HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
Yukihiro Fukutomi 「A New Dimension vol.1」
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 まだまだ「病み」中なのですが、結構暇なので、ゆっくりと・・・書いてみます・・・ あんま、画面を見過ぎると目が痛いですね(^^;)
 
 んで、今回は、テープでHouseモノなんかをご紹介しましょう・・・ 

 Houseって、イメージとして「ミックスCD」という感じで、「ミックステープ」で・・・という感じはあまりしないですよね?
 実際、ミックステープとしての「House」は、本数としてはそんなになく、探せばありますが、CDの方が圧倒的に多いですし、リスナー側もCDの方が慣れている・・・でしょう。

 しかし、テープ作品を探すと意外とあるんですよ・・・
 日本においては、EMMAさんや、KOさんのようなメジャーどころは90年代よりCDで作品を発表してましたが、ちょっと「アンダーグラウンド」な感じな方々は・・・テープで出してるんですね!
 今の「gallary」周辺の方や、今回の福富さんも該当する「Loop」周辺の方なんかは、探すと作品をテープで作ってて・・・ 現場の自由な雰囲気を表現するべく・・・作ってたのかな・・・と思うものが多いです。 
 現場の雰囲気を100%に近い形で表現しようとすると・・・権利うんぬんかんぬんとかで、当時としてはテープの方が手っとりばやいですからねww 
 んで、時期的には、90年代の終わりから00年代の初めぐらいまでの間は比較的テープリリースがあり、それ以降はHipHopなどと同様に、CDでリリースが(この場合のCDは、アンダーグラウンドリリースの意味ね)増えたと思います。

 ちなみに、Houseの海外関係の作品だと、古くより「現場録音&ラジオ録音関係」のテープが流通し、日本でも珍重されていた話を聞いたことあります。
 これに関しては、HipHopと一緒ですね(^0^) ただ、この手も最近はほとんど手にすることがないですね・・・

 また、前ふりが長くなりましたが、今回のテープのご紹介です~♪ 

 DJのYukihiro Fukutomi(福富幸宏)さんは、説明しなくても大丈夫ですよね・・・ 80年代末より活躍してるHouse系のProducer/DJで、超ベテランでしょう!
 過去より多数の作品をリリースし、メジャー、アンダーグラウンドを問わず活動をし、日本だけでなく、ワールドリリースもしていますね。
 作風でいくと根元はHouseですが、「Crossover(=クロスオーバー)」として評される・ジャンル分けされることが多く、近年のクロスオーバー系楽曲のブームを作り上げた一人(他にもいっぱいいますが・・・)じゃないかと思います。
 実際の楽曲も、Houseを土台としながらも、Brazillian、Bossa、Latin、Jazz、Soul・・・のような他ジャンルの風味を混ぜ、音楽の異種混合をした曲を多数リリースしています。
 
 そんな、氏のミックスということで、全編クロスオーバー系の楽曲でミックスされ、大変気持ちよく聞ける一本になっています。

 タイトルからピンっと来る方も少なくはないと思いますが、福富氏が主宰してるパーティー「A New Dimension @青山Loop」と同じですよね・・・  
 実際に、このテープがどういう経緯でリリースされたのかは不明なので、私の予想(妄想?)になるのですが、テープのリリース時期とパーティーが始まった時期がどちらも近い(2002年ぐらい)ので、パーティーの内容を広めるべく、このテープをリリースしたのかな・・・と思っています。 違ってたらすみません・・・調査しきれなかったです(--;)

 実際のミックスは、導入部は穏やかな印象の曲から始まり、Houseらしく、徐々に盛り上げていくのが印象的です。 
 派手なエフェクトなどは使用せず、楽曲の持つ「クロスオーバーな匂い」を最大限に引き出そうとミックスしてる趣があり、結果として非常にスムースで温もりのある印象に仕上がっているのが大変良いと思います。
 それこそ、フロアーという深海で揺れる海藻のように・・・その音に任せてゆっくりと踊りたい・・・そんな選曲だと私は思いましたww
 ただ、聞いていて、引っかかる曲・山になる曲は・・・ちょっとなかったかな? 全体で見ると、ストーリー性はそんなに作りこんでないかな~という印象です。

 収録曲的には、自身の曲は1曲しかなく、他のクロスオーバーっぽい曲が多いですね。
 もうちょっと、自分の曲を入れないのかな・・・と思いましたが、これはきっと、プロデューサーとしてではなく、「DJとしての福富幸宏」氏の作品なので、DJとして選んだ楽曲を収録・・・・した結果だと思います。
 収録曲は、氏の嗜好に合ったもの、または上記パーティーに合うもの・・・そんなところでしょうね~
 この辺の曲は、永遠に勉強中なので、細かいところが突っ込めません(^^;) あしからず・・・

 
 んなわけで、聞いていて「穏やか」になれる1本のご紹介でした(^0^)
 春先の、心地よい日差しを受けて、お部屋で本を読むときなんかは結構最適かな・・・?

<Release Date>
Artists / Title : Yukihiro Fukutomi 「A New Dimension vol.1」
Genre : CrosoverHouse・・・
Release : 2002年5月
Lebel : Atmosphere No Number
Notice : 紙パッケージ仕様
Fatboy Slim 「On the Floor at The Boutique」
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 今回はちょっと変化球・・・Fatboy SlimことNorman Cook大先生Big Beat期に発表されたMix作品です。
 今現在は、微妙なHouse路線にシフトし、知らない人がいないぐらいの「スターDJ」になってしまい、個人的には興味がなくなっちゃたのですが・・・今回の作品の頃まで(ちょうどFatboy Slimとしての2ndが出たころ)のNormanは・・・大・大・大好きです! 
 
 この作品では、私の好きなNorman Cookの「良さ」が出ており、大好きな作品なので、私が好きなNormanの変遷と共にご紹介いたします~♪


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 Norman Cook1963年生まれのイギリス人で、80年代中ごろにHousemartinsというギターポップ系バンドでベースを弾き、解散後、各種Remix仕事を経て、Beats Internationalを結成し、微妙にヒットしたあと、バンド形式のFreak Powerを結成し、解散後、Fatboy Slimへ・・・という経歴を経て、90年代後半ぐらいから世界的に知名度が急上昇したと思います。
 Fatboy Slimの初期は、突如UKにて勃興した「Big Beat」の旗本としてシーンをにぎわし、アンダーグラウンドだったダンスミュージックをポップ市場に引き上げた点では功績が高く、その後、House路線にシフトし、音源制作と共にDJ活動も精力的に行い、彼の地元であるブライトンでの伝説的なビーチパーティーでは25万人(!)を集めるなど・・・DJという存在を一般化・メジャー化した功績も大きいと思います。

 ただ、個人的には今のNormanはそんなに好きじゃなく・・・なんかRock的な「縦のり」で、かつ一般向けに薄い音みたいで・・・何枚もミックスCDを出してますが、手が全く出ません。
 それもこれも・・・今回の作品の時期(90年代中ごろ)ぐらいまでの独特な「オタクっぽさ」が好きで、今のNormanと比べても昔の方がイイから・・・みたいのがあるからです!!

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 時期的には、Beatsを始めた80年代後半からFatboy Slimをやり始めた90年代中ごろまでで、ざっくばらんに説明すると「微妙にあか抜けないオタク臭さを持ちながら、POP感満載の楽曲を多数作ってたところ」が好きなんです!

 もう、この時期の曲は・・・素敵すぎます(^0^)

 HipHopやReggae、Dub、UK Pop、House、Rock・・・などが自然な形で調和し、普遍的なPOPな曲として成立し、かつアイデアに優れ、所々でのぞかせるオタクっぽさがたまらないですね。

 特に、活動初期のHousemartins以降は、HipHopやRareGrooveの動きと連呼し、サンプリング主体のプロダクションをしており、そのサンプリングのセンスがイイんですよ・・・
 上の写真の左のBeats International / Dub Be Good To Meでは、SOS Band / Just Be Good To Me のDub調(Reggae調)カバーですが、そこでベースラインのサンプルは・・・UKパンクの大御所であるThe Clashの有名曲「Guns Of Brixton」ですよ!
 また、写真右のBeats International / The Sun Doesn't ShineというLovers Rock調の曲であれば、その曲のトラックを転用し、あのMadonnaの「Crazy For You」をカバー・・・というかラバダブスタイルで作ってみたり・・・究極は、Beatsの2ndアルバムでは、なんとJ-Waveの名物DJであったキャロル久末さんの声をサンプリングしています!!

 あまりサンプリングのことでNormanのことは評価されませんが、変な話、DJ PremierとかPete Rockとかには出来ないサンプリングセンスで、イイ感じにポップなんだけど、違う方向でマニアックで、ユーモアがあるところは真似が出来ない点が素敵で・・・小西康陽さんも好きだと言ってますよね~♪
 サンプリングに関しては、そんなに小難しいことはしてないんですが・・・サンプルする曲だとか、使い方だとか・・・イギリスっぽいシニカルさを含んだオタクっぽさ(DJ Harveyとかもそうかも?)は、もと評価されるべきだな~と思っています。

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 あと個人的にはこの頃のNormanは「青くさい(?)」なところがあり、その点も大変好きです。

 楽曲でいくと、BeatsのWon't Talk About It(写真左)のベースラインと楽曲の空気感が、切ないんだけど、清々しく・・・だけど前向きな曲作りが素敵ですね・・・クラブでうっかりかかったら、泣きながら踊ってしまいそうな曲ですね(^0^)
 また、FreakPower時代は、バンド形式のため、サンプリング路線は減少したものの、耽美な質感の曲が多く、シングルであれば、写真右のTurn On, Tune In, Cop Outなんかはいいですね~


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 そんなわけで、微妙にマニアックなセンスを持ちながら、独特のポップ感や青臭い質感をもつNormanも、次第にダンスフロアーを念頭に置いたスタイルにシフトします・・・自身のソロユニットであるFatboy Slimの始まりです。

 有名な話ですが、バンド形式のFreak Powerがあまり受けず凹んでいたのですが、Beatsの元メンバーのリンディー嬢に誘われて、流行りのクラブに行ったら自分の曲がかかってて、皆から歓迎されたことからダンスフロアーに活路を見出し、Fatboy Slimを本格的に活動し始めたようで・・・Fatboy Slimの開始時は今までの迷いがなくなり、「切れた」印象がありました・・・
 このころの楽曲については、「踊るための45回転のトリップポップ」と本人も説明する通り、ピッチ速めなBreakBeats=Big Beatを中心にプロデュース/DJをし・・・今まで以上の「あばれはっちゃく」っぷりが素敵で・・・その中で、それまであった「オタク性」もしっかりと出しているのも素敵です。
 サンプリング路線も復活し、かなりマニアックな趣向の曲から多数サンプルしており・・・Fatboy Slimとしての初期の頃は、面白いですよ(^0^)

 そんな時期に出したのがこの作品で、私が思うNormanの素晴らしい点が上手く作品化されていると思います・・・
 やっと、テープの紹介です(^^;)



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 Big Beatが流行っていた時期に所属していたレーベル「skint(一文無しの意味)」が主宰していたイベント「Big Beat Boutique」の雰囲気をMixした作品で、従来のマニア心を残しつつ、楽しまなきゃ損!っといった姿勢でのミックスが大変良いです!

 イントロからイカしてて、Normanのオタク性が爆発しています!!

 あのJungle Brothersの名曲「Because I Got It Like That」の中のラインで「♪ I just lay back and let the big beat lead me♪」を執拗にループし、歌詞に「Big Beat」というラインを強調し、Big Beatが開始することを声高らかに宣言し・・・そこからブレンド気味にぶち込むのがB-Boyの国歌である「Apache」ですよ!!
 も~、めちゃくちゃカッコいいっすよ・・・それもApacheは結構ピッチを上げ、首振り必死なミックスで・・・これを聞いてB魂が動かない人はいないでしょう!!

 Big Beatのミックス作品なのにいきなりコレですから・・・こういったマニアックなことをサラっとしちゃうのが素敵です(^0^)

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 んで、Apache以降は・・・まさに「踊るための45回転のトリップポップ」というだけあって、必要以上に早いブレイクビーツ地獄が始まります・・・
 それこそイントロで声ネタにしたJungle Brothers / Because I Got It Like Thatも、必要以上にピッチを上げた状態で選曲し、更に声ネタだったラインをオンタイムでも2枚使いし・・・も~「男」を感じます!!

 その後ではBig Beat、Breakbeatsの連発でバカ騒ぎです(^0^)

 当時は私もBig Beat物には食指が動きませんでしたが、いま改めて聞くと、楽しめる・使える曲が多く、写真に上げたDJ Tonka / Phun-kyなど、カッコよくってノリノリな曲が多く、もっと勉強しないと・・・ちなみにTonkaの曲はDe La Soul / Saturday使いのBreakbeats/Big Beatで鬼カッコいいですよ!!
 また、要所要所で自身の曲や、Rimix曲を収録しており、写真右のRockfeller Skankはエンディングに収録されています・・・Lord Fineseeの声ネタ曲として有名ですが、Finesseはこれで結構儲かったらしいですね(^0^)


 んで、実際のミックスも悪くなく、DJの質の高さが伺えます。

 ミックスの方向性は明確には決まってないようですが、楽曲自体が持つ「上げと下げ」を上手く活用し、ミックス自体にしっかりとしたメリハリがあり、非常にパンチのあるミックスに仕上がっていると思います。
 とにかく「攻め」な曲が多い中で、しっかりと流れをコントロールし、フロアーに躍動感を与えてる印象があり・・・この作品自体はライブ録音ではないですが、もしライブだったら観客も・・・そしてDJであるNormanも・・・終始ニコニコしてるんだろうな~と思わされます!

 また、ミックスのテクニックに関しては、砕くとシンプルなミックスなのですが、時にロングミックス・・・時にカットイン・・・と繋ぎを変えつつ、総じて勢いを殺さないミックスは秀逸で・・・やっぱり技術があるんだな~と痛感してしまいます・・・きっとここ最近出てるHouseっぽいミックスCDも細かく聴くと上手いんだろうな~(^^;)



 というわけで、力説してしまいましたが、今でも十分聴ける内容の名作です!!
 特にHipHopが好きな方が聴けば、けっこう面を食らう内容で、終始に渡り「首振りまくり」ですので、是非聞いてみてくださいね~♪

 ちなみに私はテープ版で紹介しましたが、圧倒的にCD版の方がいっぱい中古屋で売ってます・・・が、テープコレクターであればテープで持ちたいところですね(^^;)
 


 <Release Date>
Artists / Title : Fatboy Slim 「On the Floor at The Boutique」
Genre : BreakBeats、BigBeat、HipHop・・・
Release : 1998
Lebel : skint(UK) BRASSIC 9NC



<編集情報> 2009/1/17
読みにくかったので、改行&黒色協調をしました。

<編集情報> 2009/11/18
勢い余って、再編集をしちゃいました・・・5倍ぐらいの増量っすかね(^^;)