HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Kaori 「Downtown Classics vol.1」
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 え~、今年は今まで紹介しなかった作品/DJを紹介しようと頑張っており、さり気なく「自宅掘り」の日々が続いております・・・

 テープに関しては、コレクター興味でバンバン買ってはいますが、聞く行為は全く別物で、興味がないと聞かないんですよね・・・そういうテープはいっぱいあり、深く考えると「無駄遣いか?」と思って凹みます(^^;)

 ただ、いざ聞いてみて「あれ、結構イイじゃん!」と思う作品もあり、自宅掘りの大切さを痛感しています・・・
 特に、一方的に「面白くないだろう」と思いこんでいた作品/DJのテープが、思いのほか良かったりすると、偏った考えは持ってはいけないな~とも思いました・・・

 そんな訳で、全然聞いてなかったカオリさんのテープを紹介します・・・カオリさん、やっぱり上手いですね!!


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 今回は、長くこのブログを読んでいる方であれば「意外なところで攻めましたね!」と思うであろう「DJ Kaori」さんの作品の紹介です!

 まず、カオリさんのバイオ的な話からしましょう・・・正直、説明は要らないかな~と思いますが、伝えたい趣旨があるので、ご案内します・・・
 なお、たしか「ケオリ~」が日本語読みでは正しい(?)のですが、以下では、日本人らしく「カオリ」で統一します・・・すみません(^^;)

 カオリさんは、日本を代表する女性DJ/Producerで、今でも活発に現場でのプレイや作品を出しており、知らない方はいないかと思います・・・

 今となってはテレビにも出演し、日本で一番有名な「DJ」かもしれないですね・・・あんまりテレビを見ないのでアレですが、ゴールデンタイムの番組とかにも出ているようで、オバーちゃんでも知っているという意味では日本で一番有名なのかな~と思います。
 そして、そういったテレビでは、割と「セレブDJ」的なスタイルで出演されており、もはや「芸能人」と言っても過言ではなく、現場でのプレイも、そういった匂いがするパーティーを中心にプレイをされていますね・・・・

 んで、こういった「ポップ」な流れがあることで、このブログで紹介しているDJ達とはちょっと方向性が異なり、ブログを読んでいる方でも「スルー」している方が多いかと思います・・・・
 つまり、DJを「音楽」的な観点から考えている方にとっては対象外な存在になっていますよね・・・私も少なからず、そう思う部分はあります・・・

 ただ、カオリさんに関しては「キャリア」が別格で、やっぱり「実力」があるんですよね・・・これは見落としてはいけない点だと思います。

 カオリさん自体は、90年代初期からDJをされていて、90年代~00年代初期はNYで活動をしてた点は大きく、本場の「HipHop」を理解しているDJだと私は思っています。

 有名な話だと、Funkmaster Flexのクルーに属していた点になるかと思いますが、絶えず「現場」を重要視しているスタイルはNYのHipHop的で・・・今のポップなスタンスの下には、しっかりと「B魂」があるお方だと思います。
 特に、DJプレイに関しては「Kid Capri」のようなNYスタイルが色濃く、マイク使いなんかがそうですね・・・DJプレイも結構ゴリゴリだし、選曲も現場を理解した上でプレイしており・・・変な例えですが「Mobb DeepだけでDJプレイをして!」と依頼があったら、それが出来て、かつ現場を盛り上げることが出来るお方だと思います。

 個人的には、アナログでプレイしてた頃のカオリさんのプレイが印象的で、カオリさんより大柄な男性アシスタント(レコード持ち)を引き連れ、NYスタイルでゴリゴリとDJをやっている姿が印象的でした・・・
 ageHaだったと思いますが、今と同じように女子向けな内容ではあるものの、プレイの空気感とか動き方は「カプリ」で、やっぱりこの人は「HipHop」なんだな~と思ったりしました。

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 そんな訳で、ミックステープの話に移しましょう・・・

 カオリさんは、今ではストリート向けな作品は出してはいないですが、NY活動時代の00年代初期は結構テープを出していて、それも「HipHop」の人の証拠になるかもしれないです・・・
 リリースされてた当時は、日本でも良く売れていて、やっぱり女性の方が多く買っていた記憶があります・・・今もそうかもしれないですが、頼れる「お姉さん」というスタンスが強かったと思います。

 んで、個人的には、コレクターの習性上、一通り集めてはいましたが、全然聞いていなかったです・・・ポップ的な匂いがするから聞いてなかったのではなく、大半が「新譜選曲」のテープなので、聞いてなかったです(^^;)

 ただ、今回紹介するテープは、なんと「クラシックス」選曲で・・・いつ買ったか覚えてはいないですが、見事にハマってしまいました(^^;)
 特に「Kid Capri / Old School」のような鉄板な選曲とグルーブがありつつ、カオリさんらしさもあって、大変良いですね・・・この点を強調したかったので、今回はバイオ紹介を長めに書いた次第です。

 では、作品の紹介です!!


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 まず、今回は手持ちレコが多かったので、A面とB面に分けて紹介をしますね・・・正直書くと、B面の持ってない曲が運よく揃えることが出来たので、その減価償却も込めて、レコは大量表示です(^^;)

 この作品は、タイトルの通り「クラシックス」選曲で、NYのHipHop系DJ達がプレイし続ける80年代のダンスクラシックスやR&Bを中心にプレイした作品で・・・カオリさんにおける「NYのHipHopらしさ」を上手く表現した作品だと思います。

 A面は「もろクラシック」な内容で、写真に上げた「Keni Burke / Risin' To The Top」「Gap Band / Outstanding」など、皆が愛し続ける曲をガッツリとプレイします!

 この作品ではマイク使いはありませんが、現場でプレイしてたら、マイクで上手く煽りながら、フックは観客に歌わせる・・・みたいな選曲で、最高です!!
 こういったクラシック選曲は、その曲を分かっていることが前提にはなってしまいますが、プレイの仕方が上手いと、それにノセられちゃうので、個人的には問答無用で上がってしまいました(^^;)

 ただ、結構面白い選曲もあり、最近、レコード市場ではなぜかレートが上昇している「Maxwell / Sumthin' Sumthin'」のような現行R&Bや、個人的にはMakiさんから教わった「Odyssey / Don't Tell Me Tell Her」のような隠れた名曲もサラッとプレイしてて、選曲の深さも伺えます。
 選曲の深さはB面の方が濃いので、そっちで話しますが、Maxwellの後はPrinceをプレイするなど、曲調が似ている曲でなるべく繋げていき、かなり聴きやすい内容にもしてて、大変良いです。

 ミックス自体は、バリバリのHipHopスタイルで、かなり荒っぽいミックスをしてるのですが、カプリのような「グルーブ」で引っ張る感じのプレイで、むしろ荒っぽくて良いです・・・
 以前聴いた現場でのプレイもそうですが、男勝りなDJプレイはカオリさんらしさで、だけど華やかさと丁寧な部分もあるのがカオリさんですね!


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 そして、B面・・・個人的にはコッチの方がヤラれました!

 B面は、スローに近いミッドテンポの80's選曲で、今なら「Elegant Funk」と称した方が分かりやすい選曲で・・・ミックスの空気感込みで、意外な選曲でビックリしました!

 それこそ、「Oran "Juice" Jones / The Rain」「BB&Q / Dreamer」のような当時のヒット曲や、「Patrice Rushen / Feel So Real」「Howard Johnson / So Fine」などの渋い曲などをプレイし、全体的に深い選曲で、ヤラれました・・・
 なんでしょう、この手のレコードは結構持っていると思っていますが、この辺は曲としては知ってるけど、意外と持っていなかった曲で・・・見事に良さに気づかされ、12を買わされてしまいました(^0^)

 そして内容的にもイイですね・・・全体的にラウンジーな感じでまとめてて、天気の良い日曜日の午後に、ラジオから流れてきそうな内容で・・・暖かいコーヒーでも飲みつつ、リラックスタイムを引き延ばしてくれる感じがして、大変良いです(^0^)
 とにかく、選曲の空気感の統一の仕方が上手く、その中で、意外とプレイされない曲なども織り交ぜ、素敵なグルーブにしているのが最高です。

 また、ミックスの部分でも、カオリさんらしさが出てていいですね!

 あまり使いたくない表現ですが、このB面ではカオリさんの「女性らしさ」がでた内容で、A面のHipHop的な質感ではなく、丁寧にミックスしている感じが大変素敵です!!
 女性らしい「なめらかさ」というんでしょうか、男には出せない柔らかい質感があるんですよね・・・実際のミックスはもの凄く丁寧だとは言えない部分もありますが、耳に優しく入ってくる感じは男には出せません(^0^)



 かなりベタ褒めしちゃいましたが、かなり内容の良い作品です!!

 正直書くと、他の作品は新譜ミックス中心なので微妙なのもありますが、これは間違えなく、これからも聞ける作品です(^0^)
 カプリなんかが好きな方なら直球で、カプリ級にHipHopではないですが、かなり聞ける作品だと思います!!

 カオリさんのテープは、結果的に私もそうだったのですが、市場評価は著しく低く、メチャクチャ安く、結構簡単に買えるので、興味がある方は探してくださいね!!
 
 


<Release Date>
Artists / Title : DJ Kaori 「Downtown Classics vol.1」
Genre : Disco、Garage、Funk、R&B・・・
Release : 2002~4年ごろ??
Lebel : Franchise Ent No Number





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<独り言>

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 実は、今回の更新は「こっち」の方が重要です・・・お気づきの方もいると思うので報告です!!

 先週の更新でミックステープ・コレクター人生最大の「ボム仕事」を行ったことをチラッと書きましたが、どうやら報告をしても良さそうなので、報告します・・・
 
 今回、ウェブマガジン「HOUYNHNM(フイナム)」さんからのお話で、3月に創刊する雑誌「HOUYHNHNM Unplugged」の企画の一つで・・・何とMUROさんと対談をして参りました!!

 恥ずかしいですが、繰り返します・・・
 

 私がMUROさんと対談を行いました!!


 もー、ボムもボムで、読んでいる方の中では腰を抜かす方もいるかもしれないですね・・・私もお話を頂いた際、足が震えてしまいました(^^;)

 内容としては、データなどの現物性を帯びない音楽が中心になっている現在において、レコードやテープといった「アナログ」にこだわる人の話を・・・みたいな感じの企画で、嬉しい事にMUROさんと対談を行いました。
 詳細は以下の記事をご参照ください・・・なんとDJ Premierと肩を並べるというビックリな状況です(^0^)


● Road To HOUYHNHNM Unplugged


 詳細は雑誌が出てからのお楽しみですが、ほんと有意義な時間を過ごせました・・・

 ブログを読んでいる方ならご存知かと思いますが、私はMUROさんの背中を見て育ち、今に至っています・・・

 お話を頂いた際、相当恐縮もしましたが、対談という形で「私の全て」を出し、MUROさんに「感謝」をお伝えしたい・・・そんな思いで対談に臨みました!!

 特に「掘る」という行為/姿勢はMUROさんから教わり、私の信条の中では大変大きい部分です・・・テーマは「アナログ」ですが、私とMUROさんでお話するのだからこの点を重要視しないといけないと思い、ここ数週間は「掘り」に関する独り言が多かった次第です(^0^)
 あと、こうしてブログを更新出来てるのも、読んで頂いている「皆さん」のおかげで・・・ある意味「みんなの代表」としてMUROさんとお話する訳なので、かなり頑張って話してきましたよ!!

 そして、対談自体はかなり盛り上がり、貴重なお話も色々と教えて頂き・・・感謝感激の対談でした!!

 MUROさんもかなり喜んで頂き、嬉しいです・・・MUROさんから教わった「掘り」を、私の「掘り」で恩返しすることが出来て凄く嬉しいです!
 今回の件は、MUROさんのTwitter(Instagram)でも報告があり、写真が上がってた「MURO'S House Fever」「達郎さんのボックスセット」にはアガっておられ、ディガー冥利に尽きます・・・ありがとうございます!

 ちなみに、お話しできる部分としては、以前に紹介したことがあるHouse Feverのジャケはカシさん(Kashi Da Handsome)が書いたそうですよ・・・
 この辺のボム話は色々と教えて頂きましたので、機会があったらご案内しますね・・・腰を抜かす内容が多すぎて、今はまだ書けません~(^0^)
 あと、今年の夢である「MUROさんの達郎ミックスが聴きたい!」もお伝えしましたよ・・・是非、実現して欲しいです!!

 また、お話を頂いたフイナムの中田さんを始め、スタッフの方々がこういった音楽や文化に愛着があることが大変嬉しかったです・・・
 恥ずかしながら、フイナムさんの事は知らず、こんなファッショナブルな媒体に私が出てもイイのかと悩みましたが、理解がしっかりとあり、安心して話すことができました・・・ポメーが分かっている時点で、相当なBですから!!


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 ちなみに、雑誌の発売は3月24日だそうです・・・私も楽しみにしておりますので、皆さんも楽しみにしててくださいね!!

 そして、MUROさんとのセッション、個人的にはコレだけで終わらせたくはないので、何らかの発展的な方向に進むといいな・・・
 今年のMUROさんは、15歳の時に初めてミックステープを作ってから30周年(!)だそうで、ミックス作品については動きがある一年のようなので、そういったMUROさんの流れに協力をしたい所存です(^0^)


 そんな訳で、とてつもないボムな報告でした(^0^)
 



Uchikawa Masahiko 「Sound of Urban Lounge - Disco To Go !」
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 え~、まだ寒さが厳しい時期が続いていますが、暦の上では春に向かっているので、そろそろ「あいつ」が近寄ってきています・・・それは「花粉」です(--;)

 先週ぐらいから目が反応し始め、戦々恐々・・・今年は例年並みのようですが、楽だった去年と比べると多いみたいで、嫌な季節になりますね・・・耐え忍びます(^^;)

 そんな訳で、暫くは「あまり紹介しなかった系」のテープを紹介しましたが、ちょっと飽きてきた(?)ので、得意分野で紹介・・・ただ、これもやっと揃ったテープです(^0^)


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 今回は、日本House界の超ベテランである「内川マサヒコ」さんのテープを紹介します!!

 まず、内川さんをご存知でない方も多いと思うので、内川さんの詳細からお話しましょう。

 内川さんは、80年代よりDJ活動を開始したお方で、昨年、DJ活動30周年(!)を迎えた御大です・・・ジャンルで行くとHouse~Dance MusicのDJ/Producerで、DJ活動の他に「Rhythm Of Elements」等のアーティスト活動もしてて、Houseが好きな方ならご存知な方も多いかと思います。
 現在は、お住まいのある長野県上田市を中心に活動しつつ、東京と大阪でもプレイをし、Deep Houseを中心にSoulfulな音楽をプレイ出来るお方です・・・90年代に東京でクラブ遊びをしてた方なら、お世話になった方が多いんじゃないでしょうか??

 そして、内川さんに関しては、今回紹介するミックステープもボチボチ出してて、これで好きになった方も多いかと思います。

 私のフェイバリット・ミックステープレーベルである「OH!TAPEJOINT」経由でリリースをしていて、その時点で内容が保障されているのですが、内川さんの音楽愛が感じられるテープで、内容がかなり良く、結構探していました。
 内容的には、JazzやBrazilといったRare Groove的なものから、SoulやFunk、DiscoやRapといった幅広い選曲をしてて、凄い深いです・・・ただ、今回の紹介でも触れますが、選曲的には深いんだけど、凄い聴きやすい内容で、大変素晴らしい作品です(^0^)

 なお、テープは計6本リリースしており、主シリーズである「Sound of Urban Lounge」は1~4があり、そのSoundシリーズのスピンオフとして、Disco色の強い「Disco To Go」が1~2があります。
 どれも内容がメチャクチャ良いのですが、今回は「Disco To Go」の1で紹介をしたいと思います・・・この1のみ、紙ケースで作られた作品になります。


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 では、作品の紹介にいきましょう!

 タイトルから「ディスコに行こう!(=踊りに行こう)」な内容で、ダンサンブルな内容だけど、選曲の幅と流れの良さがあり、かなりお勧めなテープです(^0^)

 まず、選曲ですが、結構広くってヤラれます・・・

 それこそ、メインとなるDiscoであれば、Francois Kのエディットが光った「Sharon Red / Can You Handle It ?」などから始まり、「Bob James / Westchester Lady」のようなJazz Funkなどもプレイし、さながらLoft~Paradise Garageのような選曲をしています。
 また、その流れか、いわゆる「Old School Rap」もかなりプレイしてて、「DJ Grandmaster Flash / The Adventures of Grandmaster Flash on the Wheels of Steel」のようなOld School~Cut Upスタイルの曲や、その延長で「Funkadelic / You'll Like It Too」のようなオリジナルブレイクもプレイしています・・・

 こうレコードを並べると、MUROさんのSuper Disco Breaks以降の「HipHop側のオールミックス感」と、Loft~Garageがもつ「ダンスミュージック感」が上手く合わさった感じで、個人的にはドツボです(^0^)

 傾向的には、Danny等のHouse DJがプレイしそうなDisco/Garageは少なく、それこそMUROさんがプレイをしてたようなHipHopレベルのBPMな曲が多く、ガン上げじゃないけど、選曲でジワジワと踊らさせてくれる感じが大変良いです。
 コテコテのDiscoって、今となってはHouseの4つ打ちが気持ち良くないと理解出来ないですが、そういった曲を減らし、誰でも聴きやすい「ダンスクラシックス」として選曲/プレイをしている点が上手いっすね!

 また、その選曲の中で、Bob Jamesのように、あんまり定番ではない曲のプレイも上手いですね・・・Jazz Funkもそうですが、Rare Grooveっぽい曲も普通にプレイしてて、不思議とイイ曲に聴けちゃうのも魅力です!!

 次の所で詳しく書きますが、DJミックスの「グルーブ」の出し方/繋ぎ方が上手く、有名でない曲でもしっかりと光らせてて、上手いです・・・
 深く聴きこんでたら、そういった有名でない曲が欲しくなってしまい、捜索リストに追加です・・・この時点で内川さんの優勝ですね(^0^)


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 そして、DJミックスも素敵な技が光っており、作品を輝かさせています!!

 まず、ミックスは、基本的にはHouseラインのロングミックスを主軸にしているのですが、かなり「カットイン」を多用してて、これが結構イイです!

 例えば、MUROさんのパワープレイで一般化した「DJ Grandmaster Flash / Salsoul Jam Intro」(Sing SingのブレイクでMCが入るヤツ) で、MCが切れる所で、カットインで「Freedom / Get Up And Dance」をプレイ・・・ベタな展開ですが、流れにおいては大変上手いです!

 内川さんのミックスにおいては、ミックスの「流れ」が凄く良く、選曲に「山と谷」が仕組まれ、ピークである山を生かす選曲とミックスが施されていると思います。
 その「流れ」は、基本的にはスムースな流れで繋いでいくのですが、あえてピークを作らない時は選曲とミックスを控え目にし、ピークを作るときは大胆にカットインするなど・・・現場でのプレイを知り尽くしたミックスにシビれます!!

 そして、ロングミックスも上手くって、写真に上げた「Candy Staton / When You Make Up Tomorow」は、少しグルーブを落とした選曲の流れで、イントロのブレイクを長めにミックスし、ブレイクの後にある歌が光るような展開にしてるのが上手いですね~
 これも「谷」だった流れを、選曲とミックスで「山」にしちゃう部分の一例なんですが、繋げる曲の構成をしっかりと理解し、その曲が生きるようなタイミングでミックスしているのが上手すぎです!!


 んで、最後に全体的な流れの部分も紹介すると、しっかりと「ストーリー作り」されてて、個人的には大変好きな流れです!!

 序盤はゆっくりと動き始め、徐々に山と谷を繰り返しながらグルーブを高め、ガン上げなピークは作らずとも、気づいたら皆で歌ってそうなグルーブの引っ張り方が素敵です。
 そして、ちゃんと着陸点も用意し、最後の方はスローに持っていき、オーラスは「Maze / Joy and Pain (Live)」で熱く〆ていきます・・・

 実は、このMazeがこの作品の「肝」だと思います・・・

 Mazeのこの曲は、B面の最後でプレイされるのですが、A面の一番最初でもプレイされます・・・紹介が遅れましたが、この作品はA→Bに切れ目無しにミックスが続くので、実質的にワンミックスになります。
 つまり、ミックスが終わったと思ったB面の終わりでMazeがプレイし、A面の最初に戻ったらMazeから始まる・・・といった、ある種の「無限ループ」なような構成にしています。

 ミックステープにおいて、こういった構成にする作品は稀に存在しますが、内川さんが仕込んだこの構成は音楽に対する「愛」や「優しさ」、そして「DJミックスの世界観」が出てて、この構成があることで、この作品が更に輝いていると感じました。
 なんでしょう、私は「音楽は止まらないんだよ・・・」ということを優しく教えてくれているみたいで、かなりグッときました・・・DJミックスって、音楽の「グルーブ」を止めさせない為の措置な訳で、その「究極」を表しているみたいで、素敵です(^0^)



 そんな訳で、かなり褒めてしまいましたが、深く聴けば聴くほど味わいのある作品だと思います。

 内川さんのテープは、あまり数が出ないのが実情ですが、出たとしても詳しく知らない方が多いので、かなり安く入手できる部類のテープです・・・
 個人的には、このテープについては、MUROさんやDJ Paulさんが好きな方なら長く聴けるテープだと思います・・・頑張って探してくださいね!!



<Release Date>
Artists / Title : Uchikawa Masahiko 「Sound of Urban Lounge - Disco To Go !」
Genre : Disco、Garage、Funk、Soul、Jazz Funk、RareGroove、Rap・・・
Release : 2003~4年ごろ??
Lebel : Sound of Urban Lounge / OH!TAPEJOINT No Number





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<独り言>

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 毎度、本編よりも長くなってしまう「独り言」ですが、今回も愚痴らせて下さい(^^;)

 ブログを書いている以上、こういった本編と関係ない話ではありますが、やっぱり「ネタ」として勿体ないし、私も見返した時に「自分がこう思っていた」という日記的な役割もしているので、お付き合い頂ければ幸いです。
 ただ、自分で言うのもなんですが、よく「ネタ」が尽きないですよね・・・コレに関しては「嬉しい限り」としておいた方が良さそうですね・・・レコードの神様のご加護があってです(^^;)

 そんな訳で、今回の独り言です!!

 皆さんが同じことをしているかは分かりませんが、私は欲しいレコードとテープを記入している「ノート(メモ帳)」を持ち歩いていて、日々の収集に役立てているのですが・・・ノートに書いても、かなり前にリストアップしたレコードなどは忘れることが多く、たまに整理をしています。
 整理と言っても、そのレコがどこのお店で売ってるか?とか、プレスの内容を確認したりだとか、すぐに購入に繋がることは少ないのですが、私がレコ屋に赴いて「そういえば、あのレコード探してたんだっけ」と再認識するための処置であり・・・記憶力が悪い私の尻を叩く行為だったりします(^^;)

 今回は、そんな話の一つで、再認識をしたら上手く見つかったレコードのお話です。

 写真の謎のレコードは「Vanessa Paradis / bliss」というLPで、00年にリリースされたフランスのポップ歌手のアルバムです。

 確か、なんかのR&Bのミックステープ(コモリさんかも?)に、このアルバムの中から「La La La Song」という曲がプレイされてて、それで気になってズーッと探してたレコードになります。
 その曲は「コレ」になり、Neo Soul的なスローに、フランス的なアンニュイ感じが加わってイイな~と思い・・・かれこれ2~3年ぐらい探していましたが、一向に出現しませんでした。

 相場的にも謎で、私の中ではEU系のマイナーな曲は市場的には希少で、そもそもの出現率が低いから見つからないのだろうと思って、気長に探していたのですが、一向に見つからず、気づいたら忘れていました(^^;)
 まあ、こんな風な微妙なジャケで、曲としても相当マイナーな部類なので、来る日も来る日も「R&B」の棚を掘っていましたが、全然出現せず、他のレコードを探すことに力を注いでいました・・・

 んで、今回の整理活動の中でも対象になり、検索しても大した情報は出ませんでしたが、私の中で「考え直し」たら、うまく入手が出来ました!!

 結論から行くと、少し考えてたら「もしかしてROCKのコーナーの方があるのでは?」と思い、某ユニオンのオルタナティブ・ロック店という未開の地に行きましたら・・・結構な安価で売れ残っていて、無事にゲットをしました!!
 この考えに当ったのは、このLPも結局はフランスの「ポップス」なので「Rock」なのでは?と思ったのがきっかけで、R&Bと思いこんでいた私がイケなかったみたいです・・・無事に入手出来たので何よりです・・・


 まあ、話としては「思い込みはいけない」でまとめてもイイのですが、もう少し話しましょう・・・

 今回が正にそうですが、たまに「他のジャンルの箱」を掘ると、面白い発掘がありますよね!

 これは、皆さんも体験したことがあるかと思いますが、そのジャンルからしたら部門外のレコードなので、結構安価に出てたり、不人気で残ってたり・・・意外と重要な「餌箱」だったりします。
 割とSoulとかはRockのお店でも在庫があるので、ユニオンであれば「中古センター」がそうでしょう・・・なんらかんらで中古センターも通っており、今までも嬉しい思いを色々としてきました。

 ただ、今回の「オルタナティブ・ロック」は・・・我々サイドから攻めてる人はいないですよね(^^;)

 前にどこかで書いたかもしれないですが、今現在、こういったオルタナティブ・ロックと称される90年代~00年代のロックやポップスの再認識が進んでいて、それこそOasisとかPrimal ScreamといったUK~EU~US周辺のロック系LPが異常に高騰しています。

 それこそ、私が中学生~高校生~大学生ぐらいに流行ったロックで、そこそこレコードも人気がありましたが、ある時期から投げ売りな相場観だったのに、今の高騰ぶりにはビビります・・・
 Oasisは何となく理解が出来ますが、大ヒットしたJamiroquaiのLPなどはジワジワ相場が上がっています・・・面白いものでシングルではなく「LP」なんですよね・・・色々な理由がありますが、面白い動きですね~

 んで、そういった流れを知っていたので、こういった時期だからこそ、オルタナ方面にも色々なレコードが集まり、今回のレコードもあるかもな~と思い、初めて足を踏み入れた訳ですが・・・オルタナの箱も面白いレコがありますね!
 初めて真面目に掘り返してて、「そういうのも入るんだ~」と思うレコもあり、結構刺激的です・・・Beastie BoysのLPなんかが異常に評価されてて、ロックという実は「雑食性」なジャンルの根底が見えたりもしました・・・


 そんな訳で、答えがない独り言(結局は釣果報告)なんですが、他ジャンルにもアンテナを張りましょう・・・というお話でした!!



Lord Finesse 「Vol.2 - R&B Classics」
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 え~、東京レコードマップ、多数の方に反応を頂き、ありがとうございます!!

 私個人のどうでもいい話ばかりになってしまいましたが、結構な方に反応を頂いたみたいで嬉しい限りです・・・掲載をさせて頂いたレコード屋さんにも反応が良かった(Unionの各店の皆様、Weekend Recordさん、ありがとうございます!!)ので、一安心ですね・・・
 長く使えるかどうかは分かりませんが、皆さんのDiggin' Lifeのお役立ちになれば幸いです・・・

 そんな訳で、通常営業に戻りましょう!!


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 今回は、言わずと知れた「Lord Finesse」さんによる、ナイスなNYオールドスクールミックスのご案内です(^0^)

 Finesseに関しては、説明不要ですよね・・・NY在住のラッパー/Producer/DJとしてHipHopの黄金期から活躍し、影響を受けた方が多いかと思います。

 特に、もはや「Finesseらしい」という表現が妥当かな~と思いますが、独特の甘ったるい声とフロー、渋いんだけどソウルがあるネタ使いなど・・・独特の黒人らしさが持ち味で、ホント素敵ですよね・・・
 また、凄い懐の深いお方としても有名で、我らのMUROさんも「フィネスの兄ちゃん」と呼ぶほど気さくなお方で、全ての面でFinesseらしい「温かさ」が出てて、私も大好きです!!

 そんなFinesseさんですが、一般的にはラッパーやProducerとして有名ですが、DJもかなりしてて、DJの評価も高いと思います。
 日本にもボチボチDJで来日してて、私も一度、新木場のageHaでBizの代打(!)で来日した兄貴のDJを聴いたことがありますが、今回のテープ紹介でも触れる「NYらしいDJ」が素敵で、好印象だった記憶があります・・・


 そして、ミックス作品に関しては、探すとボチボチ出しており、日本的にはMUROさんのKing Of Diggin'でネタ対決をしたのが有名ですが、現地NYでもリリースしてて、なぜか90年代後半に集中するのですが、良質なミックステープも多数リリースしています。

 特に、DJ Spinbad関連のミックスを出していたレーベル(Veesigns Graphics 製作ジャケもの?)からリリースしていたミックスシリーズが良質で、今回のテープはその中の一つになります。
 96年~97年ごろに作られた番号付きのミックスシリーズで、1~4がリリースされており、どれもHipHopなりR&Bなりのクラシック選曲で悪くなく、個人的には2番が好きなので、今回の紹介になりました・・・裏事情的には、やっと1が発掘出来たことの方が大きいですが・・・(^^;)

 では、紹介に行きましょう!!


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 まず、この作品、一聴すると「えっ、フィネスがそんな選曲/プレイをするの?」って感じで、フィネスのイメージが割と固まってる日本のファンには意外な作品かもしれません・・・

 内容的には、カプリ的なNYスタイルのDJや選曲をしてて、独特な甘い声をマイクにのせながら、NYらしい歌モノをゆる~くプレイしています。

 内容的には70年代後半から80年代ぐらいの定番歌モノをミックスした内容で・・・それこそ、カプリなどが「Classics」や「Old School」としてプレイしてるのと同じ感じの選曲です。
 
 出だしから「T.S.Monk / Bon Bon Vie」からプレイし、「De Barge / Stay With Me」のようなド定番な歌モノを多くプレイし・・・個人的には意外でしたが、スグに馴染み、フィネスらしい選曲が素晴らしいです!!

 フィネスって、日本だとネタ師としてのイメージや、声やネタ使いからスムースな曲をプレイしているイメージが強く、こういうベタベタなクラシックをプレイしているのは意外と思いましたが・・・これがかなりマッチします!!
 なんでしょう、独特のレイドバックした雰囲気がフィネスらしく、ほんのりビターなチョコレートをゆったりと頂いているような感じで・・・こういったクラシック系の選曲に必要な「日曜の午後2時」みたいな空気感が、フィネス色に出てて大変イイです。


 また、これも面を食らうのが、フィネスがカプリばりにマイクを多用してたり、2枚使いをしているんですよね・・・

 カプリのように吠えることはないですが、全編に渡って緩めのマイク使いで雰囲気を作ったり、「El Coco / Let's Get it Together」では、グルービーなサビで粋に2枚使いをしてて・・・更にフィネス的な色に染めて行きます。

 考えてみれば、彼らにとっては、こういった曲は懐メロみたいなモノで、ズーッと親しんでいるだろうし、それらの曲を2枚使いしたりマイクを入れたりするのは、先輩達がそうしてたから普通にやってるんだろうし・・・NYの伝統に従っているんですよね。

 フィネスもNY直系の人で、やっぱり「Funkyman」なんですよね・・・このテープを聞いてると、カプリばりの針飛びはなかったですが、普通に針飛びもしててたり、プチノイズのあるレコでもプレイしてるし・・・プレイする音楽とグルーブを大切にし、気持ちを込めてDJをしているあたりは流石ですよ!!
 なお、個人的には、カプリと同様に、トラックリストに掲載されてない曲(誤記入の曲)があったのもツボで、「SOS Band / No One's Gonna Love You」がそうでした・・・これもNYの伝統なんでしょうか(^^;)




 そんな訳で、なかなか遭遇しない作品ではありますが、フィネスの別の一面が聴けつつも、独特のフレイバーがフィネスらしく、素敵な作品です・・・
 カプリの良さが分かる方なら直球だと思いますので、興味があれば探してみてくださいね~





<Release Date>
Artists / Title : Lord Finesse 「Vol.2 - R&B Classics」
Genre : Soul、DanceClassics、Disco、Garage、80's R&B・・・・
Release : 1997年
Lebel : Lord Finesse / Veesigns Graphics No Number





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<独り言>

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 あんまり「仕事が忙しい~」みたいなことを書くのもアレですが、現在、秋の出張シーズンにつき、忙しい日々を過ごしております・・・年をとったのか、結構疲れます(^^;)

 先週末は、初上陸の「宮崎」に行ってまいりましたが、レコ屋が無い地区のようで、真面目に仕事だけしに行ったので、ブログ的に報告をすることがありません・・・本当はレコ屋さんとか、テープが買えるところがあったのかな??

 ただ、今回は、ちょっとしたことなのですが、「時間の使い方」って大切だな~と思ったことを書きたいと思います。

 普段、出張に行く時って、前のりで前泊か、当日日帰りが多いのですが、前のりの場合、初めて行く地区だと、ちょっと観光なんかをしたいので、早めに現地に入って観光をすることが多いです・・・おっさん臭いのですが、城とか神社とかローカル電車なんかを見に行ったり、レコ屋があれば掘りに行っています。

 ただ、前のり出張で・・・今までに何度も泣かされました。

 今回の東京レコードマップにもつながりますが、出張が週末(土日)にぶつかると、おのずとユニオンのセールや放出にぶつかることが多く、出張のチケットを先に取ってることが多いので、ユニオンのセールをパスすることが多いんですね・・・
 特にメチャクチャ欲しいのが出た時は、断腸の思いで仕事に行き、こっちに戻ってきた後にお店に行くと狙ってたのが無い・・・みたいなことが多々あり、移動を遅くしておけばよかったと後悔をすることが多く、ディガー泣かせな仕事(?)でもありました(^^;)

 そんな訳で、今回の宮崎、早めにチケットを手配しましたが、試験的(?)に観光をしない前提の夕方移動の方法をとってみましたが・・・大正解でした(^0^)

 セールではないですが、某ユニオンで少しだけミックステープが放出されてて、狙ってた一本が出てたので、朝一でお店に行ってゲットしました!
 狙ってたブツは後日の記事で披露できると思いますが、個人的には欲しかった作品だったので・・・いつもの通り、ユニオンをスルーで行くと、出張の間、そのことばかり考えてしまうので、ゲットできるのは仕事の効率上(?)イイことなのかもしれません・・・(^^;)

 んで、ゲットの後は軽くレコ屋周りして、家に戻って着替えて仕事モードになり、夜には宮崎についていました・・・日中、ドマニアックなテープを買ってた人が、夜には九州にいるんだから・・・凄い世の中になりましたね(^^;)
 
 そんな訳で、ビジネス書に書いてある「時間の上手い使い方」に全く書いていない、「テープ馬鹿の時間の上手い使い方」でした(^^;)





DJ Kaya 「Backin'a Days 80's Mix Ⅲ」
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 気づいたら全然紹介してないKayaさんの作品・・・ホント、紹介しないといけない作品が多く、困ってしまいます(^^;)
 でも、バンバンと他の作品も買ってるので、紹介すべき作品が累積してきます・・・全部の作品を紹介出来るのはいつになるんでしょうね??

 そんな訳で、今週聞いた作品のご案内です(^0^)


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 大好きなKayaさんのミックスシリーズ「Backin'a Days 80's Mix」の第3段で、得意の80年代ブラコン・テイストのミックスになるのですが、安定感と幅の広い選曲と、丁寧なミックスで織りなすグルーブが秀逸な作品です!

 Kayaさんに関しては、以前の記事などを参照頂ければ幸いですが、なかなか比類できない選曲やDJがツボで、ミックス作品はコツコツ集めています。
 この業界的には、あまり知られていない(失礼!)存在かも知れませんが、テープ馬鹿にとっては外せないテープレーベル「Oh! Tape Joint」を動かしていただけに、注目すべき存在だと思います!!


 では、早速、作品の紹介です。

 まず、選曲的な話からいくと、80年代という括りはありますが、幅の広さがありつつも、軸はしっかりとまとまった選曲で、流石です・・・

 それこそ、Jam & Lewis作成の「Change / Change of Heart」のような定番80'sブラコンや、「Soul Ⅱ Soul / Jazzy's Groove」のようなブレイクビーツ/HipHop系の楽曲、「George Kranz / Trommeltanz(Din Daa Daa)」のようなポップヒット関連、そして「Keith Sweat / Make It Last Forever」のようなスロー楽曲など・・・色々なジャンルの選曲を行っています。
 また、画像に上げたのは、割と一般的な楽曲が中心になってしまいましたが、渋い曲や、意外と知られてない曲も多く・・・チョイスも素敵です!!

 Kayaさんの選曲を聴いてると、違うジャンルの曲が多いんだけど、聴いてると不思議と繋がってしまう「統一感」みたいのがあります。

 何で統一しているかになると、この作品においては「80年代」だったり「ブラックミュージック」だったりするのでしょうが、それ以上の「不思議な統一感」があるんですよね。
 上手く表現が出来ないのですが、それこそ「KayaさんのGroove」って言うんですかね・・・80年代の音楽にある「華やかさ」や「温かみ」みたいなのを上手くコントロールし、全体が「優しい空気感」で統一されてて、一つ一つの曲が聴きやすい・・・そんな感じがあります。

 ミックス作品って、不思議なもので、同じ選曲をしても、きっとプレイするDJの個性によって、微妙に雰囲気だったり、グルーブが変わったりすると思います。

 こういった80年代系のミックスは、それこそ色々な作品があるかと思いますが、Kayaさんに関しては、Kayaさんの個性でしっかりと選曲とDJしてて、それが大変光っている部分が強いかと思います。


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 次にミックスや技術的な話になるのですが・・・細かく聴くと「いぶし銀の技」が光ってて、個人的には結構ヤラれました!!

 例えば、実質的な一曲目である「Jody Watley / Real Love」であれば、Jodyの別曲(Looking for a New Love)のアカペラからスタートし、頃合いのイイ頃でReal Loveのイントロブレイクをブレンド気味にプレイし、アカペラが切れた所でReal Loveを歌い始めるようにミックスしています。
 同じ歌手の声なので、聴きこんでも全く気付かない場合もありますが、出だし的にナイスな内容だし、実は歌詞も繋がってるし・・・凄い細かいアイデアですが、素敵なミックスです!!

 他にも、スクラッチクラシックな「Herbie Hancock / Rock It」であれば、インデックスでは「Kaya Long Mix」となっており、曲の途中で「Aleem / Get Loose」などの別曲をはさみ、メガミックス調にしてますね・・・
 選曲の流れとして、HipHop的な流れ(特にメガミックス的な選曲が続いていた)があったので、そうしたのかもしれないですが、私も聴いてて全然気づかず、むしろ「何かのRemixかな?」と思っていたぐらいです。


 また、単純なミックスにも細かい配慮がありますね・・・

 例えば、B面の最初では、華やかに「Jackson 5 / I Want You Back (88'Remix)」からプレイをしますが、自然な流れでドラムネタ曲である「Funkadelic / You'll Like It Too」にミックスし、Funkaでもしっかりと盛り上がる流れを作ってて・・・上手いですね!!
 
 ミックスに関しては、ショートミックスやカットインを上手く使い分けているのですが、選曲の流れや、メロディーやリズムの動きを考えてミックスしていることが多く・・・選曲の流れを作りつつも、流れる様なミックスを心がけているように思えます。
 つまり、選曲と同様に「聴きやすさ」を光らせるためのミックスなんですよね・・・どのミックスも「サラッ」とプレイしてるのですが、細かい技術がいたるところで光っており、結果として聴きやすさにつながっているのは大変素敵です(^0^)


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 そんな訳で、全体的には80年代らしい「優しい空気」に包まれつつ、Kayaさんのいぶし銀な選曲と技が光った内容になっています!!

 全体を通しで聴いても、しっかりとストーリー作りも出来ていて、飽きない展開は素敵です・・・

 A面であれば、ゆっくりとグルーブを温めつつ、徐々にテンションを上げていき、後半の方で「Tom Brown / Funkin' For Jamaica」などで粋にピークを作ってて、その上げ方は素敵です。
 また、B面であれば、A面最後の上げ感を、ポップヒットのような曲で維持しつつ、後半になるとド渋な「Barbara Mason / Don't I Ever Cross Your Mind」のような曲で下げていき、最後はスローで〆る・・・みたいな、イイ意味で教科書通りな展開が素晴らしいです!!

 けして「ガン上げ」な展開はありませんが、個人的には好きなストーリーで・・・安心して聴けますね(^0^)



 久しぶりに「べた褒め」(?)をしちゃいましたが、かなり内容の良い作品です。

 Kayaさんのテープ、意外と出てこないことが多いのですが、出てもそんなには値段が高くないので、こういうミックスがお好きな方は、是非探してみてくださいね!!






<Release Date>
Artists / Title : DJ Kaya 「Backin'a Days 80's Mix Ⅲ」
Genre : 80'sR&B、DanceClassics、GarageClassics、HipHop、Pops・・・
Release : 2000年(??)
Lebel : Freee-K Productions / Oh! Tape Joint  OTJ-05(?)

Notice : ゲスト参加
 本作でも、沖縄を代表するターンテーブリスト「DJ Hinga Higa」氏が参加しており、B面の最初で「Kool G Rap / Poison」と「Bell Biv Devoe / Poison」で、超タイトなルーティーンを披露しています!!






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独り言(悲しいお知らせ)

 既にご存知の方も多いかと思いますが、西麻布にあるクラブ「eleven」が閉店になるそうです・・・水曜日にその事実を知り、ちょっと泣いてしまいました。

 閉店の詳細は、ここでは避けますが、ホント先週にelevenに行って、elevenって良いクラブだな~と思った直後ですよ・・・残念で仕方がありません。

 個人的には、本当に「踊る人」を大切にしてくれるクラブで、もちろんお酒を飲んで盛り上がりたい人も多かったですが、音と照明、そしてスタッフの方の対応など・・・踊ることを念頭においたクラブだったと思います。
 まだ、自分の中では思いや考えがまとまらないので、上手く書けませんが・・・無くなってしまうことが大変残念です。

 ただ、先週行ったEmmaさんとDazzleさんのパーティー、私は閉店の事実を知らずに踊ってた訳で、閉店のことを知ってたら、普通には踊れないですよね・・・その点は、クラブの神様が「クローズする前に、いつものelevenを味わいなさい!」と導いてくれたのかな~と思いました。
 また、EmmaさんやDazzleさん、そしてスタッフの方々は、その事実を知ってたから、凄い良いパーティーにしよう!という思いがあって、あの夜が素晴らしい夜になった・・・のかも知れないですね??

 私の思いは、来週のTimmy(仕事のスケジュールがキツイですが、行くしかないですね!!)に行った時のレポで書きたいと思いますが、音や踊りを大事にしてくれるクラブが減ってしまうのは非常に残念です。

 告知の中で「一旦」と書いてあります・・・elevenがまた復活することを祈りましょう!!


追伸(色彩さんへ)
 金曜のダニエル、夜遅く帰ってきて、朝は一応起きましたが、体調が微妙に悪い(疲れてた?)ので、行くのを諦めました・・・
 きっと、素敵なパーティーだったでしょうね・・・ただ、なぜスチャのシンコ氏がゲストだったんですかね??





DJ Kazuaki 「One Nait Stand」
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 え~、2月になり、まだまだ寒い時期が続くのかな~と思ったら、結構暖かい日が増え始め、それはそれで助かっているのですが・・・さっそく鼻と目の花粉センサーが点灯し始めました(--;)
 今年は花粉の飛散量が多いらしく、花粉症の私は戦々恐々です・・・暫くは涙目での更新になりそうです(^^;)

 そんなわけで、そういえば紹介してなかった系で、ドマイナー過ぎて紹介が出来なかった1本のご紹介です!!


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 今回は「DJ Kazuaki」さんという全く詳細が分からない方のテープのご紹介です。

 以前からそうなんですが、全く詳細が分からないDJの作品は、詳細や内容が分からなくっても買うようにしています。
 まあ、いわゆる「ジャケ買い」とか「マイナー掘り」みたいなモノで、外れも当然多いですが、当りを引き当てることも多く、以前も「このテープ」を紹介しましたが、誰も買わないテープを頑張って収集しています(^^;)

 その中で、今回のテープ、DJ名は全く持って分からず、それどころかジャケの絵の微妙さ(失礼!)があって、誰も手を出さない感が強く・・・そういうモノほど「むしろ」買ってしまう訳ですが、内容的には大ヒットで、今回の紹介になりました!


 まず、製作者である「DJ Kazuaki」さんですが・・・全くもって詳細不明です。
 
 検索をしてもソレっぽい人には全く当らないし、当然ながら私の記憶の中でも存在は分かりません・・・テープには「history I.K.B Crew」と書いており、それでいくと池袋で活動をしてた方なんですかね??

 ただ、ここからが「マイナー掘り」の醍醐味の一つなのですが、テープのジャケに印刷されている僅かな情報から紐解く・・・という楽しみ(?)があります。
 
 上の写真は、このテープ・ジャケの一部に印刷なのですが・・・コレを見ただけで私はグッときました!!

 今も昔もそうですが、作品の裏なんかに、作品を作るにあたって関係したレーベル・お店・グループなどの意匠マークを入れてることが多いですよね?
 そのマークを見て「ああ、この作品はあそこのお店と関係があるんだ~」とか思う訳ですが、そうすると、そのマークがその製作者のキャラクターや製作に関する詳細を紐解く材料になることがあります。


 んで、今回のテープの場合、マークもマニアックなのですが、これが貴重な情報になります。

 例えば、写真の左上のタグっぽいマークの「groovaholiks」は、恐らくですが高田馬場にあったレコード屋(DJのチーム名かも??)で、写真右の「Bounce Records」は、池袋のサンシャイン通り付近にあったレコード屋です・・・これでいくと、Kazuakiさんが池袋周辺で活動していた事実にリアリティーが出来ますよね。

 また、左下の「Real Deal」は、あのDJ Hondaさんが渋谷のクアトロ(今はBook offがあるビル)の3Fに構えていた洋服・レコード店、真ん中の黄色いロゴは今でも健在なDJ機材ショップ「Power DJ's(池部楽器さん・ここも池袋)」のマークがあり・・・これでいくとkazuakiさんは「スクラッチ系DJ」の匂いもします。
 また、Power DJ'Sの右の「Zebra Records」は、渋谷の端に一時期あったレコ屋で、サンフランシスコに本店があったレコ屋で、西海岸系ターンテーブリスト系がちょっと強かったことから、その線もあるかな~と思います。

 そして、これらのマークを元に考えると、それらのお店は90年代後半から00年代初頭までにあったお店なので、このテープもそのぐらいの時期に作られた・・・と思われます。


 まあ、書いたことが全て正しいとは思えませんが・・・私はこういう「視点」で日々テープを楽しんでおります(^^;)
 今回はマークでの想定でしたが、インデックスなどにある「Big Shout / Special Thanks」も注目で、それから詳細を調べたり(妄想したり?)しております・・・・

 多分、レコードとかであれば、全く知らないレコードだけど、裏面に書いてある製作者や演者の名前などから想定をする・・・みたいな行為と同じな訳で、買い方/楽しみ方としては高度になっちゃうかも知れないですね。
 ただ、こういった行為が「テープ」でも出来るんですね・・・かなり「おバカさん」じゃないと出来ない買い方/楽しみ方ですが、ご興味があれば挑戦してみて下さい・・・

 ちなみに、そういった買い方であれば、テープに書いてある発売元の電話番号が「地方番号」だったら問答無用で買っています(^^;)
 地方産のテープは、これまた特殊で、大都市圏にはない感覚やグルーブがあったりするので、これもヤメられないです・・・ 



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 そんな訳で、テープの紹介です!

 私の推測でいくと「池袋」「スクラッチ系」というタームが出ましたが・・・実際はそれらと全く関係ない「ダンクラ系ミックス」になっています(^^;)
 
 長ったらしい前振り文章を読んで頂いたなら「へっ、マークの推測話は関係ないの?」と思うでしょう・・・私もこのテープを購入した際、マークを見て一瞬で「池袋・スクラッチ」が連想され、買ったわけですが・・・見事に予想が外れました・・・
 ただ、内容を深く聴くと、その連想もあながち間違ってないかな~と思う部分もありつつ、内容自体はかなり良く、結果的には大当たりでした(^0^)

 ます、A面は割とアッパーな選曲になり、それこそ「Jenny Burton / Bad Habits」「Temptaions / Treat Her Like a Lady」のようなクラシックの連発でヤラれます!!

 選曲面を見てると、MUROさんのSuper Disco Breaks以降のダンクラ選曲で、多分影響を受けてるんだろうな~という感じです・・・他にも「Dyasty / Here I Am」とか、往年のMUROクラシックが多いっすね。
 ただ、独自の渋い選曲も光り、個人的には「Manhattan Transfer / Spice of Life」がツボでした・・・どちらかというとFushion系のダンクラ(Shakatakなど)を上手くプレイしてて、選曲のセンスは大好きです(^0^)

 また、ミックス面は、連想話で出た「スクラッチ」は一切ないのですが、リズムキープとミックスは上手く、グルーブを維持しながらカットインしていく感じはイイですね。
 コレもMUROさん的なのですが、DJはしっかりと出来る点と、想定したスクラッチ系が繋がるのかな~と思いました・・・ちょっと強引かも??


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 そしてB面ですが、こっちはスロー選曲で、こちらもイイです!!

 こちらもこちらで、MUROさんのDiggin' IceDiggin' Heatのプレイ曲が多く、曲のプレイの仕方やグルーブの出し方も似ていますが・・・かなりグッとくるプレイです!!

 選曲的にはクラシックの連発で「Patrice Rushen / Remind Me」「Debarge / Stay With Me」なんかをプレイしてて、MUROさんのテープにヤラれた方であれば分かる選曲で、「Ta Mara and the Senn / Affecton」なんかはモロそうですよね!
 ただ、独自色もやっぱりあり、「Teena Marie / Ooo La La La」のような一般的なPop系もプレイしています・・・これも定番曲ではありますが、その線でいくとEric ClaptonのChange the Worldなんかもプレイしてて・・・そういった感じは独自色であり、池袋的なのかな~と強引に思ってしまいます(^^;)

 また、スロー選曲のB面でも光っているのですが、グルーブの作り方が結構上手く、選曲に山と谷があるのが好印象です!
 盛り上げる曲は盛り上げるし、グルーブを引っ張る部分は引っ張るし・・・殺しの展開は無いものの、何度も聴いてると選曲の流れが大変気持ちいい流れになってて大変素敵です!!




 そんなわけで、長ったらしい前振りはしましたが、それは結果として「あまり関係がない」という・・・微妙な紹介でした・・・

 書き方の問題ですが、作品の内容だけ伝えるのであれば「MUROさん以降の良質ミックス」と書いた方が良かったかも知れないですね。
 特に、私が持論する「ミックステープ黄金期(90年代後半から00年代初期)」の影響が色濃く出ており、アナログミックスの良さが色々と光っており、作品としては素晴らしい出来です!!

 ただ、こういった「想定」するという行為も「掘る」ってことの醍醐味なんですね!!

 それがテープでもあるってことを伝えたかったし、何よりも「知られていない存在」を掘るってことの楽しみを伝えたかった次第です・・・私はレコードではそういう買い方をしていませんが、テープやCDなどのミックス作品においては頑張ってます(^^;)
 今回のは、結果として想定が正解なのか不正解なのかは分かりませんが、こういったことを楽しんだだけでも掘った甲斐がありましたよ(^0^)


 作品自体は、中古市場で殆ど見かけないテープだし、内容的にも最高にヤバい訳ではないので、凄い欲しい方以外は探さなくてもイイと思いますが、欲しい方は頑張って掘ってみてくださいね~

 あと、DJ Kazuakiさんだったり、このテープの詳細をご存知の方は是非教えて下さい!!






<Release Date>
Artists / Title : DJ Kazuaki 「One Nait Stand」
Genre : Dance Classics、Garage、R&B、HipHop、Pops・・・
Release : 90年代後半~00年代初期??
Lebel : history I.K.B Crew No Number