HipHop,R&B,Soul,Funk,RareGroove,DanceClassics,Garage,House・・・など、私が気に入っているMixTape,MixCD,その他もろもろを紹介するブログです。
DJ Daddykay 「R&B Mix Vol.2 - Essential 90's Cuts」
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 え~、今週末は久しぶりに体調不良になり、辛かったです・・・

 きっと、不摂生が溜まっての風邪だと思いますが、金曜の夜の時点で39度超えで、意識が朦朧としていました・・・
 どうでもイイ話ですが、昨夜も辛くって、何となくポーッと見ていたAKB総選挙で、選出された娘っ子達の演説がなぜかツボって、何度か感涙してました・・・それだけ、体が衰弱してた(?)ようです・・・ 

 ただ、だいぶ良くなってきたので、更新だけはしておきますね~

 なお、独り言で紹介することを踏まえると、体以上に「頭」の方がオカシかったようです・・・


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 今回は、今でも頼れるR&B番長である「DJ Daddykay」さんのシリーズ第2段を紹介します!

 ちょっと前にRed Bullの記事で、New Jack Swing~Teddy Rileyの功績を紹介している記事を読み、まんまと「やっぱ、New Jack Swsingはイイよね!」と思い、コレ系の作品に触手が動き、Daddykayさんの作品に手が届きました・・・
 なお、Red Bullの記事、ホント素敵な記事なので、興味がある方は読んでくださいね~

●Red Bull Music Academy
  『The History of Teddy Riley & New Jack Swing
  当事者たちが振り返るニュー・ジャック・スウィング』



 そんなわけで、Daddykayさんの作品の紹介です!

 まず、なぜ「Daddykayさんの作品を手に取ったか」になると、私の中では「New Jack Swingの曲をプレイしてなくても、DJプレイのグルーブがNew Jack Swingの素晴らしさに満ち溢れている」というイメージが強いからです。

 Daddykayさん自体、New Jack Swingも得意分野ではありますが、幅広い選曲をされる方ですよね・・・それこそ、DaddykayさんのMixcluodを確認すると、得意とするR&Bを中心に80年代のダンクラ、更にG系なんかのミックスも上げられています。
 
 まあ、広い意味では「ブラックミュージック」が得意になるのでしょう・・・ただ、実際にプレイを聴くと、私としてはNew Jack Swingに代表する「ブラックミュージックの躍動感やポジティブさを上手く表現している」点が強いと感じており、前述のようなイメージがありました。

 では、この点を踏まえて、作品の紹介をしてみましょう!

 この作品では「90年代R&B」を中心に選曲されており、今回のポイントとなるNew Jack Swingが中心にはなっていない作品になります。

 それこそ、当時ヒットした「C+C Music Factry / I'll Always Be Around (Hip Hop Club Mix)」だったり、個人的にはMUROさんにUK系の素晴らしさを教わった1曲でもある「The Affair / The Way We Are (Smoove Mix)」など、割と王道が多い選曲になっています。
 ただ、その一方で、ニヤっとする深い掘りもあり、当時はレアだった「Classic Example / It's Alright」のようなレアR&Bをしっかりとプレイをしてたり、私達世代ではジャケを見ただけで懐かしいと思うYvette Micheleであれば、さらっとB面曲「Yvette Michele / The First Time」をプレイしてきたり・・・上手いですね!!

 その上で、全体的な方向性を考えると、気持ちイイぐらいのミッド感を維持した選曲/ミックスで進めてており、上記のようなUS/UKの気持ちイイ曲を、気持ちよくプレイしていく感じになっています・・・

 そして、Daddykayさんの場合、ミックスを聴いてると、その「気持ちよさ」に「New Jack Swing」があることに気付きます・・・

 上手く説明が出来ないのですが、ブラックミュージックにしか出せない「グルーブ」と言うんでしょうか、気持ちよさや爽やかさ、そしてポジティブで前向きな明るさなど・・・分かりやすく形容するならば「New Jack Swing」としか言いようがない「グルーブ」がDaddykayさんのプレイにはあります!
 
 やっぱり、上手いDJだったり、皆から愛されるDJって、誰にも比類しない「個性という魅力」があるんだと思います・・・

 こればかりは習得するものではないですね・・・きっと、同じ曲を他のDJがプレイしても、細かいミックスのニュアンスやBPMの調整の具合で、全然違ってくるでしょう・・・

 

 今回、割と安直に「New Jack Swingを聴きたい!」と思って、手を伸ばしたら大正解でしたね(^0^)

 紹介はあまり上手くまとまりませんでしたが、病欠中ということでご容赦ください・・・すみません・・・






<Release Date>
Artists / Title : DJ Daddykay 「R&B Mix Vol.2 - Essential 90's Cuts」
Genre : R&B、UK Soul・・・
Release : 1999年~2000年ごろ
Lebel : Sugarbitz ST-015



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<本当のNew Jack Swingを聴きたい方へ!>

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 凄い、絶妙なタイミングで頂いたので、紹介です(^0^)

 以前、ブログへの書き込みをきっかけに、作品を紹介させて頂きました「DJ Yoshifumi」さんから、新作のミックスCDがリリースされたとのことで、サンプルを頂戴しました!

 Yoshifumiさん自体、New Jack Swingが大変お強いお方で、今回の作品は、自身のシリーズ「The Swing Lesson」シリーズの原点回帰とも言える、New Jack Swingの良さにあふれた作品になっています。
 Yoshifumiさんからは、New Jack Swingを題材に今の年齢だから出来る大人のミックスで作りました、とコメントを頂き、若さだけでは作れない、説得力のある作品に仕上がっています。

 私も早速、聴かせて頂きましたが・・・いや~、気持ちイイですね!

 内容は聴いてのお楽しみになりますが、ド定番曲を肩肘張らずに気持ちよくプレイしている感じが大人ですし、その一方で、New Jack Swingにしかない躍動感を上手く表現してて、流石です(^0^)
 また、とにかく前後の曲のメロディーやグルーブを合わせた選曲/ミックスが素晴らしく、聴いてて耳が疲れず、優しく聴き続けることが出来るのも良いです・・・この辺も大人ですね~

 ちょうど、今週からお店に並び始めたようなので、興味のある方は是非、お手にとって聴いてみてくださいね!!


●販売サイト Disk Union
 「DJ YOSHIFUMI / The Swing Lesson. 0」







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<独り言>

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 いきなり庶民フレイバー満載で恐縮ですが・・・以下は週末の釣果報告になります(^^;)

 まず、昨日は2か所のユニオンでテープセールがあり、それが分かった今週の初めくらいから、脳内一人会議をして戦略を練っていました・・・

・ Disk Union 渋谷 Club Music Shop 「6.17(土) USED MIX TAPE SALE!!!」

・ Disk Union 新宿 Club Music Shop 「6.17(土) USED CASSETTE TAPE SALE開催!!」

 どちらのセールも、物凄くキラーな出品はないものの、本数が多く(渋谷250本、新宿150本)、事前情報の写真やリストを見ると、マニアしか分からない「何かある」な匂いがしてて、私としては、相当気合いが入っていました。
 また、事前にも、Twitter等の反応が良く、私も見ていて「敵が多いかな?」と思って戦略を練っていました・・・なお、渋谷は直前になり整理券を配布、新宿は配布なしだったので、渋谷の方が注目度が高かったかもしれないですね?

 ただ、前日の金曜日、事態が急変しました・・・

 前述したとおり、朝から私の体調が急に悪くなり、とりあえず会社に行きましたが、自分でも熱が急に上がってることが分かり、お昼ごろで早退をしました・・・
 まあ、5月末までが繁忙だったはずが、流れで今月も忙しく、あまり休んでなかったんですよね・・・その辺の自己管理の悪さに責任感を感じつつ、真面目に早退しました・・・

 でも、皆さんお分かりかと思いますが、明日はテープセールです・・・そのことを見越しての早退です(笑)

 帰宅後、厚着をして速攻で寝込み、マックス39度にうなされながらアイスノンとポカリで徹底抗戦・・・

 そして、かなり変な夢を見ながら、翌朝を迎えたら38度まで熱は落ちてました・・・

 ここまで落ちてくれれれば、まずはインフルエンザじゃなさそう(違ってたらすみません・・・)だし、経験上、38度なら根性で出かけることが出来るので、出陣の準備をしました。
 実際に出かける前には37.5度まで落ちて、多少の戦いでもなんとか行けるかな~と思い、マスク&かなり厚着をして出掛けました・・・


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 そんなわけで、向かった先は・・・新宿でした!

 普段の釣果報告なら、真っ先に整理券の画像が出ますが、新宿は整理券がなかったので、こんな画像になりました・・・

 まず、なぜ「渋谷」じゃなくて「新宿」なのかですね・・・

 それは、天秤にかけたら、トップで欲しいのは新宿の方が多かったのと、渋谷は、どちらかというと誰も手を付けないであろう、リスト外を狙っていたので、30分ぐらい遅れても残っているだろうと、踏んだからです。

 新宿には10時ジャスト位に到着し、予想に反して(?)誰も来ず、一人で延々と待ち続けていました・・・ただ、新宿は3Fの階段に座れるので、弱っている体には助かります(^^;)

 んで、11時の1分前に「そろそろ入れてよ~」と店員君にアピールし、一人で悠々と入店・・・真っ先にトップウォントのアレを確保(面出し、アザす!)し、餌箱に食いつき始めて10秒後には後続の方が・・・
 どうやら、アレを狙ってたみたいで、私の手持ちを見た瞬間、明らかに意気消沈・・・ただ、私は、風邪で頭がオカシイ(笑)ので、逆に一人鉄火場に火が付き、相当イルなバイブスで周りを圧倒しながら掘りました・・・


 んで、新宿はものの20分ぐらいで切り上げ、速攻で渋谷に移動します・・・

 多分、11時30分すぎには渋谷に到着し、既にセール感のない店内において、いつものテープコーナーのところに、セール品が移動していました・・あれ、あまり盛り上がらなかったのかな??

 ただ、掘り始めたら予想は的中です!

 もー、明らかにドマイナーなのが連発で、とにかく見つけてはカゴに投げ入れる連続で、渋谷でも一人鉄火場になって回収をしていました・・・多分、渋谷でも目の血走り方が半端なかったと思います(^^;)

 そんなわけで、結果報告です・・・


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 じゃん、新宿は29本、渋谷は42本、合計で70本超えの大爆釣になりました(^0^)

 ここまで1日で本数が買えたのは久しぶりで、テープ馬鹿冥利です・・・

 今回、ライフワークな「テープアルバムのベスト盤」が異様に多く、それが、ことごとく愛のない2本組み(笑)で、更に重量を増やします・・・久しぶりに帰りの荷物が死ぬほど重かったのと、終わった後の虚脱感が半端なかったです(^^;)

 んなわけで、たまには、どんなテープを掘ったかを、写真中心で手短に紹介をしたいと思います~


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 まずは新宿ですね・・・トップウォントは宇多田ヒカルさんの1stアルバムですね!

 言わずと知れた1stアルバムのテープで、見た瞬間、きっと「東南アジア」プレスだろうと思い、思わず反応してしまいました・・・

 まず、日本でのミュージックテープ(テープアルバム)の生産は、一般的な作品であれば90年代の初期ぐらいまでなのですが、東南アジアでは、テープが00年代初期ぐらいまでは主流だったこともあり、日本ではテープがあることがあり得ない日本のポップス作品が、現地の正規プレスで流通していました。
 特に、日本のポップスが人気だったタイやインドネシアはプレスがあり、日本国内でも極稀に見かけます・・・ただ、本来、このテープは著作権の関係から日本に持ち込み禁止(だったはず)なので、日本にあってはイケないテープになります。

 そんな背景があり、テープ馬鹿な私としては、あれば必ず買っている類のテープで、宇多田は横綱ですね・・・個人的には、高校の卒業パーティーで「Automatic」をプレイしたのがイイ思い出ですね~
 あと、同時に購入したMisiaは2ndでしたが、こうなると1stも欲しいな~

 んで、普段はあまり攻めない日本語ラップ系だと、トコナのフリースタイルが入ってるので、そのうちに欲しかったDJ Ryowさんのテープをゲットしつつも、一番ビビったのは、下の手前のテープですかね?
 
 私の中では「奇跡のミックステープ」として崇めている「関口紘嗣 / Kamiashi 4th Impact vol,1/3」において、イントロでナイスなフリースタイルを披露している「Dis★Camp」というラップクルーのデモテープになります!

 多分、これを欲しがる人は、日本語ラップマニアが多い今でも、きっと私だけでしょう・・・ただ、この時期(2002年ごろ)の渋谷Familyが熱かったころのデモテープなので、イイ空気感があります・・・
 それも、しっかりとプレスしたテープで、歌詞カード付き・・・デモテープ自体は、基本的にはあまり出ない類のテープですが、これからは、もうちょっと出てほしいですかね・・・


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 んで、渋谷ですね・・・こっちもドープでした!

 まず、実は新宿をスタートにした時点で「捨ててたテープ」が奇跡的に残ってて、ガッツリ確保です・・・写真上ので、なんとDJ Kentaさんの貴重なミックステープになります!

 もしかしたらKenta違いの可能性もゼロではないですが、調べた感じだと、あのDJ Kentaさんのようです・・・同時期にイベント限定テープもあるので、大丈夫かな??
 私の中では、渋谷のトップはこれだな~と思っていましたが、よくぞ残ってくれました・・・まあ、若干値段がついてたので、それで手が出ずだったかな??

 あと、渋谷に関しては、なぜか「名古屋ローカル」の見たことがないテープがワンサカで、レゲエを中心に嬉しい収穫でした(^0^)
 例えば、DJ Earneeさんという方のテープであれば、シリーズテープがフルコンプに近い形で出てたり、あのFujiyamaにいたらしいHiroshiさんという方(ソロバンさん、合ってますか?)のシリーズテープがまとまって出てきたり・・・とにかく量が半端なく、嬉しい収穫でした!

 まあ、正直なところ、誰も手を出さない部類ばかりだったので、皆さんスルーだったんでしょうね・・・私としては、戦略がガッツリと当たり、大満足です(^0^)


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 そんなわけで、帰宅後は、またベッドの上で悶絶をしながら風邪と戦っていました・・・

 多分、皆さんとしては「この人、大丈夫だろうか?」と思う事実として、今日も朝から新宿でDiscoのセールがあり、欲しかったBohannonのUS Promoの為に、一番乗りして整理券1番を頂きました・・・うん、土曜のテープセールの後は、日曜に備えて、また風邪と戦っていました(^^;)

 もう、ここまで来ると異常ですね・・・自分でも辟易しています(^^;)

 あと、テープを買っている人向けの情報としては、一応、テープを70本も買うと、万超どころか、相当な金額を出している訳ですが・・・今回はテープ相場が上がってきていることが分かるお会計だったかな~とも思います?

 特に、私が好んで買っている「ドマイナー」なテープが、今までは100円~300円ぐらいだったのが、300円~600円位に上がってきましたね・・・
 まあ、私がそういうのを文句を言わず買っているのが大きな原因だと思いますが、たぶん、私以外の人は、意味不明なテープに、その値段で冒険買いはしないっすよね・・・今後の相場がちょっと心配ですね~

 なお、その心配を打破する話として、最近の私自身は大変男らしく、欲しいモノは値段を見ずにカゴに入れ、後で持ってる持ってないかの選別だけして、合計金額はレジで初めて知るスタイルです・・・
 「俺の履歴書」を見れば分かるかと思いますが、もう、頭がおかしいので、金額が問題じゃないようです・・・どれだけ「持っていないテープをゲットするか」が重要なんですね(^^;)



 そんなわけで、病気な割には長い更新でした・・・今週も頑張ろう!








King Giddra 「空からの力」
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 え~、今週は写真を見れば一目瞭然ですね・・・言わずと知れた日本語ラップクラシックです!!


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 今回は、日本語ラップのクラシックアルバムとして語られるKing Giddraの1stアルバムのテープ版を紹介します!

 まず、なぜ、このテープを紹介することになったかというと、先週、大好きなソニーのラジカセを中古でゲットし、その試運転がてら、このラジカセに合いそうなHipHopのテープを聴いてたら、このギドラのテープアルバムが目にとまり、聴いてみたら最高だったんですね・・・
 時期的にも、今回紹介するような日本語ラップのテープアルバムが評価されつつある(参考:渋谷ユニオンの買取表)ので、ちょうどイイ時期かな~と思い、紹介することになりました・・・

 ただ、今回の紹介も、きっと「テープの神様」が導いてくれた作品だったようです・・・

 先に脱線話になりますが、この作品のジャケットにおいて、右側のZeebraさんはじつはラジカセを抱えていて、そのラジカセが、私が先週末に購入した「SONY CFS-905」だったことが判明しました!

 今回、この作品のことを調べてたら、上記のようなアウトテイク写真を見つけ、それでジブさんがラジカセを抱えてて、それがソニーのだったことが分かりました・・・そりゃー、このラジカセでギドラを聴いたら最高だった訳ですね!!
 まあ、そもそもジブさんがラジカセを抱えていたことも衝撃的な事実ですが、このことを知り、グッとこの作品に親近感が湧いたことは言うまでもありません・・・うん、テープの神様はハズしが無いですね(^0^)

 なお、この作品のジャケは、日本武道館のある九段下の「北の丸公園」で撮影したらしいですね・・・いつ見てもカッコいいな~


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 そして、話を本題に戻しましょう・・・

 今回の作品は、CDやLPを中心に発売された日本語ラップの「アルバム作品」の「テープ版」になります。

 US系のラップアルバムであれば、テープ版はかなりポピュラーな存在で、このブログでもたまに紹介していますね・・・アメリカでは、車で聴く文化等があり、テープが珍重されていたことを踏まえ、どんな作品でも、探せばテープ版が「必ずある」ような状況です。

 そして、そこまで車文化が浸透していない日本でも、90年代中ごろより人気が爆発した日本語ラップでは、実はテープアルバムが一部の作品ではリリースされていました。
 
 その中で、積極的にテープ版をリリースしてたのが、あの「P-Vine Records」になります!!

 P-Vine自体、日本語ラップブームを積極的に後押ししたレーベルで、今回紹介するKing Giddraを始め、ギドラクルーのT.A.K. The Rhymehead、Naked Artz、ラッパガリヤ等、色々な日本語ラップアーティストが所属し、多くのクラシック作品をリリースしていました。
 まあ、元々、ブラックミュージックが強いレーベルなので、HipHopに明るかった部分があったり、優秀なA&Rさん(故・佐藤将さん)がいて熱心に活動をされてたり・・・とにかく、日本語ラップを引っ張ったレーベルとして重要かと思います。

 そして、テープ版ですが、自社でリリースした日本語ラップやHipHop系の作品では、必ずと言っていいほどテープ版を出しており、テープマニアには「たまらん御馳走」になっています!

 私自身の全て揃えられていないですが、写真のような作品がテープでリリースされ、95年~00年ぐらいにかけて、断続的にリリースがあったようです。
 写真から紹介をすると、下段は日本語ラップのアルバム(シングル)作品、中段と上段は自社が持っている海外レーベルのライセンスを踏まえて作られたミックス作品等になり、型番ベースだと20本ぐらいあるので、かなり積極的にリリースしていたことが分かります。

 まあ、なぜテープ版をリリースしていたかになると、謎な部分は多いのですが、やっぱり、当時の「ミックステープ」文化を意識して作られたのかな~と思います。
 つまり、本当はCDかLPで売りたいところですが、HipHopという音楽を、リリースされた「アルバム作品」で楽しむのではなく、DJが作った「ミックステープ」で楽しんでいる層が多かったことを踏まえて、テープ版が作られたのだと思います??

 ではでは、やっと作品の紹介です!!


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 まず、この作品は1995年12月に発売されたアルバム作品の「テープ版」になります・・・発売のタイミングは、不明確な情報ですが、作品リリースの1年後である1996年12月になるようです。

 私自身、日本語ラップが好きだった高校生時代、このギドラの作品は当然ながら聴きこんだ作品で、当時はLPで聴いていましたね・・・

 多分、私と同世代の方なら「そうそう!」と思ってくださるかと思いますが、写真上のシングル12inch「見まわそう / 大掃除」がホント人気で・・・あの当時の殆どのDJがこの2曲をミックステープに収録していたので、それで好きになった方が多いかと思います!
 
 この点、凄い重要なことを含んでいるので、もう少し深く紹介をしたいと思います・・・

 94年~96年ぐらいの日本では、まだまだ日本語ラップは市民権を得てなく、むしろ情報が少なかったことから、無認識に「本場(US)以外のHipHopは認めない」みたいな空気感がありました・・・
 時期的には、DJブームが始まったばかりで、それこそ「カッコだけなDJ」が多く、DJプレイにおいて「日本語」が入るのは「カッコ悪い」と思っていた時期でした・・・私自身も高校生時代に同じような「丘DJ」を経験してて、やっぱり同じように思っていました。

 ただ、素人もプロも含め、色々な人のミックステープを聴いていると、徐々に日本語ラップを混ぜてプレイするDJが増えてきて、それで日本語ラップが好きになった方が多い・・・と思っています。

 私自身、正にそうで、DJを初めて間もない1996年初めころに、錦糸町のフリーマーケットでDJ風のお兄さんが販売していた自作のミックステープ(!)に、このギドラの2曲がプレイされてて、タイトな2枚使いでカッコよくプレイされてて、それでギドラのカッコよさを知った経過があります・・・

 そう、ここで重要なのが「ギドラの曲がカッコよかった」ことです!

 それは、ある意味で「USの曲と同等にカッコよい」ことを意味しており、普通にUSのHipHopの間に挟んでプレイしても違和感がない・・・いや、同じ土俵でプレイしても英語のラップに負けないカッコよさがあったと思います。
 それも、割と素人レベルのミックステープ(94年~96年ごろのDJブームの際は、実は相当重要なチャンネルだった!)で人気だったことで、ギドラの人気、いや、日本語ラップに火が付いた・・・そんな記憶があります。

 それこそ、この作品が秀でている点にも踏み込みますが、ラップの韻の踏み方や雰囲気、またトラック面でもDJに受けやすい構成になっているのが大きく・・・DJ的な視点になりますが、ここまで「2枚使いをしたらカッコいい日本語ラップ」はなかったです!
 ほんと、みんな、この12inchか、この前に出た赤盤(1stプレス)でガシガシと2枚使いしてましたね・・・この時期の日本語ラップをひも解くと、人間発電所や証言が横綱級だと思われがちですが、ミックステープで使われていたという点ではギドラの曲の方が重要だったと思います・・・

 私のブログでは、ミックステープの効果として「DJミックスすることでプレイされた曲が更に光る」と言う点をポリシーにして、作品紹介をしています・・・

 その意味では、この2曲こそ、まさにDJプレイによって光らされた曲で・・・そのDJのプレイがあったからこそ、ギドラの人気に繋がり、更に日本語ラップが人気になったのだと思います!!


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 かなり作品紹介からズレてしまいましたね・・・

 私個人を振り返っても、日本語ラップが好きになったのには、実は「ミックステープ」の存在が大きかったので、説明が熱くなってしまいました・・・

 そんなこんなで、私は日本語ラップが好きになり、色々な作品を掘る過程で、このアルバムもLPで購入し、聴きこみましたね~

 気付いたら、そのLPは手放してしまったようですが、CDではなく「レコード」という観点では、今回のギドラを始め、P-Vine系の作品はしっかりとした量をプレスしてて、入手しやすかったこともあり、P-Vine系の作品を聴いて日本語ラップを好きになった方は多かったかと思います。
 繰り返しますが、人間発電所や証言は、ほんと入手がしづらく、File系の作品(ライムスやペイジャー)ですら、そんなにはレコードはプレスしてなかったことから入手しづらく・・・結果として、DJというレベルではP-Vineのレコードにお世話になった方は相当多かったと思います?

 ただ、やっぱり、この作品で推したいのは「作品の良さ」だと思います!

 トラックの良さもさることながら、全体的に「ラップの良さ」が引き立った、いや、それまでの日本語ラップになかった「カッコよさ」が如実に光った作品で、ほんと皆が聴いていたと思います。

 特に、ジブさんもK-Dubさんも、気持ちよい韻の踏み方をしつつ、歌詞のストーリーが秀逸なのが光ってますよね・・・

 ストーリーという点だと、この作品に収録された「スター誕生」でのK-Dubさんの歌詞が素晴らしすぎるし、個人的には写真の12inchに収録されたKenseiさんのRemixの方が大好きな「行方不明」もヤバいですよね・・・

 今回、改めて「ミックステープ」という観点からこのテープアルバムを聴いたら、確実に韻をハメてくる気持ちよさと、ラップにストーリー性があるのでギドラの世界に入りやすく・・・気付いたら首を振りながら聴いていました!

 なんか、ラップのスキル面の良さももちろんですが、実は作品全体で「あの時代にしか作れない空気感」みたいのが敷かれてあり、それによって、何度聴いても飽きない「世界感=グルーブ」がある作品なんでしょうね・・・
 

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 作品紹介として、上手く表現できませんでしたが、このテープアルバムは確実に「ミックステープ」であり・・・テープで敢えて聴くことで、その作品の良さが更に光っています!

 なんでしょう、CDや、今であればデータで聴くと、1曲単位での聴き方になってしまい、作品全体を通して聴けない部分があるかと思います・・・その意味では、テープは「作品全体を通して聴くのには適したフォーマット」になります。
 そう、その作品がもつ「全体的な世界観」を知ろうと思ったらテープは最良のフォーマットなんですね・・・そして、その中で、しっかりと作品全体に流れやグルーブがあり、通して聴くことで「最高!」と思う作品こそ「ミックステープ」になります。

 うん、ギドラの1stは正に「永遠のBボーイ・アンセム」です・・・今後、オヤジになってもラジカセやショックウェーブでブリブリ鳴らしながら聴いていきたいと思います!!


 なお、このテープ自体は、残念ながら、作った方の思惑と異なり、そんなには売れておらず、記憶にある人は少ないかと思います・・・
 そのため、現在の市場では入手は難しい部類に入っており、ここ最近は相場が上がってきている印象があります・・・なので、興味がある方は、頑張って探してみてね~




<Release Date>
Artists / Title : King Giddra 「空からの力」
Genre : 日本語ラップ
Release : 1996年12月
Lebel : P-Vine Records PCT-002


Notice : P-Vine テープリスト

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 この辺も集めている方が多いかと思いますので、私が持っているテープで、P-Vineのテープリストを作ってみました・・・
 私自身、そこまで真剣に集めてなかったので、まだ穴が多く、もしかしたら、家掘りしたらもっと出てくるかもしれません??・・・なので、抜け番の情報があれば、教えてくださいね~

 なお、私見ですが、P-Vineのテープは異常にカビやすい性質にあります・・・今回、リスト作りでテープを引っ張り出したら、下記の7割はカビが発生してて、掃除が大変でした(--;)
 恐らく、プレスがシンガポー●なので、その辺のテープ質の悪さが原因なのかな~と思っています??

●P-Vineテープリスト
PCT-001 Naked Artz 「浸透」
PCT-002 King Giddra 「空からの力」
PCT-003 ラッパガリヤ 「ヤバスギルスキル PartⅡ」
PCT-004 T.A.K. The Rhymehead 「The Words」
PCT-005 DJ Kensei 「Old School Flava vol.2」
PCT-006
PCT-007 Lord Finesse ‎「Old School Flava!」
PCT-008 餓鬼レンジャー 「リップサービス」(※2)
PCT-009 The X-Ecutioners 「Japan X-Clusive」 
PCT-010 Biz Markie 「Biz Markie On The Turntable」
PCT-011
PCT-012 リブロ 「胎動」
PCT-013
PCT-014
PCT-015
PCT-016 D.I.T.C. 「In The Memory of Big L (オレンジ)」
PCT-017 D.I.T.C. 「In The Memory of Big L (ブルー)」
PCT-018 DJ Hazu 「Japan X-Clusive Ⅱ」
PCT-019 Biz Markie 「Biz Markie On The Turntable 2」

(※1)存在は知っているが、型番が分からないタイトル
King Giddra 「影」

(※2)所持はしてないが、型番は判明したタイトル
餓鬼レンジャー 「リップサービス」 → 否さん、いつ譲ってくれますか(笑)





Notice : ジブさんとテープについて

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 今回、本文には書きませんでしたが、P-Vineがテープを出していたのは、ギドラのメンバーである「Zeebra(ジブラ)」さんの存在が大きいのかな~と思っています。

 たまに書いていますが、ジブさんの「テープ好き」は有名で、それこそ、写真で紹介をしているジブさんの1stアルバム(The Rhyme Animal)や、その1stの未発表Reimxを収録したテープオンリーのノベルティーを作ったりしています。

 また、曲単位であれば、行方不明の歌詞で「♪ウーピーで買ったKissのカセット、レッド、アラート、チャックチルアウト・・・♪」とラップしているのが象徴的で、テープを通してHipHopを学んだ側面があるようですね・・・
 更に、数年前にあの「オタク in the Hood」で、ジブさんの事務所であるGrand Masterを取材した際(リンクの9:30辺りから)、自身のコレクションを披露してて・・・ああ、テープが好きなんだろうな~と思う姿が拝め、感涙です(^0^)

 きっと、こういった「テープ愛」があったので、P-Vineで出されている時に「テープも出しなよ!」と進言されたんじゃないのかな~と思っています・・・テープ好きに悪い人はいません(^0^)

 ↓↓↓

追記 2017年6月13日 00:10


 なんと、ジブさん本人からRTを頂きました!

 RTを頂いた内容からすると、ジブさんは「白」をお持ちだったようですね・・・思わず「シマウマ」なので「白」なんですね~とつぶやいてしまいました(^0^)
 考えてみれば、白が基本でありながら、他の部分はグレーなので、まさに「シマウマ」かも・・・うん、このラジカセの白は「Zeebraモデル」として確定です!!

 とにかく、ジブさんには感謝感謝です(^0^)






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<独り言>

 今週は、大した動きはなかったですが、梅雨のシーズンに近づくと、湿気の関係なのか、途端に我が家の電化製品が不調になり、困っています・・・昨日も、快調だったショックウェーブが1台、急に不調になり、悲しんでいます(--;)
 日本の湿気って、テープ馬鹿にとっては悩みどころで、この時期が一番テープにカビが発生しやすく、それも困りますね・・・今週のP-Vineは特にそうですが、テープの掃除(デッキの蓋をあけたまま早送りをする)が面倒な初夏です・・・(^^;)











DJ Ken-Bo 「Shade of 80's Vol.2」
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 え~、2週間ぶりのご無沙汰でございます・・・

 先週末は、年間を通して一番大きな仕事があったので、お休みを頂きました・・・

 その甲斐あってなのか、仕事は無事に終わり、ちょっとだけホッとしています・・・5月は本当に醜い仕事の仕方をしてたので、それから解放されることを思うと、やっと人間に戻れたような気がします(^^;)
 ただ、某四国に連泊をしてたのですが、プライベートの時間は一切なく、レコ屋には一切寄れず・・・ううっ、最近は出張してもレコ系は全く面白くなくって困りますね(^^;)

 そんなわけで、心も体も疲れていたので、気持ちよく聴ける作品のご紹介です~


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 今回は、お好きな方が多いと思う、DJ Ken-Boさんによる80’sミックスの第2段のご紹介です!

 まず、このシリーズは、80年代の楽曲を選曲/ミックスをしたシリーズで、今やKen-Boさんの代名詞となるシリーズかもしれません・・・

 元々は、2000年ごろにミックステープとしてリリースをした第1段が人気で、それが語り草のような形で知れ渡り、2010年ごろにテープ版(第1段)のCD再発を行ったのを契機に、80’s系の作品を精力的に出すようになった・・・と、記憶しています。
 今回紹介する第2弾は、そのテープ版(第1段)の再発のすぐ後にリリースし、その後も同シリーズとしての作品や、メジャーで作品をリリースするなど、Ken-Boさんの実力が光った作品をリリースされています。

 今週は、何となくこのCDに手が届き、かなり久しぶりに聴きましたが、やっぱりKen-Boさんは「現場」で活動され続けている方なので、選曲もテクニックも半端なく、そういった良さが作品に生かされてて、凄くイイですね!

 それこそ、90年代初期から現場の最前線でプレイをしてて、ある時期には渋谷Harlemの金曜を担当するなど、やっぱりキャリアが違いますよね・・・
 今回、紹介することを踏まえて聴いてたら、選曲面で「やっぱり凄いな~」と思わされる部分が多く、やっぱり「キャリア」って重要なんだな~と思いました・・・うん、現場で磨かれたキャリアに偽りはなしです!

 なお、Ken-Boさんの詳細は、この作品の第1段となる記事でご確認ください。

● DJ Ken-Bo 「Shade of 80's」


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 では、第2段の紹介です!

 第2弾では、よりポップスに近づいた印象で、それこそ「Best Hit USA」的なRock~Pops寄りな選曲になってて、ちょっとDJ~クラブ的な部分からは外れている選曲になっています。
 ただ、作品においては、間違えのない選曲とミックスで、あまりDJにプレイされない曲を「しっかりと踊れる曲」に仕向けているのが素晴らしく、Ken-Boさんの「選曲」の手腕が冴えわたっています!

 それこそ、今回のジャケねたになっている「Gazebo / I Like Chopin」の選曲はそうで、今となっては「懐かしの80年代洋楽ヒット」だと思います・・・

 レコが無かったので、当時の日本プレスのテープアルバム(!)で紹介をしていますが、Gazeboと言ったら、日本でテープアルバムが出るぐらい、ヒットした「洋楽」ですよ・・・

 実際には、イタロ系の流れでプレイされていた部分もありますが、今回の作品では、こういった「非DJ/非クラブ」的な曲を、しっかりとDJに落とし込んでいるのが素敵で、つい反応してしまいました・・・
 
 その他にも、やっぱり白人系ロック~Popsの「Robbie Nevil / C'est La Vie」とか、ブラックミュージックというよりもブラコンな「James Ingram / Yah Mo B There」など、あまりDJがプレイしない曲を積極的に押してて、イイですね~
 この辺の曲は、Ken-Boさんが少年時代に馴染んでいた曲が多く、手慣れていた部分もあったかと思いますが、それらを「DJ」に落とし込んでいるのが大変上手く、DJ/クラブ以降の耳にもしっかりと馴染んでくる方向性にしているのは、本当に素晴らしいです!

 また、選曲面では、全般的にはBest Hit USA要素=シングルヒットを軸にしていますが、「Matt Bianco / Matts Mood」のようなLPに隠れた一曲(シングルだとB面)もプレイしてて、この点も素晴らしいです!

 特に、このMatt Biancoは象徴的で、その隠れた一曲でありながら、この作品の中で主題となる「洋楽感」において、80年代のUK楽曲に多かったメランコリックな雰囲気(それこそSADEの雰囲気)を上手く活用してて、ダンス性とグルービーな感じを両立していますね・・・
 作品のストーリーについての説明になるかもしれないですが、Rock系の洋楽ポップスでダンス性を生みつつ、選曲の流れの中では、こういったUK系の曲を上手く織り交ぜ、作品の中で「気持ちイイ流れ」が創出されています・・・うん、こういうった方向性もあることで、作品に奥行きが与えられていますね!



 今回は、ちょっと事前調査が少なかったので、あまり上手く説明が出来なかった・・・

 ただ、こういった作品を聴くと、いかに「選曲」が大切なのかが分かります・・・そう、そのDJのセンスとグルーブで選曲することで、あまり使われない曲が「光る」のです!
 おかげさまで、私のウオントリストに仲間入りした曲が多く、Ken-Boさんの選曲の良さに見事に圧倒されました・・・こういったRock~Pops系の12inchって意外と見つからないんだよな~(^^;)

 ではでは、気になる方は探して聴いてみてくださいね~



<Release Date>
Artists / Title : DJ Ken-Bo 「Shade of 80's Vol.2」
Genre : Rock、Pops、Soul、R&B、Dance、Disco・・・
Release : 2010年4月
Lebel : UBG Recods UBGR-012

Notice : ジャケについて

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 本文でも触れましたが、この作品のジャケネタは「Gazebo / Gazebo」という83年作のLPが元ネタになっています。
 元LPをテープで紹介するのが非常にイルマティックであることは承知していますが、この「なりきり」具合は最高ですね・・・他の作品ではKid'N'Playになりきるなど、こういった部分にも愛を感じます(^0^)

 なお、蛇足ですが、作品紹介をする前提で、今週の月曜からこの作品を聴き始めた訳ですが、その月曜の夜、夕飯のついでに立ち寄った池袋の某店で、このテープ版と遭遇し、ゲットさせて頂きました・・・きっと、テープの神様が導いてくれたんでしょうね(^0^)
 また、テープ版(邦版)の邦題「幻想のガゼボ」にも、地味にヤラれます・・・LPなら、帯で邦題が書いてあるかと思いますが、テープ版の場合、ある意味で邦題がジャケに一体化している所にグッときたりします(^^;)

 あと、こっちは脱線話ですが、「Gazebo / I Like Chopin」って「小林麻美 / 雨音はショパンの調べ」の元ネタ(カバー曲)だったんですね・・・今更ながら勉強しました(^^;)




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<独り言>

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 意味不明な写真からスタートしますね・・・しばらくは不調だった「独り言」です!

 まず、今回の記事の最初でも書きましたが、5月は仕事が醜くって、ほんと仕事しかしてなかった1カ月でした・・・もう、ブラックを飛び越えた残業&休日出勤っぷりで、大変でした・・・
 ただ、仕事の方は何とか成功してくれ、厳しい環境下でもココまでやり遂げたことは素直に嬉しく、頑張った甲斐があったな~と思いました。

 んで、今週末です・・・やっと仕事から解放された感のある週末で、久しぶりにしっかりと羽を伸ばしていました!

 土曜日は、なんとなく「普通にレコ屋を回りたい!」という気持ちが優先し、目的もなくブラブラ掘りでユニオン巡り・・・テープとレコードについては、ボムな出物はなかったけど、やっぱりレコ屋は「私の精神安定剤」だということが分かりました(笑)
 そして、夕方から風呂屋でリフレッシュしつつ、後は飲んだくれてていました・・・自分の為に飲むのも、やっぱり重要です(^^;)

 んで、やや二日酔いの今日の朝、布団の上でゴロゴロしながらTwitterを見てたら、衝撃の告知が!

 気付いたら、家を出て、昨日も行った渋谷に向かってました・・・


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 そう、衝撃の告知とは、私の中で、ミックステープを再生する上で「神機種」の一つである「Sony CFS-905」が、渋谷ユニオン・クラブ店で出品した、という告知でした・・・

 割と頻繁に登場するラジカセ君で、この形には見覚えがある方が多いかと思います・・・

 私自身、この機種は数年前にフリマで格安でゲットし、残念ながら片方のスピーカーが壊れたままですが、不調があれば自分で修理をしながら使い続けている機種になり、ホント大好きなラジカセです・・・

 この機種は、いわゆる「Sony Sports」のラインで販売された機種で、ソニーらしいポップな姿も最高ですが、ミックステープをプレイした時の音がメチャクチャ相性が良く、片方しか聞こえない1号機(写真の手前:クリーム色)でも、最高のポテンシャルを出してくれます!

 そんなラジカセが、箱付きでデッドストックに近い状態で出るとのこと・・・こればかりは「誰にも渡したくない」と思い、真っ先にお店に駆けつけ、無事に購入させて頂きました!

 今の渋谷店は、こういったラジカセ関係も買い取りを強化してて、その流れで出たのだと思いますが、ここまで状態が良いのは奇跡でしょう・・・
 また、色が「白」という当時のソニーでないと思い付かなさそうなギャンブル色(笑)で、それにもヤラれます・・・告知の写真やお店で実物を見た限りだと、なんか変だな~と思いましたが、いざ家で鎮座するとバッチリで、これから2号機として頑張ってくれそうです(^0^)

 
 今回の出品は、割と値段は格安だったのも嬉しいですが、きっとこれはテープの神様が「仕事のご褒美」で導いてくれたんでしょう・・・ありがとうございます!


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 ただ、テープの神様からのご褒美はコレだけではありませんでした・・・が、こっちは結果的には残念な結果でした(^^;)

 実は、土曜日にも渋谷のユニオンに行ったのですが、写真のショックウェーブが「動作不良品」として格安で普通に出品されてたので、問答無用で購入しました!
 それも、迷彩の限定色です・・・動かなくても、資料として欲しかった色なので、問答無用で購入です(^0^)

 ショックウェーブ、いや、全てのテープレコーダーに該当がするのですが、基本的に「モーター」の動力を「ゴムベルト」が伝えて動かしているので、このどちらかがダメなら動かない性質があります。

 そのため、テレコやラジカセという存在は、購入時は調子が良くても、フッとしたタイミングで壊れる可能性は高いので、結果的に使う側に「修理のノウハウ」が無いと長くは付き合うことが出来ない・・・と思っています。
 先に紹介したソニーのラジカセについても、1号機を頻繁に開けてゴム交換等をしているので、壊れても直して使う前提で買った部分もあります・・・ハードルを上げる話になり、大変恐縮ですが、ある意味でテレコ達は「使う側の根性が無いと付き合えない相棒」なのかもしれませんね?

 そんなこんなで、ショックウェーブは「私の生命線」の一つなので、気付いたら修理術には自信があるので、今回のも修理する前提で購入し、動いたら儲けもんだな~と思っていました。

 んで、先ほど中を開けて、点検&修理を敢行してみました・・・

 中を開けたら、予想通り、ゴムベルトの伸びてて、これが原因で動かなかったようですが、運悪く、その伸びたゴムベルトがモーターに絡まり、それが原因でモーターも飛んでいるようです・・・う~ん、結果的には「動かず」でした(^^;)

 ただ、今日の作業では簡単な点検&修理止まりなので、もうちょっとイジってみようと思います・・・今回のオレンジ君も美品の部類で、かつ、色使いがグレイトなので、何とかして動かしてあげたいな~


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 そんなわけで、今週の更新は終了です・・・やっぱり、ラジカセで聴くDiggin' Iceは格別ですね!
 
 最後に、宣伝になりますが、ユニオンの渋谷クラブ店は、こういったラジカセ&テレコの買い取りを強化してますので、興味がある方は相談してみてね!
 壊れた機種でも、私のようなダメ人間がいるので、きっとお店側も相当渋い顔で買い取ってくれるはず(?)なので、是非、相談してね・・・ただ、完品でなければ、リストの上限金額にならないので、その辺は交渉してください(^^;)

 あっ、あと、結果的に2日連続で必死な顔でテレコを買いに行ったので、店員の娘っ子&ボーイズ達が若干引いていました・・・すみません、病気なので許してください(^^;)

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 ここ最近は、仕事が忙しかったこともあり、ブログは停滞気味でしたね・・・

 だけど、今回のような「あんた、オカシイよ!」な独り言が書けるんだから、元気であることは間違えないです(^0^)

 そろそろ、ブログ的にもボムになりそうな特集をやろうと考えてますので、気長にお待ちください~

 では、また来週!!




追伸
 今日はBody & Soulですが、2週間も働きっぱなしの体と精神では、外でのダンスは耐えられないので、今年も欠席です・・・ただ、こんなイイ天気で踊れるのは羨ましいです(^^;)
 あと、オッサン話で恐縮ですが、明日がたまたま健康診断なので、死ぬほど踊った直後の体で健診をするのが怖いのもありました・・・明日は無事な結果が出ますように・・・










 
Tony Touch 「Hip Hop #50 - Power Cypha 50 MCs」
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 え~、今週も仕事一色で、土曜日までフルマラソンでした・・・いや~、疲れました(^^;)

 来週に大仕事があるので、それまで耐えれば完走だと思いますので、それまでは頑張りましょう・・・

 そんなわけで、気付いたら紹介してなかった名作テープの紹介です!!


tony touch

 今回は、NYを代表するDJである「Tony Touch (トニー・タッチ)」さんの作品で、名作ミックステープの一つに数えられる「50MC's」を紹介したいと思います!

 まず、Tonyさんについて簡単に紹介しておきましょう~

 Tonyさんは、NYのブルックリン出身のHipHop系DJ/Producerで、割と日本では馴染みの深いお方かと思います。

 1969年生まれの47歳で、子供のころからHipHopに馴染み、その流れでDJを志したそうで、バックボーンである「プエルトリカン」という立場を生かして、NYのみならず、世界各地でDJをされている大御所になります。

 まず、Tonyさんにおいては、やっぱり「プエルトリカン」という立場が大きく、一時期はカリブ海地域の音楽とHipHopの融合を推進した立役者として有名で、一つのジャンルにもなった「Reggaeton(レゲトン)」をプッシュし、HipHop業界的にはホント重要なお方です!
 それこそ、このレゲトンの流れは、同じプエルトリカンのアーティストを昔から協力をしていたことの「賜物(たまもの)」であり、時代を少し遡り、90年代後半位からプエルトリカンのアーティストが増えていった背景には、TonyのDJとしての後押しがあったからでしょう・・・Big Punisherあたりは、実力もありましたが、Tonyさんの後押しが大きかったのかな~と思います。

 また、Tonyさんはダンサーとしての「B-Boy」でもあり、現在でもあの「Rock Steady Crew」のメンバーに名を連ねています・・・今は踊ってないようですが、TonyさんがバックDJをやっているイメージはおぼろげにあります・・・
 元々、子供の頃はB-Boyだったこともあり、その流れでRSCに入っているようです・・・そのため、一時期はRSC関連~B-Boyバトル系のイベントのバックDJとしても活動していたと思います。

 あと、そのB-BoyバトルのバックDJの流れもあってか、日本には結構来日してて、あの「Zeebra」さんとは作品での共演(I'm Still No.1のRemix)をきっかけに凄い仲が良いことが有名ですね・・・

 なんか、まとめになりますが、ジブさんもTonyさんも40を過ぎてもタンクトップが似合うのが頼もしいですね・・・うん、その「気取らない姿」が海を越えて愛されているのだと思います!


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 そして、Tonyさんにおいて、一番重要なのが「ミックステープ」ではないかと思います!

 今回紹介する作品自体がHipHopシリーズの50作目になり、リリースは1996年です・・・当然ながら、それ以降のリリースもあるし、R&BやReggaeといったジャンル別のシリーズも多くリリースしており、めちゃくちゃ作品数が多いです・・・
 詳しくは「Discogsの一覧(海外のコレクターは頑張ってますね!)」を参照ですが、ホント本数が多いです・・・私も、何となく買ってますが、現在の中古市場でも頻繁に出やすいことを考えると、USもさることながら、日本でもミックステープが人気があったことが伺えます。

 そして、この点を踏まえて言いたいのは、Tonyさんは「ミックステープを一般化」させたDJであることです!

 特に、これらのテープは、いわゆる「新譜テープ」で、その時にリリースされた新曲を中心に構成され、ある意味で「ラジオでは対応ができないストリート向けのスピーカー」になっていました。
 まあ、NYに関しては、ラジオもメチャクチャ機能をしていたのは事実ですが、ラジオである以上、放送コードやポリシーがあるので、HipHopという真のストリートミュージックをプレイすることが難しかったんですね・・・その「隙間」を埋めたのが、この「新譜テープ」になるかと思います。

 また、この点を進めると、その「制作したDJにしか作れない音楽作品」としての側面も出始め、例えば人気MCのフリースタイルを収録してたり、未発表の曲がプレイされてたりしてて、DJが主導になってこれらのミックステープを盛り上げていた部分もありました。
 この点では、Tonyの後に頭角してきたDJ Clue?などが、自身の政治力を使ってエクスクルーシブな曲を多く集めて、ミックステープと言う存在を拡大させた訳ですが・・・結果的に、ミックステープという存在が「DJのアイデア」の元で作られた「音楽作品」であることは変わりがありません。

 そして、ここでいう「DJのアイデア」が爆発させたのが、今回紹介する「50 MC's」になるかと思います!

 詳しくは、以下で紹介しましょう!!


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 まず、この作品はTonyさんのミックステープ50作目(HipHopシリーズとして)を記念して制作された作品で、タイトルの50にあやかり、50人のMCの「フリースタイル」を収録した作品になります!

 それも、どこかのクラブの隅や電話越しに録音した内容ではなく、しっかりとスタジオに入って録音した「曲ともとれるフリースタイル」を収録しており、もはやTonyさんの「音楽作品」になっています!!

 ミックステープにおける「フリースタイル」を考えると、大半がシャウトアウトレベルの簡単なものが中心になり、それこそ、DJミックスの合間に入る「おまけ」的な存在かと思います・・・
 一方で、DJによっては、そのフリースタイルが作品上の売りにもなるので、結構気合いを入れる部分でもあり、レゲエで言う「ダブ」のような意味合いで、エクスクルーシブなフリースタイルをしっかりと録音して、DJミックスの出だしなどに入れておくこともあります・・・

 今回のTonyさんの作品では、この後者の考えを踏まえて「だったら、全部フリースタイルにしちゃおう!」という考えで作られており、ある意味で「ミックステープ=DJのアイデアの結晶」であることを具現化した作品になります!
 
 HipHopって「発想」を大切にする音楽ですよね・・・

 当然ながら、このアイデアはHipHop精神に裏打ちされているので、当時のNYでも相当ウケ、爆発的にヒットしたそうです・・・やっぱり、こういった「アイデア」を評価する部分がHipHopの良いところですよね~
 また、少し横道に逸れますが、同時期にリリースされた「DJ Spinbad / 80's Megamix」もアイデア一本で勝ち上がった部分を考えると、95~6年ごろのNYでは、DJ達が「自分のアイデア」で今までに無い「ミックステープ」を作っており、大変「熱い」時期だったのかもしれませんね・・・

 ただ、このアイデアについては、冷静に考えると、Tony自体、昔からレゲエに明るかった部分があり、レゲエでは一般的だった「ダブ(そのDJ/DJクルー用の特注曲)」の考え方を上手く使った部分もあるのかな~とも思います?
 ただ、現場実況を収録したテープでは当然あったけど、ダブだけで「ミックステープ」を作る流れは96年よりもうちょっと後のような気がするので、その意味では先駆的な部分はあるかもしれません?


 そして、実際の内容は、その当時の大御所MCやニューカマーのMCが勢ぞろいし、聴いていて「熱い!」感じがバシバシして最高ですね!

 参加したMCとしては、有名どころだと、写真のKRS-ONE、Kool G Rap、Guruなどの有名ラッパーや、Onyxなどのグループはメンバー総出でフリースタイルをしており、かなり豪華です!
 何となくですが、写真を白黒で揃えていたら、こういった面子を名前になりましたが、それ以外にもWu関係者、Bootcamp関係者、また渋いところだとGrandmaster CazなどのOG勢も参加してて、これだけの面子を揃えられたのは、Tonyの力量あってですね!

 ある時期から、特にUSでは、ミックステープにおいて「どれだけ有名MCのフリースタイル/エクスクルーシブ曲を入れられるか?」が、そのDJの「力量のバロメーター」になったわけですが・・・このテープの人選を見ちゃうと、Tonyさんの力量以上に、各MC達からの「リスペクト」があったからこそ、作品として成立したのかもしれません!

 前段の「プエルトリカン」の部分で、Tonyさんが「DJとして後押ししている」と書きました・・・それは、Tonyさんに関しては、ミックステープのリリースを通して、収録した曲のアーティストを「後押し」しています・・・
 きっと、この作品に参加したMC達は、こういったTonyさんの後押しに対してリスペクトがあり、だからこそ、ここまで協力的にフリースタイルをしたんだと思います・・・なんか、ミックステープが「MCとDJを結びつかせる場所」であることも示してて、グッときます!

 また、最後に、いつものミックステープ評論的なことも入れておくと、そのフリースタイルで使われる「インスト曲」が良く、この辺もTonyさんのDJの上手さが出てるかな~と思いました。

 1996年の作品なので、それこそ7 Minutes of Funkを引き直した「Jay-Z / Ain't No Nigga」などの懐かしいチューンを使うんですが、これがカッコいいんですよね・・・高校生時代に好きで聴いてた曲ですが、Tonyさんがプレイすると、なんか雰囲気が高まり、昔聴いたよりもカッコよく聞こえます!
 また、その一方で、古典ブレイクともいえる「Wild Style / Down By Low」を2枚使いでバックトラックにしてて、ある意味で「オールドスクール=B-Boy」を忘れていないところも素敵です!




 今回も、思い付いたことをバーっと書きましたが、やっぱりHipHopは「アイデアの文化」であることを改めて思い直しました。

 そして、その考えを元に作られている「ミックステープ」は「DJのアイデアの結晶」なんですね・・・これも大切なことですね!

 今となっては「ミックステープの古典」とも言える作品ですが、こういった「DJ文化で忘れてはいけないこと」を思い直させてくれる点は素晴らしく、改めてTonyさんの偉大さにリスペクトです!

 なお、テープ的には、USでは相当売れてて、それなりに入手しやすいはずですが、ここ最近、USでも、そして日本でも、こういった90年代中ごろのミックステープ(それこそTape Kingzなど)は高騰傾向にあるので、これも入手が難しいかな?
 ただ、普通にYouTubeにもアップされているので、気になる方は探して聴いてみてね~



<Release Date>
Artists / Title : Tony Touch 「Hip Hop #50 - Power Cypha 50 MCs」
Genre : HipHop・・・
Release : 1996年
Lebel : No Lebel No Number   


Notice : 別ジャケについて
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 私が所持しているレベルだと、右のTape Kingzプレスも存在しています。ただ、写真のBガールジャケの方が一般的のようなので、今回はBガールの方で紹介しました。個人的には50番前後の流れを考えると、Bガールが最初で、Tape Kingzの白黒ジャケは2ndになるような気がします・・・
 また、Bガールの方は、この絵を作ったデザイナー(Hardkore)は書いてありますが、レーベル名は書いていません・・・どっちが1stプレスかも含め、こういったUSミックステープの「謎」な部分は、深く考え過ぎると無限ループになるので、深く考えない方が良いと思います(^^;)


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 なお、その「深く考えない方が良い」の話がでたので、別角度の補足をしましょう・・・

 今現在、日本で買える「US産のミックステープ」は、純粋にNY等でプレス/コピーされたテープもあれば、当時の日本でコピーされたテープも多く含まれています。
 
 実は、今回のテープにおいて、TapeKingzのは、明らかに日本でコピーしたテープだと判断できます・・・

 両方とも市販のカセットテープにダビングをした作品ですが、TapeKingzの方は、90年代後半に日本のディスカウントショップで1本100円程度で販売されていたコ●カ製のテープなので、日本コピーでしょうね・・・
 このコ●カのテープ、私自身は凄い思い入れがあり、90年代後半の高校生時代、深夜ラジオが好きで、録音用に安いテープを常に探していた中で、秋葉原の高架下の怪しい店が爆安でこのコニカのテープを出してて、まとめ買いをして使っていたので・・・このTapeKingzが日本コピーと判断しました・・・
 なお、Bガールジャケの方は、Maxell製で、ジャケの裏にたまたま入っていた元の市販テープのインデックスシールにおいて、裏の説明書きが英語なので、コッチはUSプレスのようです・・・

 1990年代前半から98年ごろまでの日本での「販売方法」を考えると、徐々にHipHopが人気になり、それこそレコードの輸入量も増えていった過程がありますが、総体的な輸入量が低い状況では、アメリカで作られたテープをそのまま輸入してきて売るのにはコストが高くつき、こういった「日本でコピーする」ことも少なくはありませんでした。

 それこそ、レコード屋さんや洋服屋さんが多かったのですが、NY等のへの買いつけの際に、元となるミックステープを1本買ってきて、日本でコピーをすれば経済的ですよね・・・
 この流れでは、どのお店がやっていたかは伏せざるを得ませんが、割と有名な洋服店でやってたり、Cisco坂の手前で露店を開いているお兄さん(テープ屋キングス!)がやってたり・・・日本産のコピーは割とポピュラーだったと思います。

 まあ、私自身は、色々な過程を経てテープ馬鹿になったので、そういった「コピー」も、このミックステープ文化の「華」であると考えており、悪意のあるコピーテープ(海賊版という意味合いか?)以外は歓迎しています・・・

 なので、今回、こうして指摘はしていますが、あくまでも「ミックステープの楽しみ方」の一つとして捉えていただければ幸いです・・・


 なお、関連情報ですが、こういったTape Kingz等のNY系のミックステープを現地品かどうか見分ける方法は多岐にわたり、私自身も知識をフル動員して検品(?)をしています・・・
 ただ、ここ最近に聴いた話で、日本でコピーしていた某店において、わざわざUSで良く使われている無地テープ(メーカー記載が無い透明のテープ)を輸入してきてコピーしていた、という強烈な情報を知り、もう、判別すること自体も辞めようかと思っています・・・(^^;)





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<独り言>

 最初に愚痴った通り、仕事が忙しかったので、今週も独り言はお休みです・・・
 そして、来週は週末がモロ出張なので、来週は更新自体がお休みです・・・すみませんね~(^^;)

 でも、昨日は、仕事のしすぎで頭がおかしくなりそうだった(笑)ので、残業後に無理やりレコード屋に行って魂の浄化を・・・やっぱり、レコ屋は落ち着くな~
 そんな流れで、下北に行ったら、嬉しい出物が・・・N村さん、A井さん、いつもありがとうございます!






DJ Yukijirushi 「DJ Yukijirushi Vol.4 - Dance Classics」
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 え~、GWが終わって以降、仕事な毎日で疲れ気味・・・今月は、月末まで残念ながら仕事一色なので、青息吐息な毎日です(^^;)

 まあ、いきなり愚痴から始まりましたが、今月を超えることが出来れば、少しは楽になりそうなので、それまでの辛抱ですかね・・・頑張りましょう!

 そんなわけで、今週は深く考えずに選んだ、私が大好きなダンクラ系の作品の紹介です~


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 今週は、実は初登場な「DJ Yukijirushi(ユキジルシ)」さんによるダンクラミックスを紹介します!

 まず、ユキさんは、今でもバリバリ現役なお方ですが、少し紹介をしておきましょう・・・

 DJ Yukijirushiさんは、都内を中心にプレイするHipHop系DJで、HipHopのみならずR&BやReggae、そして今回の題材にもなるクラシックものなど、様々なジャンルの曲をHipHopベースでプレイできるお方になります。
 業界的には00年代初期頃、HipHop業界においてReggaeを流行らせた立役者として有名で、長くクラブに通われている方ほど、ユキさんに信頼を置いている方が多いかと思います・・・

 また、ユキさんは、あの「DJ Master Key」さんの片腕に近い立位置で活動をされており、現場でのDJに加え、マスターが運営してたアパレルブランド「Rock Smith」にもデザイナーとして参加するなど、マスターの活動と共に動いておられました。
 元々は、ユキさん自身は90年代初期にNYに渡米し、既にNYで活動してたBuddha勢と合流して、Buddhaの帰国と共に自身も帰国され、そこから日本でのDJ活動を始めた経緯があります・・・そして、その後にマスターと始めた名物パーティー「Daddy's House」でのプレイは特に有名かと思います。

 うん、私のちょっと上の世代の方で、渋谷でHipHopを聴いてた方なら、この「Daddy's House」は外せないかと思います・・・


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 少し脱線をしてDaddy's Houseの話をしましょう・・・

 このパーティーは、今年、開店20周年(!)を迎えた渋谷にあるクラブ「Harlem」において、97年から03年まで毎週金曜日に開催をしていたパーティーで、ある意味で「日本で本当のHipHopパーティー」を根付かした存在として有名です。
 DJは、前述したDJ MasterkeyやDJ Yukijirushiの他に、初期はDJ Kenseiさん、サイドMCにはZeebraさんやMammy-Dさんが入るなど、この業界のトップセッターが集い、金曜の夜を大いに盛り上げていました。

 詳しくは、以下の作品紹介をご参照ください・・・

 ● V.A. 「Daddy's House Vol.1-3」


 Daddy's Houseは、ホント影響を受けた方が多く、このパーティーを通して「NYスタイルのHipHop」を学ばれた方が大変多いかと思います・・・
 それこそ、今回の作品紹介にも繋がるのですが、HipHopというバックボーンはあるものの、良い音楽は何でもプレイする姿勢があり、正に「NYスタイルのHipHop」を体現されていたと思います。

 振り返ると、90年代中期~後期は、日本では「クラブ」なり「HipHop」という存在が、まだまだ生活や文化に馴染んでいなかった部分があったので、とりあえずその言葉だけが独り歩きしてしまい、ある意味で「スタイル先行」になってしまった部分がありました。
 つまり、HipHopが好きな方であれば、リスナー側が「HipHop以外は聴かない」と思いこんでいて、それが「リアル」になっていたんですね・・・それ以外のジャンルを聞いたら「セルアウト」と呼ばれるぐらい、文化や音楽ジャンルに鎖国感がありました。

 ただ、Daddy's Houseが偉大だったのは、NYのHipHopのDJ達、それこそ「Kid Capri」が、ジャンルに関係なく「自分のフィーリングでどんなジャンルでもカッコよくプレイすること」を、渋谷の夜において積極的に体現していた点が大きいと思います・・・

 うん、それは、マスターやユキさんがNY時代にラジオやクラブを通して影響を受けた「NYスタイル」であり、本当の「HipHop」なんですよね・・・
 それこそ、一時期、ユキさんがHipHopの現場でレゲエをプレイしてたのは、このNYスタイルのバックボーンがあるからで、どんなジャンルでも、自分達が「カッコいい」と思ったモノをプレイする姿勢が色濃く出ていたと思います・・・


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 そして、話をユキさんに戻し、今度は「ミックス作品」について触れてみましょう。

 ユキさんに関しては、イイ意味で「現場」なイメージが強く、あまりミックス作品は出していないイメージが強いかと思います。
 ただ、00年代中期は、自身が推していたレゲエ系のミックスCDをアンダー/メジャーを問わず積極的にリリースしており、割と多作な方かと思います・・・

 その中で、テープ馬鹿としては上記のテープシリーズが外せないです!

 これらのミックステープは「DJ Yukijirushi」というタイトルで計4作リリースしており、あのK-Dub Shineのレーベル「Atomic Bomb」からリリースをしていたテープになります!
 なぜ、Atomic Bombからリリースしていたかは何とも言えませんが、このテープがリリースされた90年代末は、確かAtomic Bombの事務所がHarlemの近くにあり、その辺の流れ(渋谷コネクション?)でリリースされたんでしょうね~

 んで、内容的には1~3は、その当時の新譜HipHop(結構アングラ寄り)のミックスでアレですが、第4弾となる今回の紹介作品はかなり良く、ユキさんの良さが出た1本になっています!

 そんなわけで、今回も前振りが長くなりましたが、このシリーズの第4作目を通してユキさんの良さを紹介したいと思います~

 なお、先に脱線をしておくと、マスターが90年代中ごろに作っていたテープシリーズ「Wardest Working」の第7段のみ、ユキさんが担当していますね・・・マニア向けの補足です(^^;)
 

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 まず、選曲面ですが、タイトルの「Dance Classics」の通り、いわゆるダンクラを中心に、80年代のR&BやDiscoなどを選曲していますが・・・ココからして「NYスタイル」で最高です!

 先に指摘をすると、やっぱり「当時のNY」を知っているからこそ出来る選曲が感じられ、個人的にはかなり大好きな選曲です!

 選曲的には、80's R&Bクラシックな「Cherrelle / Saturday Love 」のような甘い感じの曲や、ラジオ/クラブを問わず永遠のクラシックである「Sister Sledge / He's The Greatest Dancer」のようなフロアー向けの曲など、割とミッドを中心に、日曜の昼下がりにラジオでプレイされたら気持ちいい選曲になっています。
 また、その一方で、結構深い選曲も多く、それこそ「Howard Johnson / So Fine」「Wish feat Fonda Rae / Touch Me」などが選曲され、ド定番と渋い曲を上手く散らしながら選曲をしているな~とも思います。

 この4曲だけで説明をするのは難しい部分もありますが、私としては「NYクラシック」を知った上で選曲をされているのが如実に分かり、聞いているだけでグッときました!

 まず、漠然とNYクラシックと書きましたが、私としては、これらを「過去にリリースされた曲において、DJ達が永遠に色あせない曲としてプレイし続け、それがリスナーの定番になった曲」と考えています。

 それこそ、今回のユキさんもアイドルであろう「Kid Capri」が、ラジオやミックステープのリリースを通して、人によっては懐メロ的な過去の恥ずかしいと思われていた曲達を、自信を持ってカッコよくプレイすれば「光る」ことを証明した曲達で・・・言葉であれば「クラシック」という表現で済むかもしれないですが、その背景には「DJの功績」がある曲だと思っています。

 ただ、これらの曲は、やっぱり「DJのプレイ」を聴いてたり、そのDJ文化の背景が分かってないと、まず、曲の良さが理解できないので、曲として受け入れられない部分はあると思います・・・

 その中で、ユキさんの選曲をひも解くと、そういった背景をしっかりと現地のNYで体験しているので、その背景を理解した上で、これらのNYクラシックを選曲をされており、選曲の重みが違います・・・

 それこそ、渋い曲はそうで、「Howard Johnson / So Fine」なんかはNYを知らないと選曲しないでしょうね・・・
 以前紹介したDJ Kaoriさんのテープでもこの曲が選曲されていたので、同じようなことを書きましたが、渋い曲の選曲ほど、DJの「NY理解度」が出てくるのかな~と思います。


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 そして、その「NYクラシック」な選曲を、更に高めているのが「DJミックス」になります!

 基本的には、HipHop的にサクサクとカットインやショートミックスで繋いでいくのですが、色々と技が光っていて、選曲した曲を更に盛り上げます!

 例えば、B面の一曲目では、ド定番な「Slave / Just A Touch Of Love」をプレイするのですが、イントロブレイクを2枚使いで高めていき、かなり早い段階で次の曲である「Oddyssey / Inside Out」豪快なカットインをします。

 まず、2枚使いはそこまで多くはないのですが、要所要所で光ってて大変良いですね・・・この辺は「カプリイズム」あっての2枚ですが、後で紹介する「Everyn King / Love Come Down」での2枚使い&半拍ずらしなど、2枚使いをすることでその曲に躍動感を増幅させているのが素敵です。
 
 ただ、ここで特筆すべきは「豪快なカットイン」ですね!

 Just A Touchにおいては、曲の出だしも出だし、少しサビを歌った辺りでカットインしていき、ある意味で「曲を変えるには早すぎる位置」でのカットインで、これは豪快です・・・でも、聴いていると「バッチリ」なんですね・・・
 また、他の曲ではもっと豪快なカットインが多く、4小節×2のサビであれば、普通であればその4小節終わりでカットインするところを、3小節2拍目あたりでカットインします・・・むろん、次の曲は、曲構成における2拍前からカットインして繋いでいますが、意外な部分でのカットインなのでビックリする反面、これも「バッチリ」です・・・

 こういった、普通のDJプレイにはないカットインなので「豪快」と書きました・・・ただ、豪快なんだけど、聴いてると「バッチリ」なんですね・・・

 うん、これは曲と曲を繋ぐ「グルーブ」がしっかりと繋がっていることがポイントだと思います・・・そう、ユキさんがプレイする曲の良さや構成をしっかりと読み取った上で繋いでいる「豪快さ」だと思います!

 ほんと、深く聴くと、繋いでいく曲のBPMやテンポ、楽器の相性などがバッチリで、それらを総体とも言える曲の「グルーブ」がガッチリと繋がっています・・・カプリもそうですが、ミックスは荒いんですけど、曲はなぜか繋がっているのは「DJの能力の高さ」があってでしょうね!


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 また、全体的なストーリー性も大変素敵です!

 選曲的には、割と日曜の昼下がりにラジオでかかりそうな、雰囲気の良い曲をグルービーに選曲してて、全体を通してのストーリー性はそこまでありません・・・ただ、盛り上げたい曲はガツっと盛り上げていくストーリーが細かくあるのが大変良いと思います!

 例えば、私自身が大好きな名曲「Sharon Redd / Never Give You Up」であれば、そのままでもイイ曲ですが、この曲に至るまでの「タメ」が利いてて、この曲が可憐に花開きます・・・
 つまり、盛り上げたい曲があるのであれば、そこまでの選曲をちょっと落としておいて、少しづつ上向きにしてる選曲があります・・・イメージとしては、5曲単位で動いていく感じで、最後の5曲目を盛り上げるために、1曲目からショートストーリーを作っている感じですね。

 また、B面の最後の方では「Everyn King / Love Come Down」を選曲しますが、これはこれで「曲の中だけでのストーリ作り」が大変上手いです!

 前述しましたが、この曲ではイントロブレイクをガンガンと2枚使いをし、更に曲に入ったら半拍ずらしを入れるなど、かなりHipHopマナーで曲をプレイします・・・

 ただ、これらが、この曲の「躍動感」を伸ばすためにおこなってて、その上でグルーブを高めた先で「サビ」が爆発するように仕向けたストーリーがあると感じました・・・
 また、更にですが、少しセンチな曲なので、そのセンチさをミックステープとしてのエンディング感として表現したい部分も、2枚使いなどを通して伸ばしており、ホント上手い選曲とミックスだな~と思います!


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 私が「良かった!」と思ったところを、バラバラに紹介した形になりましたが、結果的には「素敵なNYスタイルなミックス作品」に仕上がっており、ユキさんのレベルの高さが分かる一本だと思います!

 こういった作品ほど、実は作るのが難しいと思っています・・・それは、技術以上の「感性」が求められ、そのDJが、自然体で出せる「グルーブ」が重要になってくるからです。
 つまり、DJの技術の上手さや、どれだけ曲を知ってるかではなく、それらの技術と知識を、そのDJの「感性」でいかに組み合わせるかが大切なんでしょうね・・・う~ん、DJってやっぱり総合芸術なんですね(^0^)

 ではでは、テープ自体は、割と見かける作品なので、興味がある方は探して聴いてみてくださいね~




<Release Date>
Artists / Title : DJ Yukijirushi 「DJ Yukijirushi Vol.4 - Dance Classics」
Genre : Dance Classics、Disco、Garage、R&B、Pops・・・
Release : 2000年頃??
Lebel : Atomic Bomb(Tape Bombs) ABMT0005

Notice : レーベルについて+α
 本文ではKダブさんのAtomic Bombが作ったと書きましたが、正確に書くと、Atomic Bomb内に「Tape Bombs」というサブレーベルを作り、その中でリリースがあった作品になります。このテープレーベルでは、ユキさんが4本、DJ Oasisさんが1本をリリースした限りのようです。
 なお、この作品ではBen The Aceさんがマスタリングをしてて、確認レベルでは第2段はDOIさんと、実は制作の裏が豪華だったりもします?




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<独り言>
 今週は仕事しかしてないので独り言はお休みです・・・月末の大仕事に向けて弾丸で某四国に行ってきましたが、自分の時間が一切なく、愚痴しかでません(--;)

 ただ、渋谷のユニオンが「テープレコーダー」を含むDJ関係品の買取リストを出したのにはビックリしました・・・20年以上前のテレコは、中のゴムベルトが切れるリスクが非常に高いので、売り方が相当難しいっすよ・・・大丈夫なのかな~