史は古く、1994年より発行を開始し、足かけ22年、合計262号まで発行したフリーペーパーで、様々なダンサーがこのフリーパーを読み、影響を受けたと思います。

 このDance Delightでは、いわゆる「ストリート・ダンス」を取り扱った内容になり、代表のマシーン原田さんが、このストリートダンスを世に広めたい一心で発行を始め、ストリートダンスの情報誌として活用されていました。
 それこそ、各種大会の結果報告や、人気ダンサーへのインタビュー、ダンスのステップの紹介や、使える音源の紹介など・・・ホント、ダンサーにとっては有意義な情報が掲載されており、ある種の「バイブル」だったと思います。

 特に、このフリーペーパーに感じるのは、ダンスに対する真摯な愛情で、誌面から読めるそのダンス愛は、読んでいるダンサーを鼓舞し、日本が世界屈指のダンス大国にした原動力がダンデラにあったのだと思います。

 私自身、一般的な「ダンス」を経験したことはなく、クラブで音楽に合わせて「自由気ままに踊るダンス」は誰にも負けないぐらい大好きです・・・
 
 ただ、クラブで踊ることを好む前からダンデラは読んでいました・・・

 それは、ダンデラが無料で頂けるのもあったのかもしれないですが、誌面から感じられる「ダンスに対する愛情」が、踊っていない人にも響く部分があったのかもしれません・・・

 今回、ダンデラという存在を改めて考えると、私が正にそうですが、ダンスをしない人間を文章と写真だけで踊らさせる「パワー」があったんだな~と思いました。
 私自身、ダンデラがきっかけでクラブで踊るようになったわけではないですが、きっと、読んだことでパワーを頂いたんでしょうね・・・かなり曲がりくねった道を通りましたが、私も「ダンデラの子」なんだと思います!

 また、その上で考えると、ダンスという動きが必ず伴う対象物を、文章と写真だけで魅力を伝えていた点は、ほんと素晴らしいですね・・・

 このブログも、ミックステープという対象物を、実際の音を紹介せずに文章と写真だけで魅力を伝えたいと思っています・・・
 それには限界があることも知っていますが、ダンデラが魅せてくれたような「愛」と「熱意」があれば、音や動画よりも「素晴らしさ」を伝えることができることを改めて痛快しました!!


 原田さん、ダンデラ編集部の皆さま、ホントお疲れさまでした!!

 素晴らしい「ダンス愛」を頂き、ありがとうございました!!





 

DJ Mike-Masa 「Mikyway Vol.1」
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 え~、ご無沙汰です(^^;)

 ここ最近、仕事が無駄に忙しく、久しぶりに2週ぶっ続けで仕事をしてたので、更新が遅れてしまいました・・・すみません・・・

 また、それに伴って体調も微妙にボロボロです・・・今週末は、おかげさまでやっと暦通りの連休になり、心も体も静養な感じですが・・・声が枯れてて別人で、なんか変な感じです(^^;)
 やっぱり年をとって免疫力が落ちてきたんでしょうか・・・冬に向けて、栄養と元気を蓄えないと!


 そんな訳で、何となく聴いてたら「やっぱりスゲーな!」な一本で、しっかりと元気を頂いた作品の紹介です!!


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 今回は、もはやR&B系DJの大御所とも言える「DJ Mike-Masa」さんの作品の紹介です!

 まず、Masaさんの紹介からすると、90年代末からを活動を開始したDJ/Producerで、初期よりR&Bシーンでの活動が目立ち、DJ Komoriさんによるロングランパーティー「Apple Pie」などに長く参加するなど、R&Bシーンではかなり有名なお方になります。
 今でもバリバリ現役で、DJ活動のほかにも、ミックス作品のリリース、各種Produce活動など、活動は多岐に渡ります・・・今はEDM方面での活動も行っており、今年の1月に幕張で開催された「electrox」等の大型イベントにも参加しており、大変頼もしい存在です!

 そんな、Mike-Masaさんですが、この方も「ミックス作品」という存在が重要で、活動の中では無くてはならない部分かもしれません。

 作品自体の数も多く、メジャー/アンダー問わず様々な作品をリリースしており、もはやライフワークの一つになっているのかもしれません。

 特に、R&BやEDMのオフィシャルのミックスCDを多く作っている点は重要です・・・それは一般の人でも手に届くような形で多くリリースしていることで、Mikeさんの作品を聴いてクラブミュージックに興味をもたれた方も多いからです・・・
 まあ、このブログを読まれている方だとアレかもしれないですが、なんでしょう、ドンキやツタヤで売っているミックスCDと言えば分かりやすいですかね・・・とにかく、凄い派手なパッケージな感じですね??
 ただ、ネットで簡単にDJミックスを聴ける現在、こういった売り物としてミックス作品を作っていることは、クラブミュージックへの「入口」になっており、けっけ追う重要かと思います・・・是非、これからも胸を張って作り続けて欲しいです!

 そして、そのミックス作品のバックボーンになるのが、テープ時代の作品になるのかな~と思います。

 時期的には「レアR&B」が持て囃された00年代初期~中期位で、Mike-Masaさんも積極的にリリースをし、業界の中で凌ぎを削っていたかと思います。

 レアR&Bブームについては「この記事」をご参照頂きたいのですが、このブームを押し進めた影の主役が「ミックステープ」であり、テープが知られていない曲等を広め、シーンでの曲の理解度が広まった部分があったかと思います。
 また、作ったDJとしては、そのテープが自分の「実力」を伝える素材になるので、他のDJに負けないように選曲もミックスも頑張って作っているので・・・期せずしてレベルの高いミックス作品が多く作られていた・・・と思っています。

 そんな中、Mikeさんも積極的に作っていて、Trustyより3本、Favoriteより2本、合計5本のリリースが確認できています・・・どちらもR&Bが強かったテープ専門レーベルで、その辺からリリースしてたのも、既にMasaさんのDJが評価されていたからかもしれないですね!

 では、今回はTrustyから出ててシリーズ「Milkyway」からの第1作目で紹介です!!


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 まず、作品の選曲面から話をすると、写真のようにクラシックの連発でヤラれます!!

 それこそ、レコ写を見ただけで「キュン」ときちゃう曲が多く、写真の「Teddy Riley feat Tammy Lucas / Is It Good To You」「Baby Face feat Toni Braxton / Give U My Heart」などの王道クラシックが連発で、聴いてるとつい歌ってしまう選曲です!
 また、時期が時期だけにレアな曲も結構取り上げていて、個人的に大好きなレアR&B「Wendy Moten / Stpe by Step」を選曲したり、一方で「Big Punisher feat Joe / Still Not A Player」のようなポップスヒットなR&BやHipHopなども選曲してて、選曲の深さもあるかと思います。
 
 ただ、結構クイックでミックスをしているので、実際に聴いてみると、人によっては「寄せ集めみたいだな~」と思う選曲かもしれないです・・・
 私自身も、最初に聴いたときはそうで、下手したら「ヒット曲集」みたいになっててアレだな~と思いながら何度も聴いていましたが・・・・聴くたびにハマってくる感じがあり、その辺がMikeさんのDJの上手さだ思います・・・

 その要素の一つとして、まず、表記の曲達は、そのままの状態ではプレイしてなく、少し手を加えてプレイをしています・・・これが絶妙でイイですね(^0^)

 例えば、Teddy RileyとWendy Motenであれば、ミックス違いの曲を巧みに繋ぎ、ちょっと印象の違う曲にしてプレイしたり、Big Punの曲であれば、その曲のカバー曲(写真の端にチョコッと写ってるPatrice Rushenのカバー!) に繋いできたり・・・こういった細かい選曲がポイントになります。

 個人的には、Wendy Motenのミックス違いがグッときて、Characters MixからBen Grooose Mixへ繋ぐのですが・・・これって「同じレコードが2枚」ないと出来ない訳で、当時としては屈指のレア盤(価格もアレでしたが、殆ど市場に出ない)でサラっとミックス違いで繋げる辺りには「男」を感じます(^0^)
 ちなみに、データ時代の今だと分かりづらいし、レコードの相場の流れが分からないとアレですが、当時のミックスを紐解く時、普通に2枚使いとかしていても、それが超高額盤での2枚だった時は、聴いてる側も「おめえ、やるな!」と思って聴くことも大切です??

 また、以下のミックス面にも繋がる話なのですが、一部の曲ではセルフリミックスをした状態でプレイしており、Baby FaceではSucker MC'sのビートをブレンドした内容でプレイをしています!
 どちらかと言うとブレンドレベルのリミックスではありますが、こういうのも聴いてて「えっ」と思うし、何よりもSuckerのビートを聴いてしまうとBとして反応してしまうので、選曲のグルーブを高めている効果もあるので、ヤラれますね・・・

 
 そして、ミックス面でも、Masaさんらしい部分が光っています!

 まず、全体的な作りがかなり緻密で、いわゆる「マスターミックス」のような作りになっています。

 なんでしょう、2タンテで作ったというようりもPCで編集したようなミックスになり、かなり早く曲が変わっていく内容になります・・・
 実際にはタンテかPCかは分からないのですが、全体的にかなり緻密なミックスを施し、ワンバースで次の曲に行くみたいな感じで進みます・・・う~ん、こういうミックスって、聴く人にとっては平坦に聞こえてしまう恐れがある(クイックでミックスしすぎると、その曲の個性が無くなってしまうことがある)のですが・・・これが絶妙で、かなり良いです!

 ミックスの方向性としては、選曲した曲達がもつ「跳ねたグルーブ」を上手く活用することが念頭にあり、明確なストーリー性はないものの、その曲がバシッと決まるようなプレイの仕方が大変良いですね。
 A面はアッパーなノリ、B面はミディアムぐらいなノリになりますが、選曲した曲のグルーブをキープしつつ、盛り上がる曲はしっかりとブチ込んでくる感じが上手いです(^0^)
 
 なんか、結論づけちゃいますが、MasaさんはDJなんだけど「プロデューサー志向が強いDJ」なのかもしれません。

 例示になりますが、DJミックスをする際、プレイする曲は絵具で、その絵具を重ねて上手く描くことで「自分の絵」を書くことが目標なのかもしれません・・・この点に気づき、今現在、EDMをプレイされているのもちょっと合点がつきました!

 また、その中において「歌」を非常に大切している印象もありました・・・

 ノリというグルーブの良さを尊重はしていますが、プレイしている曲の「歌」はしっかりと聴かせてくれ・・・それこそ、プレイした曲にノセられてしまい、気づいたら歌ってしまうようなパワーがあるかと思います! 
 選曲面の話にも重なりますが、レアR&Bの流れからすると、平均的な曲ばかりになる部分もあるのですが、なんか「イイ歌を更にイイ歌にしたい」みたいな意図があるのかな・・・この辺もProducer志向が強い点かもしれないですね。



 割とベタ褒めしちゃいましたが、最初に聴いたときは「普通かな~」と思っていました・・・ただ、何度も聴いている内に「この人は歌が好きなんだな~」と思う内容に次第にハメられ、結構ヤラれてしまいました!

 やっぱりDJが上手い人の作品は、10年以上たってもチャンと聴けますね・・・素晴らしいです(^0^)

 んで、テープの方は、ボチボチは遭遇しますが、当時としてはそこまでは流通してなかったので、結構揃えるのが大変かも・・・探してる方は頑張って探してくださいね!!




<Release Date>
Artists / Title : DJ Mike-Masa 「Mikyway Vol.1」
Genre : R&B、HipHop・・・
Release : 2002~3年ごろ??
Lebel : Trusty Label T-003





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<独り言>

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 え~、釣果報告ではないですが、レコ関連の話をします・・・大半が愚痴です(^^;)

 10月~11月にかけては、なぜか仕事が忙しく、レコ屋通いも仕事の合間で無理して行ってた感じになります・・・

 それなりにチョコチョコは行ってて、欲しいのも色々とゲットはしてますが、先週末は土日が仕事→なのに欲しかったレコが放出という悲しい状況がありました・・・
 ただ、アレなのが、土の夜の時点で売り切れてない感じがあったので、翌日の日曜、仕事終わりの打ち上げを「レコード屋に行きたいから早目に帰るわ!」と言って、上司と同僚を置いてレコ屋に向かうという、社会人あるまじき荒技で対応し、無事に欲しかったレコをゲットしました(^^;)

 そんなサラリーマン・ディガーとして気になっていたのが、写真の冊子で、遂に今週配られたので早速ゲットしてきましたよ~

 これは、ユニオンの各店の年末セールの予定をまとめた冊子で、もはや年末の風物詩ですね・・・ネットでも同様の情報が流れていますが、個人的にはコレを見て今年の年末セールを戦い抜くか(?)の作戦会議をするのが決まりになっています(^^;)

 ユニオンの年末セール、行かない人にとってはアレかもしれないですが、各店とも驚愕のレア盤を放出や、探してたレコが出る等、お店も、そしてお客さんも一年で一番気合が入っている期間になるかと思います。
 個人的にはミックステープとDisco12inchになるので、そんなに重なることはない(これは助かる!)ので、日程が決まればそれに合わせて調整していく感じですが・・・セール日が重なると、どうやって回るか?なども考えないとイケないので、作戦会議は結構重要になります。

 とりあえず、今年に関しては、ユニオンのセールと合わせて、代官山airがクローズしてしまうので、クラブ通いも考えたスケジュールにする必要があり・・・仕事も何日かは土曜仕事がありそうなので、その辺を上手く調整したいと思います・・・
 なお、12月の第1週の土曜に、我らの下北ユニオンでテープセールをやるのでそれは確定です・・・日にちが分かった時点で、仕事があったので、同僚に仕事を譲り、準備万端です(^0^)
 

 そんな訳で、年末に向けても頑張っていきましょう!

 なお、近いうちに大きなボムを打ち込みますよ・・・一部の方は腰抜かす仕事をしておりますので、情報解禁まで楽しみにしててくださいね~





DJ Hasebe 「adore - the only one for me」
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 え~、前回の更新は、連休があったのでちょっと遅れて(サボって?)更新をしましたので、今週は真面目に更新・・・
 ただ、連休は連休で色々あり、おかげさまで腰を更に悪化し、今週は辛かった・・・パートのおばちゃんに「男は腰が丈夫じゃないと、ダメじゃない?」とマツコ的な有難いご指摘が心に響きました(^^;)

 そんな訳で、サックリと更新できそうなテープを選びましたが、気づいたら長文な紹介です・・・でも、これはこれでボムですね!!


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 テープ写真を見ただけでは分かりづらく、このレコ写を見たら「おおっ!」と思うでしょうか・・・あのDJ Hasebeさんによる大名作「adore」のアドバンステープの紹介です!!

 まず、アドバンステープについてちょっと指摘をしておきましょう・・・

 アドバンステープとは、CDやレコードでリリースの予定がある曲について、レコード店や関係者に対して資料やプロモーションのような形で渡されるテープで、一般販売は全くないものになります。

 基本的に、そのリリースされる作品の音源が入っていて、レコード店であれば、その音源を聞いて発注数を考えたりする為に存在するものなので、CDなどで聴く内容とほぼ同一なのですが、個人的には「あえてテープで聴く」ことで、作品をしっかりと聴け、かつ内容が良い作品はミックステープ的にも聴けるので、数年前から色々と掘り始めているジャンルになります・・・
 まあ、一般的には「なぜそれを?」と思うかもしれませんが、これはこれで、掘れば掘るほど面白いテープが発掘され、私の「掘り魂」を刺激してくれることに加え、時代が一回りしてイーブンな状態で聴いてみると、その曲の良さや、当時は気づかなかった良さが分かったりするので・・・全然ミックステープではないのですが、ミックステープと同じ「音楽を楽しませてくれる」存在として掘っております!

 そんな中で、今回紹介するのは「日本語R&B」のアドバンスになり、私として外せなかったHasebeさんの作品を紹介したいと思います!!

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 まず、日本語R&Bと漠然と書いてしまいましたが、この点から説明したいと思います。

 今となっては、もう馴染んでしまった言葉でもあるし、何よりも日本の音楽に馴染んでしまい、作る側も、聴く側も意識をすることなく聴ける音楽になったと思います・・・
 ただ、この音楽については、歴史的な流れも実はあるので、その点をフォローしておきたいと思います。

 まず、言葉の解釈としては、いわゆるブラックミュージックにおける90年代以降の「R&B」を、日本人の歌手なりクリエイターが、日本語で歌った/作った曲「日本語R&B(Japanese R&B)」になるかと思います。
 イメージとして、HipHopを通過したブラックミュージックの歌モノで、雑な表現ですが、New Jack SwingやMary J Bridgeを通過した歌モノのように、トラックがHipHop的なR&Bであり、そのフィーリングに即した曲を日本語で作ったのがコレになるかと思います。

 当然、音楽なので、過去からその音楽を模倣することはあった訳で、それこそ80年代から久保田利伸さんやドリカムなんかは影響を受け、そのフィーリングを歌や曲に活用していたかと思いますが、ここでいう「日本語R&B」は、あくまでも本場であるアメリカで作られている歌や曲の意思や背景を理解し、現地で作られる歌や曲と遜色がない内容を目指した点が重要なポイントになります。
 これは、日本語ラップが正にそうで、90年代中頃に勃発した「さんぴん」前後の動きと同じで、本場に負けない位の歌や曲を作ろう・・・いや、本場の「スピリット」を体現しつつ、日本でしか作れない歌や曲を作ろう・・・そんな意図が少なからずあったかと思います。

 そして、この日本語R&Bについては、日本語ラップ同様にブームがあり、それまでアンダーグラウンドで活動してた人が一挙にオーバーグラウンドに登場したり、市場でも人気が出たりするなど、90年代末~00年代初期においてはかなり熱かったジャンルかと思います。

 このブームについては、スタートの時点で宇多田ヒカルやMisiaのようなR&Bフィーリングを上手く活用したアーティストがメジャーシーンに彗星のごとく現れ、日本の一般市場を牽引してた反面、ストリートレベルをしっかりと押さえたアーティストも多くいたことから、本物志向のアーティストがしっかりとメジャー/インディーを問わずに活躍していた印象があり、健全なブームだったな~と思います。
 まあ、どうしても「歌」になるので、一般的なポップス市場ともリンクして、一般的な歌と日本語R&Bの境界線が見えづらい部分もあり、私の手持ちレコ写のUAとかACOなんかはラインとしては難しいですが・・・才能のある多くの女性歌手の登場を手助けしたジャンルであることは間違えなく、日本の音楽史においては結構重要な動きだったと思います。


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 そして、やっと、今回の紹介作品に繋がっていきますね・・・そう、この「日本語R&B」の狼煙を上げた重要人物の一人が・・・DJ Hasebeさんなんですね!

 Hasebeさん自体、日本語ラップの動きもフォローをしてた方であり、95年~96年ごろ、アメリカ本土に引けを取らないオリジナルの日本語ラップが生まれる中で、Hasebeさんも日本語ラップのクラシックを多数制作(末期症状!)していました。
 ただ、DJとしては活動初期よりR&Bも多くプレイしていたこともあり、そういったR&Bに明るかった部分からか、歴史的なユニットにHasebeさんが参加をすることになります・・・そう「Sugar Soul」ですね!

 今となってはボーカルを務めるアイコさんの個人ユニットのようなイメージがありますが、スタートは、96年~97年にコンポーザーの河辺健宏さんが中心にHasebeさんとアイコさんが加わったユニットで、アナログでリリースされたデビュー曲「今すぐ欲しい」に皆がド肝を抜かれました!!
 Hasebeさん作のMinnie Riperton使いのスムースなトラックの上に、女性視点でSEXを求めるストレートな歌詞、そして、その歌詞を受けて粋に彩る客演参加のZeebraさんのラップなど・・・当時、DJシーンで「日本語でR&Bを成立させた」点が高く評価され、その後の「日本語でR&Bを歌うこと」のきっかけを作った作品だと思います。

 私自身も、当時は高校生で、純粋な日本語ラップヘッズだったので、日本語ラップを追いかける過程でコノ曲を知り、歌モノの良さも痛感し、しばらくは日本語R&Bも追いかけていました・・・

 ホント、Sugar Soul以降、様々なアーティストが登場し、宇多田ヒカルやMisiaなどメジャーシーンを取り込むレベルで、R&Bをベースに日本語で歌うことが広まり、私自身も可能な限り追いかけていました・・・
 面白い事に、この動きはアナログシーンとも連呼してて、どのアーティストもアナログを作り、人気曲は即日ソールドアウト→高額盤になるみたいな流れもありました・・・それこそMisiaの12inchが象徴的ではありますが、結果的に曲がイイから評価されていた部分もあり、私も気にいった曲はレコを買って楽しんでいました・・・

 つまるところ、HipHopスタイルでHasebeさんが作ったトラックがきっかけで、この日本語R&Bシーンが形成されたと言っても過言ではなく、Hasebeさんの功績はホント大きいと思います!!

 そして、その後押しを更にしたのが、今回紹介する「adore」でないかと思います!


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 では、やっと作品の紹介です!!

 この作品は、Sugar Soulでのリリースを経て、Hasebeさん名義で作られたミニアルバムで、Sugar Soulの「今すぐ欲しい」で作り上げた日本語R&Bを更に推し進めた作品になっております。

 トラックはHasebeさんが製作し、それにゲストボーカリストが参加する内容になり、この時は自身のアーティスト名として「Sugar Soul」と名乗り始めたアイコさんや、結果的にデビューは出来なかったけどチャーミングな歌声が印象的だったEMIKOさん、そして海外からはなんとAdriana Evans(!)が参加、またバックボーカルにはTinaさんなどが参加をしています。

 タイトルの「adore」は、NYのスラングでは「熱愛」を意味することが多く、作品においては女性視点の「熱い愛」を題材にした曲を、HasebeさんらしいスムースなHipHopトラックがマッチし、今でも大好きな作品です!!
 タイトルに関しては、確か、今回の作品でも海外コーディネートで一役をかった故DJ Hiro NYCさんから教えてもらった単語から名付けたそうです・・・個人的には、その背景と言葉の意味を知っていたので、このアドバンスが買えた時(Cさん、ありがとうございました!)に、この真っ赤なジャケットにかなりヤラれました!!

 そして、内容ですが・・・やっぱりテープで聴くとイイですね!!

 当時、かなり聴いた作品だったので、懐かしさを抱きながらの聴きこみでしたが、やっぱり「アイコ姉さん」の存在感といったら・・・最高ですね!!
 
 このミニアルバムのリード曲とも言える「いとしさの中で」では、Hasebeさんによる「Anita Baker / Mystery」使いのスムースなトラックの上で、静と動を上手く使い分けたパワフルなボーカルは聴きどころだし、「Orange」ではモロなSEXソングではありますが、グイグイと引っ張るボーカルはまるで演歌の節回しのようで、素敵ですね・・・

 また、今回、改めて聴いてみると、アイコさんの素晴らしい歌声もさることながら、やっぱりHasebeさんの「音の作り方/まとめ方」が秀逸だな~と思いました。

 基本的にはネタ使いの曲にはなりますが、しっかりと引っ張るドラム、そして心を揺らせるネタ使いが光った曲が多く・・・更に、ミニアルバムであるが故に少ない曲数であったことが良かったのか、全体の統一感が素敵なんですよ・・・
 私としては、今回は懐古的な聴き方だったことも含め、テープでユックリと聴いたことで、独特な暖かさのような質感が心に染みました・・・どうも、テープという媒体は、私の中の懐古的な部分を優しく温めてくれるようで、この作品もアナログよりもテープの方が良く聞こえてしまいました!!

 

 ちょっと論旨を上手くまとめられなかったのですが、日本語R&Bの流れにおいて、DJ Hasebeさんの活躍が大きかったこと、そして、その活躍によって生まれた曲達が素晴らしかったこと・・・また、時代が一周して、改めて聴き直すと素晴らしい曲が多く、テープで聴くと格別なこと・・・そんな点が伝わればよいかな~と思います。

 はっきり言って、無理してアドバンステープを探す必要はない(というか、普通は買えないw)かと思いますが、先週のHazimeさんのテープ同様、90年代末~00年代初期の音楽って、やっぱり素晴らしかったと思いますので、興味がある方は、この辺も掘ってみてくださいね!!



<Release Date>
Artists / Title : DJ Hasebe 「adore - the only one for me」
Genre : R&B(日本語R&B)、アドバンステープ・・・
Release : 1998年3月
Lebel : Flava Records / Wea Japan WPC6-8410(CDの型番)




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ミニ企画
素晴らしき「日本語R&Bアドバンステープ」の世界

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 え~、アドバンスに関しては、凄い出るモノではないので、あった時にチョコチョコ買う感じで・・・気づいたら結構溜まっていました(^^;)

 個人的には、日本語R&Bのアドバンスは、日本語ラップよりも出物が少ないイメージで、欲しいけど中々巡り合えない感じなんですが、夏前に代々木のココナッツさんでコレ系が大量放出され、ガッツリと買わせて頂いたのがかなり大きく、今年の夏は、裏でコレ系を聞きこんでいました~
 特に、ミックステープ的に聞くとなると、おのずと「アルバム」のアドバンスが欲しいところで、アルバムであれば何でも無作為に買っているところです・・・まだ、欲しいのに発見できないテープが多く、今後はそれらを探す感じですかね~

 そんな訳で、今回のタイミングを逃すと、いつ紹介出来るかは分からないので、ここでまとめて紹介です!!
 書いてみたら「それは日本語R&Bじゃない!」と突っ込まれるのも入っていることに気づきましたが、それはそれで多めに見て頂ければ幸いです・・・(^^;)

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Double 「Crystal」(左) 「double (ENG ver.)」(右)

 まずは、Sugar Soulと並び、このシーンを牽引し続けた「Double」のアドバンスからです!

 Doubleとは、女性歌手Takakoさんのアーティストネームで、現在もバリバリ活躍中のお方で、他のアーティストが方向転換や活動を縮小していった中で、一貫して「R&B」という存在を大事にしている姿には頭が上がりません。

 元々は、Doubleとあって、お姉さんであるSachikoさんと地道な活動をしていた中、今でも大名曲なシングルヒット「Bed」を受けてリリースされた(実質的にはファーストだが)プロローグアルバム「Crystal」の発売直前にSachikoさんが突然の死去があり・・・今でもお姉さんの意思を継いでDoubleの名前を使っている所にもグッときます・・・
 当時、この悲報は誰しもが予期しなかったことで、Bedで聴けた美しいハーモニーが聴けないことに涙をした方が多いかと思います・・・私もそうだったし、何よりもTakakoさんがそうだったと思います・・・ただ、そのことを乗り越え、活動を続ける姿にはホント頭が上がりません!!

 紹介するテープは、Sachikoさんとのハーモニーが聴ける唯一のアルバム「Crystal」と、その後、Takakoさんがソロとしてリリースしたファーストアルバムの英語リミックス版「double (ENG ver.)」です。

 もー、Crystalは、こういった点を思い出して聴いたので、涙なくては聴けなかった・・・Bedのヤバさといったら・・・思わず涙がでてしまいました・・・
 また、英語の方も良くって、元々英語で歌ってたりもしたので、そのレベルの高さがヤバく、かなり聴ける内容でした!!


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Bird 「Bird」

 HasebeさんやDoubleとかと比べると、ストレートなR&Bからちょっとズレるかもしれないですが、このBirdさんも当時はヒットしましたね!!

 紹介するテープは、彼女のファーストアルバムのアドバンスで、あの大沢伸一さんが全面プロデュースしたことで有名で、JazzFunk~RareGroove的な視点からのR&Bになっており、かなり人気がありました!
 大沢さんらしく、クラブを念頭においたプロモーション展開も外しが無く、Dev LargeやSuikenを巻き込む等、HipHop勢とのリンクも図り、上手くバランスを保ちながら、Birdの音楽を見せていたな~と思います。

 私自身は、当時はそんなにはピンとこなかったですが、ヒットしてただけあって耳には届きますよね・・・なので、曲はしっかりと覚えてて、今聴き直すと、大沢さんらしいストリングスの使い方が上手いな~と思います。

 なお、凄い蛇足ですが、当時、私は大学生でしたが、Birdさんのように、凄い小柄な女の子が、Birdさん的なパーマ(アフロ?)をかけてたのが流行ってたような気がします・・・
 Erykah Baduが流行った時に「エリカ巻き」が流行ったように、R&Bにおいては、女性の興味を引く為のファッションが重要なんですよね・・・その点、先ほどのDoubleのTakakoさんもそうですが、男の気を引くのではなく、同姓を引き付ける為のファッションが重要だったんだよな~と思いました。


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UA 「雲がちぎれる時」(左) 「情熱」(右)

 この方も、ストレートなR&Bとは言い難いですが、クラブシーンが生んだ歌姫ですね!!

 現在は音楽活動と共に原発反対活動等を行っているUA(うーあ)さんですが、この方は日本語R&Bの土台を作った方かもしれないです・・・1995年にデビューで、活動初期は大沢伸一さん、藤原ヒロシさん、朝本浩文さんなどのバックアップを経てヒットしたお方になります。
 結果的に、他のR&B系の方よりは活動が早かったので、ちょっと日本語R&Bからは外れてしまうかもしれないですが、クラブ的な音楽感を元にした点は、その後の日本語R&Bの土台を作ったと言っても過言ではないと思います。
 
 個人的には、写真右の「情熱」ですよ・・・これは当時から好きでした!!

 基本的にはJazzラインの歌い方になるかもしれないですが、独特の歌い回し方が素敵ですよね・・・当時、UAのレコードはホント高額で、この「情熱」と「リズム」の12inchは手が出なかったですね~
 そのレコは、今はだいぶ安くなり、リベンジ買いをしましたが、当時、こういう日本語の曲をサラッとDJミックスに入れてくる人はカッコ良かったですよね・・・


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Monday満ちる 「4 Seasons」(左) 「Recollections」(右)

 次は、やはりClub Jazzラインのお方ですが、クラブ系女性ボーカリストとして大好きなMondayさんのアドバンスです!

 今は割とJazzラインの活動をしているMondayさんですが、90年代はモロにクラブシーンにおられたお方で、活動の初期にはKrush Posseとの共演や、今回の紹介においては多く名前の出る大沢伸一さん(日本語R&Bの影の活躍者ですね!)なんかと活動をし、日本語R&Bのラインでも評価をされていたと思います。
 当時としても、どちらかというとClub Jazz的なラインではありましたが、当時のヒット曲「You Make Me」は、よくピッチを+8にして、Houseとしてプレーしてた記憶があります(^0^)

 そんなMondayさん、紹介するテープは、ちょっと馴染みのない作品ではありますが、聴いてたらやっぱりイイですね!!

 特に右側のは、過去の作品や未発表作品の中から、あのUFOの松浦さんが選曲した「もろClub Jazz」的なアルバムで、これはミックステープ的に聞きやすく、かなり聴いてしまいました!
 やっぱり、両親(お母さんが秋吉敏子さん、お父さんがチャーリー・マリアーノさん)から引き継いだ血が「Jazz」なんでしょうね・・・当時はスルーしてた作品の中にも、イイのがイッパイありますね~


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Calyn 「Calyn」

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MIHO 「Drop by Drop」

 書いてて、意外と直球の「日本語R&B」のテープが無かったのか・・・と軽く後悔をしましたが、この辺の方になると「おおっ、いたいた!」と思う方もいるかな??

 日本語R&Bというと、ホント色々なスタイルがあり、ストリート上がりな方もいれば、メジャーの中からデビューした人もおり、ブームだったことから色々な方が活動されていました。

 その中で、メジャーデビュー系の方は、アナログ業界にいるとそんなには耳に入ってこなかったのですが、一般市場では結構売れてて、人気も大変あったかと思います。
 写真のCalynさんは、元々Misia関連のお方のようで、メジャーのポリドールからデビュー、下のMIHOさんはDragon Ashのサポートでデビューした方で、それぞれシングルヒットもあったと思います。

 当時、どうしてもアナログ業界にいると、メジャーで出てる曲は「カッコ悪い」と一方的に思ってて、アナログをリリースしてない人はスルーだった傾向にあり、この辺のアーティストはスルーしていましたが・・・いざ、聴いてみると悪くはないですね!
 両者とも2000年のデビューとあって、日本語R&B的には円熟期に入った頃なので、周りには沢山のアーティストがいて、それに埋もれてしまった感もありますが、深く掘ればその良さも分かります・・・時代が一回りした今だからこそ、イーブンな耳で聴くと、結構新鮮でした!


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Kiss Destination 「Gravity」

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小柳ゆき 「Koyanagi the Covers」

 そして、こういった日本語R&Bが流行ると、2匹目のドジョウ(?)を狙う人達もいる訳で、メジャーなレコード会社先導の場合はよくありますよね・・・ご本人達には不本意かもしれないですが、そんなアドバンスです(^^;)

 上は、あの小室哲也さんがR&Bに手を出したユニットで、前妻の吉田麻美さんをボーカルにし、当時、ソニーが結構押していたグループでした。
 正直、R&B的な部分とはズレてて、ヒット曲もないままフェードアウトしてしまった感はありますが、当時のプロモーションは凄いお金がかかってたような気がします・・・プロモーションの一環で豪華なフリーペーパーなんかを作っていましたが、クラブ系からはスルーされてましたね(^^;)

 そして、下の小柳ゆきさんは、日本語R&Bの流れにも乗った方ですが、どちらかというとメジャーシーンのお方ですよね・・・大ヒット曲「あなたのキスを数えましょう」で見せたソウルフルな歌唱は最高ですが、クラブと言うよりもカラオケで支持された感じですかね??
 ただ、ほんと歌唱力はあるので、当時の女性ボーカリストという流れでは日本語R&Bの系譜に入ってもおかしくはなく、このカバー集で見せるレベルの高さにはヤラれてしまいました・・・オリコンの1位にもなったアルバムで、割とロック系のカバーが多いのがアレですが、やっぱり上手いですね!


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V.A. 「Tiny Voice Production Works (Mixed by 今井了介)」

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J-Soul Brothers 「Be With You / Follow Me」 

 最後は毎度の変化球で・・・これは自宅掘りで発掘です(^^;)

 上は、当時の日本語R&Bシーンの代表的なプロデューサーであった「今井了介」さん関連のアドバンスで、どうやら、自分の活動を紹介するために作成されたテープになるようです。
 そのため、今回の紹介の中で、これだけはアドバンスではないのですが、それまでに自分が作成した曲(Double、Cheyenne、Co-Keyなど)をセルフDJミックスし、いわゆる「デモテープ」のような形で配布をされたテープのようです。

 これは、今回の掘りで改めて考えてみると、凄い面白いテープだな~と思いました・・・

 というのは、この日本語R&Bの流れって、実は戦場は「メジャーシーン」であり、歌い手も製作者もどれだけメジャーにアピールできるか?という命題があるんですよね・・・つまり、それは、メジャーに属する一般のリスナーに対してのアピールでもあり、また、そこで仕事を取っていくための音楽会社向けのアピールもある訳です・・・
 このテープは、明らかに後者の為のテープで、こういう涙ぐましい努力、うん、分かりやすい言葉だと「営業努力」があって、音楽活動が成り立っている姿にグッときました!!

 そして、下のは、今や日本を代表する男性ボーカルグループ「Exile」の母体とも言えるグループ「J Soul Brothers」としてのデビューごろのアドバンスになります!!

 記憶だと、J Soul Brothersも、当時は日本語R&Bの流れから出てきたグループで、当時は明らかにクラブ向けなプロモーションをしていたと思います。
 このアドバンスも、アナログが切られていたと思いますし、何よりもリミックスでHasebeさんとTonkさんがカラんでいる時点で、そうですよね・・・

 今回の更新では、なかなか男性R&Bのことが取り上げられなかったですが、男性R&Bも実はありました・・・それこそ、直球のラインであれば、Fake Jam、Full Of Harmonyなどが活動をしていましたが、日本語R&B=女性となってしまい、あまり活動が盛んではなかったですね。
 J Soul Brothersで書くのもアレですが、当時は「男はラップ、女は歌」みたいな図式は少しだけあり、アーティスト側も、リスナー側もそれに準じた動きがあったかもしれないですね・・・


 そんな訳で、ザックリとですが、紹介しましたが・・・やっぱり、並べるとマダマダですね(^^;)
 とりあえず、Misiaの1stが欲しい所ですが、Tina、Cheyenne、Masayo Queen、嶋野百恵、Tylerなど、アナログシーンで賑わいを見せた方々のアドバンスが欲しい所ですね・・・以後、精進をします(^^;)



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(まだまだ書くのかよ・・・な)独り言

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 大変、唐突の無い写真ですが・・・ちょっと嬉しい報告です(^0^)

 先週はシルバーウィークとあって、私もまとまった休みが取れたこともある、実は一念発起して、あることにチャレンジしてみました・・・

 それは、ショックウェーブを始めとする「テープレコーダーの修理」になります!!

 これまで、あまりタイミングが無く、明確には書かなかったのですが、こういったブログをやってる位なので、テープレコーダーの消耗は激しく、気づいたら壊れてしまい、使えなくなってしまったテレコが多数ありました・・・
 それらは、清掃とかの簡単なレベルであれば、中を少しだけ開けて直してたりしたのですが、私の素人レベルでは無理な場合は諦めて、使える機種を使い始める・・・そんな感じでした。

 ただ、この夏は故障の当たり年(?)で、ショックウェーブが連続して壊れたりし、完動品が少なくなり、コレではヤバいな~と思い、何とかしないといけない痛感していました・・・

 そんな訳で、修理をお願い出来るところもないので、自分でやるしかなく、色々と作業を行った結果、上記のテレコ達が無事に復活してくれました!!

 具体的に何をしたかと言うと「ゴムベルトの交換」ですね・・・

 実は、テープレコーダーが動かない原因の1位はゴムベルトの不良を原因とする故障で、モーターからの動力を各パーツへ伝えるゴムベルトが伸びて動力が伝えられなかったり、完全に切れてたり、ヒドイと伸びが原因で溶けてしまい、モーター辺りに絡まって動きを止めちゃったり・・・結果的にゴムベルトが原因で故障することが多いと思います。

 これは、テレコ系の修理をDIYしている大先輩たちのサイトを見ててもそうだし、実際に私も調子の悪い機種の中を開けて分解してみると、ベルトが切れてたり、伸びていたりしてたので・・・このベルトが交換できれば復活させることができる・・・と思っていました。
 ショックウェーブを例にとると、正直、このレベルまで作業をすると相当分解をしないといけないので、私もビビって今までやらなかったのですが、もう、今後の人生がかかっている(?)レベルだったので、今回は本体を更に解剖をし、上手く交換する方法を考えることが出来たので、実行してみた次第です・・・

 ただ、交換と簡単に言っても、実は結構難しい話ではあります。

 というのは、メーカーでも修理はとっくに終わって、部品も残っていないことが多いので、純正品で復活させるのは難しいし、その純正品に近いゴムベルトを用意するのも難しい訳です・・・
 私自身も、そういった大先輩たちの苦労を知り、苦肉の策で活用されているパンベルトなる自作で作るゴムベルトにトライするも、上手く作ることが出来なかったりし・・・道は閉ざされていました。

 そんな中、色々と調べてみると、秋葉原の某部品屋さんで、ゴムベルトを幅広く取りそろえているお店があることを知り、シルバーウィークの最中、初潜入してみたら・・・代用できそうなベルトが売ってて、購入して付け替え作業をしてみたら・・・なんと、見事復活しました!!

 もー、これで気を良くしてしまい、動作が微妙な他のショックウェーブもベルトの付け替えをしたら動きが良くなり、これもベルトが切れて動作がしなかったソニーのラジカセも、合いそうなベルトと付け替えしたら動いてくれたり・・・結構な時間はかかりましたが、写真の方々が復活してくれました(^0^)
 
 まあ、この作業については、失敗も当然あり、中を開けてる時にガチャガチャと動かし過ぎてラインの一部を修復不可能なレベルに断線させちゃったり、ベルト交換は出来たけどモーターがアレで動かない、動いたとしても動作が不安定な機種があり・・・結果的は全く修復することが出来なかったのもあります。
 今回、ベルト交換が上手くいったので、基盤のハンダ処理が伴う作業も行い、イヤホンのラインが切れていた機種はハンダのつけ直しでイケたので、気を良くしちゃってモーターの移植作業もやりましたが、それは失敗して、完全に動かすことが出来なくなってしまったり・・・かなり痛手も追いました(^^;)


 なんか、少し簡単に出来そうな書き方にも囚われるとアレなので注意しますが、この作業は、かなり構造や仕組みを知っていないと出来ない作業です・・・それは、説明書や作業マニュアルが無いレベルにおいて、自分でその構造や仕組みを調べることが出来ないと、恐らく作業することは出来ないと思います。

 まあ、私においては、これらのテレコがないと生活が出来ないので、身を切っての挑戦でしたが・・・上手くいって良かったです(^0^)

 ではでは、今後も修理関係はスキルの向上に努めます・・・取り合えず、今後の課題はモーター交換と、ソニーのラジカセに関してはスピーカー交換(片chが音が元々出ないので)ですかね・・・(^^;)


追伸
この交換については、皆さんに推奨はしないので、作業方法などについての質問等があってもお応えしません・・・ごめんなさい。






DJ Daddykay 「R&B Mix Vol.1 - Essential 90's Cuts」
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 ついこの間、日が暮れるのが早くなりましたね~なんて話してたら、今週は8月なのに「秋」な感じで何ともでしたね・・・

 今週は、思わず上着を着てしまうぐらい寒かった日もありましたが、まだ8月なんですよね・・・なんか不思議な1週間でした。
 ただ、厚着派の私としては、上着がオフィシャル(?)に着れるのはちょっと嬉しかったです(^^;)

 そんな訳で、やっとテープが揃ったので紹介出来る作品(DJ)です!!


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 今回は、R&B系ミックステープにおいては、メチャクチャ重要なお方である「DJ Daddykay」さんのテープを紹介したいと思います!!

 今まで、不思議なぐらい紹介をしなかったお方ですが、先週の下北のセールで無事にテープを揃えることが出来、やっとの紹介です・・・
 R&B系のテープに詳しいお方であれば「何で今まで紹介しなかったの?」とお叱りの言葉を頂けるぐらい、R&B系ミックステープのトップネームのお一人です・・・意外と揃えるのが苦労しました(^^;)

 そんな訳で、まず、Daddykayさんの紹介から行きましょう。

 Daddykayさんは、情報によると、80年代初頭からDJ活動をされている超ベテランで、R&BやSoulやHipHopといった、いわゆる「ブラックミュージック」が強いDJになります。
 それこそ、日本のブラックミュージック業界において重鎮とも言えるJAMさんやICEさんと肩を並べているお方で、日本において「R&B」というジャンルを陰ながら牽引をしていたお方で・・・もはや「ブラックミュージックの生き字引」的なお方と言っても過言ではありません。

 そんなDaddykayさんと言えば、我々世代とすると写真の「ミックステープ」が重要で、これらにヤラれた方は大変多いかと思います!!

 ミックステープについては、あの「Sugar Bitz」より、同レーベルの看板役者である「DJ Komori」さんと双璧をなす形でリリースしてて、当時、購入してた方は大変多いかと思います。

 イメージとしては、どちらもライトユーザーでも楽しめる作品としてもリリースをしていましたが、Daddykayさんの方が若干「玄人(くろうと)」向けで、00年代前半にあった「レアR&B」シーンも引っ張っていたようなイメージがあります。 

 当時、Daddykayさんのテープは、DMRなどでライトユーザー向けにかなり売れていましたが、レアR&Bシーンへの影響度は高く、Komoriさん以上にレア盤に「Daddykay Play」とキャプションが付く比率が高かったような気がします・・・
 それこそ、このシーンを動かしていたDJたちよりも一回り上の世代で、知識も経験も、そしてブラックミュージックに対する「愛」は比類せず、この世界の先輩として格を見せていたテープシリーズだったかもしれませんね・・・当然、若手のDJ達がDaddykayさんを見て育っていったとも思います・・・

 私に関しては、残念ながら当時はオンタイムでは触れていなかったお方ですが、今回、ちゃんとテープが揃ったので、改めて聴き直したら・・・やっぱり「格が違う」感じがあり、かなりヤラれてしまいました!!

 では、便宜上、第1作目の紹介を通して、Daddykayさんの素晴らしさを紹介したいと思います!!


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 まず、この第1弾では、副題の「Essential 90's Cuts」が示す通り、90年代の「R&B」を中心とした選曲になり、Daddykayさんが得意とするNew Jack Swingなどの90年代前半のR&Bが多くプレイされています。

 選曲的には・・・流石すぎて、頭が上がりませんでした(^^;)

 恐らく、同時期にリリースした「Komoriさんの第1作目」と比べると分かりやすく、Komoriさんは定番系を攻めているのに対して、Daddykayさんは「ド渋なライン」を攻めており、これが凄いです!!

 いわゆる「レアR&B」だったり「お宝リミックス」系になるんでしょうが、とにかく渋いんですよね・・・
 
 残念ながら、私が持っているレコが言葉足らずな状況で、全てを語るのは辛いレコ写になります・・・これでも、週末に頑張って探したりもしたので、許して下さいね・・・

 まず、Daddykayさんが得意とするNJSのラインであれば、直球はあまりプレイせず、写真の「Ⅱ Close / Call Me Up (Extended)」のようなあまり知られていない曲をプレイしています・・・
 また、定番系の曲もプレイしているのですが、クラシックな「Zhane / Hey Mr DJ」であれば、オリジナルでなくてリミックスでプレイしています・・・なんでしょう、他の曲であれば、UK盤だけに入ってるリミックスとか、一般的にあまり知られていないリミックスなんかを多くプレイしています・・・

 う~ん、コレでは例示にならないのですが、とにかく「深くって渋い」選曲です!!

 例えば、3 Shades BrownやRiffといった今でも超高額盤な曲や、そんなのあったんだ!といった感じのレアミックスなど・・・レア系R&Bの教科書的な選曲でヤラれます・・・

 今回、いろいろと調べさせて頂きましたが、いやー、勉強になりますね・・・

 方向的にはEU系の歌モノには流れず、US系のレアR&Bでプレイという感じですが、とにかく深く、そして渋く・・・Daddykayさんのキャリアが生きた選曲だと思いました!!
 個人的にグッときたのが、A面の最後でQuincy Jones feat Brandyの「Rock With You」のカバーをプレイし、B面の最後ではそのRock With You使いのR.Kellyのお宝リミックスで〆ており、そういった遊びにもヤラれました!


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 また、その選曲を踏まえて、ミックス面を聞くと・・・Daddykayさんらしい「跳ねたグルーブ」が生きていて、流石です!!

 選曲面で「渋い」と書きましたが、これって裏を返すと「マイナーな曲」ばかりで、下手したら聴いてる人に馴染みがなく、なかなかミックスに入りづらい選曲だと思います。
 その中で、Daddykayさんのミックスは、そういった渋い曲の中にある「跳ねたグルーブ」を丁寧にミックスし、曲と曲を繋げることで、更に跳ねたグルーブが生きてくる・・・そんなミックスと選曲をしていて、誰が聴いてもノレるミックスになっています!!

 特に感じたのが、今回選曲している曲達がもつ「ブラックミュージック感」みたいのを上手く活用したミックスだな~と思いました。

 その一つが、先ほども指摘した「跳ねたグルーブ」になると思いますが、角が立たないようにミックスしつつ、流れに幅を持たせる意味で山谷を作るようなミックスと選曲が上手いですね・・・
 写真のクラシック「Yashin / Wanna Dance」であれば、全曲のZhaneからのミックスで、ZhaneがHipHop感の強いラグトなRemixでやや下がったグルーブですが、誰でも反応する歌で徐々にのせていき、そこからロングミックスでYashinへ・・・グルーブを溜めていた分、Yashinに繋いだ時に弾け方が大変いいですね!!

 また、これもブラックミュージック的だな~と思ったのが、とにかく「歌」を重視してる選曲/ミックスがあるな~と思いました。

 トラックが跳ねた曲を多く選んでプレイしている様相もありますが、聴いていると、そのトラックに負けないぐらい「歌」が素敵な曲を多く選らび、その歌が映えるようなミックスで曲と曲を繋いでいる印象がありました。

 それこそ、Keith Sweatがプロデュースした「Kut Klose / Lovely Thang」のように、ややスロー気味な曲でも、曲の歌に「ソウル」が入っている曲は、そのソウルを引き出すようなミックスをしてて、その曲の歌が映えるようなミックスをしていると思います・・・
 なんでしょう、思わず聴きながら、段々と歌ってしまう感じで・・・Daddykayさんが、しっかりと「歌」の部分まで理解した上で、その曲の良さを引き出すようなプレイをしている証拠かと思います!!



 う~ん、あんまり上手く説明が出来ないのが恐縮ですが、Daddykayさんのもつ「ブラックミュージック」が如実に表現されたミックスであることは間違えありません!!

 また、これはオリジナル世代だからこその魅力になると思いますが、誰も聴かなかった、又は気づかなかったことを、自分の感性で掘り起こし続けてきた世代だからこそ出来るレベルの高さがあります・・・後追いではなく、自分で手を汚してきたが故のレベルの高さがあると思います!!

 今回、深く聴きこんだことで、Daddykayさんの「魅力」が分かり、他の作品を聞いてみるのがちょっと楽しみになりました・・・暫くはDaddykay祭りになりそうです(^0^)




<Release Date>
Artists / Title : DJ Daddykay 「R&B Mix Vol.1 - Essential 90's Cuts」
Genre : R&B、New Jack Swing・・・
Release : 2000年ごろ?
Lebel : Sugar Bitz ST-005

Notice : CD再発について
 記憶だとCDで2007年ごろに再発をしていますが、今となってはCDの方が入手しづらいかもしれないです??



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<独り言>
 今週は特にないのですが、月末なので8月のレコード&テープ購入費を清算したら・・・今までで一番お金を使った月になりました(^^;)

 金額は、とてもじゃないけど書けませんが、よくもそんなに買ったものです・・・ちなみにテープは182本でした・・・

 ただ、個人的には「買いたい」と思ったモノを、こうして買えているのは、私自身が元気でないと出来ないこと(=行動力と気力がないと出来ないこと)だと思っているので、健康な証拠なのかな~と思ったりもしました・・・

 まあ、9月はちょっと自粛気味にしたいと思いますが、シルバーウィークと、ユニオンの半期決算セールが大変怖いです・・・ドデカイ放出と、心が揺らぐ割引がないことを祈ります(^^;)